2010Jリーグヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第3節 VS 浦和レッズ
5月22日(土曜日) 14:00 @平塚競技場
HOME 湘南ベルマーレ | 浦和レッズ AWAY |
1 | 1 | 前半 | 1 | 2 | ||
0 | 後半 | 1 | ||||
0 > 0 | 勝点 | 4 > 7 | ||||
三平 和司 25分 | 得点者 | ポンテ 22分 エジミウソン 58分 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 32 | 松本 拓也 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 加藤 順大 | 18 | GK |
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DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 | 0 | 平川 忠亮 | 14 | DF | |
DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 | 0 | スピラノビッチ | 4 | DF | |
DF | 6 | 村松 大輔 | 1 | 1 | 坪井 慶介 | 2 | DF | |
DF | 24 | 小澤 雄希 | 0 | 0 | サヌ | 5 | DF | |
MF | 21 | 永田 亮太 | 2 | 0 | 堀之内 聖 | 20 | MF | |
MF | 15 | ハン グギョン | 1 | 0 | 鈴木 啓太 | 13 | MF | |
MF | 8 | 坂本 紘司 | 1 | 2 | 柏木 陽介 | 8 | MF | |
FW | 36 | 三平 和司 | 3 | 4 | ポンテ | 10 | FW | |
FW | 27 | 中山 元気 | 0 | 2 | 原口 元気 | 24 | FW | |
FW | 11 | 阿部 吉朗 | 1 | 4 | エジミウソン | 17 | FW | |
GK | 25 | 金 永基 | – | SUB | – | 山岸 範宏 | 1 | GK |
DF | 30 | 島村 毅 | – | – | 堤 俊輔 | 12 | DF | |
MF | 7 | 寺川 能人 | – | – | 山田 暢久 | 6 | DF | |
MF | 17 | 馬場 賢治 | 0 | 0 | 宇賀神 友弥 | 35 | DF | |
FW | 9 | 田原 豊 | – | 0 | 細貝 萌 | 3 | MF | |
FW | 18 | 新居 辰基 | 1 | 0 | エスクデロ セルヒオ | 15 | FW | |
FW | 22 | 中村 祐也 | 0 | – | 高崎 寛之 | 16 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
73分 5 臼井 幸平 ■ラフプレー 77分 4 山口 貴弘 ■反スポーツ的行為 |
10 | シュート | 13 | 61分 20 堀之内 聖■ラフプレー 78分 3 細貝 萌■ラフプレー |
12 | ゴールキック | 8 | ||
10 | コーナーキック | 4 | ||
12 | 直接フリーキック | 12 | ||
1 | 間接フリーキック | 2 | ||
2 | オフサイド | 1 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
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~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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12,322人 | 晴、弱風 | 25.0℃ | 44% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
崎谷 誠一 | 松村 和彦 | 宮島 一代 | 前之園 晴廣 | 唐紙 学志 | 井澤 法子 |
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
リーグ戦の中で浦和レッズとは1回ゲームをしていまして、埼玉スタジアムでやったのですけども、同じ2-1というスコアでしたけれども、その時と比べれば我々のチームもよくなっているかな、という風には感じています。
ただ、ゲームに勝てなかったという事実はあるわけであって、そこは見直さなければいけない。
ここのところ、ゲームの主導権を握れている時間帯も増えてきているのですが、まだ時間帯によるバロメーターが一定していないという感じがしますね。そこがちょっと、これからの課題だと思っています。
見ての通り、本当に一瞬の対応の悪さ、それで失点してしまうわけです。それはもう口を酸っぱくして言って、そのための練習をしているんですけども、やっぱりそれをゲームで露呈してしまうのは大きな課題なんですけども。ナビスコカップを通して、最重要課題としてトレーニングの中にも入れてやるべきかなと思ってます。
攻撃も一瞬の、アタッキングサードに行ってから、そこまではボールを運べていたと思うんです。今日は向こうも、リードしていたにもかかわらず人数有して攻めてきて間延びしていたので、そういう風なチャンスもあったんですけども、最後のアイデアが足りないところがあった。これもトレーニングの中で落としこんでいかなければならないと。
G大阪戦が終わって、みんなでいろいろ、選手と話をして。我々は現在ビリのチームだと、リーグ戦では。そこで何を考えるか、サッカーに対して。前向きに、真摯にとらえてやるということを話をして、少しは気持ちの入ったサッカーができた。
もちろんサッカーのゲームには勝ちと負けが必ずついてくるわけであって、負けた時に、本当に持っている力、チームとして与えられてる仕事をこなしてやられたんだったらしょうがないというか相手を褒めるしかない。
そういうことをやらずに負ければ、同じ負けだとしてもそれは非常に悲しいことであるという話を今日、ミーティングで話して送り出した。
そういう意味で、今日は、負けて満足という言い方は変ですけども、ちょっと明るい兆しが…まだトンネルの中で先の方にちっちゃい光しか見えているだけかもしれませんけども、見えてきたので、これはやっぱり、来週2ゲームあるのでしっかりつなげていきたいなと思っています。
またすぐホームでやれることは有難いので、今日は赤い色が目立ってましたけど、緑色が目立つように我々も頑張っていかなければならないかなと思っています。
質疑応答
今後、ナビスコカップに若手をもっと投入することなどは考えているか?
