第28節 vs 名古屋グランパス
10月5日(土) 16:00 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | 名古屋グランパス AWAY |
1 | 0 | 前半 | 0 | 1 | ||
1 | 後半 | 1 | ||||
24 > 25 | 勝点 | 36 > 37 | ||||
大野 和成 83分 | 得点者 | 75分 ケネディ |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 38 | アレックス サンターナ | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 楢﨑 正剛 | 1 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 遠藤 航 | 1 | 0 | 田中 隼磨 | 32 | DF | |
DF | 22 | 大野 和成 | 1 | 1 | 牟田 雄祐 | 3 | DF | |
DF | 26 | 亀川 諒史 | 1 | 2 | 田中 マルクス闘莉王 | 4 | DF | |
MF | 2 | 鎌田 翔雅 | 0 | 0 | 阿部 翔平 | 6 | DF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 0 | 0 | 矢野 貴章 | 19 | MF | |
MF | 7 | ハン グギョン | 1 | 0 | 磯村 亮太 | 13 | MF | |
MF | 8 | 高山 薫 | 4 | 0 | 中村 直志 | 7 | MF | |
FW | 19 | 大槻 周平 | 2 | 3 | 小川 佳純 | 10 | MF | |
FW | 16 | ウェリントン | 2 | 3 | 永井 謙佑 | 18 | FW | |
FW | 23 | 梶川 諒太 | 3 | 7 | ケネディ | 16 | FW | |
GK | 21 | 安藤 駿介 | – | SUB | – | 高木 義成 | 50 | GK |
DF | 4 | 宇佐美 宏和 | – | 0 | ダニエル | 22 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 0 | – | 石櫃 洋祐 | 23 | DF | |
MF | 13 | 岩尾 憲 | – | – | ヤキモフスキー | 9 | MF | |
MF | 34 | 中川 寛斗 | – | 2 | 田口 泰士 | 28 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | 1 | – | 高原 幹 | 31 | FW | |
FW | 28 | 武富 孝介 | 0 | 0 | 田中 輝希 | 35 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
69分 10 菊池 大介 ■反スポーツ的行為 73分 38 アレックス サンターナ ■ラフプレー 90分 16 ウェリントン ■ラフプレー |
16 | シュート | 18 | 90分+4 4 田中 マルクス闘莉王 ■乱暴な行為 |
7 | ゴールキック | 11 | ||
10 | コーナーキック | 6 | ||
14 | 直接フリーキック | 13 | ||
1 | 間接フリーキック | 3 | ||
4 | オフサイド | 1 | ||
0 | PK | 1 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
|
---|
選手交代 | ||
|
|
入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
---|---|---|---|---|---|
8,650人 | 雲時々雨、弱風 | 20.1℃ | 87% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
桂木 聖彦 | 西村 雄一 | 手塚 洋 | 金井 清一 | 秋澤 昌治 | 岩崎 洋 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れさまでした。
2週続けてホームで、ビッグクラブと言われているレッズさん、名古屋さんと試合をしたわけですが、本当に、最後の最後まで声援をいつもいただいているサポーターの皆さんには本当に感謝したいし、我々の選手も、今日は先発を少し変えてやってみたんですけども、1点先に取られても下を向かずに追いついた姿勢だったりとか、湘南のスタイル、相手がどこであれ自分たちの力を出し切るんだということで言うと、本当に勇敢に戦ってくれたと思います。
一人の選手が3~4人をドリブルで抜いてゴールにねじこむということはまだまだできないのかもしれないですけど、それを助ける、チャンスを作り続けるということであれば、選手たちも本当に、前期、アウェイでよく分からないまま90分が終わってしまったような展開をしっかり受け止めて、今日やってやるっていう気持ちでやってくれたのはよかった。こういう選手たちを指導できてすごく幸せなって…そういう言い方はおかしいですけども、よくやってると言ってあげたいです。
ただ、試合は勝てていないし、まだ順位のほうも全然上げられていないので、次、天皇杯がありますけど、またみんなでいい競争をして、我々のスタイルを残り6試合と天皇杯で、さらに上のレベルに持っていくのが僕の仕事だと思います。選手たちと話し合いながら、いいゲームをして勝点3を取る、そういうチームにしっかりしていかなければいけないなと思っています。
質疑応答
攻めていた前半の内容を思うと、先に1点取れていればと思うが?
去年からずっとそんなことを聞かれて、なんと答えていいか分からないですが、FIFAのルールでゴールの幅があと2mずつ横に広がったら入るかなと思うような試合で、いい形で狙い通り崩せたんですけど、まだまだ足りないんだなと。ただそこまで何度も何度も行かない限りうちは点が生まれないし、セットプレーを1回取って、190cmの選手が4人入っていくわけにいかないので、その姿勢は評価してあげたいと思います。
おっしゃるとおり前半に点を取れればもう少し違う展開になったかなと思いますが、それは日々努力するしかなくて、シュート練習をたくさんやって入るなら毎日シュート練習やりますがそういうわけにいかないし、この大観衆のプレッシャーとか、今置かれている位置とかを含めての一本のシュートだと思うので、ぼくも一緒になってちょっとしたところを乗り越えたいと思います。
GKのアレックス選手を久々に起用した狙いは?
