MATCH試合結果

2013 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ

ヤマザキナビスコカップAグループ第6節 vs 清水エスパルス

4月15日(水) 19:00 @IAIスタジアム日本平

HOME  清水エスパルス 湘南ベルマーレ  AWAY
清水エスパルス 0 0 前半 1 1 湘南ベルマーレ
0 後半 0
5 > 5 勝点 3 > 6
  得点者 8分 大槻 周平
選手 シュート   シュート 選手
GK 21 櫛引 政敏 0 STARTING
LINEUP
0 阿部 伸行 1 GK
DF 28 吉田 豊 0 1 荒堀 謙次 25 DF
DF 27 廣井 友信 0 1 クォン ハンジン 32 DF
DF 2 イ キジェ 1 1 三竿 雄斗 37 DF
MF 6 杉山 浩太 0 0 岩上 祐三 15 MF
MF 5 村松 大輔 0 1 岩尾 憲 13 MF
MF 34 高木 純平 2 1 中川 寛斗 34 MF
MF 20 竹内 涼 1 0 亀川 諒史 26 MF
FW 10 河井 陽介 0 1 梶川 諒太 23 FW
FW 14 伊藤 翔 2 6 大槻 周平 19 FW
FW 11 瀬沼 優司 0 2 武富 孝介 28 FW
 
GK 1 林 彰洋 SUB 鈴木 雄太 27 GK
DF 17 藤田 息吹 下村 東美 14 MF
MF 16 六平 光成 0 猪狩 佑貴 20 MF
MF 22 内田 健太 前田 尚輝 36 MF
MF 8 石毛 秀樹 2 菊池 大介 10 FW
FW 9 バレー 0 0 馬場 賢治 17 FW
FW 35 村田 和哉 0 1 田村 翔太 33 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
25分
28 吉田 豊 ラフプレー
8 シュート 15 76分
1 阿部 伸行 遅延行為
14 ゴールキック 14
4 コーナーキック 5
6 直接フリーキック 10
5 間接フリーキック 2
2 オフサイド 5
0 PK 0
得点経過
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
8分
19 大槻 周平
左 28 カット ~ 中央 → 右 19 ~ 左足S
選手交代
46分
34 高木 純平 → 9 バレー
61分
10 河井 陽介 → 8 石毛 秀樹
77分
11 瀬沼 優司 → 35 村田 和哉
 
76分
15 岩上 祐三 → 20 猪狩 佑貴
83分
19 大槻 周平 → 17 馬場 賢治
89分
28 武富 孝介 → 33 田村 翔太
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
6,261人 晴、弱風 19.1℃ 75% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
星野 務 飯田 淳平 小椋 剛 作本 貴典 笹沢 潤 奥 岳史

湘南 曺監督 試合後コメント

総評

お疲れ様でした。
勝利しても、他のチームの状況によって、先ほど見たらうちはもう次のステージに進出する可能性はないと認識していますが、そういう状況にもかかわらず、平日ナイターのこのアイスタまで、来てもらったサポーターに、勝点3を届けられてよかったと思っています。
僕は常日頃から、チームにいる全員が戦力だし、一年を通して成長していかなければいけないと話をしていますが、今日、公式戦で初めて先発で出た三竿、中川、交代で出た田村など若い選手で初めてピッチに立った選手も含めて、自分たちのスタイルをしっかり抑えたうえで、本当に逞しく戦ってくれたと思います。
実はハーフタイム、戦術的に修正するところが全然なくて、本当に何も言わないで、“何も言わないから勝手にやっていいよ”くらいの感じで送り出したんですけど。
まぁ僕が何も言わないほうがチームが強いのかなと改めて思ったので…。あ、笑ってもらわないと困るんですけど(笑)
そういう意味でも、選手たちが自発的に自主的に、勝点3に向かって、大事にする攻撃・守備の要素をやってくれたなと思い、嬉しく思います。
ただ、次の大宮戦に向けて中2日なので、今日出た選手、残っている選手合わせて、最善の準備をして次の試合のために頑張りたいと思います。

質疑応答

自分たちのサッカーができたというのは具体的には?

今日は前の並びとやり方を少し変えて、選手の持っている良さを少し生かそうと思って、普段とはちょっと違うボールの回し方というかビルドアップの仕方を指示してやったことも含めて、選手の個性というか、一番良いところが出た中で1点取れました。後半なんかも、相手が一番入れられたくないポイントでボールを触って、クロスやシュートまで持っていけたので、そういうのは去年のJ2からずっとやってきたことなんですけど、今日は出るメンバーによってちょっと趣向を変えてみて、それがある程度うまくいったかなと思います。

大槻周平選手コメント

本当に嬉しいです。なかなかチャンスを掴めず悔しい想いをしていたし、今日出たメンバーも悔しい想いをしていた選手も多かった中で、ホンマにみんなで戦おうっていうことを試合前から話していました。そういう意思統一をしたことがピッチの上でしっかり出せて、最後までゼロに抑えられて勝ち切れたことが本当に嬉しいです。
うちは巧い選手が多いわけじゃないし、謙虚にひたむきにやることが一番大事やと思っています。それが結果に繋がったことが嬉しい。
僕自身も一生懸命やることが一番の特徴だと思っているし、そこをやらないと絶対にチームに貢献できないと思っているので、そこは絶対にやらないといけないことだと思っています。でも僕だけじゃなく、今日ピッチに立った全員がやり切ったことが、勝利に繋がったと思います。

