馬入日記
2018.09.24
【馬入日記:9月24日】「次に」
「やっぱり勝ちたかったです」
週末のセレッソ大阪戦、78分からピッチに入った山口和樹選手はこの試合がJリーグ戦初出場となりました。スコアレスの状況で投入され、その後1点を先行しながら試合終了間際に追いつかれたゲームに、初出場の喜び以上に悔しさが残ります。
今季ルヴァンカップと天皇杯で多くの試合を経験していたとはいえ「緊張はしました」と初めて踏むリーグ戦のピッチに胸は高鳴りました。それでもピッチに入れば勝利のために「押し込まれている状況だったので、流れを変えたいと思っていた」と、自身に課された役割を果たすべく走り回り、そして一定の手応えを掴むプレーを披露してみせました。
シーズンが中断に入った6月、福島県内で行ったキャンプでは充実感に満ちた時間を過ごした山口選手。しかしその後が順風満帆であったかといえば、そうではありませんでした。掴みかけたと感じた自信はしかし、掴みきれぬもどかしさに変わっていきました。
「求められているものをキャンプでできるようになったと思っていたのが、実は足りないことだらけだった。やっぱりうまくはいかないなと。気持ちの部分でもなかなか難しくて調子も上がらないなと感じていました」
それでもくすぶる思いを抱えながら、練習のピッチに立ち続けたからこそJリーグのピッチにたどり着けました。「本当に良い経験になったし、これを次に生かしていきたい」踏み出した一歩目から勢いよく、二歩目を続けます。
キャンプ後に思い知らされた課題は、依然としてクリアになったわけではないと言います。続けるのは変わらずそれらに向き合う日々。確かに刻んだ初出場と共に、山口選手の進化の過程は続いていきます。