第23節 vs カターレ富山
7月26日(土) 19:04 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | カターレ富山 AWAY |
2 | 1 | 前半 | 0 | 0 | ||
1 | 後半 | 0 | ||||
63>66 | 勝点 | 9>9 | ||||
5分 ウェリントン 86分 樋口 寛規 |
得点者 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 37 | 秋元 陽太 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 飯田 健巳 | 1 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 遠藤 航 | 2 | 0 | 吉川 拓也 | 23 | DF | |
DF | 14 | 丸山 祐市 | 1 | 0 | 秋本 倫孝 | 5 | DF | |
DF | 17 | 三竿 雄斗 | 0 | 0 | 高 准翼 | 20 | DF | |
MF | 33 | 藤田 征也 | 1 | 0 | 木村 勝太 | 2 | MF | |
MF | 13 | 岩尾 憲 | 2 | 0 | 田中 寛己 | 30 | MF | |
MF | 2 | 菊地 俊介 | 2 | 0 | キム ヨングン | 13 | MF | |
MF | 10 | 菊池 大介 | 3 | 2 | 内田 健太 | 6 | MF | |
FW | 22 | 岡田 翔平 | 1 | 1 | 白崎 凌兵 | 9 | FW | |
FW | 9 | ウェリントン | 3 | 3 | 中島 翔哉 | 33 | FW | |
FW | 39 | 武富 孝介 | 2 | 0 | 苔口 卓也 | 10 | FW | |
GK | 21 | 梶川 裕嗣 | – | SUB | – | 柴田 大地 | 31 | GK |
DF | 30 | 島村 毅 | – | – | 池端 陽介 | 19 | DF | |
MF | 16 | 石川 俊輝 | – | – | 吉川 健太 | 27 | DF | |
MF | 26 | 亀川 諒史 | 0 | – | ヤン ヘジュン | 24 | DF | |
FW | 18 | 宮市 剛 | – | 0 | 國吉 貴博 | 16 | MF | |
FW | 29 | 吉濱 遼平 | 0 | 0 | 木本 敬介 | 17 | MF | |
FW | 40 | 樋口 寛規 | 2 | 0 | 西川 優大 | 18 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
19 | シュート | 6 | 75分 内田 健太■ | |
8 | ゴールキック | 12 | ||
7 | コーナーキック | 5 | ||
10 | 直接フリーキック | 9 | ||
2 | 間接フリーキック | 4 | ||
2 | オフサイド | 3 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
|
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
---|---|---|---|---|---|
7,312人 | 晴、弱風 | 29.8℃ | 69% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
吉見 章 | 榎本 一慶 | 秋澤 昌治 | 林 可人 | 岡野 宇広 | 亀井 信也 |
試合後監督・選手コメント
監督コメント
●曺監督 総括
お疲れ様でした。ホームで2週連続できるので、前節の試合、勝ちはしましたけど少し選手と一緒に話した時に、自分たちの課題とされているポイントが 明確になってきたので、それを今週言って伝えてきて、今日のゲームに臨みました。
僕は今日の試合で言ったのは、相手より良い形というよりも、自分たちのスタイル、自分たちの限界に対して何点だったんだかという試合をしていこうという話をしていました。今日、そういう意味では当たり前ですけど100点でもないですし、0点もないんですけど、新しく入った選手も含めて、我々は前と後ろをコンパクトにして、より高い位置でボールを奪う、そこからスイッチを常に入れ続けて相手のゴールに向かうというチームなので、ミスはちょっといつもより多かったとは思いますけども、やる過程の中でああいうことも監督として選手のチャレンジを、やっぱり応援してあげなきゃいけないと思ってます。
入れ替わられてピンチになるシーンもたくさんあって、行かなきゃいいのにと思うようなシーンもあるんですけど、やっぱり当てて出ていくということを続けていく、そのミスがあって出て行くなと言ったら、彼らの成長やチームの成長はないと思っています。
今、ちょうどワールドカップが終わって、ドイツが優勝してドイツの育成だったりとかドイツのサッカーが、という風に言われる時ですけど、彼らが一番すごいのはハードワークが良いというわけじゃなくて当たり前になっていること。ハードワークできるということが特筆されるものではないというのが、まだまだ日本とか我々のチームとの差なのかなと思いますし、「湘南はよく走る」とうことを言われていることが、もしかしたら我々の成長とか歩みを止めてしまうキーワードになるかもしれないと思っています。今日は自分たちの限界がどこなのかっていう所に挑戦してもらいたいって話をして試合が終わった後の感想としては良くやってくれたかなという風に個人的には思っています。
当たり前ですけど本当に夏場は暑くて、立ってるだけで汗が出るようなそういう展開でしたけど、見てるお客さんはわんぱくなガキ大将が走ってるけど、頑張ろうとしてるんだけど、何となく最後は尻切れトンボで終わったかなというシーンが多かったと思っています。人としてもサッカー選手としても、さらに成長してして欲しいなと思う気持ちで今いっぱいです。
本当にすぐアウェイの福岡戦が控えているので、リカバーの仕方とかも気にしながら、選手と一緒に残り19試合、しっかり戦って自分たちがこの1年強くなったと思えるような、そういう1年にしていきたいと思います。
●曺監督 質疑応答
–移籍間もない樋口選手がゴールを決めたが、起用の理由は?
