ニュース
2010Jリーグ ディビジョン1 第31節 試合結果
2010Jリーグ ディビジョン1 第31節
2010年11月20日(土)14:04キックオフ 平塚競技場
|
0 前半 0 0 後半 1 |
|
---|---|---|
16 >> 16 | 勝点 | 63 >> 66 |
得点者 | 66分 玉田 圭司 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 都築 龍太 | 39 | GK | GK | 1 | 楢崎 正剛 | 0 |
1 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 32 | 田中 隼磨 | 1 |
1 | 遠藤 航 | 33 | DF | DF | 3 | 千代反田 充 | 0 |
1 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 5 | 増川 隆洋 | 0 |
2 | 古林 将太 | 26 | DF | DF | 6 | 阿部 翔平 | 0 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 7 | 中村 直志 | 1 |
0 | ハン グギョン | 15 | MF | MF | 20 | ダニルソン | 1 |
4 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 8 | マギヌン | 1 |
1 | エメルソン | 40 | FW | MF | 10 | 小川 佳純 | 0 |
1 | 田原 豊 | 9 | FW | FW | 16 | ケネディ | 1 |
4 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 11 | 玉田 圭司 | 1 |
– | 野澤 洋輔 | 1 | GK | GK | 50 | 高木 義成 | – |
0 | 鈴木 伸貴 | 13 | DF | DF | 2 | 竹内 彬 | 0 |
– | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 38 | 三都主 アレサンドロ | 0 |
0 | 馬場 賢治 | 17 | MF | MF | 14 | 吉村 圭司 | – |
– | 松浦 勇武 | 29 | MF | MF | 28 | 田口 泰士 | – |
1 | 中村 祐也 | 22 | FW | FW | 17 | 巻 佑樹 | – |
– | チェ スンイン | 31 | FW | FW | 19 | 杉本 恵太 | 1 |
|
|
|
---|
得点経過
|
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
|
|
開催データ
[入場者数] 12,650人 [天候] 晴、弱風 [気温] 17.3℃ [湿度] 52% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 細谷 一郎 [主審] 井上 知大 [副審] 中井 恒 [副審] 数原 武志 [第4の審判員] 高山 啓義 [記録員] 岩崎 洋
阿部選手コメント
結果がすべてなので、負けは負けですが収穫もありました。今日はシュートまでやり切って攻撃を終えたし、セカンドボールを拾うこともできた。ひとりが必ずボールに行き、しっかりプレッシングすることができて、守備がハマっていたと思う。
また、寺さん(寺川)や亮太(永田)が機転を利かせて左右に展開していたので、自分たちのボールの時間帯が増えたし、上がる時間もできた。縦がダメだったときに散らせた部分はよかったと思う。繋いで、自分たちのリズムで攻め込めて、シュートまでやり切って終わっていたので、次、次と、うまく切り替えることができた。相手にやられるまえにシュートを決めたかったが、でも今日のようにやっていればチャンスは増えてくると思う。
(名古屋の優勝について)ナビスコ杯で優勝したときのことを思い出しながら、優勝はいいものだなとあらためて思った。1年間シビアにやってきた結果だし、ダントツの優勝だったし、名古屋の選手には素直におめでとうと言いました。うらやましさと悔しさの両方ありますね。でも目の前でこういう場面を見ることができたから、若手もベテランも成長するきっかけになると思う。本当は1点取りたかったけど、次まだガンバ戦があるので頑張ります。
遠藤選手コメント
ここ数試合、チームも個人としてもいいゲームができていたと思います。今日もチーム全体としてよかったので、これを続けて、勝点3を取ることが大事だと思う。あとは勝つだけです。
(守備について)名古屋は高さがあるし、間合いを開けるとやられると思ったので、相手に自由を与えないように距離を詰めることを今日はとくに意識していた。
その部分はしっかり対応できたと思う。またセカンドボールのこぼれ球をチーム全体でも意識していて、そのカバーリングも含めてしっかりできたと思う。名古屋はレベルが高く、1対1の対応や競り合いなど、勉強にもいい経験にもなった。
