MATCH試合結果

2014 Jリーグ ディビジョン2

第29節 vs モンテディオ山形

8月31日(日)18:04 @NDソフトスタジアム山形

HOME  モンテディオ山形 湘南ベルマーレ  AWAY
モンテディオ山形 1 1 前半 0 3 湘南ベルマーレ
0 後半 3
39 > 39 勝点 73 > 76
3分 ディエゴ 得点者 51分 岡田 翔平
53分 岡田 翔平
90分+3 ウェリントン
選手 シュート シュート 選手
GK 31 山岸 範宏 0 STARTING
LINEUP
0 秋元 陽太 37 GK
DF 6 山田 拓巳 1 1 遠藤 航 3 DF
DF 3 石井 秀典 0 1 丸山 祐市 14 DF
DF 4 西河 翔吾 0 1 三竿 雄斗 17 DF
DF 13 石川 竜也 1 0 藤田 征也 33 MF
MF 15 宮阪 政樹 1 1 岩尾 憲 13 MF
MF 24 ロメロ フランク 1 0 菊地 俊介 2 MF
MF 7 松岡 亮輔 1 3 菊池 大介 10 MF
FW 19 秋葉 勝 1 4 岡田 翔平 22 FW
FW 11 ディエゴ 2 6 ウェリントン 9 FW
FW 9 中島 裕希 1 2 樋口 寛規 40 FW
GK 16 兼田 亜季重 SUB 梶川 裕嗣 21 GK
DF 5 舩津 徹也 島村 毅 30 DF
DF 17 當間 建文 0 亀川 諒史 26 DF
MF 14 比嘉 厚平 0 0 熊谷 アンドリュー 50 MF
MF 30 山﨑 雅人 1 大竹 洋平 7 FW
FW 18 萬代 宏樹 梶川 諒太 8 FW
FW 29 川西 翔太 0 1 武富 孝介 39 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
29分 ディエゴ
41分 松岡 亮輔
10 シュート 20  
9 ゴールキック 9
1 コーナーキック 11
7 直接フリーキック 17
3 間接フリーキック 4
3 オフサイド 3
0 PK 0
得点経過
◆3分
11 ディエゴ
中央 11 → 24 → 11 左足S
 
 
 
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
◆51分
22 岡田 翔平
左 10 → 17 ~ → 中央 22 右足S
◆53分
22 岡田 翔平
中央 相手DF クリア 左 13 ↑ 中央 22 ヘディングS
◆90+3分
9 ウェリントン
左 直接FK 13 ↑ 中央 9 ヘディングS
選手交代
◆72分
宮阪 政樹 → 山崎 雅人
◆78分
秋葉 勝 → 比嘉 厚平
◆85分
ロメロ フランク → 川西 翔太
◆57分
樋口 寛規 → 武富 孝介
◆71分
藤田 征也 → 亀川 諒史
◆86分
岡田 翔平 → 熊谷 アンドリュー
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
6,495人 晴、中風 22.3°C 68% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
久能 幸二 東城 穣 蒲澤 淳一 青山 健太 橋本 真光 細谷 龍彦

監督コメント

●曺監督 総括
お疲れ様でした。
日曜日のナイターにもかかわらず湘南からたくさんのサポーターに来てもらって、アウェイで栃木戦に続き勝点3を取ることができたことは非常によかったと思いますし、サポーターにその勝点3をプレゼントしたいと思います、と言えればよかったんですけど、ただ、今日の前半の入りは、今シーズン、もっと言ったら先シーズンも含めて一番ダメだったと思います。
相手を足先でかわすプレー、それからAとBのパスについてしっかりコミュニケーションを取らない、このへんでいいだろう…いま、選手に厳しい話をしてきましたけど、本当に去年だったら0-3、0-4です。
それだけ山形さんのファイティングスピリットが我々を上回ったという言い方もできると思いますが、やっぱり後半、ハーフタイムにその話をして、2点を取れる力があるチームなのに、前半眠っているというのは、いいことか悪いことかというと悪いことなので。
それを出し切ったところでやられるというのは、ある意味仕方ないと思いますが、逆転して勝ったからいい、では済まされない。2-1になった後のボールの失い方も、本当に幼い。J1だったらまたあれでやられている。
たまたま3点目がとれたから試合が終わりましたけど、僕の中では自分たちの悔しさ、反省、すべての意味で活かされていないと言われても仕方のないゲームだったと思います。

