第40節 vs ギラヴァンツ北九州
11月9日(日)16:03 @北九州市立本城陸上競技場
HOME ギラヴァンツ北九州 | 湘南ベルマーレ AWAY |
0 | 0 | 前半 | 0 | 4 | ||
0 | 後半 | 4 | ||||
65 > 65 | 勝点 | 92 > 95 | ||||
得点者 | 72分 中村 祐也 88分 菊池 大介 90分 オウンゴール 90分+1 武富 孝介 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 1 | 大谷 幸輝 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 秋元 陽太 | 37 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 17 | 星原 健太 | 0 | 1 | 遠藤 航 | 3 | DF | |
DF | 3 | 渡邉 将基 | 0 | 0 | 丸山 祐市 | 14 | DF | |
DF | 5 | 前田 和哉 | 0 | 0 | 三竿 雄斗 | 17 | DF | |
DF | 7 | 冨士 祐樹 | 1 | 1 | 藤田 征也 | 33 | MF | |
MF | 6 | 下村 東美 | 0 | 1 | 石川 俊輝 | 16 | MF | |
MF | 28 | 風間 宏希 | 0 | 3 | 永木 亮太 | 6 | MF | |
MF | 10 | 小手川 宏基 | 0 | 2 | 菊池 大介 | 10 | MF | |
MF | 18 | 内藤 洋平 | 0 | 1 | 岡田 翔平 | 22 | FW | |
FW | 14 | 渡 大生 | 0 | 2 | ウェリントン | 9 | FW | |
FW | 11 | 池元 友樹 | 3 | 5 | 武富 孝介 | 39 | FW | |
GK | 27 | 鈴木 彩貴 | – | SUB | – | 梶川 裕嗣 | 21 | GK |
DF | 2 | 宮本 亨 | – | – | 亀川 諒史 | 26 | DF | |
DF | 13 | 多田 高行 | – | 0 | 宇佐美 宏和 | 4 | MF | |
MF | 24 | 新井 純平 | 1 | 0 | 岩尾 憲 | 13 | MF | |
MF | 29 | 井上 翔太 | – | – | 中川 寛斗 | 20 | MF | |
FW | 9 | 原 一樹 | 0 | 1 | 中村 祐也 | 11 | FW | |
FW | 15 | 大島 秀夫 | 0 | – | 樋口 寛規 | 40 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
59分 前田 和哉■ | 5 | シュート | 17 | 55分 石川 俊輝■ 76分 ウェリントン■ |
15 | ゴールキック | 5 | ||
2 | コーナーキック | 2 | ||
10 | 直接フリーキック | 12 | ||
2 | 間接フリーキック | 3 | ||
1 | オフサイド | 3 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
~:ドリブル→:グラウンドパス↑:浮き球パスS:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
---|---|---|---|---|---|
4,596人 | 曇、弱風 | 17.5℃ | 75% | 全面良芝、水含み | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
難波 邦雄 | 池内 明彦 | 宮部 範久 | 金田 大吉 | 作本 貴典 | 青木 辰夫 |
試合後監督・選手コメント
監督コメント
お疲れさまでした。雨の中北九州の地まで来てもらって、今日が終わって残り2試合となりますが、本当にいつも我々を後押ししてくださる声と姿勢で、今シーズンだけじゃなくて、昨シーズンも含め、そしておそらく来シーズンも、力強いサポートをいただけるサポーターの皆さんに心から感謝します。
北九州さんは今日勝てば3位に上がるという状況だったと思いますが、非常に年間を通して、6位以内に入ってもJ1に上がれないという状況の中でも、一体感を持ってひとつのスタイルを信じてやっているということを、前期も感じましたし、その後の映像を見てもまったくブレないでやっているということで、本当に難しい試合になるなと思っていました。
スタイルは違いますが、お互いに信じたものをやる中で、相手のスタイルにのまれないように、逆に自分たちが出来ると思って試合をしなければいけないと思っていました。
ひとつのミスやひとつのパス、何か集中力のないプレーが勝負を分けるという話をしました。
昇格や優勝が決まって長い期間、日々いろいろなことはあるのですが、その中でまったく来年のことを考えずに、今週よかった選手、相手に対して脅威を与えられる選手を僕なりにチョイスしながら臨んでいるんですけど、今シーズン当初、勝点80、得点80というのを掲げて、あと5点足りないなという話をして、今日4点も入ると思いませんでしたが、残りの1点を次の試合でなんとか決めて、ポイントと得点と失点の数が当初目標としていた以上のものにして、選手と一緒に最後、シーズンを終わりたいなと思います。
失点に関しても、去年ケルンがドイツの歴史を塗り替える34試合20失点という記録があるんですけど、我々はそれ以上に今年、失点をしていない。1試合あたり0.5前後だと思います。今日でクリーンシート23試合目になりますが、24、25と積み上げて、選手たち、スタッフ、フロントも含めてこういう努力が繋がっていったと、そういうシーズンにしたいと思います。
●曺監督 質疑応答
–交代入った中村選手が流れを変えて複数得点となったが?