ブラジルから来て慣れる間もなく試合に出て、やってやるぞという気持ちが強すぎて冷静な判断がない時期もあったので、ベンチに置いたりしていましたが、日本の風土やスピーディーなサッカーに慣れてきたのを練習を見て分かっていました。安藤が悪かったわけではなく、この名古屋に対しても含めて、GKも競争だよというメッセージを選手たちに与えるために代えた部分もあります。よくやってくれたと思います。
決定力に至るまでにほとんどミスがないように見えたが、なにか練習のなかで変えた部分やとくに注意して選手に伝えたことは?
J1でいちばん苦しんだのが、後ろからボールを運ぶときにクリアで逃げてしまうプレーが多いということ。うちはクリアが多分、J1で一番多いと思うんですけど、クリア練習なんか一度もしたことがなくて、それはJ1のプレッシャーにまだ慣れないということ。今日もありましたが、ヘディングでクリアするのか胸でコントロールして持ち出すのか、それは後ろの選手にとって目に見えないところですごく勇気が要って、その練習をたくさんしているつもりです。手を変え品を変え。だから守備の練習は1、2割しかしてなくて、ほとんど攻撃の練習をして、選手に自信を持たせながらやっていくというスタンスでやっています。
それがようやく半分過ぎて、勝点を稼げるようになってきて、選手もそれが成果として出てると分かり出すと、あるポイントでふと自分は運べるんだとかパスを出せるんだというところに戻れる。本当にJ1の試合経験が彼らのそういうところを育んでいることは間違いないです。
だから逆にいま集中力のないクリアミスをしたら周りからしたら、何やってるんだよという空気になるし、選手同士でそういうことを許さないこともひとつ大事なことだと思います。
取られた場面も何回かありましたが、あれを取られるからボールを蹴っちゃえ、では次の試合も同じことしか起きなくて、ラッキーで勝つしかない。
そういうのはやっていて自分として好きではない。なにか成果や課題を選手が感じて次に進んでいくことが、言わせてもらえれば、僕の監督としてのスタイルだと思っています。
おっしゃるとおり開幕のときよりは随分よくなったが、まだこうしてほしいというのはたくさんあるので、それは選手に落としていこうと思います。
大野和成選手コメント
(得点について)ちょうど攻め残っていたんですけど、いいボールがきたのでうまく合わせられてよかったです。ボールがサイドに流れたので残っていたほうがいいかなと思って残っていたらタイミングよくボールがきました。
先に点をとられてしまったけど、チーム全体として沈むことなく、点を取る姿勢が得点に繋がったと思うので、そこはいいところだと思います。
相手は、基本的に僕たちより大きい選手なので、1対1に責任を持つということを大事にやっていました。大きい選手に競り勝てなくても、体を寄せるとか、基本のことですけどそういうことでも十分防げると思うので、そういう意識でやっていました。
みんなが体を張ってくれたし、そういう部分では後ろとしては助かりますし、団結してできたと思います。
勝ちたかったですが負けないということも大事だと思うので、ポジティブに捉えて続けていきたいと思います。
梶川諒太選手コメント
相手は分析通りで、個人個人の能力はすごく高いですけど、あまり連動していないので隙間で受けられればチャンスになるなと思っていました。そこをうまく使っていこうということで、何回かシュートチャンスがあったんですけど、本当に自分自身、ああいうところで決められないから勝利に繋がってないということを改めて感じています。勝負を決める厳しさというのをまた感じた試合でした。ああいうところで決めていける強さを持たなければいけないと思っています。
(大槻選手との連動は?)練習試合の時から大槻とはよく組むので、大槻の動きはよく分かっていますし、裏に抜ける動きは多いので、それを自分自身が見てやれるかどうかだと思うし、やりやすいなと思っています。もっともっと近い距離でできればよかったかなと思います。
遠藤航選手コメント
立ち上がりはうちのリズムで、ボールも動かせていたし切り替えも早かったと思います。チャンスも作れていたので、やはりそこで決め切りたかった。
相手の時間帯になった時にああやって失点してしまうというのは、やっぱりまだまだかなと感じています。ただその後もうひと踏ん張りして同点に追いつけたというのは次に繋がると思います。
相手のシンプルクロスは警戒していましたし、上がってくるなと思ったらマークもしっかりつけていました。セットプレーもみんなで体を張って守れていたと思います。そこは自信をもってやっていきたいと思います。
(勝点3をとるためには)チャンスを作れているところで点をとれれば今日の試合も楽になったと思う。後ろに関しては点が入らない時も焦れないで失点をせずに守り抜いているというところは大事だと思います。
古林将太選手コメント
(2試合連続のアシストですが?)亮太くん(永木)からパスがきて、少し時間があって溜めたら相手が二人きたんですけど、仕掛けようと思って仕掛けたらいい形でクロスを入れることができた。得点に繋がったのでよかったです。
悔しいですけど、チームの力になれているのは嬉しいです。最初から出てもっと貢献したいと思っています。