(目の前で優勝を決められて)正直悔しいが、ある意味、J1の優勝の瞬間を経験できたとも言えるので、今度は自分がJ1で優勝したいと実感することができた。1年でちゃんと戻って、またJ1で戦えるように、チームとしても個人としてもレベルアップしていきたい。
田原選手コメント
いつも以上にみんながポストを活かしてくれたと思う。前につける意識が今日は高かったと思うし、球際でもファイトしていた。(内容は悪くなかったので)結果が伴わないのは納得がいかない。ただ、ある程度ゲームを支配できたとは思うが、支配を競うのではなく、点を取ってどちらが勝点3を取るかという勝負だから、点を取れないのは自分に責任があると思う。
目の前で優勝の瞬間を見るのは正直、気持ちのいいものではない。でも優勝はいい経験だと思うし、リスペクトして次は自分たちが、という思いと、おめでとうという気持ちがあります。
古林選手コメント
今日は自分たちのサッカーをやろうと、プライドを見せて勝とうと話していました。
シュート数もうちのほうが多いし、自分としても持ち味である仕掛けるプレーはできた。持ったら仕掛けろと、阿部さんやヤマさん(山口)など周りの選手たちも言ってくれたので、攻撃面では自分らしいプレーを出しやすかった。ただ失点の場面は、相手がサイドチェンジしてくることはわかっていたし、マッチアップしていたのが入ってきたばかりの選手(杉本)だったので警戒していたが、クロスを入れられてしまった。もっとうまくステップワークができていれば、クロスを上げさせないようにできたかもしれない。
名古屋 ストイコビッチ監督 試合後コメント
総評
我々は優勝しました。ありがとうございます。
ゲーム内容は難しい内容になりました。心理的にも難しいゲームだったと思います。勝てば優勝に近くなることはもちろん知っていたし、最後にこういう結果になってとてもハッピーです。この湘南戦で勝点3を得て、この日本で今優勝したということです。
質疑応答
-今季3引き分けはリーグ最少。連敗もしない。この2点についてどう思うか?
今年のチームは過去から学んだことがたくさんあったと思います。ここからこのような状況が生まれたと思います。継続性がひとつ挙げられるのではないでしょうか。
あとはチームのパワー、戦術、そして成功するという勝ちを信じることからこういう状況になったと思います。まだ3試合ありますが、この時点で優勝できたことはとても嬉しいことです。
-杉本選手の早めの投入が当たったと思うが、ピッチに送り出す前に具体的な指示はあったのか?
前半あのような形で決定力がなかったので、その意味で杉本を投入しました。右にスペースがあり、そこへ彼が走り込んで素晴らしいクロスを上げた。それがしっかりボックスの前に走り込んだ玉田に入って、仕留めたという形です。スピードが生まれたし、よりよく攻めることができたと思います。
-優勝を個人的にはどう思うか?
私の中では感動的な気持ちがあります。10年間、名古屋と関わってきたわけですが、7年間を選手、3年間を監督としてこのチームに関わってきました。もちろん幸せです。名古屋史上に残る、このような結果を出すことができたことは誇りに思っています。
感謝したいのはやはり、ここまで頑張ってくれた選手、それからマネジメント、インテリジェントな安定した経営をしていただいた。
そして長く待ってくれたサポーターの皆さん。私の心の中は落ち着いているし、浮付いてはいません。ハートの部分では本当に嬉しい限りです。
-闘莉王の加入が非常に大きいと思うが、その存在についてどう思うか?
本当にそうだと思います。優勝するためには闘莉王のような選手が必要とされていました。今日それが正しかったことが証明されました。
彼の貢献度、存在感、絶対的な重要性を我々は彼に対して持っています。結果が出ただけでなく、更衣室での勇気づける発言や選手を鼓舞する姿など、リーダーの素質を持っているのではないかと思います。今日も彼は更衣室でみんなを鼓舞していました。
-あえて挙げるとすれば、どの試合が優勝のポイントになったと思うか?また、どのあたりから優勝を意識したのか?
細かく分析するには時間が足りないので、今覚えている限りで言うと8月の中旬あたり、首位になった時、これがひとつの機会となって優勝を意識するようになりました。
その後は2位に落ちていません。そういう部分で我々の強さが発揮できたと思いますし、優勝できるという感触が今まで続いていた。それが今日叶ったという形です。
-選手たちに胴上げされたとき、3回目に思わず顔を覆っていたが、こみ上げる熱いものがあったのか?
そうですね。胴上げの時は素晴らしい瞬間でした。やはり今日はグランパス史上初めての勝利ですから、確かにエモーショナルな感情を抱いた時はあったと思います。いくらか顔を隠した部分はあると思いますが、そこは理解してくれるのではないでしょうか。
-選手時代になかなか優勝できなかったが、監督として名古屋の優勝に立ち会えたことをどう思うか?