まず今日の勝因はGKを含めた後ろの選手が横着をしないでしっかりゼロに抑えるリスクマネジメントをしたということが大きかったと思います。
前半から相手のリズムでやられた場面もありましたけど、こちらとしては、狙いとしていたところで、ミドルシュートやクロスのところでチャンスを掴めそうになった。ああいう形に持っていくのが北九州さんのスタイルですが、僕は前半が悪いとは思っていないです。
交代選手の特徴として、祐也(中村)のアイデアとかゴール前の精度など、ああいうところをうまくミックスさせて使おうと思っていました。今日は岩尾と祐也とちゃみ(宇佐美)が出ましたが、彼ら3人が流れを変えてくれたというのは間違いないですし、逆にそれまで出場していた選手と、最後までピッチに立っていた選手が3人を引きたてたという言い方もできる。3人がよかったということもありますが、周りが心をひとつにして彼らの特徴を活かしてあげたというのが正しい表現かなと思います。
–北九州の特徴という部分をもう少し詳しく。
北九州さんはおそらくシュート数が少なく、打たれているシュートは多いと思いますが、順位からすると逆のことが多いのですが、ボールを持たれても、最後しっかりと失点しない守備の法則というのは選手たちにしっかり浸透していますし、逆に少ないシュートでもカウンター中心に決め切るというのは十八番なので、そういうことを選手全員が信じてやり切っているところが、僕は素晴らしいと思います。
チームによっていろいろなスタイルがあっていいと思いますし、チームによって大事にしているところがないといけない。いま、J1・J2・J3まで合わせて50チーム以上ある中で、それぞれの特徴を活かして全国に広まっていくことがJリーグの理念にも寄与できる部分だと思うので、北九州さんのスタイルを選手とサポーターの皆さんが一緒になって信じているという気持ちが強いことを感じました。そういう一体感のあるチームだと思います。
柱谷監督 総括
天気の悪い中、サポーターの皆さんやファンの皆さんにたくさん来ていたただきありがとうございました。残念ながら、勝ちたかったんですが結果を出すことができませんでした。最後の3失点は監督である自分の責任だったと思います。全体の流れでいくと自分たちが勝ちゲームにできる流れを選手たちがずっと作ってくれていて、後半10分過ぎから自分たちがペースを掴み始めて、純平(新井)とイケ(池元友樹)のポストのシュート。あのあたりで1点取って、最後、当然攻撃を受けるでしょうけれど、そこで自分たちがしっかり守備をして逃げ切るという流れが自分たちが勝点3を取れるゲームの流れだったと思います。先に失点して残りの10分15分は下村(東美)が足が攣っていたこともあったので、そこで人を前に入れたことで後ろのバランスが崩れて、その後も前の選手を連続して入れていったので、どうしても守備のほうはバランスを崩すことになって失点を重ねてしまいました。その失点は自分がその采配したので自分の責任だと思います。選手たちは諦めずに最後まで点を取る意欲を捨てずにやってくれたと思います。ただそういう相手に対して追加点を取ってくる湘南は力のあるチームだと感じることはできました。ただ自分たちも勝つゲームに持つだけの力はあったんじゃないかなと思います。残り2試合あるのでアウェイ2試合続きますが、しっかり戦って、勝点を持って帰れるようにみんなでいい準備をしたいなと思っています。
●柱谷監督 質疑応答
–渡大生選手の先発起用の意図は?
一樹(原)が内転筋の違和感があってそれは前のゲームでもあったんですが、ちょっと悪くなったので今週はスタートから別メニューだったですから、渡を週の最初からイケ(池元友樹)と組ませてプレーしていたので、ひとつはそういうコンディション的な部分で渡をスタートから入れました。
–失点は右サイドからだったが、サイドへの策は?
相手に右から攻撃される回数は多かったかもしれないですが、逆にあの時間、ちょうど後半の10分過ぎくらいから逆にうちが左から攻める形が非常に多かったので、守備の部分はありましたが、洋平(内藤)と祐樹(冨士)の攻撃力のところに期待して、相手の攻撃よりも自分たちの攻撃のほうを考えてそのままずっと続けて出しました。
–J1ライセンスがない中で残り2試合で3位を目指すということについての思いは?