入る時は、みんなの流れもあるしそこを感じながら、どんどん前に仕掛けて、かと言って、負けている状況だったので2点目を入れられるときついのでしっかり戻るべきどころは戻ることも意識していました。
次は天皇杯ですけど、出られたらしっかり自分の仕事をするだけだと思っています。日々の練習から努力していきたいと思います。
亀川諒史選手コメント
前回と同じで最初に点を取られたけどしっかり追いついた。逆転できれば一番よかったんですけど、勝点1は今後に絶対大きく響くのではないかと思います。
名古屋は中に高さがあり、サイドからのクロスがほとんどなので、対面していた阿部選手に簡単にクロスを上げさせないのと、自分が積極的に攻撃に出て阿部選手を下げることを意識していました。小川選手が攻め残りしている印象はありましたけど、気にしていたら前に出られないし、奪われたら100%で帰ればいいと思っていました。最後の精度とかまだまだですが、できた部分もあったかなと思います。
(カウンターで持ち込んだシーンもあったが)あれは決め切らないといけない。なかに航くん(遠藤)も走っていたが全然自分は見えてなくて、自分はまだまだだと思いました。
永木亮太選手コメント
前半からアグレッシブに前から攻めて、ビッグチャンスも何回もあったなかで、やはり前半に取れないとああいう形でやられてしまう。そこから切れずに1点返せたので成長しているとは思いますが、どうしても勝ち切りたかったので悔しいです。
前半自分のところでボールを失くす回数が非常に多く、名古屋もパスコースを締めて中盤のプレッシャーも速く自分としてはなかなかうまくできなかった。後半に入ったらうまくボールを回せてセカンドボールも拾うことができました。前半は手数をかけずにカウンターでチャンスをつくれていたし、後半は相手が前から来ない状況でしっかり回すこともできた。いまやっていてチームが成長していることを感じているし、毎試合毎試合上回るようなパフォーマンスをしていけば残れると信じているので、ここで切れずにやっていくことが大事だと思います。
(名古屋について)相手はサイドからのクロスが多いチーム。高い選手がいるのでなるべく上げさせなかったり、上げさせてしまったときのマークの付き方だったり、この1週間でやってきたことがしっかりできたのはよかったと思います。
ハングギョン選手コメント
ゴールへの決定力をもっと高めなければいけないと思います。引き分けたことに関しては残念に思っています。
名古屋の分析としてはフィジカルを前面に出したパワーのある攻撃というところで、そこは分析通りでした。他の部分でいえば、うちが上回ることができるんじゃないかと思ってゲームに挑みました。
うちのチームの長所として、どの選手が出ても同じ役割を果たすことができるというところがありますが、今回出たメンバーは前回と変わりましたが、まったく不安なくプレーすることができました。
名古屋 ストイコビッチ監督 試合後コメント
総評
今日は内容的にもおもしろい試合になったと思います。どちらのチームもハイペースで進んだゲームだと思っています。最初からこのゲームではどちらともゴールが量産できるのではないかと思っていました。チャンスの数を見てもベルマーレさんも我々もたくさんあった。ただ結果は1-1と、中身に正当な結果になったと思います。1-0で我々がリードして勝者として終わりたかったが、その終わらせ方が分からなかった。チャンスの数から見ても1-1という結果は妥当なのではないかと思います。
質疑応答
ダニエル選手を投入して3バックに変えた意図は?
前半の内容はあまり満足していませんでした。ベルマーレさんのほうにスペースを与え、支配されてしまった感がある。だから後半戦術を変えざるを得なかった部分もあります。皆さんどう思われるか分からないがよくなったと思う。そこから3バックシステムにしてある程度選手を広くポジションを置いて攻めさせるようにしました。ただ結果としては1-1になりましたが。
退任が発表されて最初の試合だったが、監督が求めた選手の強いリアクションは感じられましたか?
まずこの平塚に戻ってくることができてとてもうれしく思っています。私にとっても皆さんにとっても思い出のスタジアムですから。私もチームと一緒にここに焦点を当て集中してゲームに臨みました。なにか変わったわけではないが、選手もプロとしてしっかり仕事をまっとうしたと思うし、私も仕事をまっとうしました。
湘南と残り6試合で12ポイント差は安全圏と言えますか?
今年のチームは不運なチームだったと思う。今日だけでなく前節も信じられないチャンスを決めることができなかった。今日永井が決めることができなかったこともそうだし、ケネディの後半のシュートもポストに当たってしまった。どうもボールがネットに入りたくないような感じがします。ほんとうに2013年は不運な年だと思います。チャンスの数と決めた数を見ても運がついてこなかったと思う。あと6ゲームあります。監督として決定力のあるグランパス、ハードワークをこなして必ず勝てるグランパスをしっかり見ていきたい。もちろん私はベンチからベストを尽くしますが、ベンチにいたら得点もできませんし、シュートもできません。ですから選手にしっかりやってほしい。選手を責めるわけではなく、今年は不運な1年だと思っています。