練習を見て決めた、それだけです。戦術的なことはいくつかありますが、そんなに難しいことを僕は言ってるわけではなくて。僕のなかでは戦術は1日やったら慣れていくものだと思っています。移籍で来る選手が時間をかけて我々の戦術を理解する部分はもちろん大事だが、今日寛規はあの展開のなかで、彼がボックスのなかでああいう仕事ができることはエスパルス時代も高校時代も含めてもう分かっていたので、それを周りの選手もしっかり合わせる、三竿がいいクロスをニアに送ったところは、10年一緒にプレーしてるからお互いが分かるということではなくて、いいチームは1日でも一緒にプレーしたらお互いのいいところを分からなければいけない。
樋口がウェリントンみたいに高いロングボールを競るのが得意か不得意かは1回やれば分かりますよね。彼がスペースでもらうのが好きなのか足元なのかは練習で分かるものなので、周りとの呼吸を見ていいタイミングで入れようとは最初から思っていました。それは点を取りに行くためのカードです。
–ウェリントンが前半後ろに下がってボールを受けていたことと、途中から前でプレーするようになったことについて
アイツはドイツで、若い時オランダでプレーしていて、チームの戦術をすごく押さえたうえでやる選手だが、1点取ったあとミスが続いてたぶん自分を責め出した。それでなんとなく下を向いちゃって、ちょっとかわいらしいところのある選手で(笑)。ハーフタイムに切り替えてやれと言いましたが、僕は日本人もブラジル人も韓国人もオランダ人も、自分は落ちてしまったとかもっとやってやろうとか、プレーしているときに選手に感情があるほうがよくて、淡々と時間が流れるのが嫌いで。その意味ではウェリントンは、今日は前半ネガティブな感じに支配されたところはたしかにありました。ただ、サッカーはそういうものなので、自分の思うようにいかないときに落ち込んじゃうのはよくないんですけど、それに気付いて次に活かすことも大事なので、後半しっかり切り替えてやってくれたからよかったと思っています。あんなに大きくて髪型も変なのかいいのか俺にはよく分からないけど(笑)、子どもみたいなところがあるなと思って見ていました。
–先制点、追加点ともに左右からの展開だったが、あの形は狙い通り?
敵陣に入ればクロスでもミドルシュートでもワンツーでも、とにかく敵陣に入ったときにいかに人数をかけてボックスに入っていくかが我々の攻撃のテーマなので。征也のクロスはエクセレントでしたね。三竿と征也のクロスは普段練習でやってる形、ウェリントンと寛規がシンクロができたのはエクセレントなプレーだったと思います。
–交代策について、前節は2-0でDF島村選手を投入、今日は1-0のリードからすべて点を取りに行く采配に見えたが、監督自身の意識の変化は?
このまえ反省したのであまり思い出したくないんですけど(笑)このあいだもべつに守ろうとしたわけじゃなくて、もうひとつはね返してもう1点取りたいと思ったが、なんとなくメッセージが後ろ向きになったので、おっしゃるとおりそういうふうにチームがなったから、そこで同じような交代をしようともじつは思っていました。同じような交代をして、でも攻めに行くんだよということもできるが、展開的にタケもすごい頑張ってくれていて、征也もすこし足が止まりがちだったので、フレッシュな選手を入れたというだけ。このまえの交代が間違っていたと言うつもりはなくて、そういうふうに伝わってしまったことが問題だなと思っている。誰が出てもコンパクトにしてもう1点取りに行く、失点をしないのは我々はそういうふうにやっていくということなので、守備的な選手が入ったらそこから下がってゴール前をはね返していこうという形ではない。ただ展開的に前やワイドの選手が今回は対象になったというだけで、悔しいのでもう1回そういうカードでいこうかなともちょっと思っていました。
–次は週中の試合があるが、故障者も出ているなか、監督がここから大事に考えることは?
