第1節 vs 横浜F・マリノス
3月2日(土) 14:00 @日産スタジアム
HOME 横浜F・マリノス | 湘南ベルマーレ AWAY |
4 | 1 | 前半 | 1 | 2 | ||
3 | 後半 | 1 | ||||
0 > 3 | 勝点 | 0 > 0 | ||||
40分 中村 俊輔 74分 マルキーニョス 83分 齋藤 学 90分+3 マルキーニョス |
得点者 | 41分 キリノ 61分 キリノ |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 1 | 榎本 哲也 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 阿部 伸行 | 1 | GK |
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DF | 13 | 小林 祐三 | 0 | 0 | 鎌田 翔雅 | 2 | DF | |
DF | 4 | 栗原 勇蔵 | 1 | 0 | 大野 和成 | 22 | DF | |
DF | 22 | 中澤 佑二 | 1 | 1 | 島村 毅 | 30 | DF | |
DF | 5 | ドゥトラ | 2 | 3 | 古林 将太 | 5 | MF | |
MF | 8 | 中町 公祐 | 2 | 0 | ハン グギョン | 7 | MF | |
MF | 27 | 富澤 清太郎 | 1 | 1 | 永木 亮太 | 6 | MF | |
MF | 17 | 端戸 仁 | 0 | 0 | 高山 薫 | 8 | MF | |
MF | 25 | 中村 俊輔 | 4 | 1 | 梶川 諒太 | 23 | FW | |
MF | 7 | 兵藤 慎剛 | 2 | 3 | キリノ | 9 | FW | |
FW | 18 | マルキーニョス | 4 | 0 | エジバウド | 16 | FW | |
GK | 21 | 飯倉 大樹 | – | SUB | – | 安藤 駿介 | 21 | GK |
DF | 15 | ファビオ | – | – | 宇佐美 宏和 | 4 | DF | |
MF | 6 | 小椋 祥平 | 0 | 0 | 亀川 諒史 | 26 | DF | |
MF | 14 | 熊谷 アンドリュー | – | – | 下村 東美 | 14 | MF | |
MF | 26 | ジョン ドンホ | – | – | 岩上 祐三 | 15 | MF | |
MF | 11 | 齋藤 学 | 1 | 0 | 菊池 大介 | 10 | FW | |
FW | 19 | 藤田 祥史 | 1 | 3 | 武富 孝介 | 28 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
19 | シュート | 12 | 90分+2 30 島村 毅 ■ラフプレー |
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8 | ゴールキック | 10 | ||
4 | コーナーキック | 5 | ||
20 | 直接フリーキック | 12 | ||
2 | 間接フリーキック | 4 | ||
4 | オフサイド | 1 | ||
1 | PK | 0 |
得点経過 | ||
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~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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24,298人 | 晴、中風 | 12.3℃ | 23% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
松浦 敏夫 | 飯田 淳平 | 山口 博司 | 平間 亮 | 塚田 健太 | 佐伯 満 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れ様でした。
私自身もJ1で初めてベンチに座って指揮を執ったわけですが、ダービーということでたくさんのサポーターが試合開始前から、最後終わった時まで声援を送り続けてくれたことに、心から感謝したいと思います。
試合は勝てなかったので、すべて敗者の弁になってしまいますが、我々の選手たちは100%ないし120%の力で相手に向かっていってくれたと思いますし、2対1にした後のゲーム運びだとかいろいろありますが、90分間、彼らが今日体感した、自分たちのいいところや課題は、次に繋がるような試合だったと思います。
マリノスさんは本当に個人のプレーの質が高くて、1対1にしてしまうと、百戦錬磨の経験で全部やられてしまうという話もしていました。1人には2人、2人には3人と攻撃も守備もそういう形で、市民クラブの代表としてそういうサッカーをやろうと言って送り出しました。
3年前、ここで29本のシュートを打たれて何もさせてもらえなかった時、僕もコーチとして携わっていましたけど、この3年間で少しはベルマーレとして、クラブも選手たちも、そういうところの経験で成長してくれたかなと思います。
ただ、気持ちとしては非常に悔しい気持ちがいっぱいなので、自分自身に矢印を向けながら、今日出た課題、そしてよかったところをさらに伸ばして、次のホームの鳥栖戦には絶対に勝てるように、選手と一緒に頑張っていきたいと思います。
質疑応答
梶川選手を交代させた理由は?
