第27節 vs 浦和レッズ
9月28日(土) 16:00 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | 浦和レッズ AWAY |
2 | 0 | 前半 | 1 | 2 | ||
2 | 後半 | 1 | ||||
23 > 24 | 勝点 | 47 > 48 | ||||
ウェリントン 75分 遠藤 航 81分 |
得点者 | 18分 槙野 智章 90分 柏木 陽介 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 21 | 安藤 駿介 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 山岸 範宏 | 1 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 遠藤 航 | 3 | 0 | 森脇 良太 | 46 | DF | |
DF | 22 | 大野 和成 | 0 | 0 | 山田 暢久 | 6 | DF | |
DF | 26 | 亀川 諒史 | 0 | 2 | 槙野 智章 | 5 | DF | |
MF | 4 | 宇佐美 宏和 | 1 | 0 | 平川 忠亮 | 14 | MF | |
MF | 7 | ハン グギョン | 0 | 1 | 阿部 勇樹 | 22 | MF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 1 | 0 | 鈴木 啓太 | 13 | MF | |
MF | 8 | 高山 薫 | 0 | 1 | 宇賀神 友弥 | 3 | MF | |
FW | 40 | 大竹 洋平 | 0 | 4 | 柏木 陽介 | 8 | MF | |
FW | 16 | ウェリントン | 2 | 0 | 原口 元気 | 24 | MF | |
FW | 28 | 武富 孝介 | 1 | 1 | 興梠 慎三 | 30 | FW | |
GK | 38 | アレックス サンターナ | – | SUB | – | 加藤 順大 | 18 | GK |
DF | 2 | 鎌田 翔雅 | – | – | 坪井 慶介 | 2 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 0 | 0 | 永田 充 | 17 | DF | |
MF | 23 | 梶川 諒太 | – | – | 小島 秀仁 | 27 | MF | |
FW | 9 | ステボ | 0 | 0 | 梅崎 司 | 7 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | – | 1 | 関口 訓充 | 11 | MF | |
FW | 19 | 大槻 周平 | – | – | 阪野 豊史 | 19 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
41分 3 遠藤 航 ■ラフプレー 49分 6 永木 亮太 ■反スポーツ的行為 60分 40 大竹 洋平 ■反スポーツ的行為 89分 40 大竹 洋平 ■ラフプレー 89分 40 大竹 洋平 ■警告2回 |
8 | シュート | 10 | |
6 | ゴールキック | 8 | ||
2 | コーナーキック | 2 | ||
14 | 直接フリーキック | 10 | ||
3 | 間接フリーキック | 2 | ||
2 | オフサイド | 3 | ||
1 | PK | 0 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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---|
選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
---|---|---|---|---|---|
13,743人 | 晴、弱風 | 21.8℃ | 61% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
大澤 隆 | 佐藤 隆治 | 八木 あかね | 大川 直也 | 聳城 巧 | 亀井 信也 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れ様でした。
うちにいる選手たちは、技術、戦術、メンタル、フィジカル、経験、1対1の強さ、チームスピリッツなど、いろいろと勝負を決める材料はてあると思いますが、僕は本当に監督として…というよりも、彼らを一青年としてというか、人間としてつきあってるつもりなんですけど、本当によくやってくれたと思います。僕は今日の試合は2年間でベストゲームだったんじゃないかなというぐらい、我々らしさを出した上で、逆転もできて、本当にこう、言ったら選手の成長に、俺が追いついていないなということを素直に感じています。
彼らは自分の判断でプレーをしたし、勝ちたいと思う気持ちを前面に出した。もっと助けることが出来たなというふうに、今ずっと思っていますけど、助けてあげられなくて申し訳ないなと思ってます。
うちにいる選手、外国人も含めてですけど、日本のサッカー界の中で、あまり名前と顔が一致する選手はそんなにたくさんいなかったかもしれないんですけれど、今日見ていただいたお客様には、3番は遠藤だとか、8番高山だとか、22番は左利きの大野なんだとか、ちっちゃいけどあの40番はドリブルが上手いねだとか、そういったことが分かるような試合だったと思います。
戦術的にとか相手のこととか、色々言いたいことはありますけど、僕が会見でそのことを話してしまうのは、非常に有意無意であれば無意な感じがするので、今回はやめておきます。
皆さんがご覧になって、もしくは後でビデオを見て、我々はこうした方が良かった、ああした方が良かったという忌憚のないご意見はまたいただけたらと思います。
質疑応答
助ける手だてがあったかもしれないというのは、具体的には?
