ONLY ONE STORY

18 MF HIRAMATSU SHO

MY STORY

-ターニングポイント

男三兄弟の一番下なので、物心がついた時からボールを蹴っていました。
小・中学校の時は自由にやっていましたが、自分が一番挫折したと思うのは高校の時、清水エスパルスユースでの3年間です。
スタメンで試合に出られることはなく、3年生になってキャプテンという立場でしたがその時もスタメンで試合に出ることはありませんでした。

でも、誰が恩師かと聞かれるとユースで3年間指導してくれた監督が恩師ですし、自分の中で本当に濃い3年間だったと感じています。
というのも、この3年間で考える力が身について「どうやったらポジション争いに勝てるんだろう」とか「監督に納得してもらえるんだろう」といった考える力、プラス反骨心からなのか気持ちの面の熱さも芽生えて、両方バランスよく出てきた時期だったと思います。

ユースからトップには上がれず大学に行きましたが、自分は試合に出ていなかったので周りのユースの選手のようにスポーツ推薦で行ける大学はなく、自分からお願いして無理やり立正大学の練習参加に行って拾ってもらいました。
大学では1年生から少しずつ試合に出られて、2年生の時はほぼコンスタントに試合に出ていたんですけど、ユースの時の経験があったからか、2年から3年になる時に自分自身に納得がいかず「このままではダメだ」と思って、スペインに1ケ月半ほど留学したんです。
オフシーズンの時にチームの活動から離れて一人で行かせて下さいとお願いして行ったのが2つ目のターニングポイントです。

スペインでは、大学の監督の繋がりのチームに入れさせてもらいました。
周りにも「あの時行っておいてよかったね」と言われますが、スペインで学ぶことは多く、プレーや考え方が変わったと思います。例えば、日本人は上手い選手が多いですし自分も技術を特長にしていましたけど、外国人選手は技術だけでは出せない“怖さ”があると感じました。身体の使い方や判断の部分で怖さが出せるということを学びました。
短い期間でしたが、スペインに行ったことは大きな経験でした。繋がりを作ってもらい参加することを許してくれたチームにも、それを良しとしてくれた両親にも、本当に感謝しています。

大学の試合にスカウトの牛島さんが見に来てくれていて、大学3年から4年になる時の3月に練習参加の声を掛けてもらいました。2日間練習に参加して、練習試合をして、次の日に話をいただき、自分もすぐに「行きます」と返事をしました。迷いはなかったです、一番最初に声をかけてもらえたところに、という想いもありました。

MY ASPIRATION 2021

-吸収し表現を

プロ1年目となりますが、とにかくいろいろなものを吸収して、自分を思い切り表現する年にしたいと思っています。
大学では中心でプレーしていましたけど、プロの世界に来たら経験も知識も能力も一番下のほうなので、周りの先輩から貪欲に吸収していきたいと思っています。
直さん(石原直樹選手)はじめ、普段からたくさんの選手と話をする中で、毎日新しい何かを学べるという感覚が本当に楽しいです。
ただ、吸収するだけで満足していてはいけないので、学んだことを自分の力にして、どれだけ公式戦や表舞台で自分を表現できるかだと思っています。

自分の得意なことや長所というのはありますけど、やっぱりチームを勝たせるプレーを出したいと思っています。チームがやりたいことと自分の良さが違って何もできないのでは意味がないので、自分の能力を活かしながら、状況や場面に合わせてチームが必要としているプレーを出すということにこだわっていきたいと思います。

去年、特別指定でJリーグデビューをしたときに本当にたくさんの人からメッセージをもらい、この舞台で活躍するために頑張らなければと改めて感じました。
自分らしく、どんどん挑戦する年にしていきたいと思っています。