第18節 vs 川崎フロンターレ
7月31日(水) 19:00 @等々力陸上競技場
HOME 川崎フロンターレ | 湘南ベルマーレ AWAY |
1 | 1 | 前半 | 0 | 2 | ||
0 | 後半 | 2 | ||||
28 > 28 | 勝点 | 13 > 16 | ||||
大久保 嘉人 44分 | 得点者 | 56分 遠藤 航 66分 高山 薫 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 21 | 西部 洋平 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | アレックス サンターナ | 38 | GK |
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DF | 15 | 實藤 友紀 | 1 | 2 | 鎌田 翔雅 | 2 | DF | |
DF | 7 | 中澤 聡太 | 1 | 1 | 遠藤 航 | 3 | DF | |
DF | 2 | 伊藤 宏樹 | 1 | 0 | 大野 和成 | 22 | DF | |
DF | 23 | 登里 享平 | 2 | 2 | 古林 将太 | 5 | MF | |
MF | 6 | 山本 真希 | 4 | 0 | ハン グギョン | 7 | MF | |
MF | 20 | 稲本 潤一 | 0 | 1 | 永木 亮太 | 6 | MF | |
MF | 3 | 田中 裕介 | 1 | 2 | 高山 薫 | 8 | MF | |
MF | 14 | 中村 憲剛 | 5 | 2 | 菊池 大介 | 10 | FW | |
MF | 10 | レナト | 2 | 1 | ウェリントン | 16 | FW | |
FW | 13 | 大久保 嘉人 | 2 | 2 | キリノ | 9 | FW | |
GK | 1 | 杉山 力裕 | – | SUB | – | 安藤 駿介 | 21 | GK |
DF | 4 | 井川 祐輔 | – | – | 亀川 諒史 | 26 | DF | |
DF | 8 | 小宮山 尊信 | – | 0 | 島村 毅 | 30 | DF | |
DF | 17 | 棗 佑喜 | – | 1 | 下村 東美 | 14 | MF | |
DF | 22 | 福森 晃斗 | – | – | 岩上 祐三 | 15 | MF | |
MF | 24 | 風間 宏矢 | – | – | 梶川 諒太 | 23 | MF | |
MF | 19 | 森谷 賢太郎 | 0 | 0 | 大槻 周平 | 19 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
19 | シュート | 14 | 50分 16 ウェリントン ■反スポーツ的行為 87分 7 ハン グギョン ■反スポーツ的行為 |
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11 | ゴールキック | 5 | ||
9 | コーナーキック | 3 | ||
9 | 直接フリーキック | 13 | ||
3 | 間接フリーキック | 0 | ||
0 | オフサイド | 2 | ||
1 | PK | 0 |
得点経過 | ||
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~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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15,934人 | 雲、弱風 | 27.3℃ | 73% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
大栗 克元 | 飯田 淳平 | 中井 恒 | 数原 武志 | 岡部 拓人 | 加藤 悦也 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れ様でした。
今日がJ1の再開の試合ということで、僕はフロンターレで指導者をスタートさせてもらったので、非常に感慨深い気持ちで指揮を執っていました。
多くのサポーターが来てくれた中での試合でしたが、本当に苦しい試合でした。フロンターレの強力な攻撃陣をどう止めるかということがひとつテーマでしたが、最後のPKが入っていれば、勝点1で終わってしまったか、ひっくり返されたかもしれない際どい試合でした。でも今日のメンバー、湘南に残っているメンバーも含めて、やれることはすべてやってくれたと思います。
ただフロンターレは本当に強いチームで、うちに比べてミスは3分の1くらい少ないですし、止める、蹴る、判断など彼らから学ぶことはたくさんあると思っています。今日勝ったことは今日だけは喜びたいですけど、またすぐにマリノス戦がありましたので、この勝ちを自信にして、よりクオリティを上げられるように頑張っていきたいと思います。
また、安藤と高山と永木はフロンターレのユース出身で、安藤は今もフロンターレからの期限付き移籍中ですけど、高山と永木はユースから大学に行って、たまたま二人ともベルマーレでプレーしていますが、今日は高山が決勝点をとったり、永木がキャプテンマークを巻いてプレーしているということは、関わった指導者だけじゃなくて、Jリーグ全体の指導者の方々が彼らを支えてきたからだと思うので、そういう意味でいい光景だったんじゃないかなと感じています。
Jのクラブが20年の月日を積み重ねてきて、子どもたちが育たない限り、ワールドカップも未来もないという中で、先日の東アジアカップに出た選手たちもJのクラブのユース出身選手が多かったですが、Jリーグ全体の育成への取り組みが形になって表れているんじゃないかと思います。
チームのほうは、またすぐに試合がありますので、切り替えてやっていきたいと思います。
質疑応答
新外国人選手2選手を初めて起用して、そのプレーぶりについては?
