第13節 VS FC東京
5月22日(日曜日) 16:00 @味の素スタジアム
HOME FC東京 | 湘南ベルマーレ AWAY |
1 | 1 | 前半 | 0 | 1 | ||
0 | 後半 | 1 | ||||
8 >9 | 勝点 | 11 > 12 | ||||
ロベルト セザー 1分 | 得点者 | 中村 祐也 78分 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 20 | 権田 修一 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 西部 洋平 | 21 | GK |
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DF | 33 | 椋原 健太 | 0 | 2 | 臼井 幸平 | 5 | DF | |
DF | 3 | 森重 真人 | 2 | 0 | 大井 健太郎 | 3 | DF | |
DF | 6 | 今野 泰幸 | 0 | 0 | 遠藤 航 | 26 | DF | |
DF | 14 | 中村 北斗 | 2 | 3 | 石神 直哉 | 7 | DF | |
MF | 2 | 徳永 悠平 | 0 | 0 | 永木 亮太 | 6 | MF | |
MF | 10 | 梶山 陽平 | 3 | 1 | ハン グギョン | 15 | MF | |
MF | 11 | 鈴木 達也 | 1 | 0 | アジエル | 10 | MF | |
MF | 27 | 田邉 草民 | 1 | 2 | 坂本 紘司 | 8 | MF | |
FW | 22 | 羽生 直剛 | 1 | 1 | 巻 佑樹 | 11 | FW | |
FW | 9 | ロベルト セザー | 4 | 0 | 高山 薫 | 23 | FW | |
GK | 1 | 塩田 仁史 | – | SUB | – | 阿部 伸行 | 27 | GK |
DF | 26 | 阿部 巧 | – | – | 鎌田 翔雅 | 2 | DF | |
DF | 36 | ジェイド ノース | – | 0 | 菊池 大介 | 14 | MF | |
MF | 4 | 高橋 秀人 | – | – | 岩尾 憲 | 19 | MF | |
MF | 19 | 大竹 洋平 | 0 | 0 | 佐々木 竜太 | 17 | FW | |
MF | 32 | 上里 一将 | – | 2 | 中村 祐也 | 22 | FW | |
MF | 39 | 谷澤 達也 | 1 | – | ルーカス | 30 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
90分+2 11 鈴木 達也 ■ラフプレー | 15 | シュート | 11 | 90分+1 17 佐々木 竜太 ■ラフプレー |
12 | ゴールキック | 10 | ||
9 | コーナーキック | 7 | ||
11 | 直接フリーキック | 15 | ||
2 | 間接フリーキック | 0 | ||
2 | オフサイド | 0 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
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~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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15,423人 | 雨、弱風 | 16.6℃ | 82% | 全面良芝、水含み | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
新藤 一晴 | 吉田 寿光 | 八木 あかね | 中野 卓 | 細尾 基 | 遠藤 郁夫 |
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
アウェイにもかかわらずたくさんサポーターに集まってもらって、最初の1分で点をとられてから我々をずっとサポートしてくれたという感じがありましたので、本当にサポーターに感謝しております。FC東京さんはスローインから点をとってるんですね。それが非常に特徴的なので、そこを抑えようと思ったら、逆にうまくいかなくて。これは私の失策だったかなと。ただ、向こうが1点とってしまったので、どちらかというと安パイなプレーに走ってくれたと思います。
互角の戦いができたことは評価していいと思います。後半、足を止めることもなく前への推進力もありましたし、球際ではイーブンのボールもかなり自分たちのほうにボールを収めることができたと思います。非常にいいゲームだったかなと思います。
もちろん、できれば逆転にすることができればそれに越したことはないんですけど、クオリティの高いチームが相手ですから、追いついてよしとするゲームだったかなと。大熊監督はこの後、勝点2を失ったと言うと思いますけど、我々は非常に貴重な勝点1をとれたと思います。
たくさん課題も出ましたし、整理してやっていきたいなと思っています。
質疑応答
中村選手の出場時間は限定されているのか?
明日練習試合があるんですけど、明日の練習試合も90分出してはいけないとメディカルサイドから言われていますので、そういうことを考えると15 分限定でしょうね。
彼の決定力とかゴールに臭いをかぎつける力というのはチーム内でも1番ですし。1トップだったのを2トップにして相手のDFを少し困らせなければいけなかったので、そういう部分では奏功したかなと思います。
前半30分で並びを変えたと思うがその狙いは?
もともとゲームプランとしては、相手の2センターバックがほとんどボールを失わないので、そこで簡単にセンターラインまでボールを運ばれてしまうとFC東京の思うがままでサンドバックになってしまう。で、そこに速くプレッシャーをかけてその次のボールにプレスをかけたかったんですけど、 やってみて、田邉が引いてもらいにくる度に3人ボランチ状態だったんですね。それに我々は二人いっていて、振られて振られて。なのでここは潔くアンカーを一人にして、しかも1点のビハインドなので、羽生のところをグギョンが見ればいいかなという感じにしてそこに圧力をかけたほうがいいだろうと。
その反面、向こうから北斗(中村)が上がってくるので、そこを蓋しなきゃいけない。1点のリードと考えると相手もそんなに持ち運んでハーフライン にきてもそれ以上は入ってこない。ですのでそこは少し目をつぶってその次のところ。あまり前半でそういう風にするのはよくないんですけど、ちょっと我慢できなかったので変えて、そこそこ落ち着いて残り17、8分だと思うんですけ ど、うまくいったかなと思っています。
攻撃の選択肢という意味では、少しはリスクがあるんですけど…とれないという意味で。まぁそこは目をつぶらなければいけないと思って変えました。ハーフタイムも確認をさせて、ここはもうグギョン(ハン)の運動量に懸けると。そこでいくつかボールを奪えていいチャンスを作れるんじゃないかなと考えました。
リーグの上と下の差がますますなくなっているがどう思うか?