梶川が悪くて代えたわけではなくて、もうひとつ前線に、武富の得点力や裏へ抜ける力というものを利用したほうがゴールを奪える可能性が高いなと思ったので、ポジティブな理由で交代しました。
「悪いところ」というのは具体的には?
今日の試合で「悪いところ」ということは言っていなくて、課題はイコール悪いところではなく、課題はチームにとって存在すべきものだと思っています。
課題はあるけど悪いところはなかったと思います。
前半は相手にチャンスらしいチャンスは作らせなかったと思うが、後半は急に変わってしまったがその原因は?
J1の経験のない選手もいるので、2-1にした後の時間帯や、3点目をとりにいこうとして実際に3点目とれたと思って喜んだらオフサイドだったんですけど…それは、前半からそうなった可能性も高いと思います。
後半、いきなりそうなったのは、試合終わった後の今の感想ですけど、無意識にリードを守らなきゃいけないという意識が安全、安全なプレーに繋がって、失う場所が悪くなっていった。そういう中で相手に裏返されてカウンターを受けたという場面は多かったと思います。
ただ、皆さんもうちが2-1でリードするという展開を予想していた方は少なかったと思いますが、選手もそこでどうすべきかと。それは僕の選手への伝え方やマネジメントが不足しているなと思います。
湘南が2点目をとる前、後半が始まってすぐにシュートを何本も打たれるシーンもあったと思うが、その時は?
サッカーってゲームの流れがあると思うので、マリノスさんがもし前半で1本もシュートを打てなかったとしたら、後半それこそパワーをかけて入ってくると。うちが同じリズムでやっていたらそこをこじ開けてシュートまで持ってくる力はもともとあるので、そこをある意味ハーフタイムを挟んで、「もう1回くるよ」という話はしているんですけど、どうしても前半の自分たちの成功体験によって、そのままでいいだろうというところがあった。
僕はそういう時間帯も試合の中であると思っているので、パーフェクトに全部ゼロに抑えるという力はまだ僕たちにはない。逆に言ったら、よくシュートブロックして防いでいたなと思います。1点とって、さぁというところの流れ、その後の時間の使い方が結果的に言うとまずかったのかなと思います。
右サイドの攻撃がよかったと思うが狙い通りか?
狙い通りというほど熟練されていないのですが(笑)
ただ、マリノスさんを分析した時に、マリノスさんの特徴的なところというのは、我々の特徴を生かしながらあのスペースを突くというところはありました。狙い通りというか、そんな偉そうなことは言えませんが、我々の特徴を生かした攻撃ができたとは思います。
チャレンジャーとして戦う意識や攻守の切り替えが素晴らしかったが、どういうマネジメントをしたのか?