本当に2人とも、加入の日から日本に馴染もうとする姿勢がすごくあって、GKは特にコミュニケーションが大事ですが、堂々とプレーしてくれました。ウェリントンもまだコンディション的な部分がありますが、前の方で起点になってくれる。新たな湘南スタイルに色をつけてくれたと思っています。ただ、ブラジル人だとか何人だとか、ポジションが自動的にあるわけじゃなくて、日々の競争の中でポジションは決まってくるので、今日出たことを次につなげてもらいたいし、出られなかった選手は、自分のいいところを伸ばしてチームのために頑張ってほしいというそれだけなので、決して外国人の力だけで勝ったとも思いませんし、ただ彼らの力が、我々に力を与えてくれたのは本当に良かったと思います。
前半の20分頃に指示を出して前線の構成を変えたがどのような意図か?
詳しくは言えませんが、フロンターレさんがどのようなシステムで来るのか。両方用意していたんですが、最初から3枚でやってきてて我々の3トップが横に広げられてボランチに簡単に入れられる場面が目立ったので、そこはちょっとブラジル人と日本人のコミュニケーションの関係で少しちぐはぐさが見えたので、大介(菊池)をトップ下に置いて、相手のボランチに蓋をするような形ではっきりマークを、相手の3バックの一人にキリノが行ったらウェリントンが締める、また逆の形とした方が収まりやすいかなと思いました。最後、下村を入れた時にもう一度MFの網を、アンカーをそこにおいて、入ってくる選手に対して必ず数的優位を作って、最悪クロスを対応するというのは準備してきたので、その辺は選手たちもよく理解してやってくれたと思います。
中断の間に重点を置いて練習してきたことは?
得点を取るための練習しかほぼしてなくて、湘南スタイルとか、やってきたのを出すのは、17試合で十分やれた試合も多かったんですけど、勝点1だったり3を取れなかったのは、そこの積み上げのところで一人ひとりが責任を持たなければならないと。あそこで2点目でキリノがドリブルするのか上げるのか、シュート打つのかって、それは俺が決められなくて、キリノが一番いい確率、ゴールに繋がる確率の例があの突破からのクロスで、そこに薫(高山)が入ってくれた。ウェリントンも入ってくれたんですが、そういった、最後のところにパスするのか、シュートするのか、ドリブルするのかとか、選手自身で責任を負って行かないとそれ以上上に行けないと。戦術があってなんとかだって。でもそれは選手が決めていいことで、その判断を、今日言ったのは、英語で「Make a scor」って得点するって意味なんですが、直訳するとゴールを作っていく、と。ゴールを作る気持ちにならないと、ただ、シュートを打った、打たされた。例えば、パスをしろと言われたからしたというのでは個人としてもチームとしても上には行けない。やっぱり何かを作り出すために、自分で判断するという事がすごく大事で、そういう意味では2点とも練習してましたが、CKで航(遠藤)が相手の一番嫌な所に入って行くというのも、そういう得点を作ってくれましたし、得点でカウンターでキリノ、薫で取ったのも得点を作ってくれたと思うので、そういう意味では、湘南スタイルの中にさらに個人としての色が出た得点なんじゃないかと思います。
前半に前のやり方を変えて落ち着いたが1点をリードされるまでは相当振り回されていた。ハーフタイムにはどんな指示をしたのか?
