馬入日記

【馬入日記:2月9日】沖縄2次キャンプ7日目!田中聡選手インタビュー

恵まれた気候のもとで行われている沖縄2次キャンプも1週間が経過しました。

今日は田中聡選手に話を聞きました。
中学時代はAC長野パルセイロでプレーし、高校に上がるタイミングで湘南ベルマーレU-18に加入した田中選手。

昨年、高校3年時に二種登録選手としてトップチームに登録され、スペインキャンプに帯同したり、トレーニングにも頻繁に参加していました。
第3節の横浜FM戦で途中出場しリーグ戦デビュー。その後少し間が空きましたが第14節神戸戦で出場し、第19節の川崎戦で初スタメンを飾るとその後多くの試合にスタメンで出場するように。結果、昨シーズンは17試合に出場しました。

「コロナの影響で試合が過密日程になったことによって出場機会が増えたと思います。幸運だったと思いますが、試合に出られた経験は大きかったと思っています。Jリーグの選手には自分のことは知られていなかったので、対策などもなかった分、伸び伸びやれました。DFラインからの運びなどはJ1相手にも通用する部分かなと感じられました」

もともと中盤でプレーすることの多い田中選手ですが、昨年はセンターバックの左の位置でプレーすることがほとんど。チームメイトからも「これだけやれるのか」と驚かれていました。

「慣れていなかったので最初は個人戦術など難しかったんですけど、広教くん(石原選手)や敏さん(浮嶋監督)からアドバイスをもらって早めに馴染むことができました。センターバックでも違和感なくプレーできたのは先輩方のアドバイスがあったからこそだと思います。特に広教くんには90分を通して隣でずっと声をかけてもらっていました」

本当はどこのポジションがやりたいのか、とよく聞かれるようですが…

「試合に出られれば、本当にどこでも。自分としては、いろんなポジションができるということを武器だと思って前向きに捉えてやっています。監督にとっても使い勝手がいいとか使いやすい選手になるのも大事だと思っているので」と。

2021シーズンからはいよいよプロとしての歩みが始まります。

「まずは出場機会を自分で掴むことが大事だと思っています。まだ誰一人として試合に出られると決まっている選手はいないと思うので、キャンプを通してアピールしていきたい。今後、ベルマーレらしいプレーもですけど、ちょっとリズムを変えたり攻撃のアクセントをつけられるようなプレーも出したい。また、課題としては、去年は試合終盤で足が攣ったり、90分フルで出られる試合も数が少なかったので、90分出られる身体づくりをしていきたいです。後半に入っても前半のようなパフォーマンスができるということはサッカーにおいて大切なポイントだと思うので、そこはトレーニングの中から意識してやっているところです」

また、得点やアシストといった部分も常に狙っています。

「フィジカル面よりも技術面でJリーグの選手は全然レベルが上だったことを感じました。得点やアシストができなかったのは反省点ですけど、今シーズンはボールを運んだりといった自分の特長をもっと出せればと思います。得点やアシストという結果を出していければチームとしても上に昇っていくと思うので、そこはやっていきたいです」

沖縄キャンプでは、日々のトレーニングの中で戦術の落とし込みがされています。新加入選手も含めチーム全体の理解が深まり、昨年からの上積みをしているところです。

「去年は過密な日程ということもあり、攻撃面では速攻ばかりやっていても体力的に持たないという部分もあったので、遅攻の練習も多くやっていました。それが試合の中で遅攻での得点に繋がったのでそこはよかったと思います。でもその反面、奪ってから速攻というベルマーレらしいサッカー、すぐ前に出て行くというのはなかなか出せなかった。そこはキャンプでも取り組んでいますし、自分のプレーでもバランスというのは大事だと思うので、しっかり考えてやっていきたいと思います」

昨シーズンの試合出場が大きな経験になったことは事実ですが、田中選手自身はまた一からのスタートと捉えているようです。
そして、昨年の悔しさを2021シーズンにぶつけます。

「みんなでまとまってベルマーレらしくプレーすれば勝っていけるチームだと思っています。監督、コーチ、スタッフ、選手みんなの力が合わされば乗り越えていけると思うので今年のスローガンであるOne Bellmareを体現したいと思います」

どんな時も、One Bellmareの精神で戦い抜きます。
開幕まで20日を切りました。1日1日を大切に重ねていきます。