2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第1節 vs 浦和レッズ
3月7日(土)19:04 @Shonan BMWスタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | 浦和レッズ AWAY |
1 | 1 | 前半 | 1 | 3 | ||
0 | 後半 | 2 | ||||
0 > 0 | 勝点 | 0 > 3 | ||||
36分 遠藤 航 | 得点者 | 41分 興梠 慎三 75分 宇賀神 友弥 77分 那須 大亮 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 1 | 秋元 陽太 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 西川 周作 | 1 | GK |
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DF | 3 | 遠藤 航 | 2 | 1 | 森脇 良太 | 46 | DF | |
DF | 4 | アンドレ バイア | 0 | 1 | 那須 大亮 | 4 | DF | |
DF | 17 | 三竿 雄斗 | 0 | 1 | 槙野 智章 | 5 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 0 | 0 | 平川 忠亮 | 14 | MF | |
MF | 2 | 菊地 俊介 | 1 | 1 | 青木 拓矢 | 16 | MF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 1 | 1 | 阿部 勇樹 | 22 | MF | |
MF | 10 | 菊池 大介 | 1 | 1 | 宇賀神 友弥 | 3 | MF | |
FW | 23 | 高山 薫 | 0 | 1 | 石原 直樹 | 11 | MF | |
FW | 19 | 大槻 周平 | 1 | 0 | 武藤 雄樹 | 19 | MF | |
FW | 7 | 大竹 洋平 | 0 | 2 | 興梠 慎三 | 30 | FW | |
GK | 25 | イ ホスン | – | SUB | – | 大谷 幸輝 | 15 | GK |
DF | 20 | 坪井 慶介 | – | 0 | 加賀 健一 | 2 | DF | |
MF | 14 | 藤田 征也 | – | – | 鈴木 啓太 | 13 | MF | |
MF | 15 | キム ジョンピル | 0 | – | 橋本 和 | 33 | MF | |
FW | 8 | 山田 直輝 | 1 | 1 | 関根 貴大 | 24 | MF | |
FW | 18 | アリソン | – | – | 梅崎 司 | 7 | MF | |
FW | 22 | 岡田 翔平 | 0 | 3 | 高木 俊幸 | 31 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
7 | シュート | 13 | 20分 那須 大亮■ 34分 森脇 良太■ 60分 宇賀神 友弥■ |
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8 | ゴールキック | 10 | ||
2 | コーナーキック | 1 | ||
21 | 直接フリーキック | 22 | ||
3 | 間接フリーキック | 2 | ||
2 | オフサイド | 2 | ||
1 | PK | 0 |
得点経過 | ||
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~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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14,446人 | 雨、中風 | 7.9°C | 66% | 全面良芝、水含み | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
松浦 敏夫 | 松尾 一 | 唐紙 学志 | 作本 貴典 | 榎本 一慶 | 岩崎 洋 |
監督コメント
●曺監督 総括
お疲れ様でした。
2年ぶりに戻ってきたJ1の開幕戦に向けて、今年の始動日からずっとこの試合を楽しみに、選手たちとともにやってきました。
その時から、我々がやってきたことで今日勝負するしかないなと思って決めて、試合に臨みました。