ただ一方で、彼らは何を目指しているのか、どういう選手なのかということに目を向けると彼らはそれくらいはやれるはずです。
それこそ、ロシアのワールドカップに選ばれてもらいたいと強く願っている中で、そのプレーの基準でいいのかという話もしました。
今日、アウェイで暑い。それこそ山形さんの力のある攻撃陣も含めて勝ち切ったというのは、2年前で終わってもらいたい。去年降格したのに監督をやらせてもらっていますが、僕が監督をやっている以上、彼らを1日でも長くサッカー選手として、このプロの世界でやらせる責任がありますし、ひとつでも成長させる責任があると思っています。
目の前の試合に勝てばそれでいいのか、ということでは全くない。
逆に後半見せてくれた、我々らしい一体感のあるアタック、守備というのを90分プラス笛が鳴るまでやり続けなければいけない。
この前の磐田の試合は引き分けでしたけど、そういうことができた試合だったと思いますし、引分けだったので周りから勝ち切れないと言われても僕の中では全然その軸はブレなかった。
ただ今日は、勝ったから3-1で湘南今日は勝ったんだということしか見られないということもありますけど、もっともっとやらなければいけない。もっともっと彼らに成長させるものを提示しなければいけないなという想いでいっぱいです。
勝点3をとって帰れるというのは結果的にはよかったですけど、あと13試合、日にちにして70数日しかないですけど、その時間を選手と一緒に苦しみも悲しみも喜びも共有して、進んでいきたいと思います。

●曺監督 質疑応答

–厳しい話をしたということのもう少し詳しい内容を。

サッカーというのはこれでいいだろう、このくらいでいいだろうというパスとか守備のポジションニングというのは、僕の中ではなくて、基本的に絶対にこれでいいんだというプレーの選択をしなければいけない。そういうところが10%、20%足りない、一人ずつ。それが110%になるから失点する。一人ひとりの意識が、絶対これだっていうところで繋がる。それこそ練習でやっているとおりやってもらえればゴールまで繋がる。
その意識、意欲、そしてもしかしたら今日勝って優勝が決まるという試合だったらやりましたよって言われるかもしれないけど、それじゃダメですよね。練習だろうが、練習試合だろうが、公式戦だろうが、常に同じテンションでやるのがいい選手の基準で、そういう意味で足りなかったと思います。

–今日勝点76となり2012年の勝点を超えたがその意味は?

あの時は最後に町田さんに勝って昇格を決めましたが、同じ勝点を超えたあの日と今日を比べると、あの日のほうが僕の中では嬉しかった。上がったということもそうですけど、最後の試合で自分たちらしい試合をしてくれた、あの当時のチームが。それをやっぱり今後、彼らに続けさせなければいけないと思いますし、勝点をいくつ取ればという計算もなくはないですけど、それよりも目の前の練習、目の前の試合で自分たちらしい試合ができるほうが、彼らの価値を決めてくると思います。
第3者的に言ったら、おめでとうと言ってあげたいですけど、やるだけですね、まだまだ。

–ハーフタイムにメンタル的なことに加え戦術的なことはどんな話を?

特に怖がってしまって縦パスが全然入らなかったので、なぜ縦パスを入れないんだ、なぜ縦パスをもらわないんだ、そのためにシステムであるのに、という話はしました。相手のディフェンスの前でボールをちょこちょこ横にまわしているだけでは、ボールを持ってポゼッション率を上げたところで絶対に勝てない。そこにボールを入れることによって相手は嫌なんだから、それを愚直にやる中で、自分たちの判断で動かすならいいけど、みんな逃げてしまってると。ひとつミスしてもう入れないんだったらサッカー選手辞めろと言いました。
ミスをしたら同じことをやらなければいけないんです。ミスをしたから下げていたらその試合は無ですよね。
メンタル的なものと戦術的なものを組み合わせて言ったつもりなんですけど、後半キックオフから下げないで、遠藤が岡田に入れて、コーナーキックをとったその流れで点が入ったと思うんですけど、それを最初からやってもらいたい。
でも、そこに持って行けなかったのは僕の責任だし、僕がそういう風にやらせていなかったという風に思っています。責任の大部分は僕にあると思っています。

●石崎監督 質疑応答

–湘南相手にどんな戦いをしようと臨んだか。その出来は?

試合の入り方のところで、まずは積極的にシュートを打っていこうと。ディエゴもあそこで素晴らしいシュートを決めた。押し込まれることは必ずあるので、そこをしっかり守っていかに攻撃できるかということでした。
欲を言えば、もう少しボールを自分たちで動かせる時間があれば、また違った展開になったと思います。カウンターは絶対に必要だと思いますが、その後自分たちのボールにしなければいけないところで、また相手に取られてしまう。そういうところはまだまだ改善しなければいけない。

–開幕で戦った相手だが、印象の違いは?

湘南は1位を走っていますしやはり自信をもって戦っている。先に取られても取り返せるという気持ちをもって戦っていたんじゃないかと思います。

–後半立て続けに2失点したが守備面は?

湘南はクロスからの得点が多いことは重々分かっていましたし、まずクロスを上げさせない対応。サイドチェンジされて数的不利になってアーリークロスを入れられた。ただクロスを入れられても中の対応ですよね。クロスに対しての中の準備というものをもっと意識していかなければいけないと思います。

–逆転されてしばらく押し込まれたが山崎選手が入って流れを引き寄せられたように見えたが?

