【馬入日記：10月19日】「信じることが大事」

「2年前と今のチームでは、大きく違っていると思う」

当時はサンフレッチェ広島の一員として湘南を見ていたミキッチ選手はいま、その湘南の一員としてチームの成長を強く感じています。「例えば失点のしかたも当時から改善されていると思うし、攻守において自分たちが主導権を握ることを質を伴わせてできるようになっている」一皮も二皮も剥けた現在のチームに、ミキッチ選手自身も頼もしさを覚えます。

シーズンも佳境に差し掛かり、迎える札幌戦。残す7試合を望むべく形で結実させるために、そうして成長を示した自分たち自身を「全員が信じること」が必要だと、ミキッチ選手は心構えを説きます。

「俺たちは必ずやり遂げられるのだと信じることが大事。これからも多くの大切な試合が待ち受けるけれど、それに自分たちは勝てるのだと自信を持つこと。そうして戦えば最高のシーズンだったと言うことができると思う」

力強く語る百戦錬磨の38歳、自身の出場機会は多くなくとも「いま試合に出ている選手が少しでも気を抜けないような姿を見せていきたい」とあるべき立ち居振る舞いを示し、そして「試合に出ればチームに貢献できるんだというふうに練習から自分の力を見せていきたい」と弛むことのないモチベーションの糸を張らせます。最高のシーズンだったと振り返るために、全員の自信を札幌戦のピッチに注ぎます。