負けたのでそうはなかなか思えないのですが…。ただ、僕はチャレンジしたミスは怒ったことがないんです。今日も何回かチャレンジしてとられてやられましたけど、チャレンジした行為に対して怒ってしまうと、選手は絶対に伸びないと思っているので。
切り替えを早くというのは、その言葉が一人歩きしちゃういけなくて、切り替えを早くというのは、どういう場面でどういう時に切り替えを早くしたら何で得するのかということを選手が感じなければいけない。絶対にやらされることになってしまう。選手が理解しないと本質的なことに繋がらない。
だから僕は切り替えを早くすることによって、こういうことが生まれるよ、これが湘南スタイルのひとつ目にくるという話をよくするんですけど、それは我々のタクティクスのひとつでもあるし、逆に僕が選手を預かって、彼らの特徴を生かすためにはその言い方がいいだろうというところなので、いつも気をつけているのは「今日切り替え遅かったな、早かったな」という、言葉だけを一人歩きさせないようにしています。成功体験として「早かったからこうなったんだよ」という言い方をして、彼らがそうだなと思えるようなマネジメントはしているつもりです。完璧じゃないですけど。
キリノ選手コメント
一番大事である勝利が得られなかったことが本当に悔しい。2点を決めることができて、それはすごく嬉しいことですが、勝利できなかったことが悲しい。
昨シーズン、みんなの力でJ1に上がることができた。うちのチームはスーパーな選手がいるわけではない。みんなが戦う気持ちを出して、団結してやらなければいけない。試合に出る選手だけじゃなくて、ベンチの選手もメンバーに入ってない選手もみんなで頑張るチームだと改めて思います。
今日、いいところがだくさん出たと思う。課題として出た部分もそれぞれよく感じられたと思うので、それを次の試合に向けて改善したい。
高山薫選手コメント
今日はオーバーラップをしてもなかなか声が届かなかった。去年はチャンスの時に聞こえなくてボールをもらえないということはなくて、要求すれば出てくるという感じだった。でも今日は声が聞えなくてプレーしづらかった。でも、それは練習の中で改善できると思います。
相手はボールを繋ぐのもうまいし、チャンスを与えてしまったら決定力もあるのでやられてしまうということを感じた。
後半、絶対に相手は攻撃に出てくると思ったし、2点目をとって3点目はオフサイドになってしまって残念でしたけど、あの後に絶対にくると思っていました。あの時間帯で、守るのではなく、頑張ってもう1点とって勝つということが湘南らしさだと思う。相手はうまいので絶対1点はとる力があると思うので、自分たちが1点とらないといけないと思います。
今日、初めてJ1のリーグ戦でプレーしましたけど、ボールをもたれるのは承知していたとおりあったけど、その中でも頑張れば勝てる、光が見えたという感じがしています。次に向けて切り替えられる試合だったと思います。
阿部伸行選手コメント
セットプレーの時にあれだけのキッカーが揃っていて、ヘディングの強い選手も多いので、どういう場所であってもシュートを意識しながらやっていました。
均衡した試合で、ああいう形でスコアを動かしてしまうということは、チームとしても大きなダメージになるのでああいう失点は必ずなくさなければいけないと思っています。
J2にも素晴らしい選手はいるし、今日対戦した藤田選手も去年は同じリーグでやっていた選手なので、J1とJ2で違いがあるとか、J1だからすごいシュートがくるとか、そういうことを考えてピッチに立っていたわけではないです。それよりも、自分とDFラインでどう守るかということばかり考えていました。
相手が2トップになって、さらに左側に齋藤選手が張るような形になって少し捕まえづらかったと思います。3バックの間でもらってくるような動きをしていたので、そのあたりは気になりました。
梶川諒太選手コメント
前半最初から湘南がやろうとしている前から行こうという姿勢はすごくできたし、入りもよかったので、チーム全体としても自信を持ってできていた。行けるんじゃないかというのもあった。そういう面で最後、あれだけ走っていても最後のところでマリノスさんは回しているし、あまり焦ってないようにも見えた。そういうところが今までJ1でやり続けているチームの違いなのかなと思いました。
(前半はいい守備から攻撃に繋げていたが?)奪ったあと、亮太くん(永木)やグギョン(ハン)がバイタルでスペースがあったし、そういうところで自分がもっと受けてなおかつ前を向けたらチームとして怖い攻撃ができたのかなと思います。個人的にそれができていなかったので、そこがまだまだ課題だなと思います。
相手がプレッシャーに来るのかなという判断のところでちょっと後ろ向きになるプレーがあったと思うので、そこは全然経験不足とか、言い訳なんてしていられないけど、もっともっと怖い選手になるためにああいう位置で前を向いて勝負できるようにしていきたいと思います。
