馬入日記
【馬入日記:6月15日】日々のトレーニングで成長を。堀田大暉選手インタビュー
7月4日の再開まであと19日となりました。
本日、8月末までの試合日程が発表され、いよいよ再開の時が近づいてきたという実感が強くなります。
オフ明けの月曜日、快晴で気温も高い中でトレーニングが行われました。
練習後、堀田選手に話を聞きました。
試合ではたったひとつしかないゴールキーパーというポジション。毎日、ライバルであり仲間である4人が競争しながら自身を磨いています。
今シーズン、福島ユナイテッドFCから完全移籍で加入した堀田選手。カテゴリーで言えばJ3からJ1へと一気にステップアップを果たしました。
「3年間J3でプレーしましたけど、やっぱり目指すところはJ1でプレーするということだったので、今年それが実現して、本当にここからが勝負だなと思っています。でも、J1のチームでプレーしているという、そこで満足していたら次につながっていかないと思っています。トミさん(富居選手)やごっちゃん(後藤選手)、晃生(谷選手)と一緒にやっていると自分との差を感じるし、もっとやらなければいけないと強く感じています。練習で3人のプレーを観察しながら、自分にどう活かせるかと考えています。今は毎日必死やるだけです」
馬入での練習をご覧になったことがある方はご存知かと思いますが、とりわけGKのトレーニングはとても厳しいものです。(そして思わず引き込まれて見てしまう!)
「練習は厳しいですけど、いいプレーが出せた時は褒めてもらえるし、改善しなければいけないところはしっかり指摘してもらえる。気持ちよくプレーできるし自分としっかり向き合うことができます。それに、練習中は本当に集中していなければ、練習の流れを止めてしまうので、毎日いい集中力をもって練習に取り組めていると思います。みんなで毎日出し切ってるので達成感、充実感があります。毎日本当に刺激的です」
熱のこもったトレーニングを仲間と共に乗り越えている日々が力となり、自信にもなっているはずです。
「僕はキーパーの中では身長が大きいほうではないんですけど、練習の中で、瞬間に最大パワーを出すようなものが多くて、そういう練習が自分に必要なところだと思っているので、すごくいい練習ができていると思います。富居さんもサイズ的には似ているんですけど、瞬間のパワーというところがすごく長けていて、見ていて勉強になります。そういうお手本を見ながら誠一さん(齊藤GKコーチ)のトレーニングをこなして、1年後とか長い目で見た時に、成長できるんじゃないかという、楽しみな気持ちでやっています」
移籍加入をしてすぐにケガによる離脱があったりと、悔しい時間も過ごしました。
「プロ1年目から3年目までは、強度の部分でガンガン上げるような練習はしてこなかったので、湘南に来て衝撃を受けました。福島に元湘南の選手がいるので話は聞いていたし、オフシーズンはいつもより上げて準備はしてたんですけど、それを遥かに越えていました。準備不足というか、自分の甘さを最初から痛感して、変えていかなければいけないと思いました」
自身に矢印を向けて、成長するために謙虚に学ぼうとしています。
そんな中、今年は新型コロナウイルスの影響で、誰も経験したことのないようなシーズンとなっています。練習さえ、いつ再開するか分からない中で過ごした活動休止期間はどうだったのでしょうか。
「自粛期間中はいつ練習が再開しても、ベストな状態で身体を動かせるようにと思って自分でできることをやり続けました。難しいところもありましたけど、自分の目標やどこを目指すのかといったことを、改めてゆっくり考える時間にもなった。ネガティブにならないように、ずっと切磋琢磨してきた仲間と連絡を取り合って、ポジティブにやっていけるようにっていう話をしていました。特に仙台のJr.ユース、ユースで一緒だった、いま仙台の道渕諒平と秋田の千田海人とは、常に連絡を取りながら、もっと上を目指して頑張っていこうよ、みたい話をしていました。一人で考え込むのではなくて、人と喋って笑って、気持ちが前向きになるように意識して過ごすことができました。あとは、今まで体幹とか柔軟性とか、向き合ってやる時間がなかったんですけど、今回はそういう時間を持てて新しく目を向けられたこともよかったです。練習が再開して、今のところケガなくいい状態でやれているので、この状態を続けていきたいと思っています」
4人それぞれの特徴がありますが、改めて堀田選手の特徴とは。
「1対1のところは積極的に自分から仕掛けていったりとか、高さはないですけどハイボールも自分から出て行って守りにいくのが自分のプレースタイルだと思います。足元も自信あるので、もっといいところを伸ばして、自分自身がチームの武器になりたいです」
再開に向けては…
「再開したら今までにないような連戦で、すごいハードスケジュールになりますが、監督も“チーム全員が戦力”と話をされていました。その戦力となれるように今は準備する期間だと思うので、あと2週間ちょっとしかないですけど、チームがやること、その理解度を高めてチームの一員として戦えるように1日1日大切にやっていきたいです」と。
チーム全体で挑む、再開後のハードな一戦一戦。
いいトレーニングが結果に結ばれることを信じて、準備を重ねていきます。