馬入日記
【馬入日記:9月24日】鹿島戦でリーグ戦初先発!舘幸希選手インタビュー
昨日、アウェイで行われた鹿島アントラーズとの一戦。
攻守においていいリズムで戦い、6連勝中の鹿島を相手に好ゲームを繰り広げました。
しかし、多くのチャンスを演出するも決め切れず、0-0で推移した後半アディショナルタイム。90+4分という最終盤でゴールを許し0-1で敗戦を喫しました。
全てを出し切るような熱い戦いをしていただけに、本当に悔しい思いで終了のホイッスルを聞くこととなりました。
この試合でリーグ戦初先発を果たした舘幸希選手。
初先発とは思えないような落ち着きと思い切りのよいプレーで存在感を発揮しました。改めて試合の感想を聞きました。
「個人的には90分を通して自分の良さを出すことができたということはよかったと思います。落ち着いてできましたし、守備においても前向きにアグレッシブにプレーできたと思います。自分の特徴である1対1とか守備の部分では負けたくないと思っていましたが、個の能力が高くチームとしても連勝していた鹿島さんを相手に、試合前から燃えるものがありました。ある程度抑えられたことは自信にもなると思っています。ただ、やっぱり勝ちたかった。そこに尽きます」
試合の入りから浮足立つこともなくピンチを凌ぎ、ここぞの場面でチームを助ける働きが光りました。前半の最初のほうにあったシュートブロックでリズムを掴んだのでしょうか。
「シュートブロックもありましたけど、その前からワンプレーごとに周りの選手たちに声をかけてもらっていて、特に拓也くん(岡本選手)や坂くんからは隣でプレーしていたので、ずっと声をかけてもらっていました。いいプレーがあったら“ナイス舘ー!”みたいな感じで声をかけてもらって、だいぶ楽になりましたし自信を持つことができました。隣に二人、偉大な先輩がいることは本当に支えになりました。思い切りプレーできる環境を作ってもらったと思います」
そして、ピッチに立ったからこそ感じたこともたくさんあったようです。
「やはり“勝負”という部分は、試合に出なければ味わえないと感じました。最後もう一歩寄せるとか、ひとつのミスがあったらやられてしまうとか、そういうところは練習だけでは分からないところがある。スピード感なども全然違うところもありましたしピッチに立って気づかされることはたくさんありました」
舘選手は、四日市中央工業高を卒業後、日本大学へ進み、昨年ベルマーレの特別指定選手になり今季プロとして加入しました。
ここまでルヴァンカップには出場していましたが、リーグ戦は第16節のG大阪戦で88分に交代出場したのがデビュー戦となりました。
自身としては、「ルヴァンカップで出場してからリーグ戦の初先発までは時間がかかってしまった」という印象のようですが、それでも、「リーグ戦に絡めない時期が長くありましたけど、新卒ですし他のチームで結果を残した選手でもないので、自分の評価は受け入れながら、諦めずに練習からコツコツ努力するしかないと思ってやっていました」と。
謙虚さを失わずに、まさしくコツコツ努力を重ねる姿がありました。
「まだまだ全然足りない部分もある。自分を客観視してみると、相手の選手に比べてもまだまだ能力が足りないと感じています」
“もっと成長しなければ”という意欲を強く感じます。
そして、チームとしても現状を打破しなければなりません。
「僕の立場としてはただがむしゃらに頑張るということも必要だと思いますけど、プラスαで勝たせられる選手にならなければいけないと思っています。僕はあまり声出すタイプではないし、声を出せってみんなに言われるんですけど、そういうところは変えていかないといけないと思っています。このまま引っ張られていく存在ではないけないと思っているので、もっと引っ張って、自分がリーダーになるというつもりで引っ張っていかなければいけないと思います。無失点に抑えて勝たせられるようなディフェンダーに成長していきたいと思っています」
一人ひとりが強い気持ちを抱いて、乗り越えていかなければなりません。
すぐに試合が訪れます。今週末27日(日)は首位を独走する川崎フロンターレを迎えてのホームゲーム。
自分たちを見つめ、恐れず果敢にチャレンジします。