今日も概ね若手だと思うんですけどね。これ以上若手がいないんです。なるべくたくさんの選手にチャンスを与えることも我々にとっては必要なことですし、それで総合力が上がってくればいいと思っています。また練ってやっていきたいと思っています。
公式戦2戦目となるGK松本選手は慣れてきたか?
そうですね。1失点目がちょっとあっけない感じはしましたけど、徐々にリズムは掴めているのではないかと思いますね。
三平選手と中山選手を先発起用した意図は?
まず、三平はここのところ徐々にプロの水にも慣れてきて掴みかけている。そういうきっかけを与えることは監督に必要なことだと思うので、最初から長い時間やることによって何かを掴んでもらいたいかなと。まだ足りないところもありますが、飄々と難しいプレーをやってみたり、あのゴールも結構難しいと思うんですよ。逆にフリー過ぎて。それをしっかり決める力もありますし。チームの前の方の競争に入って来始めたことは非常に嬉しいことだと思います。
中山は最初から行く機会があまりなかったですが、田原と同じような大きい選手ですが、見ての通り全くタイプが違う。そんなに器用じゃないですけれども、顔を出す時間やタイミング、回数が多くて、ディフェンスでも全然足が止まらずにできる。今、我々のチームに必要なのはそういうことだと思うんですね。つまり、上手い下手は抜きにしてがむしゃらにやる、ああしたエネルギーが今チームに必要だと思いますので、そうした意味で今日は送り出して悪くなかったと思います。彼らしさは出たと思います。
三平選手コメント
勝てなかったことが本当に残念でした。
失点してすぐに1点返すことができたので絶対に負けたくないと思っていました。もう一度リードされた時にもう1点とりにいこうと思っていました。後半もチャンスがあったのでそういうところでしっかり決め切る力が必要だと感じています。
レッズはサイドバックがけっこう上がってくるので裏を狙うことを意識していました。
チャンスをもらったのでFWとして点をとりたいと思っていました。プレッシャーは思っていたほどではありませんでした。前はプレスをかけられて慌てる部分もあったけど今日はある程度対応できたと思います。勉強になりました。
全然満足はないですが、次に繋がる試合だったと思います。またすぐに試合があるので、もっと強い気持ちを持って戦いたいと思います。
臼井選手コメント
チームとしては前回の対戦の時よりもだいぶよくなったとは思います。でも、結果負けていることは事実だししっかり結果を受け止めて勝ちきらなければいけない。引分けを勝ちに、負けを引分けにしていかなければ。
そんなに崩されているわけではないけど、結局最後に個人のうまさにやられてしまう。そこがJ1の力だと思うし難しさですが、打ち克たなければ。みんなやろうとしているし、前向きに戦っていると思う。負け癖だけはつけないように、しっかりやり続けたい。
中山選手コメント
一番前の真ん中に立っているのが自分なので、攻撃でも守備でももっとレベルアップしなければいけないと感じました。
守備の面では運動量を出して動くことである程度対応できますが、攻撃では単純に奪われる回数が多かったし自分がもっとしっかりキープできれば周りに繋ぐことができたと思う。前半は、受けて簡単にはたくということが何度かできたのですが、後半は回数が減ってしまった。90分を通してやり切らなければいけない。自分らしさももっと出してプレーしたいし、やはり一番前の真ん中にいるという責任感をもってプレーしなければいけない。
山口選手コメント
勝ちたかった。悔しいです。
守備の部分では最後の最後でもっとじっくり守備をしなければいけなかったと感じています。特に2失点目は奪いにいこうとしてかわされてしまった。J1はやはり一発で決める力があるので、基本に忠実にじっくりと守らなければいけないと感じました。
毎回同じことを言うのは恥ずかしいですが、やっぱり相手には一発で決める力があるので、そこで基本に忠実に、しっかりポジショニングをとってボールに食らいついて守ることの重要性を感じました。
全体的には、ラインを高くして中盤も押し上げるというコンパクトフィールドで90分戦えたと思います。そこはガンバ戦から改善されたところだと思うので、しっかり継続して次はより高いレベルで戦いたいと思います。
浦和 フィンケ監督 試合後コメント
総評
ナビスコカップの決勝トーナメントに進出するために、どうしても私たちはここで勝点3を取ろうと考えていました。そして今日、貴重な勝点3を取ることができました。いくつかのポジションで部分的なローテーションを今回行ないました。ここ数週間で先発で試合に出ていなかった選手たちが今日スタメンで出たわけですが、今まで先発していた山田や細貝、宇賀神は、もちろんナビスコカップでも試合に出ますが、今回のように毎回スタメンで出るとは限りません。また、何度も繰り返していますが、ナビスコカップでは若いGKを使います。
正直なところ、今日より優れたサッカーを展開した試合はこれまでにも十分にあったと思います。それでも今日はしっかり勝利を収めることができたので、決勝トーナメントに向けて貴重な勝利だったと言えます。リードした後の対応はよくなかったと思います。2点目を取った後にいくつかの状況での対応が悪く、もう少しで2失点目を食らうところでした。ひとつのグループとしての動きが全体的によくなかったので、改善していかなければいけませんし、このことについては話し合っていきたいと思います。確かにこの試合を決定づけるために3-1のゴールを狙っていましたし、その状況もたくさんありましたが、厳しい戦いの中、最終的には勝点3を取ることができたので、結果に関しては満足しています。
質疑応答
前回の対戦時と比べて今日の湘南の印象は?
