第6節 vs ファジアーノ岡山
4月5日(土)16:04 @Shonan BMWスタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | ファジアーノ岡山 AWAY |
2 | 0 | 前半 | 0 | 0 | ||
2 | 後半 | 0 | ||||
15 > 18 | 勝点 | 5 > 5 | ||||
53分 遠藤 航 88分 菊池 大介 |
得点者 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 37 | 秋元 陽太 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 中林 洋次 | 1 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 遠藤 航 | 1 | 0 | 近藤 徹志 | 4 | DF | |
DF | 14 | 丸山 祐市 | 0 | 0 | 竹田 忠嗣 | 6 | DF | |
DF | 17 | 三竿 雄斗 | 0 | 0 | 田所 諒 | 25 | DF | |
MF | 33 | 藤田 征也 | 0 | 0 | 久木田 紳吾 | 19 | MF | |
MF | 2 | 菊地 俊介 | 1 | 1 | 千明 聖典 | 10 | MF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 3 | 2 | 島田 譲 | 17 | MF | |
MF | 10 | 菊池 大介 | 5 | 0 | 染矢 一樹 | 11 | MF | |
FW | 22 | 岡田 翔平 | 3 | 0 | 石原 崇兆 | 8 | FW | |
FW | 9 | ウェリントン | 6 | 0 | 押谷 祐樹 | 14 | FW | |
FW | 39 | 武富 孝介 | 4 | 2 | 林 容平 | 24 | FW | |
GK | 21 | 梶川 裕嗣 | – | SUB | – | 真子 秀徳 | 21 | GK |
DF | 30 | 島村 毅 | – | – | 田中 奏一 | 26 | MF | |
MF | 4 | 宇佐美 宏和 | 1 | 0 | 上田 康太 | 50 | MF | |
MF | 8 | 梶川 諒太 | – | 0 | 片山 瑛一 | 32 | FW | |
FW | 11 | 中村 祐也 | 0 | 0 | 三村 真 | 38 | FW | |
FW | 18 | 宮市 剛 | – | – | 久保 裕一 | 13 | FW | |
FW | 19 | 大槻 周平 | 2 | – | 荒田 智之 | 9 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
82分 大槻 周平■ | 26 | シュート | 5 | 33分 島田 譲■ 84分 千明 聖典■ |
12 | ゴールキック | 24 | ||
7 | コーナーキック | 3 | ||
17 | 直接フリーキック | 17 | ||
4 | 間接フリーキック | 1 | ||
3 | オフサイド | 1 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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7,117人 | 晴、弱風 | 14.6°C | 27% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
楠 勝好 | 井上 知大 | 青山 健太 | 山村 将弘 | 福岡 靖人 | 亀井 信也 |
試合後監督・選手コメント
監督コメント
●曺監督 総括
おつかれさまでした。
ホームゲーム3試合目ということで、3週ぶりに帰ってきたんですけど、本当にいつにも増してたくさんの声援をいただいて、とくに後半は選手たちを本当に後ろからゴールのほうに引っぱってもらって、サポーターの皆さんには本当に感謝しています。
今日は、岡山さんもずっと大事にされているスタイルというのをビデオで見ましたし、長年積み上げてきたことをそのまま勝負されるのだろうなと予想していたんですけど、本当に後ろからのボールのつなぎとか、我々のプレッシャーをずらすところで勇気を持ってボールを動かされて、少し泡食ったところありました。
あのコーナーキックも、ちょっと愚直な感じですけども、征也(藤田)のボールに信じて入っていこうという話を昨日ずっとしていたので、それで航(遠藤)が取ったことも含めて、みんなの気持ちによって運が回ってきたかなというふうに思います。
試合の内容としては、今日は本当に岡山さんがどういう出方をするかということをピッチの中で選手に判断してくれという話をしていました。それは指導放棄ではなくて、トルコキャンプから、相手がどう来るか、我々の情報だけではなくて、選手たちがそれをピッチで感じないとこのステージを勝ち抜くことも難しいし、逆にJ1に行ったとしてもそういうことでは、選手の自立を促さなければ、絶対に勝点3を得ることが次につながっていかないという感じがしていました。そういう意味で、岡山さんも途中形を変えてやられてましたけども、我々の選手それぞれが分離するのではなくて、グループとして、チームとして同じ方向を向いて、最後2点目、3点目取りに行くというところの姿勢を貫けたのは、彼らの頑張りを素直に讃えたいと思います。
ただ、チームとしてまだまだ歩みを止めるわけにはいかないので、今日出なかった選手も本当にいい選手がたくさんいますし、そういう選手をうまく組み合わせて、我々の力をさらに上げられるように、選手と協力してやっていきたいと思います。
●曺監督 質疑応答
–開幕6連勝という記録をつくれた一番の要因は?
