ボイス
【ボイス】2020新体制発表記者会見
皆さん、こんにちは。2020年の湘南ベルマーレ新体制発表にお越しいただきまして誠にありがとうございます。
本日は、日本協会会長の所信表明や高校選手権、他クラブの発表が重なっています。その中でベルマーレを選んでいただき誠にありがとうございます。
私どもは、冒頭の事業説明でございましたように、湘南ベルマーレの20年目を迎えます。この20年、本当にたくさんの方の情熱によって支えてきていただいたクラブです。10年間はJ2で苦しみました。次の10年は6年がJ1、4年がJ2と、やはり上がったと思えば下がり、下がったと思えば上がる、そういった非常に、皆さんに心配をかけながらやってきた20年でした。そこにあるのは、やはり先ほども申し上げましたように、存続危機から本当に熱心に支えていただいたサポーター、支援者の皆さんのおかげたと思っています。
昨年、清水に6-0で負けました。次の試合5-0で負けました。この2試合ともですね、スタンドにいたお客さんがただ一人ブーイングするのではなく、ずーっと拍手をして、選手たちがロッカーに戻るまで、拍手を続けてくださった。
それが、この、20年間のベルマーレの大きな成果なんだと思います。我々はそれに甘えることなく、次の10年、さらに上のステップを目指して頑張っていきたいと思います。
99年に存続危機の中、J2に降格いたしました。私どもと一緒に降格したJ1のチームはどこだかご存知ですか?ベルマーレと一緒にJ2に降格した99年のチームは浦和レッズです。一緒にJ2に落ち、その後だいぶ違う歴史を歩んできましたけれども、奇しくもこの20年目の開幕、2月21日の金曜日に浦和レッズと開幕戦を戦うことになります。ぜひ記者の皆様にはご取材いただいて、報道を通じてパワーをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
●代表取締役社長 水谷尚人 挨拶
改めまして、皆さんこんにちは。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ご参加いただきましてありがとうございます。
先ほど、20周年の話をさせていただきました。本当に大切な一年にしたいと思いますし、多分、今年は本当に真価が問われる一年になるだろうなという覚悟を持って、皆で歩んでまいりたいと思っております。
昨日、選手スタッフ、フロントのスタッフ、アカデミーのコーチ集まってミーティングを行いました。その中で、今年は私から、なぜ報酬を得ることが出来ているんだろうということを、選手、スタッフに投げかけております。それは活躍したから、頑張ったから、というのが多分大きな評価にはなるんですけれども、それを見に、楽しみにしてくれる人がいて、その人たちが入場料を払って来場いただいて、シーズンチケットを買っていただいて、またはファンクラブに入っていただいて、またはスポンサーになっていただいて、その姿を見たいから、そういう風に期待をされているから、お金をいただいているんだという話をさしていただいております。
なかなか難しいことがたくさんある中ではございますが、我々は一つとなって一体感を持って、プレーすること。献身的なプレーをして湘南スタイルを見せることを楽しみしている人がいるから、そういうことに練習から取り組んでいかなければいけないという話をさせてもらいました。
しっかりと、明るくつとめていきたいと思っている所でございます。
ちょっと思い出しますと、実は2003年の1月19日、同じような新体制発表会が行われました。僕は2002年の冬から強化部長をやらさせてもらっていて、その時初めて皆さんの前でお話をさせていただいたんですが、こんなにたくさんのメディアの方がいらっしゃらなかったのを覚えてますけれども、その時、実は一緒に登壇したのが石原直樹でございます。
そんなことを思い出しながら、今年またここで、同じ所に登壇していることに何か縁を感じながら、一緒にやってきたいと思っています。
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
●スポーツダイレクター 坂本紘司 挨拶
皆さんこんにちは。今年もスポーツダイレクターを務めさせていただきます坂本です。本日不在にしている選手もいるのですが、新たに13名の選手が加入してくれることになりました。
レンタルから復帰する選手を入れると15名が入れ替わるような体制になりましたけれども、私自身は、昨日今日と練習を見ましたけれども、非常に今シーズンが楽しみだな、ワクワクするなという気持ちでおります。
今シーズン、チームを作るにあたって、毎年言っていますけれどもふたつ、僕の中で大事にしたいものがありました。ひとつは、競争力の高い、誰が出るかわからないよというようなチームを作りたいということ。本当に、日々の練習を大事にしている湘南ベルマーレですので、やはり日々の練習で良かった選手、本当にひたむきに一生懸命やっている選手がゲームに出るという原点を思い出しながら、とにかく競争力の高いチームを作りたいと思っています。
もうひとつは、選手によっていろいろ置かれているシチュエーションというのは違うんですけども、やはり湘南ベルマーレに来てプレーしたい、何か意欲を持って今年のシーズンに臨む、そういったモチベーション、意欲を持っている選手にオファーをして、そういう選手に来てもらったと思っています。
