監督・選手コメント

YBCルヴァンカップ GS第5節 湘南vs長崎 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れさまでした。
昨年のルヴァンカップグループステージの最終戦で、ここで長崎さんに勝って次のステージに進めたということがあり、今日は同じようなシチュエーションで勝たなければ我々にはチャンスがないということが分かっていましたし、選手も相当今日の試合に、-別に勝たないといけないからって気合が入ったわけじゃないですけども-魂を入れてプレーしてくれたと思います。90分を通して相手のシュートが記憶にないぐらい、非常にコンパクトに我々らしい試合、戦いができたと思いますし、何よりリーグ戦でなかなかスターターのポジションを取れなかった選手とか、今日途中から出た選手も含めてですが、チームにとって厚みができた試合になったかなと思います。
ここからまた良い意味の競争が始まってリーグ戦、ルヴァンカップと同じようにチーム強化ができれば良いなと思っていますし、今日は見てて、安心して見れたというか、逞しいなと思いながらそんな気持ちで見てました。

昨日、U-20のW杯の代表に我々のチームから齊藤未月と鈴木冬一が選ばれましたけども、個人的にはああいう代表に選ばれて世界とやるっていう機会を与えてくれた代表チーム監督の影山さん他、協会のスタッフに感謝していますし、今週の試合をもって彼らはポーランドのほうに行きますけれども、その中で一回りも二回りも成長してもらいたい。自分たちと同じ年代の子がどれくらい自分と違うのか、またどこを伸ばせばいいのかということを肌で感じて帰って来てほしいと思います。
ただ、忘れてはいけないのは、彼らにも言いましたけども、湘南というチームがあって切磋琢磨したから彼らは選ばれたわけで、彼らの力100%ではないということを彼らはわかった上でピッチに立たなければいけないと思います。
あと1試合、しっかりリーグ戦を戦って、そういう所で上のステージに行けるように、僕も陰ながら後押ししたいなと思います。

これから先、ルヴァンカップとリーグ戦と天皇杯が続いていきますけど、本当に昨年までのことを忘れるぐらい、今年のチームは一日一日成長が見える所がありますので、監督としても非常に手ごたえを感じてますし、これを勘違いせずに次に繋げていかなきゃいけないなという風に思ってます。

曺監督 質疑応答

- 1点リードをして残り20分、杉岡選手を投入したがその意図は?

少し(古林)将太が足を攣った感じもあったので(鈴木)冬一は右も左もできるし、あの展開で勝ってた部分もありますしもう1点取るために、彼のクロスとか推進力を活かせればいいなと思いました。
途中からって結構難しいんですけども、小野田との関係とか(秋野)央樹との関係っていうのは練習でも積み上げているところなので、予定通りというか、そうしようと思ってました。

- 初ゴールも決めたが鈴木冬一選手の今日の評価は?

彼はこの前の名古屋戦の時に、同じようなシチュエーションで力入りすぎちゃってシュートが枠に行かなかったんですけど、彼の一番良いところは同じことを繰り返さない、これは杉岡にも同じことが言えるんですけど…(齊藤)未月は同じこと繰り返すようなところありますけど(笑)まあそれはうちのアカデミーの選手なのでしょうがないかなと思いますけど。
冬一は自己解決能力が非常に高い、ピッチの中で。それは持って生まれたものもありますし、親御さんはじめ、彼の周りにいたスタッフの教育もあるでしょうけど、その能力の高さについては本当に驚くばかりというか、非常にそういうものを指導者として学ばせてもらっているなという気持ちでいます。
それが彼だけじゃなくて、周りに良い影響を与えて、例えば今日でいうと後ろの小野田とか秋野とかフレイレとか前にいる山口とかにうまく繋がるというか。サッカーって目に見えないところの関係性が非常に大事なスポーツですけど、そういうものも含めて小さくまとまらないでどんどん世界に出ていけるような選手になってほしいなと思います。あのタイミングであのシュートはなかなか打てないコースなので、大したもんだなと思います。
まぁ褒めすぎて、最初の初戦でポカしたら僕のせいだと思っています(笑)

手倉森誠監督 総括

監督人生で初めて3バックからゲームをしました。狙いはチームの可能性を広げたいという、それは柔軟性を持つこと。カップ戦を戦っているメンバーの個人の底上げをしようと思った時に、ミラーゲームで局面での勝負というところをJ1相手に高めたいという話をして、3-4-3から入りました。
予選リーグ突破をかけた戦いの中で、際を意識しながら、ゲームをしようという話をして、大味なゲームにならなかったことがこのメンバーでも少しゲームをコントロールを意識したゲームができたのかなと。
ただ、課題はやはりリーグ戦もそうですけど前後半かいずれかの立ち上がりにやられてしまうというところがまだまだ欠点だなと思います。
こういうゲームを糧にしなければいけないまだ立場だというところです。
しぶとく敵地で最後追いつけるかというゲームをできたことに対して選手の労は労いたいと思いますし、可能性はある限り、次はホームでまたこのメンバーで戦って意地を見せたいなと思います。

手倉森誠監督 質疑応答

- ゴール前まで攻め込むシーンが少なかったように思うが?

