馬入日記

【馬入日記:3月16日】トレーニング再開!谷晃生選手インタビュー

200316開催延期の延長を受け、12日から昨日までの4日間はオフとなりました。
選手たちは各々リフレッシュし、馬入に帰ってきました。

馬入グラウンドには元気な選手たちの姿。いつもどおり、明るい声が響いていました。
試合が再開されると、代替え日を含め“超”連戦となることは間違いありません。
そのために、再び今日からフルパワーでトレーニングを積み重ねていきます。

さて、今日は谷晃生選手に話を聞きました。

中学からガンバ大阪のアカデミーで育ち、2016年にユースに昇格すると高校1年生から二種登録され高校3年時にはプロ契約をしました。
オリンピック世代の代表メンバーにも選ばれていますが、実はまだ19歳。本来なら高卒プロ2年目の年となります。

まずは今回の移籍加入について聞きました。

「ガンバでアカデミーからずっと育ってきたので、自分がより成長するために環境を変えることも必要なのではと考えました。2020年は二十歳になる年で、オリンピックもあって、年齢的にも周りではJリーグで試合に出る選手も増えてきた中で、一年で見違えるような成長をするためには大きな変化が必要だと考えました。その中でベルマーレが“一年で見違えるような成長ができると思っている”と言ってくれたので、チャレンジしてみようと思って決断しました」

経歴だけを見れば、高校からプロ契約し代表にも飛び級で選ばれているという中、順調に歩んでいるように見えます。

「挫折とかではなかったんですけど、去年は少し引っかかるというか試合にうまく絡めないことも続きました。もちろんこれまで、チームでも代表でもずっといい経験をさせてもらってきたと思うんですけど、その中でケガもあって、去年は初めてうまくいかないシーズンを経験しました」

昨年4月に肩関節脱臼で手術を受けました。「復帰したあともなかなかうまく動かないとか、恐怖心も続いてしまった。もうすぐケガをしてから一年になりますが、ようやく落ち着いてきたしこれからまた良くなっていくと思っています」

さて、ベルマーレに加入して3カ月の月日が過ぎました。

「入る前から、色々な人から練習がきついぞということは聞いていたんですけど、想像以上でした。でも、ハードですけどそれを若いうちに経験することができて、今やっていても自分に必要なことだと感じています。毎日すごく充実しています。チーム始動の時は代表活動があって遅れて入ることになったので、少し不安はあったんですけど、その代表では未月くん(齊藤選手)とずっと1か月間同部屋だったのでいろいろチームの話を聞いていました。チームに溶け込むという部分では冬一(鈴木選手)もいたし、先輩もみんな優しかったしすんなり入れて本当によかったです。環境も変わって、自分自身もいろいろ変われるチャンスなのかなと思っています」

4人それぞれに特徴の違うキーパー陣ですが、「守備範囲の広さとビルドアップのところは自信をもってやっているところなので、今後もっとスペシャルな部分にしていきたいと思っています。いろいろな選手と練習をすることで、いろいろな見方ができますし、いいところを盗んでいきたいと思っています」と。

G大阪には東口選手というキーパーとしてトップクラスの先輩が在籍していました。

「すごく勉強になりましたけど、U-23と分かれていて一緒に練習ができない時もありました。湘南に来て、日々のトレーニングの中で本当にいい競争ができていると思うしいい刺激があります。目に見える成長というのはまだないですけど、これから積み重ねていって成長していきたいと思っています」

改めて2020シーズンの目標を聞きました。

「まずベルマーレで、チームの力になるということが一番の目標です。このチームで自分の立ち位置をしっかり確立させて、必要とされる選手になりたいと思っています。その上でオリンピックも狙っていけたらと思います」

ちなみに谷選手と鈴木冬一選手は、小学生の時からの仲。ガンバとセレッソでチームは違いましたが、二人が対戦する時は「親友対決」なんて言われていたそうです。

「小学5年で大阪府のトレセンで会ったのが初めてですね。僕はその時は小学校のチームで、冬一はセレッソでした。そこから関西トレセンとか代表とか、行ったらいつもいるみたいな。冬一はずっとあんな感じです。あんなに変わらないヤツもなかなかいないと思います(笑)」ということでした。

覚悟を持って迎えた今シーズン、多くのことを吸収しようと必死に過ごす毎日です。
“一年で見違えるような成長”を目指す谷選手に、ぜひご期待を!