MATCH試合結果

2014 Jリーグ ディビジョン2

第20節 vs ギラヴァンツ北九州

6月28日(土) 19:04 @Shonan BMW スタジアム平塚

HOME  湘南ベルマーレ ギラヴァンツ北九州  AWAY
湘南ベルマーレ 2 2 前半 0 0 ギラヴァンツ北九州
0 後半 0
54>57 勝点 33>33
20分 武富 孝介
39分 岡田 翔平
得点者
選手 シュート シュート 選手
GK 37 秋元 陽太 0 STARTING
LINEUP
0 大谷 幸輝 1 GK
DF 3 遠藤 航 1 0 星原 健太 17 DF
DF 14 丸山 祐市 2 1 前田 和哉 5 DF
DF 26 亀川 諒史 0 0 市川 恵多 20 DF
MF 33 藤田 征也 0 1 冨士 祐樹 7 DF
MF 2 菊地 俊介 1 0 八角 剛史 8 MF
MF 13 岩尾 憲 1 0 風間 宏希 28 MF
MF 10 菊池 大介 0 1 小手川 宏基 10 MF
FW 29 吉濱 遼平 4 0 井上 翔太 29 MF
FW 22 岡田 翔平 2 1 原 一樹 9 FW
FW 39 武富 孝介 1 1 池元 友樹 11 FW
GK 21 梶川 裕嗣 SUB 松本 拓也 21 GK
DF 17 三竿 雄斗 0 宮本 亨 2 DF
DF 30 島村 毅 寺岡 真弘 23 DF
MF 16 石川 俊輝 0 鈴木 修人 4 MF
MF 25 荒堀 謙次 下村 東美 6 MF
FW 18 宮市 剛 0 1 渡 大生 14 FW
FW 20 中川 寛斗 1 0 大島 秀夫 15 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
66分 岡田 翔平 13 シュート 6 73分 渡 大生
75分 八角 剛史
7 ゴールキック 14
9 コーナーキック 13
10 直接フリーキック 13
3 間接フリーキック 1
2 オフサイド 1
0 PK 0
得点経過
◆20分
39 武富 孝介
中央 29 ~ → 39 右足S
◆39分
22 岡田 翔平
中央 2 → 右 33 ~ → 中央 22 右足S
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
選手交代
◆64分
26 亀川 諒史 → 17 三竿 雄斗
◆83分
22 岡田 翔平 → 20 中川 寛斗
◆90分
29 吉濱 遼平 → 18 宮市 剛
◆71分
11 池元 友樹 → 14 渡 大生
◆77分
9 原 一樹 → 15 大島 秀夫
◆83分
29 井上 翔太 → 4 鈴木 修人
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
6,217人 雨、弱風 22.2℃ 89% 全面良芝、水含み 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
牧 弘和 飯田 淳平 八木 あかね 山際 将史 松澤 慶和 亀井 信也

試合後監督・選手コメント

監督コメント

●曺監督 総括
おつかれさまでした。
久しぶりのナイトゲームの試合で、天候が良ければと思っていたんですけど、生憎の雨になってしまい、お客さんがどうかなと思ったんですけど、本当にウォーミングアップのときから声量がいつもどおりというか、すごい我々の選手を後押しする雰囲気があったので、それが前半のパフォーマンスにつながったかなというふうに思ってます。

北九州さんのやり方は、もう何試合か試合を見て織り込み済みだったんですけど、今週はあえて頭からその話をずっとして、ディフェンスラインとミッドフィルダーの間に起点を作って、そこでドリブル、ワンタッチ、最後クロスも揃ったところに上げるんじゃなくて、さらに切れ込んでという話をずっとしていました。2点とも本当に珍しく(笑)、自分が狙っていたような形で点が取れたので、ちょっとびっくりしちゃったんですけど。本当に珍しく取れたなというふうに思ったんですが、ただ、後半は2点いい形で取ったことで、3点目を取りに行こうとは思っていたんですけど、そこで呼吸が少し合わなくなってきて変な形のボールロストが増えてしまった。1個2個多くなってサポートが遅れて、という場面がすごく多くなった。
サポートが遅れていたらやっぱりキープして時間を作らなきゃいけないんですけど、そのあたりの判断もまだまだだなと思いました。
新しく、今シーズン初めて先発でピッチに立った選手もいますし、そういった中では、チームの総力という意味では悪くはない試合だったかなというふうに思います。