僕たちは、海に出るときに、見栄えというか、見た感じが豪華客船ではないかもしれないけど、やっぱり一つの船を、一つしかフロアが無い所で、全員で荒波が来ても手に手を取り合って、その荒波に向かっていくようなチームだと思っています。
そういう戦いをしてもらいたいという風に、僕も強く思って、今日も選手たちに話をしました。J1のチーム相手にびくびくすることもなく、自分たちの良さを出そうというところで言えば、選手たちはよくやったと思います。
ただ、海に出てみないと分からないこともたくさんあるので、海に出てみて、案外波が大きくなかったなとか、逆に風が吹いてまっすぐに走れないなとか、そういうところをピッチの中で選手たちは、今日感じたと思うので、これはスタメンの選手だけじゃなくて交代で出た選手も含めて、その思いを忘れちゃいけないと思っています。
浦和さんという本当に強いチームに対して、僕たちが出来ることはまだまだあったのかもしれないですけど、開幕の試合、皆さんの期待も背負いながらやらせてもらいましたが、“手ごたえはあるのか”とさっき(インタビューで)聞かれて、これ位は多分やるだろうって思っていたので、もうちょっと2点目3点目を取れるところが取れなかったなっていう自分の反省と、やっぱり隙を見せたら得点してくるなっていうところは、分かってはいましたけど、改めて痛感させられたなと思います。
ただ選手たちの表情見ていると、負けて悔しい顔を当然してるんですけど、自分は彼らのことをよく知っていますし、浦和の選手に比べてまだまだJ1の経験が足りないですけども、今後、あと1stステージ16試合、2nd17試合、ナビスコと天皇杯もありますけど、彼らが最後ここで、どんな顔で、どんな表情で、どんな気持ちになるかっていうのを、僕の中でポジティブに想像しているので、今日、結果として敗戦しましたけど、下を向くことなくやっていきたいし、サポーターの皆さんにも、良い思いをさせられなかったですけど、たくさんの拍手をもらって、それに満足するんじゃなくて、絶対にここを皆で乗り越えていきたいなという風に思ってます。
●曺監督 質疑応答
–今日の試合の内容と結果を見て変えなければいけないところは?
変えなければいけないというより、例えば船が走っていて、左から風がきたら右にぶれていくので、そういう風がきた時にまっすぐ走るようにしっかり準備をしていかなければいけない。
ただ、目的地とかゴールというのはまったく変える必要はないと思っています。逆に変えてしまったら、まっすぐ進んでいたつもりが逆に後ろ向きになっていてどれだけ進もうとも自分たちのスタート地点に帰っているような、そういう試合をしたくないので。
そういう意味では変える必要はないと思っています。我々の時間というのも今日の試合でもありましたし、そういうふうに思っています。
–いい戦いでサポーターの拍手も当然だと思うしJ1にしっかり定着できると感じる試合だったが、そのあたりはどうか。
少し抽象的な話になりますけど、勝負に絶対はない。勝負って何をしたら勝てるのかという絶対はないのだから、確率を上げていくしかない。浦和さんのサッカーをうちが同じようにやって勝てるならそうしたほうがいいんですけど、僕はそうは思ってない。
今日選手たちに言ったのは、“絶対”がないと絶対勝負できない。勝負を決める決めないのところで次の試合に勝つためにまた違ったことをやる。その次の試合に勝つためにまた違うことをやるようでは、チームに“絶対”は残らない。俺は“絶対”というのを彼らに実践させたうえで、勝たせてあげたい。勝ってもらいたい。
方向性とか自分たちがやることの“絶対”というのは、何が起きても変えようがない。
例えば今日でいうと、セットプレーの大切さ。セットプレーは我々ずっと大切にしてきたことだけど、前半の最後にやられている。その絶対でやられているということで、自分たちが勝てなかったということは、絶対の部分をもっともっと強くしてやっていかなければいけない。セットプレーだからあれなしょうがないんだよ、じゃなくて、僕は絶対の部分については譲りたくないし選手たちに求めていきたい。
それはボールを奪ったら縦に入れる、越していくことは我々の絶対だし、ゴールを守るんじゃなくて奪いにいく守備というのも絶対だし。その絶対が試合ごとにブレてしまったら彼らには何も残らないと思う。
それは僕の監督としての責任だと思う。このチームが最終的にどこに着地しているか。チームが成長していくために、今年よかったなと選手が思えるようなシーズンにしていきたい。そのために絶対の部分は譲りたくないと思います。
–2年前は「どうJ1で変えていくか」という話をされ、今日は変わらない部分の話があった。そのあたりの手ごたえの差は?