(FWの距離感は?)キリノは個人突破できるのであまり近づき過ぎて邪魔してはいけないと思うし、その意味ではうまくできていた部分はあったと思います。
エジバウドと3人で絡むシーンはまだまだ少ないと思う。そこでうまくタメをつくってサイドのコバショウ(古林)や薫さん(高山)に出したいけど、まだまだ全然できていないので課題だと思います。
古林将太選手コメント
内容的には悪くはなかったと思いますが、結果こうなってしまったので、なにかしら悪いところはあると思う。直していかなければいけないと思います。
チャレンジしようとずっと思っていたので、相手が誰であれ絶対に攻撃することは忘れてないし、自分の持ち味でもあるので狙っていました。
(J1のスピードに関しては?)ある程度はできたと思いますが、判断などの部分ではまだまだ追いつけてないとは感じました。
(惜しい場面があったがシュートは狙っていた?)GKがいい位置にいて1人DFもいたので、一度迷ってしまってもう手遅れだった。もっと判断を早くして、打つならニアの上とか、クロスを上げるなら速いボールとか、そういうところはもっと考えてやらなければいけないと感じました。
永木亮太選手コメント
悔しいです。後半の残り20分まではうちのサッカーができていたと思いますが、最後は全体的に足が止まってしまったので、そこは今後の一番の課題かなと思っています。
足が止まってしまったので前からいけなくなってしまったところもあった。全部が全部、前からいってとれるわけではないので難しいところもありますが、もう少しマイボールになってからの判断が必要だったかなと思います。
攻撃のところは、できた部分もあったし、修正しなければいけないところもたくさんあった。ベースは今日のような試合、うちのスタイルを出していくことを意識して戦いたいと思います。細かいところはもっと詰めていきたい。
監督から、個人の能力の高い相手と、うちは市民クラブでみんなで戦うチーム。そういうチームらしい戦いをしようと言われて送り出されました。前半、ロッカーに帰った時はうちらしいサッカーができていると言ってもらったので、それを続けていかなければいけないと思っています。
(得点時にはみんなでベンチで喜んでいたが?)それがうちのいいところだと思います。みんなで一丸となって戦っているので、次からは、最後にみんなで笑顔で終われるようにしたいと思います。
横浜FM 樋口監督 試合後コメント
総評
まず、2013年シーズンを勝点3でスタートすることができたという結果については喜びたいと思っています。
ただ、ゲーム内容を90分通して考えれば、狙いどおりのサッカーができた時間帯はなかなかありませんでした。特にボールの奪いどころが、いつもだったら奪えていただろうというシチュエーションで取れていなかったのが、うちがリズムをつくれなかった要因だと思います。また、攻撃の部分でも、前半はなかなか相手のブロックの中に入れない、裏を狙えないと、かなりチグハグな前半でした。
ただビハインドになってから、リスクを冒して選手たちが前に行く姿勢を見せてくれて逆転できたのは、また違うカラーを出せるのかなと手応えを感じました。
まだまだ修正しなければならないし、積み上げることが多くあるなと実感しています。次に向けて準備をしたいと思います。
質疑応答
前半、左サイドやバイタルを相手に突かれたがメンバーがあまり変わらない中そうなったのは?
戦術の理解は深まっていると思いますが、今日に関して言えばなかなかボールに出られていなかった。そのあたりの甘さがあった。セカンドボールのところで、特に相手のキリノ選手に収められてしまったという印象。そのあたりは潰し切れなかった。
前半と後半は違ったゲームになったが、ハーフタイムの具体的な指示は?
まず守備面ではセカンドボールに出られていない。この部分を徹底していかないとウチのリズムが出ないことがひとつ。そして、もっとワイドにボールを動かして、そこから相手のDFラインの裏に、一人だけではなくて2枚が出て行こうという話をしました。ゲームの途中にシステムの変更も考えられるので、そこはやってきたことを共通理解をもってやってくれという話をしました。
交代出場の齋藤選手、藤田選手について。
学は、正直言って昨日まではケガの部分でメンバーに入れられるかどうかという状態でした。メディカル・スタッフも非常に頑張ってくれてなんとか間に合わせてくれました。そのドリブルがかなり生きて、完全に流れがこっちにつかめたというところです。
藤田に関しては、キャンプ中にケガをしていたがここ1、2週間のところで、彼がいることで2トップシステムが機能してきました。特に今日のようにベルマーレのようなラインを高く上げながらやってくるチームには2トップにしたほうが機能するかということで試していました。それをやっておいてよかったなと思いますし、藤田の特長を選手たちがだいぶ把握してくれていたと思います。