馬入日記
【馬入日記:2月11日】沖縄2次キャンプ9日目!三幸秀稔選手インタビュー
2次キャンプ中はずっと快晴が続いていましたが、11日は暴風雨!嵐のような雨風が吹き荒れました。
それでもチームは元気にトレーニング!(むしろちょっとテンション上がっていました)様々な状況にも、前向きに対応しています。
練習間の休みも少なく、短い時間の中で集中してトレーニングを行っていました。
さて、今日は三幸秀稔選手に話を聞きました。
今シーズン、3人のキャプテンとは別に各ポジション毎に「リーダー」の選手が指名されています。
FWは石原直樹選手とタリク選手、MFは三幸選手と山田選手、DFは古林選手と大岩選手、GKは谷選手がリーダーとなっています。
チーム戦術をより早くチームに浸透させるために、リーダーが監督やスタッフと深くコミュニケーションをとりながらチーム全体に落とし込んでいく役割を担っています。
「山田選手と中盤のリーダーをやらせてもらってるんですけど、監督と山田選手と3人でボードを使ったり映像を見たりして話す機会を持ったり、選手一人ひとりとか3、4人のグループで話をしたりしています。練習試合があった時は、その前日に同じチームの3、4人で集まって、守備も攻撃もイメージや共通理解のための話をしました」と三幸選手。
例えばどんな話をしているのかというと…
「去年、僕もそうでしたけど湘南のシステムが初めてという選手も多く、また守備に特徴があるチームなので、特に新加入の選手はどこにアプローチをかけるのかとか、中盤の選手が動く範囲がかなり広い分、どこまでいけるのかといったことをしっかり伝えて、すり合わせていくことが大切だと思っています。個人的にどこまでいけるのかは自分の判断だと思うけど、チームとしての基準が僕も去年なかなか合ってこなかったので、そこに統一感を持たせられたらチームのストロングポイントになると思っています」と。
三幸選手は昨年も含めピッチの中で一番声を出していると言える選手。オープンマインドな性格で周囲から話を持ち掛けられることも多い存在です。
リーダーであってもそうでなくても、“伝える”ということは変わりませんが、立場があるとより発揮しやすいといった面もあるはずです。
「去年やれたことや変われたことは自分の中で自信になっているので、その感触も持ちつつ、リーダーという立場もあるので、みんなとコミュニケーションを取りやすい。より積極的にみんなで話していきたいと思っています。常に思っていることですけど、チームが勝つのが一番なので、そのために様々なことを伝えるのがリーダーの仕事だと思っています」
昨年はケガでの離脱もありましたが、試合出場は4試合と自身も納得のいくものではありませんでした。
「出場時間といったところではもちろん満足しているわけではないですが、去年感触が悪かったわけではないので、一年間通して積み上げてきた部分の自信は自分の中であります。今年はそれがスタートから出せているのかなと思います。コンディションもいいですし動けているのでいい入りができています。自分のストロング、他の選手にない部分見せていきたいとも思っています。去年は自分の特徴とチームとしてやらなければいけないことの狭間にいた感じがありました。でも去年の一年間があったからこそ、いま自分のストロングも少しずつ出せていますし、チームでやらなければいけないことも頭がクリアになっている。それをゴールに繋がなければいけないなと思ってますし、より多く試合に出て結果を求めていければと思っています」
一年間、苦労しながらも積み上げてきたものがあります。それは例えば…
「守備の部分ではどこまで寄せるのか、自分のポジションを外してどこまで奪いにいくのか、という部分の範囲が広くなかった。ここはいけないなという判断を早くしていたけど、湘南で一年間プレーして、自分もここまで奪いにいけるんだとか、このポジションを取ればここまでアプローチにいけてボールを奪って前向きにプレーできるんだというシーンが増えてきたと思います。練習中、奪って攻撃に繋げられている部分が多くあるので自信になってきています」と。
自分自身の進化も感じられる中、ピッチの中央で溌剌とプレーしています。
「取りきれそうなのかそうじゃないのか、帰陣したほうがいいのか奪いに行ったほうがいいのかということは、真ん中で一番見えている選手たちが、いかにコーチングするかが重要。準備して、どれだけいいポジションで攻撃できるか。そこは映像やボードを見ながら監督から指示をもらっていますし肝になるなと思っています。まだまだ足りない部分は多いですけど、うまくやっていきたい」
沖縄キャンプでは練習や練習試合を通して多くのディスカッションがされています。
「今の時期は課題がもっと出たほうがいいと思っています。始まってからバタバタするより、開幕前に悪いところが出たほうがいいんじゃないかなと思う場面もあるし、それぞれがこれでいいんだと思ってしまったら問題だと思う。ただ、喋ってる人数、回数、時間が多いということは、みんながまだよしとしていないということでもあると思うので、そこはみんな意識を持てているのかなと思います」
当然ながら2021シーズン、試合出場に懸ける想いも強いはずです。
「メンバーを選ぶのは監督やスタッフ陣なので、自分にできることはコンディションを整えて、毎試合、毎週、毎日毎日をしっかりやっていくだけだと思います。そのスタンスはプロサッカー選手になってからずっと変わらないし今まで通りです」
成長した部分を出しながら、三幸選手らしいプレーも存分に出してほしいところ。
「ゴールに直結するパスとか、うちはウィングバックの選手が走力があって走るタイミングのいい選手が多いので、それが攻撃パターンになっていければと思います。智さん(山口コーチ)が今年来てくれて、トップでサッカーされていた方の意見や感じていることを聞くのは本当に勉強になっています。すごく嬉しい環境ですね」
2次キャンプも残りわずか。キャンプが終わればあっという間に開幕を迎えることとなります。
「おしゃべりは僕だけですけど(笑)、明るくプレーする選手が多いので、楽しく、激しく、厳しくできていると思います。雰囲気よく練習したほうが身になりますし、一体感も出ると思う。今年のスローガンでもあるので、そこを大事にしながら一年間やれればと思っています。自分もそこを課せられているのかなとも思うのでやり続けていきたいです」
日々を大切に、そしてそれを最後までやり切るシーズンに。
三幸選手の躍動が楽しみです!
沖縄は季節外れの暴風雨。夜もずっと強い雨風が止まず。
それでもみんな元気にトレーニングしています!(以下は別の日のトレーニング風景です)