もちろんコンディショニングをしっかり考えなければいけないが、とにかく3連戦を3等分して均等にエネルギーを配分するのではなく、1試合1試合に自分の全力を出し切る、その結果勝点3を取るというスタイルを変えるつもりはないので、もしかしたらそれがいろんな意味で裏目に出ることもあるかもしれない。たとえばローテーションしたほうがいいんじゃないかとかコンディションを考えてとかありますが、いまは連戦を当たり前にハードワークするという時代になってきているので、連戦だから何かを変えることはいっさい考えてないです。そういう気持ちを選手たちが持ち続けることのほうが大事だと思っているので。ハードにやるのが当たり前なんだと彼らが感じられるように持っていきたいと思っています。
–ミスに対するスタンスについての話があったが、それとはべつに試合のなかでそういう状況になったときに、ただ黙って選手にやらせるのか、選手交代によってメッセージを送るのか?
試合が始まると監督ができることって本当に限られていると思います。ただ、選手はチームの12時の、本当に12時ちょうどの軸でプレーしているかというのをいつも見ていて、今日はそれはブレていなかったです。ただ、ブレてはいなかったけどクオリティが伴っていなかった。
僕が言ったのは、相手のコートに入った時に縦に入れ過ぎてしまって、相手はリズムをとっているから、ちょっといなすようなプレーも出してみたらどうかな、と。要はそういう示唆ですよね。アイデアを出すというか。
監督の言うことを彼らはやろうとしていて、ロストしたらそれは彼らの責任ではないです。でも、自分たちがやるとしたらなぜロストしたかを試合中に考えなければいけなくて、そしたらちょっといなしたほうがいいかなとか、そういうのが選手の自立だと思う。
僕はいなせとも、縦に入れ続けろとも今日は言わなかった。それを選手がどう判断するかということで、後半2点目をとった形は、中にも入れられたけど、最後しっかり破ったのは、そのほうが得点がとれる可能性があると判断した。一見、遠回りだけど確率は上がっていたプレーだと思う。
そういうのを僕がじゃなくて、選手がグループ、個人が判断できるようになればいろんな形で得点がとれるし、一辺倒にはならないし、分析不可能になる。そうなってもらいたいと思います。
だからミスしたことを取り上げて、縦に入れるなとか横に逃げろと言うことは絶対にしないけど、逆にそれがいいとも言ってない。
ミスをしているんだから。そこは考えなさいよという話です。
●安間監督 総括
平塚まで選手の背中を押しに来て下さったサポーターの皆さんには本当に感謝します。試合のほうは、出足で勝負を決めに来ると、とにかく立ち上がりから意識させて入りましたが、うちの選手も分かっていても止められないというのが湘南さんの強さだと思いますし、それをなんとか防ぐようにやっていかなければいけないのをあらためて感じました。
後半、もう一度ゲームを難しくするために、たたみかけてくるところをディフェンスラインの下がったもうひとつ前のスペースを埋めてその手順を追ってやったとき、ゲーム中に修正できるようになったのが彼らの成長でもあるのかなと思います。
湘南さんの強さは推進力とか色々言われますが、続けることによって勝負の勘所を分かってるというか。たとえば出足の得点もそうですし、僕たちの時間になってるときもしっかり押さえるところを押さえながらゲームを進めるところなども強いなと思いました。
最後、1点を守るのではなくいつもどおりもう1点取りに来て勝負を決めるところなどもしっかりと勝負の勘所を分かってますし、積極的な姿勢が勝利を確信させてるチームだなと、やってあらためて感じました。
僕たちも積極的にやることで次の愛媛戦に向けて少しでも回復して、今日学んだことをぶつけていきたいですし、少しでも盗みたいなと思っています。できることも増えてきたので、少しでも勝点を増やせるように頑張っていきたいと思います。
※安間監督の質疑応答はなし
選手コメント
●樋口寛規
湘南はチーム全体でまとまって戦っていて、その中で一人ひとりのよさというのが出ているチームだと思います。イメージ通りというところもあったのでチームにスムーズに入れたと思います。
(ゴールシーンは?)三竿選手が相手の状況を見てニアに当ててくれたので、そこしかないというポイントだったと思います。冷静に入れました。
入ってすぐにチャンスが来てポストに当たったので「今日はツイてない日かなぁ」と思ったんですけど(笑)、なんとか入ってくれたのでよかったです。でも決め切るところはやっぱりしっかり決めなければいけないですし、取った後にもチャンスがあったので、しっかり決め切らなければ次から厳しいと思うので、しっかり反省して、ひとつひとつモノにしていきたいと思います。