武富孝介選手コメント

(アシストについては?)FWで出たので自分で点を決めたいなと思ったんですけど、アシストできたことはよかったです。
センターバックが狙っているパスコースが分かったので、足を伸ばしたらカットできたのでクロスまでもっていけました。
最近、僕自身納得のいくプレーがあまりなくて悩んだりもしていたんですけど、でも今日はいい入りができた。70分あたりで疲れてきてからはミスが多くなったと思いますけど、それまでは納得のいくプレーができたと思います。
前の3人でしっかり守備ができたところもよかったと思います。
攻撃の時のフォーメーションが少し変わって、これまでサイドから攻めるということが多かったんですけど、今日はペナの幅でもっと真ん中で攻撃できるようにということでやれたんですけど、比較的よかったんじゃないかと思います。
自分自身もオトリというよりは動き出しで受けるというつもりで入っていたので、いつもだったら中に僕がいくことによって外が空くという感じだったんですけど、今日は比較的ボールが入ってきたのでやりやすかったです。

三竿雄斗選手コメント

勝ててよかったです。
(まったく動じずに縦パスをつけていたが?)緊張すると思っていたんですけど思ったより緊張せず、すぐにゲームに入れました。グラウンドもよく、ボールが走ることも分かっていたので、どんどん自分からつけて攻撃の起点になれればいいかなと思っていました。最初のほう2回ぐらい技術的なミスがありましたが、あとはまずまずだったかなと思います。
(ミスしても後ろ向きにならなかったが)今までは完璧主義というか、1回ミスしたら落ち込むことが多かったんですけど、ここ最近大学でのリーグ戦も通じて、1回のミスで落ちることなくやることが自分の課題でした。そこは克服できてきたので、今日も落ちることなくできたかなと思います。
(大学ではサイドバック、しかも合流間もなかったが、監督からは?)自分からボールを運び出したり積極的に上がって行ったり、思い切ってやれと言われていました。あとは守備のチームのコンセプトなどは個人的にビデオを見せてもらったりして、自分のなかでうまく整理できたので、短いあいだでしたが、チームのコンセプトのところはしっかり理解できていたかなと思います。大学とはフォーメーションが違いますが、今まで3回くらい練習試合に参加して、全部3バックの左で出させてもらっていたので、感覚としてあった。練習参加は、去年の夏に初めて練習参加したときと、今年に入って2回練習試合に参加しました。3バックの左だと、相手が1トップだったし自由に持てる時間があった。フリーの選手が自分から厳しいところにつけないと攻撃が始まらないと思っていたので、思い切ってやりました。ユースのときにセンターバックやボランチをやっていたことも感覚として残っていたのかなと思います。

岩上祐三選手コメント

個人的にはまだまだかなという感じで、悔いが残っているところがあります。もう少し自分でいけるところはあったと思うし、自分らしいプレーを出したかった。もう少し攻撃に参加したり、シュートで終わるなど迫力を出したかった。
勝ったことは嬉しいですけど、個人的にはまだまだです。
サイドで起点になるという部分、カジ(梶川)や賢治さん(馬場)、寛斗(中川)がいいボールを見てくれてロングボールをくれたので、僕の良さを出すという部分では3人がうまく見てくれたので有難かったです。
クロスに関しては悪くなかったと思うし、大槻とタケ(武富)の動きも分かるし、二人も僕の蹴るタイミングは分かってくれているので、そういう意味でやりやすさはあります。
(試合に入る時の気持ちは?)試合になかなか出られず悔しい想いもしていたので、気合いも入っていたんですけど、試合前に賢治さんに「力入れ過ぎないように頑張れ」と言ってもらって、その言葉が大きかった。
チームとしては、連勝できたので、次の大宮に向けて雰囲気もいいですし、みんなで頑張っていきたいです。

荒堀謙次選手コメント

チームとして連勝できたので本当によかったです。
全体的にいい入りができていたし、チームとしてやることもはっきりしていた。
(ボール奪取から惜しいシュートシーンもあったが?)コースを切られていたのでシュートまでいくしかないと思って自分で打ったんですけど、決め切れず残念でした。
(久々の出場だったが?)常に準備はしていたつもりだし、コンディションも悪くはなかったと思うので、いい準備ができていたことはよかったと思います。個人的にも落ち着いてプレーできたと思います。

亀川諒史選手コメント

試合に飢えていたというか、途中から出る選手やなかなかメンバーに入れない選手も多い中で、アップからすごく集中力が高く、気持ちが入った試合やったと思います。チームとして前節ああいう形で勝って、今節メンバーが代わっても同じ湘南スタイルで結果が付いてきたことは大きかったんじゃないかなと思います。個人的にも前の意識を高く持てて、インターセプトするシーンも多くありましたが、インターセプトしてからの攻撃でなかなかうまくいかないところがあった。守備からの攻撃のところを意識しているので、そこで自分のよさをもっと磨いて出せたらと思います。
(三竿選手とは)プレースタイルは全然知らなかったが、初めてかと驚くくらい落ち着いていて、僕もやりやすかったです。