全てですね。交代だったり、やらせ方だったりということを含めて、もちろん結果論にはなってしまうんですけど、その結果論に至るプロセスが100%、120%できたかというとできていなかったなと、自分を客観的に見て思うので。詳しくはあまり言えないですが、今はそういう気持ちです。
2-2の引分けは勝点をとることができた引分けか、勝ちを逃した引分けか?
心情的には勝ちを逃した引分けだと思っていますけど、チーム全体としては勝点を積み上げられた試合だったとも思っています。というのは我々はゴールディファレンスがあまりよくないので、上のチームと2勝して、相手が2敗してもひっくりかえらないので、この勝点1はそこまで詰められたという実感はあるので、3をとりたいけど、最低1をとるという風には考えています。
ただ、プラス2を積み上げられなかった悔しさと自分への腹立たしい想いが残っているだけで、勝点1は悪い結果ではないです。
ベルマーレは完全にJ1レベルのチームになったと思うが?
J1のレベルがどうかと言われると分からないですが、ただ、選手たちの成長は間違いなく感じています。ひとつひとつのプレーへのこだわりとか、クリアのボールをロストするとかじゃなくしっかり後ろから繋ぐとか、複数で崩していくとか、J1で最初のほうの試合はまったくそれが出せない時もありました。ただ今は、自信をもってやれている。今日、ピンチになった場面もありましたが、あのリスクを冒さない限り練習をやっていても意味がないと思っているので、あのリスクがあるから前に長いボールを入れましょうじゃ、なにも変わらないと思っています。
J1のレベルがどうかは分からないけど、選手は成長していると思います。
終盤に失点するシーンがあるがそのあたりの理由は?
終盤に失点が多いという、もちろん現象だけ見たらそうだと思うんですけど、まったく昔の失点の仕方と今の失点の仕方は違うと思っています。
ゲームを90分コントロールする中で終盤に失点をしているのか、最後に足が止まって相手に好きなようにやられて失点しているのか。同じ1点でも質のところは違うと思っています。
今日の試合において終盤の失点があるというのは、すぐに何かを直さなければいけないということではないと思います。
それこそ最初の1点のほうがなんとかしたかったという想いが強いです。それを自分たちの課題として反省して、次に繋げなければいけはいと思います。
選手が成長し判断の質などが上がっていることは間違いないが、今年J1で戦っていることが大きいのか?もしJ2での戦いならこれだけの成長はないのか?
