私がベルマーレと出会ったのは、2009年。小さな頃から憧れていた、茅ケ崎に住むことがきっかけでした。それまでは、プレミアリーグやユーロ2004など、現地へ足を運んで観戦するほどの海外サッカー好きで、近いはずのJリーグは逆に遠い存在でした。

その年、ベルマーレは激しいJ１昇格争いをしていました。その最中、平塚で行われた眞壁社長（当時）とJリーグ・川淵チェアマン（当時）・河野太郎議員とのシンポジウムに参加し、“平塚”から“湘南”に変わった理由と、身の丈経営を進めながら、湘南地域を盛り上げる一端を担うために必死に戦っているクラブの軌跡を知り、とても感動し、応援せずにはいられなくなりました。それまでの“遠い国のメッシ”への憧れから、“地元チームの坂本紘司”への愛着が始まります。

そして、水戸での最終戦。初めてアウェイまで足を運び、昇格。感動して涙しました。

スタジアムに通う中で、子どもの成長と共に、様々なイベントに参加させていただきました。
印象に残っていることは、息子が七夕ユニフォーム・スタメンに選ばれたことと、キッズガード湘南の企画で、福島の子のホームステイを受け入れたこと。それらイベントを通じて、茅ヶ崎だけでなく、湘南地域の子供同士とその親御さんとベルマーレを通じて仲良くなることができ、今でも試合前に総合公園のはらっぱに行けば、ボールを蹴ったりしています。

息子が地元の少年サッカーチームに入団すると、同級生に平塚時代のレジェンド、松川友明さんの息子さんがいて、チームメイトになりました。最初は、私が松川さんにひどく緊張して、お話をすることもままならなかったのですが、年齢も一緒の同級生であり、また神奈川県央育ちも一緒ということで、今でも仲良くしていただいています。

その松川さんとよく話していたのは、「浦和の街に行けばレッズの香りが広がっているように、湘南地域にもっとベルマーレの香りを広げたいよね。」ということ。

これからも強いチームである以上に、地域に無くてはならない存在になれることを期待して、応援していきます。先は長いですが、100周年に向けて、これからの50年、地域みんなで盛り上げていきましょう。