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【ベルせん】南原小学校レポート
選手が平塚市内の小学校で授業を行う「ベルせん」、南原小学校のレポートです。
◆訪問校
南原小学校
◆訪問選手
秋元陽太選手、山口和樹選手(6年1組)/山根視来選手、アンドレバイア選手(6年2組)
【6年1組】
6年1組を訪問したのは、初めてのベルせんに緊張気味の山口和樹選手と、どっしり構えた秋元陽太選手のコンビ。最初の自己紹介から「僕の身長はいくつでしょう?!」などクイズ形式で行い子どもたちが親近感を持てるように工夫し楽しい雰囲気を作っていました。Jリーグ最年小の山口選手の身長を聞いて、子どもたちもびっくり!ちなみに3人くらいの子は山口選手より背が大きくてその話題でも盛り上がりました。
その後、2人は自身がどのようにしてプロサッカー選手になったのか、どんな子どもだったのか、どんな努力を重ねてきたかなどの経験談を話しました。「夢に向かって頑張ったら必ず夢は叶う」と力強く話したのは山口選手。そして秋元選手は自身の経歴を話しながら、今年31歳、プロ13年目で初めて優勝ができたことに「感謝しかない」と振り返りました。
そんな中、秋元選手は子どもたちが黒板に書いてくれていた「ルヴァンカップ優勝おめでとう!」など様々なメッセージを指さします。「プロの世界では正直辛いことのほうが多かった。でも、こうやってみんながルヴァンカップ優勝おめでとうって書いてくれて、みんなの記憶に残るようなことが成し遂げられたということが嬉しい。こんな風にみんなが書いてくれて、このメッセージを見て本当にやってきてよかったと思った」と感慨深げに話していました。
子どもたちからはたくさんの質問も受けました。その中に「挫折を乗り越える方法は?」という質問が。秋元選手は「支えてくれる家族のことを考える。家族のために頑張ることができる。みんなはまだ分からないかもしれないけど、一番支えてくれているのはお父さんとお母さん。だからふとした時に“ありがとう”という言葉を伝えるのも大切だよ」と話しました。
山口選手は「初心にかえること。サッカーをはじめたときの気持ちを思い出して、挫折を乗り越えていく」と話しました。
最後に子どもたちのリクエストで勝利のダンスを踊って授業は終了。選手も子どもたちも、笑顔で教室を後にしました。
【6年2組】
6年2組の教室を訪れたのは山根視来選手とアンドレバイア選手。それぞれの生い立ちを振り返りながら、どのようにしてプロの舞台までたどり着くことができたかを早速語っていきます。
「自分は『エリートではない』代表」だと話したのは山根選手。中学生時代はベンチにも入れなかった挫折に触れ、それでもプロの舞台に立ちたいという憧れを持ち日々の練習に全力を注いだ結果、チャンスをもらえるようになったとのこと。自分を信じ、目の前のことに一生懸命取り組むことの大切さを伝えました。
小さい頃は「勉強も好きだった」と話したのはアンドレバイア選手。サッカーも勉強も努力を続けた中で「お父さんやお母さん、学校の先生など多くの人の支えでプロとしてのキャリアをスタートさせることができた」と感謝の気持ちを表現します。日本でのプレーもずっと望んでいたことだったと話し、それもまたいろんな人の支えて実現できたと語りました。
その後多くの質問が子ども達から寄せられました。「DFは身体を張る場面が多いけど、辛くない?」と聞かれると、山根選手が「確かに痛いけど、避けて失点してしまう方がもっと悔しい、痛いのは一瞬だから」と頼もしい回答。海外でプレーする秘訣を聞かれたバイア選手は「『郷に入っては郷に従う』を行うこと、文化を理解し馴染む努力をし、自分がしたいこと以上にどうすれば活躍できるかを考えていた」と豊富な経験から説得力ある回答をしていました。
最後には選手それぞれ目標を語り「笑われるかもしれないけど、日本代表に入りたい」と話した山根選手に対し「山根は本当に頑張っているから、ぜひみんな応援してあげてほしい」とバイア選手から子ども達にお願いする一幕が。子ども達はもちろん、選手も夢を語りあい、充実した授業となりました。