中川寛斗選手コメント

今日は僕は何もやってないです。空気に呑まれたというか、全然でした。今まではミスが出た試合が少なかったが、今日はちょっと多かったので、狂った歯車をどう修正するかを考えて、守備とチームに貢献する声などを意識してやっていました。攻撃面はまだまだ課題の残る試合でした。
(パスミスしたあとも前向きな姿勢は崩さなかったが?)やはり90分あるから割り切らないとやっていけないので、そこは割り切っていかに次のプレーに繋げるかを考えていたことが、一つひとつのプレーに繋がったんじゃないかなと思います。でも一番はチームなので、勝てたことはすごくうれしいです。
(途中出場から初先発、掴めてきている感覚は?)途中出場とスタメンで出ることの違いが分かった。それは緊張感だったり、相手がフレッシュな状態でどう入るかだったりもあって、今日のこの90分はすごく大きな自分の財産というか、経験になったと思うし、次に活かしたい。
(体力的には)そんなに厳しいこともなかった。今まで練習試合も90分やらせてもらっていたので、足も全然攣らなかったし大丈夫でした。
(球際が強い印象だが?)ベルマーレに来て強くなったという感じです。ユースの頃は守備が苦手なほうでした。だけどこっちに来て、「プロって何だ」と考えたときに、何かひとつだけ凄い選手ではダメで、やるべきことをしっかりやれる選手にならなければいけないと思いました。守備能力はベルマーレに来て上がったんじゃないかなと思います。

梶川諒太選手コメント

今日は、普段なかなかスタメンに絡めない選手が多く出ましたが、日頃からチームのために戦っている選手ばかりで、今日も本当にチームのために一人ひとりが戦って、守備でも攻撃でも一体感をもって連動してできたのが本当によかったと思います。自分としてもすごくやりやすかったです。
連戦が続くし、今後も厳しい試合があると思うけど、誰が出ても変わらないというか、誰かがいないとダメになるというチームでは上にいけないと思うので、そういう意味でも今日の90分は意味があると思います。みんなで身体を張って、前にいく意識も強くて、そういう試合ができたことは大きいと感じています。
(ゲームキャプテンだったが意識したことは?)何かをするということはなかったですけど、いい声をかけられればいいなと思っていました。苦しい時間もありましたけど、そういう時に、厳しい声というよりチームを盛り上げる声を出そうと思っていました。でも個人個人がしっかりやってくれたので、特に何かしなければいけない状況ではなかった。それがやっぱりこのチームの強みだと思いました。

清水 ゴトビ監督 試合後コメント

総評

まず湘南の若い選手たちは非常によく戦っていたと思います。彼らのガッツやエネルギーは、われわれの選手も学べるところがありました。
失点に関しては、不運なゴールだったと思います。そこからゲームが変わっていってしまいました。最後の15分は、われわれの良い取組み、エネルギーが出せていたと思います。ただ、その中でいくつかの判定は、われわれの良いほうには来ませんでした。同点ゴールを決めるチャンスは数回ありましたが、そこからゴールが生まれることはありませんでした。
今日の試合で多くのことが学べたと思います。何人かの選手がJ1でできるということがわかりました。ケガ人がいる中で、次の試合に向けてどう準備していけるか見ていました。そしてFC東京戦や仙台戦で誰を使っていけるか、しっかり見極めることが私にもコーチングスタッフにも重要な点でした。

質疑応答

終盤になるまで、チーム全体のエネルギーが感じられなかったが何が問題か?

リーグではよくあることかもしれませんが、相手の名前や相手が何回タイトルを取っているかというところを見てしまうこともあると思います。相手は寄せることやボールを死にものぐるいで追いかけてきていたと思いますが、その献身さに対してわれわれがしっかりと合わせられなかった思います。何人かの選手はそれに合わせることができていましたが、チームとしてそれができなかったと思います。
リードされて相手が守備の時には5バックで守ってくる中で、そこからカウンターを使われて、非常に戦いにくい形になった。ボックスの中でボールが転がっている状況もありましたが、われわれがそこに素早く反応して押し込むことができませんでした。

ハーフタイムでは選手に具体的にどんな指示をしたのか?

まず1人を交代してバレーをピッチに送るところから始めました。選手たちに献身さを求めました。バレー、瀬沼、翔(伊藤)という選手たちが前線にいることによってボールをボックスの中に入れられるという話をしました。個人的に話をしましたが、プライベートなことなのでここでは話しません。選手たちが献身さや戦う姿勢、情熱を出せないときは、戦術的な問題よりも心理的な問題のほうが強いと思います。
前半の流れが良くなかったと言われましたが、その中でも決定機を2回作れていましたし、われわれの失点の仕方が悪かったために、相手に流れを持っていかれてしまったと思います。