僕の言える範囲の話ですが、うちの選手というのは、ゴールを守るというよりも、それこそ前に行って得点に絡むプレーのほうが好きな選手がほとんどなんですね。で、そういう使い方を先にすると、今度0-1だけど焦ってしまって早く取らないといけないと。このゲームは、うちも回されるが、フロンターレさんもだいぶ足が止まってきたなという印象もあったので、0-1の時間を長くしながらも1点を取れば、流れが来る。だからちょっと後半は頭から代えていこうと思ったんですが、僕の采配がいつも自分では間違っているなと思っているのでなんとも言えませんが、そういったちょっと我慢する時間を選手たちに覚えさせることで、そのご褒美が1点入る、という展開も経験しないと、今までJ1、J2で先に仕掛ける事が交代をすることが多いんですが、そういう意味でちょっと我慢したというのはありました。
だからあのワンチャンスで1点取ったのは、この前の新潟さんはワンチャンスで取られたという感じがあったので、いいか悪いかはわかりませんが、そういうところは考えていました。
今日のアレックスサンターナ選手のプレーはすごかったが外国人でGKを代えるというのは勇気がいると思うが?
勇気はまったくいらなかったです。別に外国人がGKであろうが、DFだろうが、FWだろうが練習を見て、いいと思うから使うだけで、別に使わなかったら今日の安藤とか、阿部とか鈴木雄太とかがダメってことでもない。勇気がいる起用では全くなかったです。僕は僕の目で見て、スタッフと相談して彼がチームのためになるのならそれがGKだろうがDFだろうが、FWだろうがピッチに立たせる。そういう判断の中でやったので、勇気を持ってやったのかと聞かれると、勇気を持ってやったわけではない。僕の公平な、自分の目が正しいかはわかりませんが、の中での起用だった。たまたまそれが外国人だったということだけです。
高山薫選手コメント
(決勝点について)キリノが縦に突破してくれたからゴール前に入ったら、そこに速くていいボールがきたのでどこかに当たれという感じでした。入ってよかった。
マイナスにいこうかなと思ったんですけど、なんとなくマイナスに出てこない気がして、キーパーとディフェンスの間に入りました。きれいなゴールではなかったけど、自分のゴールはああいうゴールが一番自分らしいのかなと思います。
(守備に関しては?)曹さんから「ワンツーとかしてくるからしっかりついていけ」と言われていて、最初はすぐにやられてしまったんですけどポジションが外過ぎたと思って、もっと絞ってやろうと意識してからは決定機を作られないようにできたと思います。
(新戦力については?)ウェリントンもアレックスもすごくサッカーに真面目で、でもすごくフランクで話しやすい選手。ウェリントンは身体が強いので劣勢の時に当てることもできるし、クロスの時もポイントになる。今日はあまりいいクロスが入らなかったけど得意なのはヘディングだと思うので、いいボールを入れていきたい。また前線で起点を作ってくれることも大きいです。
アレックスは反応がすごかったですね。ゴールが小さく見えます。練習でも読みや反応がすごくいい。こぼしたら危ないところも全部キャッチしてくれてました。
アレックス サンターナ選手コメント
今日はJリーグで初めてプレーできてすごく嬉しい。でも一番嬉しいのは、チームが勝点3をとれたこと。それが一番よかった。
(パーフェクトだったと思うが?)相手は強いチームだったけど、でもうちのチームは最初からベルマーレのスタイルを出して戦った。それぞれが自分の仕事をやって、今日勝点3を得ることができた。僕だけじゃなくて、チームみんながよかったと思います。
それに、日本でプレーできるのはすごく嬉しいことなんです。僕は12月までの契約なので、結果を出していけばもっと長く日本でプレーできるかもしれないので、1試合1試合大切に頑張りたいと思っています。
(言葉の違いで指示は難しくないか?)難しさはあるけど、いま日本語を勉強しています。まだまだなのでこれからですね。
(PKのシーンは?)なぜか分からないけど、僕は最初から外すと思ったんです。だから落ち着いていました。
(GKで大切なことは?)自信がないと何もできない。自信をもってプレーすることが大切です。
永木亮太選手コメント
ボール支配率は相手のほうが上だったと思うけど、相手はボールをもてる選手がたくさんいるので、そういう展開になることは分かっていました。そこを焦れずに飛び込まないでしっかりブロックをつくってディフェンスできていたと思います。