もう間違いなくJ1で戦っていることが選手たちを成長させていると思います。
というのは、ミスをしたらすぐ失点に繋がる。逆に判断が遅れたらシュートを打てない。すべて自分たちの何かで、相手に逆にやられてしまう、点をとれないという状況です。僕と○○さん(記者)の距離を、僕がプレッシャーと感じるのか、もっと近くてもプレッシャーと感じないのか、それは人それぞれです。一番いいのは、どんな距離でもプレッシャーと感じないのが一番いいんです。(立ち上がって)この距離でも、全然ボールをもらえると。でもJ2だったらこの距離に広がらないとボールをもらえないようだったら、当然隙間でボールを受けることはできない。いくら指導者がボールをもらえって言っても、選手ができたという成功体験を重ねないと、それこそ机上の空論で終わってしまう。J1という舞台が彼らのうまくなりたいとか、チームとしてやらなければいけないことを加速させていることは間違いないです。だから僕の指導とかまったくないです。僕はそう思っています。成長できる場を、彼らがいま楽しんでやっているだけ。その場にいれる幸せは、この順位にいて言うのもおかしいですけど、すごく感じています。
終了間際の退場は痛かったと思うがあのプレーについて。
プレーだけを見たら、余計なファールだと思います。だけど僕はアイツ(大竹)がそれこそラフプレーみたいな感じでやり合って、自分のメンタルをコントロールできなくてという気持ちはあったとは思うんですけど…でも、あんなアイツを見たことないです、昔から。悪いプレーかもしれないです。チームにとってもマイナスだったかもしれないです。コイツ絶対に負けたくないんだなということも伝わってきたし、それは本人に話をしますけど、あれで、またアイツは成長すると思います。
選手の意識を高めるのが指導者の仕事、役割だと思っているが、そのことについて。
僕は選手の時、全然いい選手じゃなかったし、何も残すことができなかった。ただいつも選手の時に思っていたのは、悪いから、ミスをしたから求められていることが変わるとか、結果が出ないから言ってきたことが変わるとか、一番困るのって選手なんですよ。
それはどんなに周りが批判してもどんなにあのサッカーじゃダメだと言われても、同じことをずっと言ってもらえるというのは、選手にとってはすごく有難いこと。“縦パスを入れろ、でもとられたら横にパスしろ”って言った瞬間に、選手は自分で判断しなくなると思うんです。僕の拙い選手経験から考えるに。
ですから、強いて挙げるとしたら、去年から今年にかけて、1回も言うこと変えてないです。勝っても負けても。勝ってもできなかったら言うし、負けてもできてたらよくやったと言う。そのスタンスは、アマチュアイズムの域を越えないと自分で思ってるんですけど、でも指導者としてというか人としてその部分は自分の中でも譲れない。そういうことを常に、朝起きたらおはようございますって言いなさいって、親が子どもに教えるように、僕が選手たちに求めていかないと、求め続けないと選手たちは変わらないと思う。選手より僕のほうが偉いから言うこと聞けなんて、まったく思わないし、たまたま立場が違うだけで僕はいいようになるために指摘する、彼らはプレーするという、お互いの責任範囲が違うだけだと思っています。
強いて言うなら、言うことを結果によってとか状況によって変えない。変えちゃダメだ、変えちゃダメだと常に思っています。
守りに入るのではなく、常にリスクチャレンジをしようと?
リスクにチャレンジすることだけじゃダメだろうっていう考えもあるし、リスクにチャレンジし続ける考えもある。
「僕らは攻撃だけでリスクにチャレンジし続けたからいいじゃないですか」って、僕が言ってるのはそうじゃないんです。リスクにチャレンジするっていうことを選手が選ぶことが大事で、ただリスクにチャレンジすればいいというのはただの責任放棄になる。勝負にこだわらないリスクチャレンジなので、意味がないんです。勝負にこだわるからリスクにチャレンジするのであって。マインド的なものは、映像を見せたり、直接言ったり資料を見せたりしながら選手たちに伝えようと努力はしています。リスクにチャレンジすることがいいことなのではなくて、勝負に勝つためにリスクにチャレンジすることが大事。勝負を度外視して自分の好きなサッカーをやらせているというのは違うと思います。その大枠をしっかり分かってないと、選手としての成長もないかなと思います。
遠藤航選手コメント
前回よりはチームとして成長を感じられたと思います。2点を取ることができて、2失点は問題ですけど、でも上位を相手に勝点1をとれたことはプラスに考えてもいいと思います。
フォーメーションが同じだったので、1対1で対応する場面は多いだろうと思っていたので、そこで勝てればという気持ちで入りました。
内容はよかったと思うので、もうひと踏ん張り、勝点3に繋げられればと思います。
最後、残り時間が少なかったので守り切れるかなと思ったんですけど、全体的に下がりすぎてしまったので、もう少しセカンドボール拾う選手やクロスに対してボールにいく選手のバランスをチーム全体としてできればよかったと思います。