ここにいる選手はとくに、いろいろなシチュエーションの中で今シーズン絶対に結果を残したいと。絶対もう一度このJ1のリーグで結果を残して、自分の名を轟かせて、もっともっと成長したいという意欲の選手が揃ったと思っています。
私自身も自信を持って良いクラブ、いいチームにするための、いい編成ができたと思っていますので、1年間彼らと一緒に成長しながらやっていきたいと思っています。今シーズンも、1年間どうぞよろしくお願いいたします。
●坂本
佐藤はコンディショニングコーチという名前ですが、フィジカルコーチの役割を担う形となります。また、谷晃生はU-23日本代表に招集されているため、本日は欠席となります。また、若月大和は1月9日にリリースしましたように、海外移籍も含めて契約交渉中ということで本日は不在となります。
●監督 浮嶋敏
こんにちは。浮嶋です。
今シーズン、ここにいる一人ひとり特徴を持った、我々のフットボールに力強く貢献できる選手が来てくれて嬉しく思っています。
今シーズンのスローガンは「前進」ということで、PROGRESSION(プログレッション)ということにいたしました。昨シーズン、夏まで非常にいい戦いをし、その後難しい状況の中で残留争いをしてしまった1年になり、3歩進んで3歩下がるというような1年でございました。
今年、我々の覚悟として、この状況からしっかり脱却をして、今まで築いてきた我々のベースであるサッカー、そしてクラブの力、こういうところから1歩、確実に前進をして、そしてもう1歩確実に前進をしていく。そういう思いをこめて「前進」というスローガンにいたしました。
昨日、チームが始動しまして、練習を開始しました。本当に顔ぶれが10人以上変わったことによって、選手からは違うチームにいるみたいだという声も上がったくらいフレッシュなスタートになりました。今年のメンバーは、そういう意味では、我々が標榜してきている湘南スタイルというサッカーを、ここにある前進という部分で、サッカーの面で1歩2歩、レベルアップ、バージョンアップしていけるようなメンバーが32名揃ったと思っています。みんなで一丸となって1年間いい戦いをして、いい結果を出していきたいなと思っています。よろしくお願いいたします。
●質疑応答
–(選手に)ストロングポイントや改めて今シーズンの目標などあれば教えてください。
馬渡
自分のストロングポイントは、サイドバックをやらせてもらっているんですが、攻撃的なサイドバックだと自分自身思っています。ですので、前に行く推進力や躍動感、そういったものを出してチームの力になれると思っているので、そういうところをグラウンドで見ていただきたいと思っています。
石原
僕は泥臭いプレーだったり、最後まであきらめない姿勢を見てほしいです。
福田
僕はいくつもポジションができるので、試合中にいろんなポジションもできますし、状況に応じたプレーがポジションに応じてできるので、そういったところが特徴のひとつかなと思います。
舘
僕は対人能力の高さというのをストロングポイントだと思っています。
岩崎
僕は運動量とゴールに向かうプレーが特徴です。今シーズンの目標は、昨シーズンなかなか試合に出ることができなかったので、今シーズンは試合に出てしっかり結果を残していきたいと思っています。
大岩
僕はディフェンスなので守備力をしっかり見てもらいたいなと思います。チームの失点を減らせるように頑張ります。
タリク
自分はチームの一員に常になることです。そしてもちろん点を取ること、そしてアシストすることが自分の役割かなと思います。よろしくお願いします。
茨田
自分は中盤をやらせてもらいたいと思ってますけど、特徴はパスでチームのリズムを作ることです。できれば自分のパスを見ていただけたらなと思います。
畑
僕はウイングバックをやらせてもらっていますが、スピードと誰にも負けない運動量がストロングなので、これを前面に発揮してやっていきたいと思います。
三幸
僕は中盤をやらせてもらっていますが、チームのリズムを作ることと、J2で9アシスト記録できたので、それを超えられるよう頑張りたいと思います。
堀田
僕はゴールキーパーをやらせてもらっていますが、至近距離のシュートストップと左足のキックがストロングポイントです。よろしくお願いします。
–(坂本スポーツダイレクターに)今季、他クラブキャプテンを経験した選手を補強されていますけども、そこに狙いがあるのか?またそうした選手に対して期待することは?
坂本
キャプテン経験者を狙ってと言いますか、そういう選手を探していたわけではなくて、我々のスタイル、補強したいポイントでオファーをした選手が、たまたまキャプテン経験者だったというところはあります。ただ見ていただいたとおり平均年齢25歳、J1の中では非常に若い選手が多いチームだと思いますので、これまでの経験を若い選手に伝えながら、ゲームをもっとコントロールしていきたいというところも、浮嶋と話しながら編成してきましたので彼らの経験をぜひ活かしたいと思っています。
たまたまキャプテン経験者だったというところはあるのですが、経験のある選手をというリクエストもあり、このような編成に至ったと思っております。