選手時代、確かヴェルディと競っていた時だと思いますが、ホームで負けてしまって優勝を逃したことがあったと思います。その際、やはり優勝は難しいことだと選手時代に思ったことがあります。
ただ、今は違った立場ですから、必ず名古屋にタイトルをもたらしたいという強い気持ちがあった。信念、強い気持ちをもって、私のやっている仕事を信じてきました。
それからサッカーの哲学を私も信じてきた。今年は3年目です。チームと一緒に3年間やってきた。今年は素晴らしい、ラッキーな年になりました。
-監督にとって名古屋グランパスはどんな存在か?
私にとって第2の故郷だと思っています。選手時代にも私はいろんなプレーをして、技術的なプレーやいいプレーをして、サポーターの方を喜ばせてきました。
ただ、今はまた違った面で幸せな時を過ごしています。人々に贈り物をできること、甘いケーキのようなものを皆さんにプレゼントできることは私にとっての喜びだし、名古屋市の人々にもこのような形で還元できる。彼らからもサポートをいただいていますし、そして豊田章男社長からもサポートをいただいています。そういう風に人々に感動を与えることが、どれだけ素晴らしいことか、今日は忘れられない。
本当にグランパス史上にこうした歴史を残した。その一部になれたことも嬉しいです。ありがとうございました。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
楽しみはあとにとっておくということで、ホームの私のほうから最初に挨拶させていただきます。
非常にいいゲームだったかなと思います。我々にとっても名古屋さんにとっても、見ごたえのあるゲームだったと思います。
中盤が省略されたような形で間延びしたような展開でしたが、こうした打ち合いになれば、我々に得なことはない。そうしたゲームでした。
我々は前節で来年の身の振り方が決まったわけですけども、今日のような戦いかたができる試合を今シーズンもやりたかったかなというのは正直あると思います。
若い選手も出はじめてきて、やられるところはやられましたけれども、対等にできるところもありましたし、収穫は大きかったかなと思います。
何よりも、こうした状況にもかかわらず、たくさん声を枯らして応援していただいて、それには感謝しています。名古屋のサポーターもたくさん駆けつけて、強化費を落としてくれて感謝します(笑)。
ピクシーにはおめでとうと。1年間の成果が出た、彼らにとっては非常にいいシーズンだったかなと。逆に我々にはあまりよくないシーズンだったというところです。明暗を分けた 感じになりましたけど、今日においては、サッカーでの明暗はあまり分かれなかった試合だったかなと思います。
質疑応答
-前節16位以下が決まり、今日は生き生きとサッカーをやっているように見えたが、今日に向けていかに気持ちを持っていったのでしょうか?
こうした注目を浴びるゲームというのは、もしかしたら今季の中で一番という感じだったので、そこをうまくくすぐってやるようにはしました。それだけですね。この前ゲームが終わった後に選手に言いましたが、やはりサッカーをできる喜びを表現しなければいけない。
もちろんサッカーをやっている上では、責任や重荷、プレッシャーなどあると思うが、そういうところはある意味ホームということもあり、いい形に変化してこういう形になったかもしれません。
全体的には落ち着いてゲームができたんじゃないかと思っています。
-実際に戦ってみて、名古屋の優勝の要因をどう思うか?
非常に現実的な戦い方をしたかなと思います。シンプルな部分はありますが、結局サッカーというのは、優れたプレイヤーと優れた戦術が重なって強いチームは生まれると思いますし、それを実行したんじゃないかと思います。
今日のゲームにも象徴されるように、危ないところでも一番先頭と一番後ろの力強さというか、巧さというか。つまり、GKとセンターフォワードかもしれませんが、それが年間を通じて好パフォーマンスだったことがそれを物語っていると思います。
闘莉王も今年入ったと思えないようなチームへの馴染み方とオーバーアクションと、それもチームを活性化するには非常にいいパーソナリティだったかもしれません。
-名古屋のセットプレーを封じたと思うが?
そうですね、相手の強さを指をくわえて見るつもりはないと。こちらから仕掛けていく。
ひとつは、最初の1本目にゾーンを作ってオフサイドトラップを仕掛けたということですね。それによって2本目は入ってくるパワーが少し軽減したかなと。
もうひとつはむこうのコーナーキック。特徴があるので全部GKに勝負させた。ふたつともGK、ひとつはGKがキャッチして、もうひとつは豊(田原)とぶつかるような形になりましたが、相手のそういうストロングなところは研究に研究を重ねて、前回やられた反省点もありますから、上手く防いだと思います。
だが、やはり不用意なファウルでわざわざセットプレーを迎える必要はないわけであって、そういうところはもっと反省しなければいけない。
結局、前半はコーナーキックはゼロでした。ゼロならセットプレーの守備などやらなくてもいいわけですから。いままで以上に少なかったのは、DFがよく抑えることができていたという証拠かもしれません。