試合前に、今日の試合はAlive or Deadだと。生きるか死ぬかのどっちかしか内容はないと。要はAlive、自分が出て生きている、生命力のあるような試合をすれば、我々の方に流れは来るけども、Dead、要は一人ひとりがいるのかいないのか分からないようなゲームになってしまうと、相手のリズムだよという話をしました。
前半に関してはしっかりAliveできたと思います。後半も、そのAlive感というのは消えてはなかったと思うんですけど、もう少し攻撃にそういうところが出てくればさらに良かったかなというふうに思います。
ゲームのポイントは何回もコーナーが続いた、確か5~6本続いたと思うんですけど、あのコーナーでやられなかったというのが、ひとつ勝負を分けたかなと思っています。

僕たちは、他のチームもそうだと思うんですけども、セットプレーのディフェンスの練習はかなりやっています。
「俺はセットプレーのマークにつくのが無理だから、攻撃に残っていたい」っていう選手が意外に多いんですけども、そういうのはチームの中でもう許されない雰囲気が練習を重ねるうちにあります。
今日も、ウェリントンがいない試合の中で高さの部分は少し不安があったんですけども、全員が体を張ってゴールに鍵をかけた、これは秋元も含めてですけど。

見ている人にとってはそんなこと当たり前だと言われるかもしれないですけど、監督としてはああいうところを凌げるようになったのは、ひとつ成長かなというふうには思います。

今度、ザスパさんとのアウェイの試合に行きますけども、前半戦の最後ということで、勝って帰ってきたいと思っています。そのためには、今日出られなかった選手も含めて、明日の練習試合等、もう一度競争させて、良いチームにしなきゃいけないと思っていますので、そのためにがんばります。

最後に、今日先発でピッチに立った吉濱と岩尾は、去年もずっと言ってたんですけど、吉濱と岩尾っていう名前を、この世の中、サッカー関係者が多分10人いたらひとりかふたりしか知らなかったのが、今日は3人か4人くらいになったかなと思うので、彼ら2人の勇気あるプレーっていうのは、監督としてすごく嬉しかったし、今日出れなかった選手、ベンチにいた選手、ベンチにいなくてスタンドで、怪我等で出れなかった選手も、彼らのプレーに励まされたんじゃないかなと思います。そういう意味ではよくやったっていうふうに言ってあげたいです。

●曺監督 質疑応答

–永木選手は大事を取って休ませたのか?

大事を取ったわけではないです。一言でいうと、万全なコンディションではなかったということです。

–三竿選手が先発しなかったのは?

それはゲームプランのなかで今日はカメ(亀川)が行って三竿が後で行った、ただそれだけで。三竿と永木がつねにレギュラーで出ているという話ではまったくないので。いいコンディションの選手がピッチに立って後に繋ぐことはずっとやってきたので、それ以上もそれ以下もないです。

–ここまで湘南だけ引き分けがないが。

どうしてですかね。でも2年間引き分けられなかった試合も多かったので。
ただ、プロセスをしっかり踏んでいくことが勝ちに繋がるということは去年負けたあとでもずっと言っていたので、負けたからといって全部が悪いわけじゃないし、勝ったからといって全部が良いわけじゃないという基準は僕なりに選手に落としてきているので、それが結果勝ちに繋がってるだけだと思います。
もしかしたら負けてるかもしれないし引き分けだったかもしれない。それは何をもって差がどうだということはありますが、勝ってるから一概に強くなったとは全然思ってないし、逆にそういう自分たちが去年まで体験してきた引き分けの悔しさとか負けたときの自分たちの足りなさが選手の心に沁みてる時間が長くて、それが選手の脳裏に残っているということが勝ちに繋がってるところかなとは思います。
ただ、勝ったからいまチームがいいとか、勝ったから今年強いとかそういう話ではまったくなくて、勝負というのは勝ち負け引き分けの3つしかないので、今たまたま勝ちが多いですが、もしかしたら負けが続くかもしれないですし、でもやってることや言ってること、大事にすることは絶対に変えてはいけないと思っているので、勝っているからこそ僕もそういうことを言ってるし選手もそれを理解しながらやってるのかなという感じはします。
ただ満足は出来ないですね、当たり前ですけど。

–今日の3トップの組み合わせはどのあたりから選んだのか?