(守備も全力だったが?)それは最低限やらなければいけないところだと思っています。いいディフェンスをしたらいい攻撃にも繋がると思う。自分でプレッシャーをかけてボールがとれたら自分のチャンスにもなるので、しっかりディフェンスからやっていきたいと思います。
●菊池大介
試合のなかでの自分のボールフィーリングがよかったので、前半からいい意味で気持ちよくプレーできたと思います。ただもうちょっと、引いた相手に対しての難しいところはありますが、自分が高い位置を取って自分がいたところに三竿が来れるような形をもうちょっと出せたらよかったかなと思います。
前半は割とよかったんですけど、後半途中ぐらいからそういうプレーが出しづらくなってきたので、相手も疲れてくるなかで、自分も三竿ももっと高い位置を取れればもっといい攻撃ができたんじゃないかと思います。
(樋口選手のゴールはまさにそういう形だったが)あのまえに監督からも指示があって、もうすこし高い位置でもらって三竿が上がれる形をつくっていこうと、三竿とも話していたし、あれはそういうプレーから生まれたゴールだったので、やはりそういうのは大事かなと感じました。
前回出た反省を踏まえてしっかりやろうという意識はできたと思うし、セカンドボールも拾えていたと思うし、いちばんはボールを前に入れようという意識はよかったと思うので、それは次に繋がると思います。
●藤田征也
(アシストについて)ニアに引っかけないことを意識して、ウェリントンなら勝てるだろうとと思って入れました。相手が思ったより寄せてこなかったので余裕を持って上げることができました。
高い位置でボールをもった時は仕掛けて、クロスだったり中盤ではシンプルにボールを繋いでやっていこうと思っていました。
前半は自分としてはいいプレーができていたと思いますが、後半は足が止まって消える時間帯も多く、ミスも増えてしまった。そこは課題かなと思います。
この暑い中でも走れるというのが湘南なので、キツいですけど、自分ができるところまで全力でやって、連戦ですけど全部出し切って終われるようにしたいです。
(22勝目ですが?)自分たちがどこを目標にしているかということを常に考えて、自分たちのサッカーを出していくことで結果が出ているので、それはいいことだと思います。ただ、これで満足するわけにはいかないし、目指すものはもっともっと上にあるので、ひとつでも多く勝って終われるように最後までやっていきたいと思います。
●三竿雄斗
前半から自分はミスが多くてなかなかゲームに入りきれなかった。このままじゃ終われないと思っていたんですけど、それがアシストに繋がってよかったと思います。
樋口くんがニアにほしいというようなアクションを出していたし、走ってくれると思っていました。動き出しのタイミングは分かりやすいし、どこにほしいのかもはっきりしているのでやりやすいです。
ただ全体としては単調な攻撃になってしまって、嫌なところで入っていくシーンがなかった。監督からももっと崩していくようにと言われていたんですけど、回数は少なかったので、もっともっとそういうところを追求してやっていければと思います。
自分としては、アシストできたことだけが今日の試合の収穫だったので、反省すべき点がたくさんあったと思っています。
●丸山祐市
前節の熊本戦に比べたら選手間の距離もコンパクトだったし、ゴールに向かう姿勢も修正できたと思います。でもまだまだ、磐田や千葉との試合に比べたらミスも多い。
暑いのは相手チームも同じなので、そういうメンタルの部分もそうだし、ミスももっと少なくしていかないと、自分たちの時間帯は多かったかもしれないですけど、もっと圧倒するためにはもっともっとという感じでした。
チャンスもあったし、磐田戦や千葉戦などいままで何試合かいい試合ができたなかで、そのレベルをもっと超えていかないと自分たちのレベルも上がったと思わないし、ああいう試合をスタンダードにしなければいけないなという気持ちがあります。
(守備ですごく集中していたが?)前節ズルズル下がってしまって、選手間の距離が遠くなってしまったシーンが多く見られたので、ラインを高くコントロールして、リスクマネジメントの部分ではよりいっそう集中してできていたのかなとは思います。でも僕もクリアミスでコーナーキックを与えたり入れ替わられたりした場面が何回かあった。J1を目指しているなかで、もっともっと集中しなければいけないというのが自分の反省点です。ひとつの球際、クリアにしてもひとつのミスが命取りだし、もっと集中しなければいけないし強くならなければいけないし上手くならなければいけないし、課題は山積みです。上手くなりたいし強くなりたいしもっともっと成長したい。