ニュース

2010Jリーグ ディビジョン1 第21節 試合結果

2010Jリーグ ディビジョン1 第21節
2010年8月28日(土)19:04キックオフ ユアテックスタジアム仙台

2

ベガルタ仙台
0 前半 0
2 後半 1
1

湘南ベルマーレ
18 >> 21 勝点 14 >> 14
52分 10 梁 勇基
73分  9 中原 貴之
得点者 54分 11 阿部 吉朗

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 林 卓人 16 GK GK 1 野澤 洋輔 0
2 田村 直也 23 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 渡辺 広大 3 DF DF 6 村松 大輔 0
1 鎌田 次郎 2 DF DF 4 山口 貴弘 0
0 朴 柱成 27 DF DF 30 島村 毅 1
1 富田 晋伍 17 MF MF 2 田村 雄三 0
1 斉藤 大介 31 MF MF 7 寺川 能人 0
0 関口 訓充 11 MF MF 8 坂本 紘司 0
6 梁 勇基 10 MF FW 40 エメルソン 1
0 朴 成鎬 19 FW FW 22 中村 祐也 0
1 赤嶺 真吾 24 FW FW 11 阿部 吉朗 2
 
桜井 繁 22 GK GK 39 都築 龍太
エリゼウ 6 DF DF 14 阪田 章裕
一柳 夢吾 5 DF DF 33 遠藤 航
0 高橋 義希 18 MF MF 15 ハン グギョン 1
3 太田 吉彰 15 MF MF 17 馬場 賢治 0
平瀬 智行 14 FW FW 9 田原 豊 0
2 中原 貴之 9 FW FW 18 新居 辰基
83分
10 梁 勇基 遅延行為
17 シュート 5
9 GK 11
10 CK 3
12 直接FK 16
1 間接FK 5
1 (オフサイド) 4
0 PK 0
16分
6 村松 大輔 反スポーツ的行為
21分
22 中村 祐也 ラフプレー
39分
30 島村 毅 反スポーツ的行為
61分
40 エメルソン 反スポーツ的行為
77分
9 田原 豊 ラフプレー
88分
15 ハン グギョン 反スポーツ的行為

得点経過

52分
10 梁 勇基
中央 相手DF クリア こぼれ球 10 左足S
73分
9 中原 貴之
左 31 → 27 ↑ 中央 9 ヘディングS
54分
11 阿部 吉朗
右 5 → 中央 11 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
24 赤嶺 真吾 → 15 太田 吉彰
65分
19 朴 成鎬 → 9 中原 貴之
89分
10 梁 勇基 → 18 高橋 義希
HT
7 寺川 能人 → 15 ハン グギョン
HT
22 中村 祐也 → 9 田原 豊
76分
8 坂本 紘司 → 17 馬場 賢治

開催データ

[入場者数] 14,395人 [天候] 曇、弱風 [気温] 26.7℃ [湿度] 76% [ピッチ] 良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 玉井 朗 [主審] 吉田 寿光 [副審] 相樂 亨 [副審] 五十嵐 泰之 [第4の審判員] 河合 英治 [記録員] 平井 恵美子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

今日の敗戦をしっかり受け止めなければいけないと思っています。
仙台がリズムをうまく作ったというよりも我々が自分たちでリズムを壊してやっているような状態でお恥ずかしい限りです。
それにもかかわらず、サポーターの皆さんは遠路はるばる来ていただいて応援していただいて、本当に感謝しております。

質疑応答

-失点場面も含めミスが多かったように感じたが、今日の試合に限って特に多かった理由は?

今日はゲームの入りからピリっとした感じは正直なかったですね。それが全体的に最後まで響いてしまったかなという感じはしますね。

-前節から3トップの真ん中が田原から中村に変わったがその理由は?