イメージ的に、湘南はカウンターアタックというイメージが先行しているんですけど、去年のシーズンでカウンターのゴールというのは、実はごくわずかで、実は敵陣でパスを何本も繋いで決めたゴールとかセットプレーの得点が多い。今年、変えないというのはそういうことです。J1になってパスをまわさなくなってカウンターだけやっていたらこのチームは絶対に成長できない。逆に前にいかなくなって後ろでパスを繋いでいるだけでは何の面白味もない。
その時、2年前に僕は強く感じました。どっちもできなければいけない。
それがスタイルではなくて、もうワールドワイドでいうと当たり前になっていて、ドイツ代表はカウンターもできるしボールをまわすこともできる。それはドイツ代表のレベルだからできることではなくて、そういうことを追い求めていかなければ選手自身の成長がない。逆に、今日もボールを動かす時にミスパスになってカウンターを食らう。でもそれを恐れてボールをまわすな、と。
という意味で変えない。逆にいうとこれは2年前に比べて変わっているということだと思います。
–1点目をとってから、相手がいい状態でボールをもった時にはあまり前から追わずにブロックをつくった。それが後半に入ると相手の攻撃をまともに受けてしまった印象があるが、それは前から奪いにいくというチームが大事にしている“絶対”がやりきれなかったということか?
全部前から奪えるというのは、極端に言ったら横着なんだと思います。そんな簡単に物事は自分のもとに手に入らないし、でもそういう姿勢があれば3回に1回はボールを取れるというのがサッカーだと思います。後半でいうと、交代をした選手と今まで出ていた選手の組み合わせ、戦術でいうとどっちかというと、守備より攻撃の時に嫌な形でボールをロストする場面が前半よりも増えた。というところで、入れ替わられた場面がちょっと増えましたよね。
前からいけていないというよりも、その前の段階で我々が敵陣に入ってボールを動かそうとした瞬間に相手にボールを渡しちゃって、リスクマネジメントが整ってないまま攻められてしまうので、そういうふうに見える場面が多かったと思います。
今の話と重複しますが、攻めるってただ単に50/50のボール入れるだけじゃなくて相手の嫌なところに入っていく、自分たちのボールを保持しながらクロスだったりスルーパスだったり、今日何回かありましたけど、それをやろうとする中で、当然試合をやっていると失敗はある。J1だと相手のプレッシャーがはやいから当然失敗の数は多くなるけど、多いからってもうやめなさいということはできない。
続けていかなければいけないし、続けていかないなら僕が監督をやらなくてもいいと思います。
その結果、最後彼らが自分たちの立ち位置をしっかりもって帰着してくれれば一番いいのかなと思います。
まだまだ浦和の選手に比べたら経験も技術も、いろいろな意味で足りないなと思いましたけど、自分たちのそういうスタンスは変えたくないというより変えようがない、と思っています。
●浦和 ペトロヴィッチ監督 総括
湘南はいい戦い、ベターな戦いを我々に見せたと思うが、ようやく我々も幸運が巡ってきて勝利することができた。
●浦和 ペトロヴィッチ監督 質疑応答
–立ち上がりはレッズらしからぬ長いボールが多かったがそういう狙いだったのか?
風がとても強く向かい風だったということはあります。もちろん今シーズンに入って公式戦3連敗をし、その中で迎えた試合だったので立ち上がりはむずかしい状況だった。
–前半、相手の速さに戸惑っていたがこ後半はゲームを支配した。何が変わったのか?
後半よくなったように見ていただいたことは嬉しく思いますが、私は前半・後半共にいいゲームではなかったと思っています。
湘南は非常に運動量とハードワークを大事にするチームだと思うが、後半は明らかに浦和が運動量とハードワークで上回っていた。
試合前のメディアの報道では、どれだけ湘南がJ1で旋風を起こせるのか、浦和に対してどれだけやれるのかという注目を集めたゲームだったと思いますが、ただ、少しサッカーが分かる方なら、浦和と湘南の違いというのは試合をする前から分かるんじゃないかと思います。
リスペクトはするしいいチームだが、やはり湘南というチームはJ1になんとか残れればいいというチームだと思っている。サッカーというものを、皆さんもう少し現実的に見られたほうがいいと思います。
結果的に勝利できましたが、勝利した中に、浦和と湘南の違いは見せられたゲームだったと思います。
–ゲームの内容は不満があるようだが、相手の激しいプレッシャーに対してきちんと負けずに対抗できたことはどうか?