永木亮太選手コメント
試合終了のホイッスルが鳴った時は、今年一番悔しかったです。
こういう風にできればいいなと思っていたことができていたと思います。チームの戦術や個人のところは、前半戦で浦和と戦った時よりもかなり手応えがあったし、90分を通してこういう戦いをこれからも続けてできればと思います。
ピッチに立ってる11人とベンチにいる選手も含めて、全員から勝ちたい気持ちが出ていた試合だったと思います。
前回、不甲斐ない試合をしてしまったこともそうだし、今の自分たちの状況も含めて、球際に厳しくいかないなんてことはできない。本当にみんな、自分に責任を持ってプレーできていたと思います。
大竹洋平選手コメント
セカンドボールをずっと拾えていたし、自分たちのサッカーをやろうと話していたとおり、前半から自分たちのサッカーができて、本当に湘南らしさが出ていた。セットプレーで失点してしまいましたが、変えずに続けてやろうとしたなかで逆転できたので、そこまではすごくいい流れだったと思います。最後、僕が退場してああいう結果になってしまったので申し訳ないです。でもこういうサッカーを続けていけば絶対に勝てると思うので、残りも今日みたいなサッカーを続けていくことが大事だと思います。湘南らしく前からアグレッシブに守備も攻撃も出せたので、続けてやっていくべきだと思います。
大野和成選手コメント
勝ちたかったですけど、前回やったときよりは手応えのほうが大きい。コンパクトにできたし、前線から守備にも行ってくれた。そのなかで相手のミスも誘発できたので、そういう部分では前回よりは格段に成長していると思う。ロングボールは怖いですけど、ズルズル下げたら相手の思うつぼだし、うちは一体感を持った守備と攻撃なので、後ろは強気に我慢して上げることが大事だと思ってやりました。ラインを上げつつ、前の選手が追ってくれる分、相手にいい状態でボールを蹴らせなかったことがよかったと思います。相手のプレッシャーも速かったですけど、しっかり繋ぐこともできましたし、自分たちの時間帯もけっこうあったのでそこはよかったと思います。前回は相手に合わせ過ぎた感がありましたけど、今日は自分たちからアクションを起こして守備ができた。ただ、セットプレーの失点が多いので、そこは課題だと思います。
ハングギョン選手コメント
今日は内容よりも結果がほしかったので勝利という結果を出すことができず本当に残念です。
(100試合出場を達成したが?)僕にとっては何試合出場したかが大事なのではなく、毎回毎回、その試合でベストを尽くせたか、情熱を持ってサッカーができたかということのほうが大事なので、100試合ということは特に意識していません。
(今後に向けて)シーズンが終わった時に絶対に後悔のないような戦いをしたいと強く思っています。
浦和 ペトロヴィッチ監督 試合後コメント
総評
両チームにとって非常に難しいゲームだった。湘南にとっては残留がかかり、我々にとっては優勝を争うなかでの試合ということで、非常に厳しいゲームだった。前半は比較的我々はいい戦いができた。そのなかで1点を取り、2点目を取るチャンスがいくつかあったが、そこを決め切れずに終わった前半だった。後半が始まり、1-0でリードするなかで相手の圧力に押されるなかで1-0を守る時間帯が続いた。相手が主導権を握って仕掛ける展開だった。湘南はそのなかで仕掛けた攻撃が報われるかたちで逆転した。その後我々も攻めに転じ同点に追いつき3点目を取るチャンスもあったが引き分けに終わった。我々にとっては、選手、クラブにとって非常に痛い引き分けだと思っている。前節も含めて最近勝ててない現状のなかで、この2試合はとくに6ポイントを取りたかった試合。取れなかったことは非常に痛いこと。ただ今日のゲームや前節を振り返ってみても、あまりいい戦いができているとはいえない。試合の内容を見て、2試合で勝利に値するプレーができていたかといえば私はそうも思っていない。いま問題なのは運動量。とくに後半に入ってから運動量が落ちる選手が多い。何人か中心になる選手が本来の自分のプレーをこの2試合できていない。もちろんそれに関して監督として私に責任があるのは確か。トレーニングが多すぎるのか少なすぎたのか、あるいはシーズンが進んでいくなかでリーグ戦、ACL、ナビスコカップ、天皇杯と、選手に疲労が溜まっているのか、なかなか答えを見つけることは難しいが、後半に入って運動量が落ちるのは事実。我々にとって幸運だったのは、首位を走っているチームが今日勝利しなかったこと。まだ首位と4差ということで、まだまだ残り試合で我々がいちばん上を取れるチャンスは十分ある。もちろん他のチームも差を詰めてきているが。事実として言えることは、この2試合はもっとベターなプレーをしなければいけなかったことは間違いない。次の試合に向けてしっかり準備できるように仕事していきたい。
質疑応答
前回の対戦と今日と、湘南の違いは?