企業秘密でもあるのであまりコメントできませんが、仙台さんは名古屋、清水に次いで前半の得点が多いということで、前線からしっかりやらないといけないと。あとは田原の奪われ方は仙台のカウンターを誘発してしまうということで、ちょっと工夫を凝らさなければいけないと。その分セットプレーのリスクなどありますが、後半勝負かなと考えた中では選択肢としてはそんなに悪くなかったかなと。点をとるところまでいかないのが、中原と田原の違いかもしれませんね。

野澤選手コメント

失点も崩されたわけではなく隙を突かれている。前半、ペナの前で2回位ピンチになったところ命拾いしていることも踏まえて、後半はもっと個人個人で状況に合ったプレーや冷静さをもっていなければいけない。今日のような重要な、絶対に負けられない戦いの時には、後半の苦しい状況でも冷静さや落ち着きがもっと必要だったと思う。失点に関しては、相手を褒めるというよりも自分たちで相手に与えてしまった失点だったと思う。
でも、だからこそこの失点は絶対に防げるものだったし、崩されたわけではないのだから、もっと自信をもってやればいいと思う。
細かいことを言ったらキリがないし今の状況で試合を振り返るよりも、次のことを考えたほうがいいと思っています。

臼井選手コメント

負けられない試合だったので本当に言葉がみつかりません。今日は本当に負けてはいけなかった。
1点目はカウンターでやられてしまい仕方がない部分もあったと思うけど2点目は流れからというよりもあのヘディング1本でやられてしまい、自分たちの力が足りなかったと思う。
(アシストもありましたが?)負けたら意味がない。本当に勝たなければいけなかったので。
今日の試合の重要性を感じている選手と、同じようには感じられていない選手がいるかもしれない。チームとしてその差はしっかり詰めたいと思う。

島村選手コメント

後半、カウンターからの中途半端な形で失点してしまった。途中から入ってきた中原には僕がついていましたが、自分の守備がまだまだ甘かった。中原は当然警戒していたし、スカウティングが必要ないくらいこれまでもやられていたにもかかわらず、自分の守備が甘かったと思う。
フリーキックも含めて前半からチャンスがあったのに決め切れないところがあった。それが勝ちきれない原因だと感じています。

村松選手コメント

試合の入りがピリっとしていなかった。自分たちのミスで相手にチャンスを作られてしまった。仙台はクロスを多様してくることは分かっていたし、中でしっかり対応しようと思っていました。でも結局失点はクロスからやられてしまっている。クロスを何本も入れられたところで集中力の欠如があったのかもしれない。
状況は厳しいですが、逆に勝つしかないという気持ちで、切り替えて次に向かっていきたいと思います。

坂本選手コメント

まだまだ自分たちの力が足りないということを受け止めるしかない。みんな力を出し切ってファイトしている部分はあると思うけど、ギリギリのところで勝てないというのは自分たちに足りない部分があるからだと思う。
自分たちに今何ができるかと考えたら、他のチームよりも本当に濃い練習を積むことで差を縮めるしか、試合と試合の間にできることはないと思う。本当にその繰り返しだし、それしかないという気持ち。差を縮めるための努力は他のチームと同じようにではなくて、濃くて厳しい練習を積んだ先にあると思う。
結果が出た以上、言い訳をすることはしたくないし、細かいことは色々あるけど、自分たちのやるべきことをしっかりやって道を拓いていくしかない。
去年、内容が物足りないことがあっても勝ち切ることで信頼してもらって応援してもらっていたと思う。やっぱり勝たなければいけないんだと改めて感じます。
でも、落ち込んでも何も生まれないので、差を縮めるための努力をしたいと思う。

仙台 手倉森監督 試合後コメント

総評

今日のゲーム前に、前節の大宮戦を振り返った時、手堅い守備で隙を突くというサッカーで3点を取れたというところから、今日の湘南戦は一進一退になるゲームを覚悟しようと話しました。また、湘南がどういう出方をしてくるのか、ブロックを組んで守るのか、プレッシングで来るのかという出方を読みながら、チームとして90分間、攻守のバランスを保って戦おう。そうすれば、勝点3を取らなければいけない両チームの戦いの中で、焦れるのは湘南だと。辛抱強く、だから今日はホームですが、逆にアウェイのメンタルと同じだった。これから先に勝点3を量産するためにはそのサッカーを続けていこう、という話をしました。
90分間バランスを整えながらも、1点取るまで、それから1-1に追いつかれた時に、後ろの人数とフォーメーションを変えながら狙おうかと思った時間帯もありました。ただ選手に「90分間攻守のバランスを崩さずに戦おう」と言いながら自分が崩すわけにはいかなかったので、ああいう戦い方、交代の仕方で、手堅くいきました。今日は途中交代の太田と中原が本当にいい仕事をしてくれたと思います。
浦和戦の時から、14戦勝ちなしのチームが16戦負けなしということも起こり得るという話をして、ここで3つきたので、あと13試合本気になって、そのつもりで戦おうという話を選手にしました。
久しぶりにホームで勝てたことで、サポーターに勝点3をプレゼントできた。今日の勝点3は本当に半分以上はサポーターの力で取れたことに感謝している。
これからのナビスコカップも思い切って戦える、という話をした。常に上を見て戦っていきたいと思います。