立ち上がり、選手たちはだいぶ慎重に入った印象がある。連敗ということも心理に影響したと思う。1点先制されたあとはしっかりボールを繋いで仕掛けていったと思う。ただ前からプレッシャーでくるチームに我々は慣れていますので周りを見ていい判断ができれば、十分に対応できる。練習も十分に積んでいる。
今日、非常にポジティブだったのは、武藤と高木がいいプレーをした。このことは非常にいい材料だった。
選手コメント
●遠藤航
入り方は悪くなったと思うし、先に1点が取れたことはよかったと思いますけど、前半で追いつかれたことや後半先に失点をしてしまったことは自分たちの課題だと思います。
いざ攻撃に転じる時に、今日は縦につけるパスの精度がいまひとつだったと思います。
カウンターでチャンスを作ったりとか、2年前より通用する部分も多かったと思います。そこでいかに追加点を取れるかということが重要だったんですけど、相手に先に取られてしまったことは反省です。
(PKのシーンは?)最初から指名されていたので、しっかり蹴る準備はできていたし、落ち着いて決められたと思います。
(ゆりかごもできたが? ※今日、遠藤選手に第二子誕生!)できれば勝って終われればよかったですけど、PKを取ってくれたのでチームメイトに感謝しなければいけないですし、ああやってみんなでゆりかごができたのでみんなには本当に感謝しています。
(今後は代表もありハードだが?)自分にとって代表というのは大きなモチベーションになりますし、連戦というのも苦手ではないと思っています。代表選手はそういうものだと思うし、代表でも結果を残せるように頑張りたいと思います。
●永木亮太
素直に悔しいです。自分たちのいいところも出せたし、出せなかった時間帯もあって、その時にやられてしまった。
開幕戦で、しかも相手が浦和ということもあって本当に勝ちたかったので非常に悔しいです。
プレーしながらみんなも感じていたと思いますけど、いい時というのは自分たちの攻撃のリズムや守備の仕方がよくて、相手にボールを持たせる時間が少なかった。前半はそういう時間帯が多かったですけど、後半は少なくなってしまった。前半は特にセカンドボールがよく拾えていて、後半は拾いきれなかったことも大きかったと思います。
●山田直輝
浦和は球際の強さやテクニックのうまさはJ1の中でも上のチーム。そういう部分は分かってはいたので自分はそこに驚きを感じることはないです。ただチームとして最初の試合でそれを感じられた人もいたということはよかったと思います。
今日、チャンスも何度か作っていましたし、後半にも走り負けないというスタイルが湘南のスタイルなので、自分自身は成長できるんじゃないかと思っています。ボールのコントロールなどはまだまだだと思いますけど、それよりも90分間走り切るということが湘南スタイルなので、個人的にも深めていきたいと思います。
前からプレッシングにいって、相手にプレーする時間を与えないサッカーがうちのスタイルですが、後半なかなか前に出られなかったり、カウンターの時に取れなかったりというところもあった。今日経験できたことによって、もっともっとしっかり練習に取り組みたいと思っています。
●三竿雄斗
前半は全然悪くなかったと思うんですけど、PKから1点取ったあとにすこし落ち着いてしまった部分はあったと思うし、もっと攻撃的な姿勢で行けばよかったと思っています。それでもずっと自分たちのペースだったし、あのセットプレーからの一発で流れが変わっちゃうというか、そこはJ2と全然違うところだと思います。あそこは自分のマークだったんですけど…映像を見なければ分からないですけど、もっとできたんじゃないかというところはあるし、後半もなかなかリズムをつかめなかったし、本当にJ1という感じでした。
でもそんなに大きな差は、もちろん相手の質は高いですけど、自分たちのサッカーをずっとやっていれば、今日は負けてしまいましたけど結果を残せると思っています。ファーストステージはあと16試合あるし、まだまだこれからなのかなと。1点目も3点目も自分のマークだったので、そこは反省して、またさらにやっていきたいと思います。