馬入日記

【馬入日記:6月7日】「もう一度開幕の気持ちで」石原広教選手インタビュー

200607-1全体練習が始まり、再開まで1ヵ月を切ったところで6日には練習試合が行われました。
練習試合の後、選手たちは充実感(と疲労感…!)でいっぱいの表情でした。

今回は石原広教選手に話を聞きました。
今の状況を聞くと、開口一番、「サッカーできるのが楽しいです。今はその気持ちしかないです」と笑顔で一言。

活動休止期間中は家でできることをやっていたという石原選手。変わらずアグレッシブに走れていて、コンディションは良さそうです。
「いつもオフシーズンもそこまで動かなくても、1月に練習が始まれば動けるし、肺も少し走れば戻るほうなんです」ということ。

1週間のグループ練習を経て、その後全体練習へ。

「グループの時は毎回メンバーが決まっていたので、会える人、会えない人もいたし、サッカーと言うよりも、走りとか、ちょっとボールを触ってボール回しといった内容が多かったので、今みたいにサッカーができていたわけじゃなかった。全体練習になってからは、“サッカーってこんなに楽しかったっけ”って思うくらい楽しくて。去年は苦しい思いもしたし、試合がある時は試合に出る出ないのプレッシャーもある中でやってたので、いま純粋に楽しいなと感じます。離れていた分、サッカーができる喜びとかサッカーが仕事である幸せを改めて感じています」

そしてここからの4週はまた濃い日々になりそうです。

「再開まで、期間としては短いですね。全体練習が始まった週に今日練習試合もやりましたし、急ピッチで上げなければいけない状況だと思います。ここからもっとキツイ練習になっていくと思います」

そして特に感じるのは…

「試合勘もすぐに戻さなければいけない。映像はずっと観ていたんですけど、判断力の部分が重要だと思っています。サッカーは瞬時の判断が必要になるので、身体の部分よりも、4週間しかない中で頭の回転を戻すほうが大変だと思っています。なので、練習でもゲーム形式の時に周りの選手と話しながら、判断力を磨かないといけない。試合をやっていても、誰がマークにつくとか、中断前よりも考えなければいけない。判断力やゲーム勘はゲーム形式や練習試合の中でしっかり戻していかなければいけないなと思います」と。

ゲームでしか感じられないこともたくさんあるようです。

「ゴールがあるのとないのでは全然違うなと思います。ポゼッションではそこまで方向性がないけど、ゴールが2つあって、攻撃の方向がついていると向かっていく方向がひとつになる。ゴールがあってやるというのは大事なところだと思います」

期間が短いだけに、1日1日が本当に大切になっています。

「人と人で合わせていくことも必要だし、個人戦術の部分で後ろの選手は前の選手を動かしてボールを取ることもある。もちろん前の選手の意見もあるし、後ろの選手の意見もあるから、今ここですぐに摺り合わせておいたほうがいい。練習中から、かなりコミュニケーションをとってやってると思います。今までみんな家にいて喋ってなかったからなのか、めちゃくちゃ喋る(笑)。ピッチの中でも外でも、コミュニケーションが活発ですね」

開幕してすぐに中断となりましたが、再開に向けては…

「僕自身は、一度開幕したということは忘れて、またイチからシーズンが始まるという気持ちでやっています。もちろんプレシーズンで積み重ねてきたものは忘れてはいけないですけど、一度開幕したことは忘れてフレッシュな気持ちでやれればいいかなと思います」と。

それにしても、各ポジションの争いが熾烈です。

「本当に熾烈ですね。でも、連戦が増えていくから人がいることはいいことだと思う。みんなで競争して、誰が出ても湘南のサッカーができるようにしておかないといけない。本当に総力戦になっていくと思うし、それによって強いチームになっていくと思う。本当にいい選手が揃っていると思うので、誰と組んでも同じようなことができるようにしたいし、その上でそれぞれがいい色を出せるようにコミュニケーション取りながらやっていきたいと思います」

話を聞くほど、楽しみです!
日々しっかりと積み重ねていき、進化した湘南の姿を見せたいところです。