相手のプレッシングがある時ない時、重心を利用して仕掛けようという時に、ない時の仕掛けの姿勢とある時の仕掛けの姿勢がちょっと区別がつかなかったなと思います。
一度収めてしっかり目線が変わるようなところへパスが出せれば変わってたなと思うのと、やはりプレッシャーが来た時に軽いプレーで相手に渡すシーンがあったんですけど、そういったところが必要なプレーなのかやりたいプレーなのかというところがそこのちぐはぐ感が今日は露呈していた。
ただ前節ホーム札幌にやられた大味のゲームをした時に逆にやれないことに対して割り切ってでもスコアが僅差でいけば最後の最後にビッグチャンスがくるということを思わせてたというかね。ところがそこに対して起こすんじゃなくてそれを待ってた分、仕掛けられなかったなという感じはしますね。

- 令和に入りまだ未勝利だが、サポーターにどういうところを今後期待してほしいか。

まだ令和も始まったばかりですし、勝ちは0はダメですけど、まあ今踏ん張りどころだと思いますし、いろんなものが備わってきていることは確かなんで、今週末の新潟戦、そのモヤモヤを吹き飛ばせるようにやっていきたいなと思います。

選手コメント

FW 26山口 和樹
山口 和樹

立ち上がりからチャンスを多く作れていたので、自分自身が決め切ることができなかったことは反省点です。ファーストチャンスで決められなければいけないし、勝利に繋がるゴールを決めたかった。ゴールに向かう気迫という部分含め、まだまだ課題があると感じています。連携の部分は悪くなかったと思います。
勝たなければいけないという状況の試合でしたが、普段通り集中してやるだけだと思っていました。
(ゴールの起点になったのは山口選手だったが?)寛斗くん(中川選手)がああいう形でランすることは得意だし練習からタイミングがいいので、あとは出し手の問題だと思っていました。いい形でいいボールを出せて、それが得点にも繋がったことはよかったです。
次の試合はまたホームで戦えるのでそのことをプラスに捉えて1つ1つしっかり戦っていきたいと思います。

MF 28鈴木 冬一
鈴木 冬一

寛斗さん(中川選手)がパスを出してくれて、シュートがうまくゴールに入ってくれたのでよかったです。
特に打つ瞬間のことは覚えてないんですけど、サッカーやっている中で点を決めるというのは本当に嬉しいことですし、自分の中で充実感が出るものなので、これを機にもっともっと点を取りたいという気持ちになりました。ルヴァンカップで決められましたけど、リーグ戦で決めたいという想いがもっと強くなりました。
初ゴールを決めたら曺さんのところに行こうって決めていたのでそれができてよかったです。
前回のリーグ戦の名古屋戦の時にもゴール前のチャンスがあって、打ち切れなくて中途半端に終わってしまったので、今日の試合はああいう場面が出たら必ず打とうと思っていたのでそれが結果に繋がってよかったです。
(攻守にハードワークしていたが?)自分を高めていくためにもハードワークすることは大切なことだと思っています。後半少し質が落ちてしまったので、前半のような動きが続けてできるように取り組んでいきたいと思います。
最近では左サイドでも持ち味を出せているので、左右どちらも同じような質の高いゲームができるようにレベルを上げていきたいと思います。

MF 14中川 寛斗
中川 寛斗

もっといい試合にできたと思うのでもったいなかったと思います。もっといい内容で終われればもっと次につながったと思うしルヴァンの札幌戦以上に、リーグ戦の大分戦に繋がるような内容にしたかった。
一人ひとりの欲深さが足りなかったかなと思います。1-0で終わったというのは昨年の湘南から進化がないように感じるし、今年の良さは2点3点取れるというところだと思う。そういう刺激を受けてピッチに立った選手たちだと思うので1-0で終わったことは残念な気持ちです。
1-0でOKならそれで終わってしまうものだけど、このチームはそうではないと思うのでもっと上を目指したい。

MF 50古林 将太
古林 将太

個人的にはもっといけるところがたくさんあったと思うので、まだまだという気持ちです。守備の部分ではやるべきことをしっかり意識しながらやっていました。攻撃面でアシストや得点ができればよかったのですが、そこは今後もこだわってやっていきたいと思います。
練習試合ではなかなか味わえない緊張感ですし、絶対に勝たなければ次に進めないというプレッシャーのかかる中での試合だったのでそれを経験できたのはよかったと思います。これを1試合じゃなくて2試合3試合と継続させていきたいです。
視来(山根選手)とのコンビネーションはよかったと思うので、そこは継続していきながら、最後のクロスの質を高めていくこと。今日はコーナーも多かったですがそこで得点が取れればもっと楽になったかなと思います。
次の試合で勝たなければ意味がないので次のためにもいい準備をしていきたいと思います。