監督・選手コメント

J1リーグ第26節 鹿島vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
金曜日の夜で天気もあまり良くなかったですけれど、たくさんのサポーターが湘南から来てくれました。勝点1でなく3を狙いに行った試合だった中でゼロに終わって申し訳ないなという気持ちでいます。ただ選手は前半から自分たちの良さを出すと同時にアントラーズさんの良さを消しながらやるというゲームプランのもと、一人ひとりたくましく戦ってくれたと思います。
やっぱり後半の立ち上がりと最後の時間に決めてくるのがさすがアントラーズさんの強さだなと思います。ホームゲームでは逆に我々がその時間帯に点を取って勝点3を得ましたけれど、やはりそんなに甘くはないなと思っていますし、自分たちの精度を高めていかないとこういうゲームを取っていけないということに改めて向き合えたので、それを本当に前向きにポジティブに考えてセレッソ戦に向かっていきたいです。ルヴァンカップも含めて連戦が続いて選手も疲労していたと思うので、お疲れ様と言ってあげたいです。

曺監督 質疑応答

- 後半鹿島のサイド攻撃に手を焼いたと思うがどう感じていたか?

アントラーズさんは後半から前からプレッシングをしてくるように変えてきて長いボールを入れるようになりました。その次のボールが我々のところに来ず相手に渡った後に、相手のサイドバックとサイドハーフの関係で崩されてしまったなと感じています。ただそれがアントラーズさんの十八番なので、その場面が10回あって10回とも抑えられるとは思っていませんでした。試合全体を通してもう少しこうしたほうがよかったというところもありますけれど、選手は力を出したと思います。我々はJ1を初めて経験する選手や初めてこのカシマのピッチに立った選手がまだまだ多い中で、堂々とプレーしたことを評価してあげたいですし、それを次のセレッソ戦につなげていきたい。大きな問題はもちろん大きな問題として捉えなければいけないですけれど、小さな問題まで大きく捉えて全てが悪かったというふうにする必要はないと思っているので、アントラーズさんの力を認める試合にはなりましたけれど、それは決してネガティブな話ではないと思っています。

- 後半梅崎司選手を投入しましたが、投入にあたってはどういう指示を送ったか?

彼は隙間でボールをもらってそこからドリブルをして、相手のボランチの背中とセンターバックの前で起点になれる選手なので、そういうことを求めました。非常に良くやってくれたと思いますし、点を取った場面も良かったと思います。前半から得点シーンのような場面は何回か作れていましたけれど仕留め切れていなかった。ただそれを全部決めれていれば苦労はしないので、また次に向かっていきたいです。

- 鈴木国友を初先発で起用したが意図と評価は?

彼にとっては初めての先発でしたが彼なりに良くやったと思います。まだまだやって良いプレーとそうじゃないところの選択で甘いところがありますが、アントラーズさんのDFを相手にシュートまでいける場面もありましたし、最初のヘディングシュートが入っていればというところもありますけれど、それも良い経験にして次に向かってくれればと思います。

大岩剛監督 総括

ゲームの入り方も注意しようと話をしていました。湘南さんのアグレッシブな姿勢というのは見習うべきところがありまして、うちもそれに負けないような試合の立ち上がりをしようとゲームに入りました。選手たちは非常にその点を意識してパフォーマンスを見せてくれたと思いますし、最後の最後までサポーターの皆さんの後押しもあって勝ち切ることができたので、今日の試合を次の試合に生かしていきたいなと思っています。

大岩剛監督 質疑応答

- 後半はサイド攻撃がうまくいったがその要因は何だと捉えているか

前半は相手の圧力がありましたし、なかなか日頃コンビを組むことのない選手がいたので最後の精度、コンビネーションが合わないところがありました。ただ前に行く姿勢だったり背後を取る姿勢は、後半相手がサイドを強化してきたので我々はその背後を取ろうと選手交代を行って、狙いを持って選手に伝えながら、それを西(大伍)、永木(亮太)それから安西(幸輝)あたりがしっかりと意識をしながらやってくれたのでそれが最後の得点につながったと思います。前後半ともに苦しみましたけれど選手のパフォーマンスは評価したいと思います。

- 鈴木優磨選手投入の狙いと、どんな指示を送って送り出したか

彼を投入する直前に同点に追いつかれてしまったので、少しプランは崩れましたが彼を送り出すときには駄目押しの得点を取るんだと、それをお前が取るんだと送り出しました。彼はああいう形でゴールを取ることを得意としていますし、ああいう場面を周りの選手が作ってくれたことをまず評価したいです。最後決め切るところは、久々ですけれど彼の良さが出たんじゃないかと思います。