選手じゃないでしょうか。選手が自分たちの去年の悔しさを絶対に晴らそうという気持ちを去年の年末からずっと持ち続けて、我々のクラブに加入した選手もいますし、全部選手の力だと思います。選手がそう思わないとそうはならない。監督コーチが何を言っても彼らがそう思わないと絶対にそうならないと思うので、100%選手の力だと思います。
–J1の経験が活きている部分もあると思うが?
彼らは肌感覚で、J1で通用した部分、通用しなかった部分が、脳裏に鮮明に残っていると思うんですね。とくに最後の10試合ぐらい、浦和や名古屋との試合も、皆さんからいい試合をしたと言ってもらったんですけど、僕のなかではいい試合しかできない監督だなと、そのときも自分をずっと責めていたので、こういうところに来るとその想い出が蘇ってきて嫌なんですけど、去年はしんどかったなと思い出しました。
それは僕にも残っているので、選手たちも多分、あの時こうしていたらとか、今日も何回もゴール前でシュートを落としましたが、あれがJ1だったらたぶん1回しか来なくて、今日3、4回来て落としてしまったところもあるんですが、そのあたりのことは選手たちに何を説明するよりも頭のなかに残っているんじゃないかという感じはします。彼らはおそらくそうだと思います。
–今までの6試合、相手のペースになっている時間帯もあると思うが、0で抑えながら自分たちに流れを持ってきていることについては?
その答えになるかは分かりませんが、サッカーは2つのチームが相対するので、相手がいい形で攻撃する、いい形で奪うというのは、0だとたぶん点差は15点も20点もつくので、相手のペースになっているか自分たちのペースになっているか、あまり僕はそういうふうに試合を見ていません。
ただ、自分たちがやろうとしていることがブレているのかブレていないのかというところで交代の選手も含めて決めているので、この6試合、去年のJ1も、相手のペースだなと思ってカードを切ったこともないし、そういうふうに感じたこともないです。それは我々がやろうとすることに対しての力関係で相手にボールを持たれたりうちが持ったりしているだけで、お互いにペースだなという感じで試合を見ていない。我々は自分たちがやることがブレていたら修正しなければいけないし、逆に相手がボールを持っている展開でも我々がブレていなければそのままやらせたほうがいいし、ペースになっているかなっていないかというのは、僕のなかでは分からないです。
–最後のところで守り切れているという印象がありますが
そこは去年からちょっとした、1センチ5センチ10センチの差で何回か失点して悔しい想いをしたので、やはり最後シュートブロックに行くとか、ボックス内に入らせないとか、そういう気迫みたいなものはだんだんついてきたかなと思います。ただまだまだやらなければいけないことも多いので、まだまだだと思います。
–前から奪いに行く、攻守の切り替えなど、去年以上のものがあるかと思うが、J1に戻った時に、という意識がチームのなかにあるか?
J1に戻れるかどうかはまったくまだ考えてはいないです、もちろん目標ではありますが。我々のクラブ、もう少し言えば日本のサッカーがこれから発展するために、ただ走るというよりも相手のボールに対して速く寄って速く奪いに行くというのは、ボールを足で扱うサッカーというスポーツのなかではたぶん一番確率が上がるというか、そこで相手の自由を奪えば相手のミスパスがあると。でもそれをバイエルン・ミュンヘンにやっても繋がれると思うんですよね。
去年、行こうとしたけど繋がれてプレッシャーを外されたからじゃあもう行くなと言ってしまったらその時点で僕は選手の成長が止まると思うので、それは去年ずっと言い続けてきて、今年もさらにその力をつけない限り、おまえたちは上に行っていい選手になれないと。
逆に言えば、そういうことを見た人たちが、あいつはいい選手だなと思って選手自身の価値や評価が上がると思って僕はやっているので、たとえば奪ったボールを前につけて、なぜ前につけるんだという監督はたぶんいないと思うんですよね。前につけてターンする選手になぜターンするんだということは絶対なくて、ボールを下げるからなぜ下げるんだと言われるけど、ターンできて前につけられたら100人いたら100人が絶対いいと、当たり前だけどゴールが自分の後ろにあれば後ろに進まなければいけないので、そういう原理原則を彼らが忘れないように、つねに僕は彼らに働きかけているつもりなんですけど、その原理原則に則ってサッカーをさせたいし、そういうチームにしていきたいというかそういう選手になってもらいたいという思いは、小学生でも大人でもまったく変わりません。
●影山監督 総括
お疲れさまでした。5連勝と内容と結果を伴っている湘南を相手に、我々こそが最初に土をつけようという意気込みで1週間トレーニングし、対策も練ったつもりでしたが、湘南さんが見事な戦いだったと思います。
個でボールを運べる選手が揃っているところを止めることができなかった。それから相手のスピードに乗ってくる攻撃を抑えながら逆に自分たちが乗っていこうというところを何度も出したかったが、そこも出させてくれなかった。ある意味、戦闘能力の部分で上回られてしまった、そこに伍して戦うことができなかったという思いでいます。
このまま湘南にやられたという思いを持ったままいるのは悔しいですから、今度はホームの岡山のときには、ここまで走る湘南に対してもっと走って、走る湘南よりももっと走る岡山を見せられるように努力していければと思います。
●影山監督 質疑応答
メンバーのやりくりも難しい中での試合だったと思うがどのような形で臨もうとしたのか?
