30 MF SHIBATA SOSUKE
MY STORY
-初めての壁
小学校の時は茅ヶ崎の少年団でプレーしていましたが、6年生の時にベルマーレのセレクションを受けました。セレクションだけでは決まらず、もう一度中学1年の選手たちと一緒に練習をして見てもらって、その時に敏さん(浮嶋監督)にスカウトしてもらいました。あとから聞いたのですが、19人の選手を取ったなかで18番目だったようで、本当にギリギリ滑り込むことができました。
ベルマーレのU-15に入ってからは、中1の時も中2の時も上の代のチームでやらせてもらうことができました。3年間、挫折することもなくうまくいき過ぎて、ただ気持ちよくサッカーをしていました。
ユースに上がって高1の6月くらいに初めてトップに呼んでもらい、それから度々トップに練習参加するようになりましたが、そこからがサッカー人生でぶち当たった初めての壁でした。
それまでは、うまくいき過ぎてた分、天狗になって自分が一番上手いと思ってしまっていたところがあったと思います。でも、プロの練習に混ざってやる中で、うまくいくことのほうが圧倒的に少なかった。
高2でトップに登録されたり、高3でプロ契約にもなりましたが、自分の中で課題にうまく対処する力がなく、高2、高3と2年間は苦しい時期を過ごしました。
でも、あの時がなかったら今も精神的にも肉体的にも弱い選手のままだったのかなと思います。もしかしたら、軽い選手のまま年齢を重ねていたかもしれない。その2年苦しんだ分、雑草的な力は身についたと思います。
高卒1年目の去年、試合にずっと出られたわけではないですけど、苦しんだ経験によって少しずつ身についた力強さが、出られない時期も変わらない精神状態でやり続けることに繋がったと思います。
MY ASPIRATION 2021
ー湘南らしさの体現
もともと、湘南らしいプレーというのが一番できていなかったんです。
前のほうでプレーすることが多く、攻撃で点を取るのが自分の得意なことだと思っていました。
でも、曺さんと出会って指導を受けるうちに、上手いだけで登り詰められるのはほんの一握りの上手い選手だけなんだということに気づかされました。
その時から、湘南らしい球際の厳しさやボールを奪う力といったことを意識し始めました。それをやっていくうちに、自分に合っているのはそこを軸にしたプレーなのかと思い始めました。
今もまだ全然ですけど、そういったプレーが自分のなかの大切な軸になっていると思います。
今シーズンは、今まで湘南を引っ張ってきた未月くん(齊藤選手)だったり、金子くんが移籍した中で、自分はこのチームをよく知っていて、湘南が大切にしていることを体現できるし、しなければいけないと思っています。
そういった自覚を持って、年齢に関係なく、引っ張っていくくらいの気持ちでやっていきたい。個人的にもレベルアップして、一年間を通して試合に出続けることが、今シーズン自分がやるべきことだと思っています。