今シーズンは昨年の数字を全て上回ろうとみんなで言ってスタートして、去年は15位でしたから今の4位というのは非常に良くこの順位にいるなというのはあります。ただ、1・2位が自動昇格で、3・4・5・6位はプレーオフをやるというルールができたのが2年前。現実的に42試合戦って3位にいるといことは3番目に強い証明になるし、自分たちがピッチ上での条件で言うともうそれはJ1に行けるという、そういう評価を受けるべきだと思うので、選手たちには4位と3位は全然違うと言って、今日の試合もそうですが、残り2試合もそういう意味で3位を狙いたいなと思います。
–選手たちのモチベーションを持続させるために意識している点は?
一人一人が自分の限界を決めないで上手くなりたいという思いを持つということと、毎試合毎試合自分たちのゲームを振り返って課題を見せて、いい部分ももちろん見せますが、一人一人がそういう高い向上心を持ってやると言うことが、昇格うんぬんではなくて自分がうまくなりたい、勝ちたいという思いに繋がっているんじゃないかなと思います。我々のチームに来る選手たちは前のチームで出場機会の少ない選手たちだったので、彼らがゲームに出たい上手くなりたいという気持ちは強いと思うので、そういう部分をコーチたちもそうですが引き出しているというのが順位に繋がっているのかなと思います。
–上がれないと分かった上での今シーズンは振り返ってどうだったか?
我々の強化費というのは22チーム中19番目なんですね。その中で自分たちがここまでやれたというのは、一人一人が高いモチベーションを持ってやったということと、そういうチームでも上に行けるんだということを証明できたと思うんですね。実際に契約社会の中で生きているので、(ライセンスが得られる見通しの)2017年、2016年というところは2年先、3年先なので、クラブ全体としてはそこを目指して準備してやらないといけないが、選手や我々は目の前のシーズンを戦って、その次のシーズンはもちろんチームに残るというのもあるがさらにステップアップするというモチベーションでやってきている。どうなるかは分からないですが、来季ギラヴァンツでプレーする選手たちも同じような気持ちでおそらくやってくれると思うので、全く2015年にライセンスがないことがモチベーションの低下には繋がらないと思います。
–ホーム最終戦だったが今季の本城の雰囲気はどうだったか?
ホームでの勝率が良かったので、やっぱり見に来ていただいた人たちにすごく喜んでもらえたことが実感できて、ホームでは勝たないといけないという思いが強くなりました。マッチデースポンサーになってくれている企業の皆さんや、もちろん他のスポンサー企業の皆さんにも非常に喜んでもらえているので、ホームで勝てたのは良かったなと。逆転勝ちがホーム、アウェイを問わず7試合できているので、ドラマチックな勝ち方もできたので非常に喜んでもらえたんじゃないかなと思います。
–印象に残っている試合は?
試合はそれぞれあるが、印象に残っているゴールで言うと後半戦はアウェイの千葉に行った時のイケ(池元友樹)が決めた3点目。右サイド押し込んで取られるんですがそこで取り返してイケが決めたゴールと、ここでやった長崎との2点目。星原がペナルティエリアからドリブルで持ち出して小手川が60メートルか70メートル、ランニングして決めたゴール。我々らしいゴールでしたしあれで逆転勝ちできたので、そのゴールは印象に残っています。
–湘南との差はどこにあったのか?