色々と思い出すと、2年前に湘南さんとここで戦ったときにもフィールドのサブが2人しかいないという状況に陥って、湘南とのアウェイ戦は何かしら起こるという話を選手たちと笑い話でしたがしていました。
ただ、メンバーがフルに揃って1年間戦えることはどのチームもないわけですから、その中でも複数できる選手もいますし、虎視淡々と自分が出たらと狙っていた選手もサブにいますので、その意味ではいま我々が組めるなかでの、チームとして湘南と戦っていけるだけのものを今週1週間見たなかで決めたつもりです。
よくやってくれましたが、相手のスピードを止めるところまではいかなかったかなという思いです。
–1点取られたあと選手の並びや選手を変えたりして反撃に出ることを試みたと思うが狙いは?
まだ時間が早い段階だったのでここで焦ってオープンなゲームにする必要はないかなというのがひとつありました。と同時に1点取ったあとに我々が1点を返すパワーより湘南のもっともっと出ていくというパワーが大きくなったので、中盤付近でボールを拾えなくなってしまった。
どちらかというとこれで2点目を取られてゲームを壊すわけにはいかないということで中盤を1枚増やしました。
ある程度効き目はありましたが、逆に攻撃に出ていくところは、本当は攻撃的にカードを切りたかったが、あの時間帯はまだ我慢かなという私の判断です。
–湘南のスピードを止めるために考えていたことは?
スペースを与えたらいくらでも走る選手たちですよね。そういう戦いですし、そういう戦いに持っていこうとしていますので、それは避けたいという思いがありました。
守から攻の部分でまずひとつ目を我々がスピードで上回れば、前半2回ぐらいですが、そこを剥がしてサイドに持って行ったシーンがありました。そんなシーンを何回かつくれればと思いましたが、切り替えが速いです。
とくに我々が攻撃に出るときに、ボランチを経由させてもらえなかったですね。そこの切り替えの速さ、スピード、プレスバックの意識も戦闘能力は非常に高いという印象を受けました。もっともっと我々も訓練して、彼らの戦闘能力を上回れるようになりたいと思いました。
選手コメント
●菊池大介
走り切った終盤でのゴールだったが?)きつい中でどれだけやれるかということを、練習からずっとやっているので、それがこういう場面で活きたのかなと思います。
1点では終わりたくないと思っていたし、常に2点目3点目を目指してやっています。あの時間でも相手より走れているというのはうちのよさだと思うので、これからもそういうところは続けていけたらと思います。
(J1の経験が活きている?)J1の時から意識して取り組んでやっていましたし、徐々にですが質も量も増えてきているというのは、自分たちの成長だと思います。走った上でどれだけいいプレーが出せるかという精度の部分は、J1ではやらせてもらえなかった部分なので、今年はJ1を見据えながらやっているので、その成果が出ていると思います。
(アウトサイドが自分のものになってきたのでは?)キャンプからいい準備ができて、開幕戦から徐々に上がってきていますし、自分の特徴をすごく出しやすいポジションなので、やっていて楽しいです。
ドリブルや裏に抜ける動きなどは自分がしっかりやらなければいけないプレーなので意識すると共に、守備もしっかりやらなければいけないので、自分の中で整理して今のところはうまくやれていると思います。
●永木亮太
相手が引いてくるだろうという予想はしていたので、ああいう展開になるというのは準備できていました。前半はなかなか点が入らなかったので、そこで1本のカウンターやセットプレーでやられてしまわないようにということは、かなり気を遣ってやっていました。そこは90分間通してできたことが無失点に繋がったと思います。後半、相手が落ちてきたところを狙えればと思っていたんですけど、セットプレーから1点取って、その後大介(菊池)が取ってくれて2-0でしっかり勝てたということは、自分の中ではプラン通りでした。
後半は特に切り替えの部分ですごくよかったと思います。攻めて、とられた後にしっかり人数をかけて切り替えができていたので、そこが2点に繋がっていると思います。
