馬入日記
【馬入日記:12月4日】90分に全力を。金子大毅選手インタビュー
8月11日の磐田戦以来となる、広島戦での勝利。大きな大きな勝点3を全員の力でもぎ取りました。
もがき続けた3カ月半。苦しい時も応援し続けてくださったサポーターの皆さんの存在の大きさを改めて感じた1試合でした。
最終戦となる松本戦に向けて、また新たな気持ちでトレーニングがスタートしています。
練習後、金子選手に話を聞きました。まずは広島戦を振り返ってもらいました。
「広島戦では、何よりも勝てたということが本当によかった、そこに尽きます。内容的にも自分たちのスタイルを出せた試合だったと思います。ボールを持つ相手に対して、自分たちがうまく前からプレスをかけて奪えたことは大きかった。ゴール前でも全員が身体を張ったことで失点を防いでゼロで終わることができたと思います」
ボランチとして第18節の名古屋戦以来、出場停止を除き先発出場を続けています。個人として感じたことは…
「どんな時間帯でも未月(齊藤選手)と連携して中盤を空けないということを意識してプレーしなければいけないと思っています。広島戦はうまく未月とバランスを取りながらできた部分はあると思いますが、たまに空いてしまうところもあったと思うのでそこは反省しなければと思います」と。
齊藤選手も話していましたが、実は二人、試合中に言葉を交わすことはあまりないそうです。
「あんまり試合中は話したりしないです。未月がいま攻めてるとか後ろにいるとか、前よりも見られるようになったので、そのあたりはお互いに意識してポジションが取れていると思います。今シーズンの途中から未月と組むことが多くなって、お互いに以前よりも分かることが増えていると思うので、うまく連携できていると思います」
1-0で前半を折り返した試合でしたが、ハーフタイムに浮嶋監督からは「勝点3のためにはもう1点だ、絶対に引くな」という声が飛びました。
「反省点としては、先制点を取ったあと2点目を奪い切れなかったこと。自分も決め切れなかったので悔しい。シュートの精度を上げること、全員が練習からゴールを決めるという気持ちでやることが必要だと思います」
いよいよ最終節となる松本戦に向け、月曜日からトレーニングを積み重ねています。
「練習でもみんな激しくやっていて、試合を想定してできていると思います。週末に向けてまだ数日あるので全員で高い意識を持ってやっていきたい。中盤で負けたらチームも劣勢になってしまうと思うので、個人的には中盤で勝つことを意識しています。試合中に何が起きてもブレずに練習でやってきたことをやれればと思います。広島に勝って残留に希望が見えてきましたけど、最終戦で勝たなければこの前勝ったことの意味もなくなってしまうので、しっかり勝ち切りたい」
全員でたくさんのことを乗り越えてきた今シーズン。残された90分に全力を傾けます。
「いろいろありましたけど、そんなことを言い訳にしたらカッコ悪いし僕らは言い訳をしてはいけないと思っているので、しっかり結果にこだわってやっていきたいです。全然勝てなくて連敗が続いている時でも、サポーターが声を嗄らしてずっと応援してくれた。本当に有難かったですし、苦しい状況の中でサポーターに支えられた部分は本当に大きいと思う。サポーターのためにも必ず残留したいです」
熱い気持ちを胸に、松本へ。
まずはあと2日、チームひとつにいい準備をしていきます。