質疑応答

–赤嶺選手が太田選手に交代してから4-4-2にしたのもバランスを重視してのことか?

その通りです。相手のセンターバックが2トップに少し手を焼いているところが見えたので、4-4-2でそのままいきました。逆にいうと、その交代で流動的にどこかでシフトチェンジすることも考えながら、赤嶺がダメだった場合の太田だった、というところですね。

–フェルナンジーニョ選手と赤嶺選手がケガでいなくなり、代わった選手が得点したことについては?

フェルナンジーニョも昨日は悔し涙を流すくらい悔しかったと思いますが、その分もこの苦しい状況をみんなで乗り越えてきているので、やれる選手で精一杯頑張っていこうという話をしていました。帰ったレイナルドもいるし今はケガをしている中島もいる。出られない選手の分もみんなで戦おうと約束したメンバーなので、みんながそれぞれエネルギーを出してくれていると思っています。それに、チームの強みである一体感を、ここにきて表現できていると思います。
赤嶺は足首を後ろから、軸足に重心がかかっているところを押しつけられたような感じなので、今は足をつけない状況。ナビスコカップと天皇杯と続いた時に、彼の復帰戦は(リーグ戦の)鹿島戦になればいいと思っています。ナビスコカップは出られないので、早い回復を祈りたいと思います。

–「相手の出方を見ながらの戦い」ということだが、湘南が三段階くらいリズムの変わるタイミングがあった中、対策をとらなければいけないタイミングはどの辺りか?

まず、湘南は必死にくるだろう、という話をしていました。それ以上に我々も必死に戦わなければいけないとも話した。ただし「負けたら」という恐れに関しては、湘南の方が多分我々より強いだろうと思っていました。そうなった際、慎重にくるだろうと予測していた。ただし、前に走れる選手を置いた時に、少しは裏を取りにくるのかというところを我々は見ていましたが、我々のDFラインがいいコントロールをしてくれた。
そして寺川選手と中村選手に代えて、ハン選手と田原選手を入れてきたので、そこでスイッチを入れてきたなと感じた。だから、先制点を与えたら厳しい試合になると思っていた。入り方に注意して、先制点を先に取れたことはよかったのだが、取った後にラインで逃げた辺りが失点に繋がったと思うので、取った後の時間帯を少し修正したいと思っています。

–中原選手が点を取ったことについての感想は?

この間の大宮戦を完勝できた中で、仙台にとって相性の良いチームだなと思った方も多いと思います、前節からそういった相性というところが自分の頭に残っていて、今節は中原の湘南に対する相性が頭にあった。自分としては中原を0-0もしくは同点でいっている時のプランとして、ゴールを生むための武器だと考えていた。その通りの期待に応えてくれた。
本当に、湘南戦の彼のヘディングは「あそこから決めるのか」というヘディングが多いので、ああいうミラクルを起こしてくれたのには、サポーターの力が関わっているのかと思っています。

–降格圏の16位から抜け出したことについては?

選手たちと3節前から「今に見ていろ」という気持ちを持ち続けて戦おう、14試合勝てなかったチームが確実に降格しているというデータを覆してやろうという話をしていた。そういう気持ちを持ち続けながら戦う回数が今日を含めてあと14回ある。
あとひとつ、前節に勝ったことでサポーターにも涙してくれた人がたくさんいたが、ベガルタを生き甲斐にしている人たち、信じてくれているサポーターの人たちのために感謝の気持ちを持ちながら戦おうとして、実際に3つ負けなしがきた今節、降格圏から脱出できた。これをまたエネルギーにして、いい方向に行けるようにひとつずつ勝っていきたいと思います。