違いがあるとすれば結果でしょう。ホームでの湘南戦も我々はけっして素晴らしかったかというと私はそうは思っていない。今日のゲームも同じ。違うとすれば結果。
シーズンを通じて疲れている選手がいるかもしれないなかで、選手を代えるという考えは?
いまのこのチームのレベルでプレーできる、入っても遜色ないであろうマルシオや山田直輝あたりは怪我している状況。那須は出場停止。私自身は自分の選手のことはよく理解している。リーグ戦、ナビスコカップ、天皇杯と、3つの大会のなかで我々がタイトルを取れる可能性のある限りは私自身が信じる選手で戦っていきたい。私自身が見たことは、興梠選手は今日よくなかったと思いますが、ただ私はそれでも阪野選手よりは興梠選手のほうがいいと思っている。もちろん若手にチャンスを与えていくことも視野には入れている。非常にプレッシャーのある重いゲームのなかで若い選手をいきなり使い、もしその選手がいいプレーができず、それを私がここに来て言い訳にしてしまうのは選手に対して申し訳ない。
リードされて攻めに出たが、逆に言えば、それまではできるのにやっていないという印象もあるが?
もちろんサッカーは勝利すれば応援しているひとみんながハッピーだと思うし、そうでなければ不満があると思う。きょう試合が終わったあとサポーターからブーイングを受けましたが、それは私自身へのものだと受け止めました。ここ2試合勝利しなければいけないゲームで勝利できていないという現状のなかで、私に対して批判が来るのは十分に理解しているし、私自身その批判を受けようと思っている。ひとりの選手、ひとりの監督がどういうキャリアを負っているか、それは負けたときにどう振る舞うかである。もちろん応援されている方、我々の選手も私自身も、誰もが勝利したいという想いでやっているのは間違いない。ただそういうなかで私は監督としてつねにチームを現実的に見なければいけない。たとえば甲府、湘南、外国籍選手の入れ替わりが激しい状況で、なんとかしてリーグに残ろうとやっている、そうしたチームとの対戦は非常に厳しいものである、けっして簡単なものではない。反対に我々サイドを見れば、私が率いる前のシーズンに降格しかけたチームが1年10ヶ月のなかで徐々に成長してここまで来ている。もちろん自分たちがもっとベターにできる上を求めればきりがないが、自分たち自身の立ち位置、現実を見失わないでいくことも必要なことだと思う。私がチームを率いてからほぼ1位から3位という順位でつねに戦いながら、今季はACLもナビスコカップも並行して戦いながらつねに上の順位をキープしながら戦ってきている。我々のチームは大きな投資をして補強しているかというとそういうチームでもない。その現実が、我々が周りから見られている目のなかで、2位から10ポイントも20ポイントも離してリーグを引っ張る存在が現実的かどうかは皆さんが考えてほしい。もちろん我々がいま置かれている状況はいい状態とは言えないかもしれない。ただどのチームもうまくいかない時期は必ずある。我々にはまだ7試合残っている。そのなかで必ず現状を打破していきたい。その7試合を全力で戦っていきたい、それだけです。つぎはダービーですが、我々にとっていい薬になるか劇薬となるか、勝利すれば素晴らしい薬になるでしょうし、負ければ毒となる薬であるかもしれない。