あのメンバーで言うと、山崎が裏への飛び出しや前への推進力があるということで、彼を選択してセンターフォワードに入れてディエゴをひとつ下げた、と。ある程度、ボランチのところでボールが動かせるようになった。山崎がいいところに飛び出していく、またディエゴのシュート、山崎自身が打ったシュートなど、入ったことによって前への推進力は出てきたんじゃないかと思います。

選手コメント

●岡田翔平
(得点を振り返って)相手の足が止まってたということもあるし、あそこに三竿がいいクロスを入れてくれたから走り込んで合わせるだけでした。
磐田の時も同じようなシーンがあって、その時はキーパーに出てこられたんですけど、そういう回数を増やしていこうと試合前も話していました。本当にいいボールを出してくれたと思います。
2点目は航(遠藤)がファーに逃げて相手にディフェンスラインを下げてくれたので、そこでフリーになれたのが大きかったです。
(試合全体は?)前半はすごく課題が残った試合でした。FWとボランチの距離感が長くなってしまって、うまく顔を出せなかった。前半の課題が大きく残った試合でした。
次は今日の前半の課題に真摯に向き合って、また練習からしっかり準備したいと思います。

●遠藤航
前半の入りは相手のほうが球際や切り替えの部分で、勝ちたいという気持ちの面で上だったと思います。そういう相手に対して、ボールを受けながら相手のプレッシャーを剥がしていければと思ってたんですけど、少し前半の最初のところで失い方が悪くて、僕とミサくん(三竿)も前がかりになりすぎていて、そのままマルくん(丸山)一枚で失点してしまった。そこの判断について、前半の立ち上がりだからという意味でも判断を変えて、前がかりになりすぎてはいけないということは、反省としてあります。
後半は、監督からももっと縦にボールを入れろとか、もう一度自分たちに矢印を向けてやることをやろうという話があった中で、前線の選手が3点取ってくれたというのが後ろとしては大きかったですし、後ろだけじゃなくてしっかりまとまってやれば、1失点以内に抑えられるという自信も自分の中でありました。
(逆転した後は?)欲を言えばもっと下がりすぎないで中盤のところでボールを奪いたかった。少しFWが孤立してしまってボランチも後ろになりすぎてセカンドボールを拾われてピンチになってしまった。そこのところで最後、アンドリューが入って3ボランチのような感じになりましたけど、ああいうところの判断をもっと自分たちでできればもう少しピンチも減らせるかなと思います。

●秋元陽太
(失点のシーンは)中途半端なポジションになってしまって、出る出ないの判断をもっと早くしてしっかりしたポジションを取っていれば防げる確率が高かったと思います。しっかり反省して次に向かいたいと思っています。
前半は3点やられてもおかしくなかった。相手が外してくれただけなので運があっただけだと思っています。J1に行けば3、4失点していてもおかしくなかった。上を目指すチームであれば本当に反省しなければいけない。
(後半のスーパーセーブは?)身体が動いたという感じでした。薬指一本に力を入れて弾いたのでほとんど見えないようなプレーだと思いますけど。
でも今日は、早い時間に2点取ってくれて、最後にも1点を加えてくれた攻撃陣に感謝しています。
来週に向けて、本当に今日からしっかり準備すること。反省を活かしてやってきたいと思います。

●三竿雄斗
(アシストについては?)翔平くん(岡田)とああやってアーリーのところに上げるというのは話し合っていた部分でもあったので、狙い通りのところに蹴れたということもありましたし、相手が整ってから攻め切るのは難しいんですけど、相手が整う前に攻められたことはよかったと思います。
(全体的には?)まず失い方が悪かった。失い方が悪いといくら攻守の切り替えが速くても対応しきれない部分もあるので、もっとそういう部分をやっていかなければいけない。それから、後半少し運動量が足りなかった。2点目を取った後に少し落ち着いてしまったところもあったと思う。もっと3点目4点目を取りにいかないとディエゴのシュートが後半バーを叩きましたけど、ああやってやられてしまうと思う。
監督からハーフタイムに横着なプレーが多いと言われましたが、本当に集中力を欠いてしまったというか、自分たちらしい目指すサッカーができなかった。ああやって監督に喝を入れられてからじゃなくて、前半の立ち上がりから自分たち自身でやらなければいけないなと感じました。

●岩尾憲
前半は今年一番悪い内容じゃないかと思うくらい入りが悪くて、なかなか自分たちのリズムにならないまま前半が終わってしまった。個人的にもチームとしてももったいない時間を過ごしてしまった。
ただ後半、もう一度前向きに、一人だけじゃなくてベンチも含めてチームみんなでやっていこうということで入って、逆転できたという結果はよかったと思います。
結果はよかったですが、今日の前半のような戦いをしてはいけないと強く感じています。
(2アシストだったが?)今日たまたま僕だっただけで、いつもみんながやっているワンプレーワンプレーが繋がったんだと思うし、もう一度みんなでやってやろうという気持ちが形になったことはよかったと思います。
(次節に向けて)結果的には負けずに大事なことを学ぶことができたので、もう二度と前半のような感じにならないように入りからしっかりやっていければ、少なくとも自分たちは前向きな試合に持って行けることは分かったので、始まった笛からそういうものが表現できるようにやっていきたいと思います。