練習ですね。練習と普段の顔つき、やること、すべてですね。要はあの3人が同じピッチに立ったときにどういうハーモニーを醸し出せるかを今週ずっと試したときに、この相手に対していちばんいいなと思ったかたちを素直に使っただけです。
練習とそれに伴う彼らの行動とか雰囲気とかチームに対する忠誠心とか、そういうのを僕なりの尺度で、数字には表せないですが、チームの最大値を引き出せるのはその3人だったということです。今度もそうなるかもしれないし、ならないかもしれないです。

–その中で生まれた先制点については?

あれは本当に、今日のメンバーの醸し出せる、表現できるいちばんいい形だったと思います。
それは選手がそれぞれ自分たちの特長をお互いに理解し合ってそういうふうに崩すんだということを強気にやってくれたことが僕はすごくうれしいし、そういうことを選手たちが、誰と誰が組み合わさったらこうなるんだということを選手たち自身で感じてプレーすることがやはり強いチームだと思うので。いちいち監督の顔色を窺って、いま行くのか行かないのかが前提にあるチームはどこか限界があると思っている。それを僕も今年ずっと選手たちに伝えてきたので、今日のあの3枚とチームが醸し出すボールの動かし方は、北九州さんという粘り強い相手に対しても非常に勇敢にやってくれたと思います。

●柱谷監督 総括
ゲームのほうは、前半に2点取られたんですけど、後半は点は取れなかったですけど、自分たちらしいゲーム運びができたんじゃないかなと思います。
たらればですけど、これまでのゲームというのはやはり前半しっかりゼロに抑えて、相手の足が止まり始めた時からペースを掴んで点を取って勝つという流れが多かったんですけど、最初に失点したことでそのゲームプランというのは壊れてしまった気がします。
今度はホームで湘南ともう一度やれるので、それまでにしっかりチームとしてすべての要素をレベルアップして次は勝てるように頑張っていきたいと思います。
また何よりも、次のホームでの愛媛戦が一番大事なので、1週間しっかりトレーニングをして、勝てるようにみんなで頑張っていきたいと思います。

●柱谷監督 質疑応答

–相手の2枚看板であるウェリントンと永木が不在だったが勝算ありと思っていたか?

うちも渡辺が直前でケガでダメになり、渡辺はウェリントンのようなタイプに強いので、彼が出て、うちの渡辺が出ていればそれは変わりないのかなという感じがしました。
湘南は誰が出てきても同じサッカーをやってくる相手ですし、戦える、プレーできる選手の人数が多くて層が厚いので、誰が抜けても同じレベルを発揮できるチームだと思います。

–CKが連続してあったがモノにできなかったが?

ショートコーナーも準備してやってきたんですけど、何度かいいチャンスがあってあれを1本でも決めておけば1-2になりますから、そこからまた押し込める流れを作れたんですけど。あれを決められなかったのは残念でしたね。

–あと1試合で折り返しだが順位を見てどうか?

うちはギリギリのゲームを取ってきてるので、ほとんど1点差のゲームですし。粘り強く相手を抑えながらなんとかどこかで1点取るという流れできていますから、それを続けていくということと、奪ったボールを繋げる力というか、当然相手も追いかけてくるんですけど、それを剥がしていけばその先には大きなスペースがあるので、そこを剥がす力をつけなければいけない。もう少し攻撃回数を増やすには奪ったボールを繋げる力、ですね。全体的にうちはテクニカルな選手を集めているので、プレッシャーに負けてボールを失っていたら自分たちの優位性は発揮できないですから、得意なプレーを、相手の守備を上回るような攻撃力をつなければいけないと思います。

–FW二人を代えたが?

それぞれ最初から出ている二人と変わらない力を持っている二人なので、相手が少し疲れてきた時とか、活きると思います。前節も前々節もそういう形で勝ってきているので、安心して送り出しました。

選手コメント

●岡田翔平
いいところにこぼれてきたので、それを思い切り蹴ったらしっかり枠にいったことがよかったです。
前半は僕が落として、遼平(吉濱)がいったり、遼平がフリックしてまた落としてなど、そういう形が多くできたので、そういうところは前半すごくよかったと思います。メンバーが代わった中でも、前半は湘南らしく戦えたと思うし、相手に何もさせなかったと思います。ただ、後半になって、DFの面でボランチを消せなかったりまわされたり、中盤と間延びしてしまって孤立する場面もあったと思うので、そういうところは改善していかなければいけないと思っています。ピンチになる場面も増えたので、もっと工夫してやれれば後半ももっといい内容になったと思います。
(2試合連続ゴールだが?)みんなで取ったゴールなので、そんなに意識していないです。積み重ねてきたものが出せていることは嬉しいですけど、もっとチームに貢献するためにはどうすべきかを考えて、他の部分でももっとチームのためになる働きをしければいけないと思っています。