前回の試合と比較するのは難しいと思います。先日の湘南のG大阪戦を映像で見ましたが、50~60分間にわたって湘南が優れたプレーを見せたと思います。そして正直なところ、G大阪戦での結果が妥当なものだったのかどうか私にはわかりませんし、今日の試合に関しても湘南が優れたプレーを見せていたことは認めなければいけないと思います。
今日起用した若手について収穫はあるか?
前回に引き続きポジティブな優れたプレーをしていたスピラノビッチをまず挙げなければいけないと思います。なぜならセンターバックという大切なポジションの選手だからです。多くの外部の人間は、闘莉王が抜けたことによってセンターバックの位置にとても大きな穴が空いてしまったと批判的に見ていたようですが、今回のようにスピラノビッチが優れたプレーを見せることができて私は喜んでいます。確かに来日当初は小さな怪我を繰り返してなかなか優れたプレーを見せることができなかったですが、身体能力の強さだけでなく優れた技術で後ろからゲームを組み立てる能力を持っている。彼のその能力を確認することができたと思います。彼はまだ21歳で将来性のある選手であります。彼がエジミウソンのゴールをあのような形でアシストしました。私たちが喜んだいいかたちで生まれたアシストでした。彼以外の若い選手に関しては、今日のような公式戦でどのようなところをさらに改善していかなければいけないのかはっきりと見えてくると思います。
原口選手の交代の理由は。
怪我をしたわけではありません。現在、彼は成長している段階ですし、私たちのチームには多くの若手が所属しているので、45分ずつプレータイムを与えることも彼らの成長を考えれば十分ありだと思います。エスクデロと原口はそれぞれ長所と短所を持っています。ふたりともまだ若いので将来を考えて毎日の練習に取り組んでいかなければなりません。若い選手はまだまだ成長していかなければなりません。改善しなければいけないことがたくさんあります。そして例えば年上の選手、ポンテは優れたプレーを見せていましたし、経験豊富なエジミウソンも質の高いプレーを見せることができていました。
中断期間以降の時期を私は楽しみにしています。山田直輝や梅崎司など若い選手が戻ってくるからです。最近怪我を繰り返してなかなか試合に出ることができていませんが、高橋峻希もいます。中断期間に入って私たちはオーストリアで合宿しますが、その際には今挙げたような若手選手が全員チーム練習に完全合流することができるようになると思います。そして一丸となって、中断期間以降の22試合に向けて準備していきたいと思っています。
細貝選手と宇賀神選手はできれば起用したくなかったか?
このふたりはここ数週間にわたって何度も試合に出ていましたが、今週3試合あることもあって私は意図的に彼らをまずベンチに置きました。堀之内は私たちのチームでとても価値の高い、途中から出場していた選手です。またとても大切な存在であるキャプテンの鈴木啓太、最近はベンチを温めることが多かったですが、それでも彼がこのチームの中で大切な役割を果たしていることは事実です。ですので、このふたりで試合に臨んだが、堀之内がイエローカードをもらったので、彼をピッチから下ろすことを決めました。
サヌに関してはあの場面で怪我をしたので、悪化しないように下げました。連戦が続くので、違う選手を起用しようと思いました。
今日はピッチ上はかなり暑かったのではないかと思うが?
最初の湘南戦と比較して我々のボール保持率が今回は落ちていたと思います。そのひとつの理由が気温だったのかもしれません。このような気温だと毎回相手の陣地でプレスをかけるわけにはいきませんし、状況を見極めて自陣に引くことも必要になってきます。ある一定の時間帯、意図的に相手にボールを持たせることも大切です。
差別的発言による勝点のはく奪の可能性が伝えられていますが。
その件について私は公の場で詳細に語るつもりはありません。ただ、私が知る限り、そのようなことが起きた時に、実際に関係していたのは私たちのサポーター全体の0.何%だと思います。大半のサポーターは私たちのチームをいつも素晴らしい形で応援してくれています。そしてこれはあくまで私の個人的な考えですが、この日本では今だに野球が最も人気のあるスポーツ。しかし、世界中を見渡せば最も人気があるのはサッカーです。なぜかといえば、肌の色がいっさい関係ないということだと思う。もしくは、どのような政治的な思想も関係ありません。国籍も関係ありません。すべての人間が楽しむことができるからこそサッカーは世界で最も人気のあるスポーツなのです。ですので、私がもう一度繰り返したいのは、あくまでほんのわずかな人間だったということ。そして今、私たちのクラブがしっかり対応しているので、最終的な結論を下してくれると思います。