相手も前半から球際強くきていましたが、そこで負けてしまってはリズムを掴み切れないで相手のリズムになってしまうので、自分たちのボランチのところで、球際、走る質や量で負けないでやるということは意識していました。前半は難しい試合でしたけど、そこだけは負けないという気持ちでした。
(6連勝については)自分でも初めてですが、でも嬉しいという気持ちよりは、これからのほうが長いですし、ここで終わってしまったら優勝することはできない。たくさん反省もあると思うので、そこをまた1週間の練習でしっかり改善していきたい。次は千葉ですが、J1で戦った経験の豊富なチームなので、そういうチームにも自分たちのいいところをしっかり出して戦いたいと思います。その積み重ねだと思うので、優勝を目指してやっていきたいと思います。
●遠藤航
DFの選手がみんな点を取っていたので正直僕も取りたいと思っていました。アウェイで2つチャンスがあったんですけど決め切れなくて、今日ホームでしっかり決められてよかった。相手がゾーンだったのでああいうこぼれは自分のなかで狙っていました。
前半、ボールは動かせていましたが、チャンスもつくれていなくはないけど決定的なチャンスはなかった。でもその中でも焦れないでしっかり後ろはリスクマネジメントしながらチャンスを窺って、セットプレーで1点目を取った。1-0ですこし相手にボールを動かされる時間帯もありましたが、その後しっかり2点目を取れたのはひとつ成長に繋がると思いますし、これからもこういうゲーム展開のなかでもしっかり勝てるように意識していきたい。
前半シュートは打てていたので、それはしっかり続けていくことと、僕自身思っていたのは、カウンターは怖かったのでしっかりリスクマネジメントして後ろは絶対0で抑えようと、ハーフタイムに陽太くん(秋元)とも話をしていました。
●藤田征也
(初先発だったが?)湘南で初めてのスタメンですし、去年も新潟でなかなかスタメンで出られていなかったので、久しぶりというのもあって、やってやろうという気持ちはありました。最初からだと自分のリズムを作りやすい部分もあるので、今日もうまく入れたと思うし、いい形でボールに絡んでいけてたのでよかったかなと思います。
なかなかスペースがなくて難しい展開ではありましたが、でも前半もシュートまで行けていたので、我慢しながらみんなでやっていこうと話してやっていました。
後ろがしっかり我慢して耐えていたのもあるし、後半セットプレーから点が取れたことが大きかったと思います。ウェリは強いのでいいボールを蹴ればああいう形にはなるので、前で引っかからないことだけ考えて蹴りました。
●丸山祐市
いつもしっかりリスクマネジメントすることを考えていて、今日もそういったことを考えて入りました。アウェイで2試合連続で失点していて、勝利は嬉しかったんですけど、ディフェンダーとしては無失点に抑えて勝利することが一番いい勝ち方であり一番の喜びなので、今日は素直に喜ぶことができました。
前半は苦しいところもあって、自分たちが焦れて相手にボールを渡す場面があったんですけど、後半はしっかり修正できて、ボールをまわして2点とれたことはよかったと思います。
何連勝したとかじゃなくて、チーム全員が目の前の相手に対して勝利を目指してやっているということが、この6連勝に繋がったと思います。次は7連勝が懸かっているということは頭の片隅には置きますが、目の前の一戦、千葉戦だけを見てやっていきたいと思います。
●武富孝介
毎試合みんなで勝利に向かってやれていて、勝ってるからという雰囲気ではなく、しっかり目の前の1試合に集中してやれていることが結果に繋がっていると思います。
前半はリズムが悪いわけでも、流れが悪いわけでもなかったのですが、なかなかうまくいかなくて、攻め切ることができなかった。少し攻め焦っていたところがありました。それを後半、運動量でカバーしながら攻め切れるようになった。自分たちの日頃の積み重ねというか、しっかり走ることができていたので、球際でも勝てていたと思います。
ゴールを決めたいという気持ちはありますが、まずはチームの勝利に貢献できるように、責任を持ってプレーして、その上でゴールが決められたらと思います。
(次節に向けて)今までどおりやっていきたい。連勝とか関係なく、みんながきちんと準備して試合に向かえていると思うので、千葉戦に勝つことだけを考えて準備していきたいと思います。