●岩尾憲
2節のアウェイ長崎戦にスタメンで出させてもらったときに自分が積み上げてきたものが出せなくて、せっかく使ってもらったのにチャンスを無駄にしたという悔しい想いがありました。それ以来のスタートでしたが、正直言うと亮太(永木)がいないとかウェリがいないとか、周りからすれば大丈夫かという感じは少なからずあったと思うし、そのなかで絶対に負けたくないという気持ちは本当に強くかった。
そのなかでも勝てばいいというスタンスでやっていないので、内容も伴って、自分がいつもやっているとおり、またはそれ以上にチームのために何ができるかというところでゲームに入りました。それができた部分もあったし、ミドルをもっと枠に入れていかなければいけないといった課題もあるし、そんな試合でした。入りは大事だと自分で頭に入れていたし、周りのサポートもあって落ち着いて入れました。

●吉濱遼平
去年先発で出た時に、メンタルの面で後ろ向きになってしまって、全然よくないプレーばかりになってしまったので、今日はミスをしても前に前にチャレンジしてらしさを出そうと思っていました。自分らしさはある程度出せたかなと思います。
今シーズン、練習や練習試合、公式戦で、前の部分では自分の技術が通用するということは感じて、これくらいやらなければいけないと思っていたことはやれたので、手ごたえを掴めたんですけど、守備の部分ではもっとやらなければいけないと思いました。足が攣ってしまったし、改めてスタメンのみんなの頑張りやすごさが分かったので、自分はまだまだだなということを思い知らされました。
ウェリと亮太くんがいなかったことはチームにとっては大きなことだったと思いますけど、そこのポジションに入ったのは僕と憲くん(岩尾)だったので、試合前から二人で絶対にやってやろう、ウェリと亮太くんがいないから負けたとは言わせないという話をしていました。終わった後、勝ててよかった、でもこれからですねっていう話をしました。
またオフ明けの練習からしっかり準備をして、またスタメンで出られるように精一杯頑張りたいと思います。

●秋元陽太
セットプレーではみんなしっかり声を出していたし本当に集中していました。最後は身体を張って守ってくれたのでゼロで抑えられたと思います。セットプレーはまだPK以外失点していないので、そこは自信を持っていいと思います。
(今日はメンバーが代わったが?)もちろんウェリと亮太の不在は痛いですけど、今日出た選手がすごく頑張ってくれて、またいい刺激をもらえたし、チームとしても底力を見せて、チーム力が上がったんじゃないかと思います。
(秋元選手の存在感も大きかったが?)亮太がいない分、航がキャプテンとして引っ張るだけじゃなく、僕もしっかりと引っ張ることを意識して臨みました。憲(岩尾)とかもしっかり声を出してくれたし、日頃からの練習の成果やいいコミュニケーションがとれていることがそういうものに繋がったと思います。それは本当によかったと思います。

●丸山祐市
前半のうちに2点取れて、後半も1、2点取れればよかったですけど、チームがこの前の試合とはメンバーが何人か替わっていた中でも、やることは変わらずにやった結果、2-0というものに繋がったと思います。
後半の戦い方については、自分たちのミスから相手に押し込まれたシーンが何度かあって、そこは改善しなければいけないと思っているんですけど、全体を通しては悪くなかったかなと思います。
カメ(亀川)とは公式戦では初めてでしたけど、普段の練習でメンバーを固定せずにやっているので、誰が出ても同じように、うまくやれると思います。チームとしてやることは変わらずにできていたと思います。
(相手のCKが続く場面もあったが?)ああいうところで失点しているようでは上にはいけないと思いますし、逆に何度も続いたことで集中が増しました。危機感を持って、集中しなければいけないという雰囲気をみんなで作れていたのでよかったです。バックアップメンバーも含めてチームみんなで、練習でしっかりやっていることが試合で出せたことはよかったと思います。