馬入日記
2018.11.29
【馬入日記:11月28日】「ここからが始まり」
練習場を一心不乱に駆ける姿は、本人も「楽しいですよ」と語る通り、サッカーができる喜びに満ち溢れています。今季長期間負傷でピッチから遠ざかった小林祐介選手は「小さなことだけどすごく幸せに感じています」と冬空の下の馬入で久々にボールを追う日々を過ごしています。
今季湘南に加入したものの離脱する期間が長く「自分が情けなかったです」。覚悟を持って決めた移籍、しかし思い通りにならない自身の身体に苛立ちを覚える時間もありました。それでもその時間が自身に教えてくれたこともあったと言います。
「こんなに長く怪我をしたことがなかったので『自分はどうなってしまうんだろう』と思ったし、気持ちが落ちてしまった時もあったけれど、ただ一方でそれほど弱ってしまうこともなくて『意外と自分は精神的には大丈夫だな』と知ることもできた。もちろんきつい時間ではありましたけど、全く無駄な時間ではなかったと思います」
再び戻ってきたピッチで過ごす今季の時間はもうそうは長くありません。だからこそこれまで示せなかった自らのプレーを惜しみなく表現します。
「周りに気持ちの伝わるプレーがしたい。うまいとかじゃなく、『あいつ、チームのためにやってるな』とか、そういう気持ちが伝われば良いと思いますね。試合に出る出ないに関係なく、常に良い準備はしていきたい」
シーズンは残すところ1試合、しかし「僕にとっては締めくくりではないですよ」と話します。「ここからが始まり、やれることを全力でやっていきたい」小林選手の2018シーズンはまだまだ続きます。