- 良い勢いでACLに臨めるが、次はどういう点がポイントとなるか

以前も言ったことですが、ACLに限って言えば上海上港戦で我々はリードしながらアウェイで非常に苦しんだという状況がありました。やっぱり自分たちがリードしていても試合の立ち上がりの入り方は十分に注意しなければいけないですし、自分たちがリードしているという気持ちでなく、0-0のつもりで戦う気持ちを持って試合に入りたいですし、そのための準備をしていきたいと思います。

選手コメント

MF 7梅崎 司
梅崎 司

負けている状態でピッチに入ったので、とにかくまず同点に追いつくためのプレーを選択したのと、チームに勢いを取り戻すことを意識していました。前半を見ていてもあまり相手のプレッシャーは強くないなと感じていたので、中盤、バイタルエリアでいかに受けて、そこでいかに落ち着いてプレーできるかどうかだと思っていました。
1点を取った後の戦い方でできることを増やしていくのもチームとしてもうひとつ上に上がって行くためには必要だと思います。意識を統一してやることも大事ですけど、そのバリエーションを増やして行くことにも取り組んでいきたいです。
(ゴールシーンは)拓也が切り返して左足で持ったときに相手DFと駆け引きをして、あとは味方の立ち位置、相手の立ち位置を見ていました。ボールの質と僕の動き出しでファーを狙ったほうがチャンスになるかなと思って動き直して、うまく合わせることができて良かったです。

MF 18松田 天馬
松田 天馬

後半は特に相手に真ん中のパスコースを消された感じがありました。もう少し崩して良い状態でボールを受けられれば良かったです。自分が相手の間、間で受けることを考えすぎてボールをもらう機会自体が減ってしまったとも思うので、もう少し周りの選手とコミュニケーションを取ってやれれば良かったです。
勝点1を取りに行くという考え方も少しはあったと思いますけれど、最終的には気持ちの部分で相手に上回られてしまったかなと思います。もう少し自分たちが後半ボールを握ることも必要だったと思いますし、そこは自分の役割でもあったと思うので、そこをコントロールできれば良かったと思います。
次も大事な試合ですし、すぐ切り替えて、絶対に勝点3を取れるようにしたいです。

DF 20坂 圭祐
坂 圭祐

前半は相手もあまり良くなかったと思いますし、ただその中で自分たちが点を取れなかったので、要所を締めることが相手の強みであることを思うとそこも含めて相手のペースだったのかなと感じます。最後を仕留めてくる勝負強さが鹿島にはあるので、やっぱり前半のうちの取っておけなかったのが痛かったと思います。ハーフタイムにも相手が前半あまり来ていないことは話していましたし、「後半勝負を仕掛けてくるな」ということは話していました。そこで結果的に失点してしまって、相手に上回られてしまったなという感じです。
相手はリトリートしながらサイドにボールをやらせるような守り方をしていたので、一つひとつ繋いで崩そうとすると相手の思う壺になってしまうと感じていたので、自分のところでサイドチェンジをしていくイメージは持っていました。前半は特にそこから良い展開になることもあったので、そこは良かった点だと思います。
ルヴァンでC大阪とはやりましたけれど、あの時とはまた違う雰囲気の試合になると思いますし、この前の2試合は忘れて新しい試合に臨む気持ちで、もう一度全員で練習からやっていきたいと思います。

MF 34金子 大毅
金子 大毅

個人的にルヴァンの試合に比べてミスが多かったので、そこは修正していかなければいけない点だなと強く感じています。もっとチームに貢献するプレーをしていかなければいけないと思います。
自分たちがDFラインでボールを持つことはできていたので、そことうまく関わりながら前に運んでいければなと思っていました。ただそこはもっとコミュニケーションを取ってプレーの回数を増やしていかなければいけなかったと思います。
最後まで点を取りに行く姿勢は出して行こうと思っていましたけれど、そこで結果的に点を取られて負けてしまったので、やっぱりちょっとした隙があったんだと思います。そこはもう一度チームとしても引き締めていきたいです。
次も全員で勝ちにいかなければいけないと思いますし、そのためにも毎回ですが練習からしっかり取り組んでいきたいです。

DF 29杉岡 大暉
杉岡 大暉

負けている状況で入ったので、主に攻撃面でより圧力をかけて推進力をもたらすプレーがしたかったですが、あまりできませんでした。あまりボールを引き出せなかったですしボールを触る回数も少なかったので、もっとオフザボールの動きの質を高めていかなければと思います。
チームとしてやっていることは間違っていないと思いますし、あとはフィニッシュの精度が必要だと思います。後半に相手にボールを持たれる時間が長くなったので、後半でも前半同様のエネルギーを持って自分たちが主導権を握ってコントロールできれば良かったと思います。