1点とられてからも、しっかりまず1点とろうという意識も強かった。攻め急ぐこともなかったし、チャンスをモノにできたかなと思います。
(チームとして一段階上がった印象だが?)そうですね、今まではあのまま引き分けるか、同点に追いつかれるという展開が多かったと思うけど、今日は一歩前進したかなという感じがしています。
勝点3が絶対に必要だったので、あとはこの試合を続けることだと思います。
新しい選手も入ったし、これまでのものプラスαのことをやってきて、今日はそれがうまくハマったと思う。これからも試合が続くし、次で勝つことが一番大事だと思います。1試合で終わるんじゃなくて、2連勝、3連勝していきたいと思います。
(等々力での勝利というのは?)もう最高に気持ちよかったです。
遠藤航選手コメント
(ゴールは狙い通りか?)そうですね、相手はゾーンで守るのでスペースに走り込んでいいボールがくれば得点できると思っていたので、そこは練習通りでした。亮太くん(永木)がいいボールを蹴ってくれました。
(守備に関しては?)相手はワンツーとかパス&ゴーで崩していくチームだと思うので、そこでサイドハーフとかも外に行きすぎず、できるだけ3バックに近く、僕もあまりサイドに引っ張られないようにできるだけ中に中にというところは意識していました。
基本的には、攻めている時はリスクマネジメントしながら、出てきたボールを潰せるようにということを意識しましたけど、それが無理で動かされた時は1回下がって、中にボールを通させないように外に追いやったり、僕らやボランチの前でボールを動かさせるようにしたのがよかったと思います。
ミスして失点してしまったけど周りに励まされたし、僕もそこで切り替えられたのでその後も落ち着いてプレーできたと思います。追加点を奪われないということは大きいし、1失点で抑えられたことはよかったと思います。
すぐにまた試合があるので、次も集中して戦いたい。
ハングギョン選手コメント
勝つっていうのは本当に嬉しいですね。
ミーティングで、川崎の攻撃というのは真ん中を攻略するということはよく分かっていました。クロスが上がってきても跳ね返す自信がありました。
(ボランチでボール奪取するシーンも多かったが?)自分と亮太(永木)があそこでしっかり体を張って頑張ることでDFの負担を減らすことができるので、そこを意識してプレーしました。
(下村選手が入ると役割が変わるのか?)東美さんがアンカーに入って、僕と亮太が前に出る形をとったんですけど、そんなにポジションを意識せずに東美さんが出れば後ろに下がるし、3人でローテーションするような形でやったので問題なくできたと思います。
川崎F 風間監督 試合後コメント
総評
立ち上がり、非常に良い立ち上がりをしたと思うんですけど、それが少し攻めることができるということでテンポを落としてしまったということ。それから今日は多少の運もあると思います。2点目が中々入らなかったこと。それでカウンター2つ。ひとつはコーナーですが、わかっていたことですがやられてしまったという事です。但し、あれだけ引いてくる相手にもチャンスは作っているのでこれは前向きに捉えて、次の試合に臨みたいと思います。
質疑応答
確かに最初はすごかったが途中で勢いが落ちたのが攻めている安心からか?
多少はあると思います。特に前線まで押し込んだ時に、前線の動きが、みんなボールを受けられるので、受けに来てしまった。突破というのが中々無かったということ。
それから、途中から少し長いボールを蹴られると前のプレッシャーが減りましたので、そういうところで最終ラインが引いたことで、最終ラインの選手、それから中盤のワイドの選手が中々出て来られなかった。後半は多少そういう事を言ったんですが、そこが今日は思ったようにいかなかったのかなという感じがします。
今日は交代が遅かったが攻撃の選手が怪我をしていて手薄だということか?
それもありますが、難しい試合ですよね。というのは、攻めてないわけではないので、最後の突破のところですので、それぞれに才能を持っているので、そこのところで中にどう入れるか。それは非常に難しかったと思います。ただ、中澤を前に入れて、高さを使うと言うよりも彼がいれば多少引っ張られるかなというのがあったので、もちろん高さも使ってもいいんですが、そういう変化をしたり。あとは田中裕介の足が良くなかったので、森谷に関してはもう少し早く入れてもいいかと思いましたが、裕介もよくやっていましたし、コーナーも惜しいのがありましたし、そういうところで攻めているがゆえに中々難しいゲームでした。