サッカーというのはいろいろなスタイルや方向性があると思います。ベルマーレはシステムが我々と違う。3-4-3で、我々は4-4-2やりますし、彼らはどちらかというとマンツーマンに近い形でやるが我々はゾーンでやる。どちらかというと縦に速いボールをどんどん入れて縦パスに対して3人目、4人目が絡んでくるようなサッカーのスタイルだが、我々はいい守備からボールを動かすのとカウンターを狙う。
それぞれにスタイルがあるので、我々は今シーズンは自分たちのスタイルで違うスタイルの相手にも戦っていこうと。相手にマッチアップせずに自分たちの戦い方でやってきたので、この戦い方で湘南に対して勝てるようになっていかないといけないですし、湘南の良さは学ばなければいけませんが、我々が湘南のスタイルを目指すということとイコールではないと思っています。今の自分たちのスタイルをもっとレベルアップさせていって、自分たちのスタイルで勝てるようにしたいなと思います。
選手コメント
●中村祐也
(ゴールシーンは?)クロスがくると思ったので、相手の背後に入って低いボールだったら相手の前に出ようと思っていましたが、いいボールがきたので前に出ないでよさそうだと思ったのでそのままそこにいたら本当にいいボールがきました。決められたのでよかったです。
なかなか点が取れない展開だったので、流れを変えたいという気持ちで入りました。
今年、なかなか短い時間の出場や、難しい展開の中で出ることが多くて、その中で得点を取るのは難しいですが、1点取って流れを変えたいと思って毎回やっている中でやっと取れたので、ここまでこれたということは、周りの方のお陰なので、感謝しています。
久しぶりすぎてあまり実感がないです(笑)。応援してくれた皆さんには、お待たせしましたという気持ちが強いです。
●遠藤航
下がってくるのは分かっていたので、相手の怖いところを入りから突いていこうと思っていました。前半はゼロで抑えられてしまいましたけど、焦れずにやり続けて、後半はドリブルを入れるなど変化をつけながらチャンスを作れたのでよかったと思います。
ミドルだったりクロスだったり、やり切って終わろうということは自分の中で意識していました。後半の最後も中央に入って崩すことを意識して、悪くはなかったと思いますけど、うまく得点に繋がるようなプレーをしたかった。
相手もずっと守っているのはきついと思いますし、やり続けることによってああやって最後4点取ることに繋がったと思います。
1点を取ったあと、少しパワープレーぎみにやってきて、最後は隙もあったと思います。運動量も最後まで落ちないで、前に出ていく姿勢が見せられたと思います。
守備については、最後までゼロに抑えようということは得点した後も言い続けていました。後半の最初、危ないシーンもありましたが、みんなでそういうところも粘り強く守れたと思います。ただ、チャンスつくられたというところは反省点なので、向き合いながら練習していきたいと思います。
●丸山祐市
全員が90分間通してしっかりと守備も攻撃もやれたと思います。攻撃に関して言えば、焦れずに相手の嫌がることをやり続けられたし、守備になった時もすぐに切り替えてカウンターの芽を摘んだり、ロングボールに対しての処理もできていたと思います。
ただもう少し得点を奪えるところもあったし、守備も相手に助けられたところもあった。そういうところはもう一度修正して、残りの2試合をいい形で終われるようにしたいと思います。
(1対1の守備でも貢献していたが?)チャンスを摘むということが後ろの仕事だし、航(遠藤)や三竿は守備もしながら攻撃もしている中で、僕はそこまで攻撃に参加する機会はないので、守備は本当にやられないようにということは考えていました。90分を通して集中力を保ってプレーできたことはよかったと思います。
●菊池大介
前半少し難しい展開ではあったんですけど、しっかり我慢できてやり続けたということが大きかったと思います。
そんなに焦りもなかったし、いい感触はありました。相手はしっかりブロックを作って先制点を取って守り切るというチームだったので、そういう相手に自分たちが先手を取れて2点3点取れたことはよかったと思います。
(ゴールシーンは?)思い切って走ったら、ニアでつぶれてくれてしっかりすらしてくれてボールがきてくれたので、浮かさないでしっかり転がすことを意識していました。
自分自身も久しぶりのゴールだったのでそこは少しホッとしましたし、継続してやっていきたいと思います。
●藤田征也
前半は右からクロスを入れたりとか崩せた場面は多かったと思います。立ち上がりから集中して入れたのでそこはよかったと思います。ああいう展開の中でも全員で我慢しながら、後ろの選手もしっかり集中を保ってやってくれたし、いいゲームができたと思います。
ただ、後半の立ち上がりに相手に決定的な場面を作られてしまい、相手に助けられた部分があったと思う。
途中から入った祐也さん(中村)が先制点を取ってくれたり、ちゃみ(宇佐美)が短い時間でもああやって仕事をしてくれたので、こういう結果になったと思う。チームにとって本当によかったと思います。
(ラスト2試合に向けては?)今までどおり1試合1試合を大事にして、今日よりも次の試合でもっといいゲームをして、最終戦にはさらにいいゲームをするという風にできるように、チーム全員で最後までやり続けたいと思います。
●石川俊輝
チームのみんなが点を取ってくれて勝てたことは本当に嬉しかったことです。みんなが前に前にプレーし続けたことは大事なことだったと思います。
ただ、自分のプレーを振り返った時にまだまだミスが多いなと感じるので、今は悔しさのほうが強くあります。ピッチに立ってみないと分からないことも多いですが、あの緊張感の中でもっと自分のプレーを出したかった。しっかりと糧にして次に向かいたいと思います。