うーん…まぁいいんじゃないでしょうか(笑)。リーグを楽しむという意味でも。今日のゲームを見ても、まだ他の結果は分からないですが、ロースコアが多くなってますよね。それだけ実力が拮抗していると。それがそうした勝点になっているんじゃないでしょうか。
個人の能力という意味ではFC東京が抜けているように感じるが、そういう中でも守ったりせず攻めたことの理由は?
失点の少ないチームを目指すということで今シーズンスタートしていますが、それは攻撃をおろそかにしているわけじゃなくて、湘南というのはDNAは超攻撃的なわけで、そのDNAを失わずにトレーニングでもずっとやっているんですね。だから、攻撃的な守備を意識しています。
さっき話したように、ハーフラインの前でプレッシャーを与えて、それによってワンタッチでパスを通されるかもしれない。但しそれをやらないと我々のオリジナリティは生まれてこない。
逆に前半の途中くらいから相手の自陣に、という形が多くなりましたよね。我々が攻めた時にショートカウンターとかでチャンスを作られていましたけ ど。それでは良さは生きないという感じですので、失点を少なくと言っていますけど、守勢にまわるようなことだけはしない。あくまでも守備は攻撃で 点をとるためのひとつだという捉え方のもとでやってるつもりです。
後半、点をとったあたりから中盤でうちがかなりボールをとれてきた。最後はちょっとアジエルのところで1対3とか1対2とかになりましたので、最後中村に代えて対応しましたけど。全体的には我々の良さは攻撃も守備も前へいく推進力だと。それを意識してこれからもやていきたいなと思います。
まぁ守っても、守ろうと思って一生懸命やっても、サッカーというのは90分の勝負でそんなにうまくはいかない。それは昨年も痛感しましたしね。そうした意味ではイーブンで戦うため、イーブン以上で戦うために前線の配置ですとかどこを捨てなきゃいけないか、どこを我慢しなきゃいけないかの せめぎ合いだと思います。
ハンと永木のコンビが非常によく機能していることで周りが生かされているようだが?
ちょうどベンチサイドで、アジエルがボールをもらって振り向こうとした時に相手に引っかかったところで永木がとったというシーンがありましたね。つまり入れ替わればビッグチャンスだし、入れ替わらなければビッグピンチになるというのが我々の現状ですね。見てもらえばわかると思うし、相手もそう分析していると思う。
その時にグギョンと永木がどこにいるかというのは非常に重要になる。特にリーグが再開したころはみんながアジエルを越えていこうというところだっ たので、そこをもう少し考えようと。今はだいたい分かってきて、話もしていますが、自分たちで肌感覚で分かってきているので、それは確かに大きい と思いますね。このダブルボランチ二人は足も止まらないし、グギョンは長いボールも競らせてますし、まぁもっと美味しい焼肉を食わしてやらないと いけませんね(笑)。よく頑張っていると思います。我々の生命線であることは間違いないですね。
中村祐也選手コメント
(ゴールシーンについて)幸平さん(臼井)のクロスのタイミングはだいたい分かっているのでうまくスペースをあけて入ることができました。
今年最初の出場で点がとれたことは嬉しいですが、勝点を2つ落としているので満足はできません。
点が入るまではよかったのですが、点をとった後は全体でとりにいくのかどうか、はっきりしないところがありました。相手もポゼッションがうまいので、ボールをとられたらピンチになってしまう。もう少し中で声を掛けながらはっきりプレーできればよかったと思います。
アジエル選手コメント
開始早々1点を取られたことで逆にチームとしてやるべきことがはっきりしたのかもしれません。
まずどんな形でもいいので同点に追いつき、逆転する。ただ、相手は先制したことで余裕が生まれてうちにとってかなり厳しい時間が続きましたが。後半の選手交代で入ってきた選手たちが流れを変えてくれた。
東京という相手、アウェイということを考えると大きな勝ち点1ではないかと思います。アウェイで負けずにホームでしっかり勝ちきることで勝ち点を 積み上げていくことが大事だと思っています。
臼井幸平選手コメント
(アシストについて)祐也(中村)が決めてくれたのは大きかった。祐也がのってきてくれるとチームのレベルがアップすると思うので。
僕自身はみんなにアシストできるようにいいクロスをあげていきたいと思います。立ち上がりの失点については、集中して入っているつもりでしたが集中しきれていなかったのだと思う。ただ、横浜FC戦と同じ展開でしたが、あの1 点で抑えて、尚且つ追いつけたこと自体はよかったと思います。
永木亮太選手コメント
前半はDFがうまくいかなかったという印象です。後半、監督の指示でポジションも変えたことで相手のボランチにプレスがいけるようになったらうまく前から奪いにいけるようになったと思います。
相手の個人個人の能力はやっぱり高いので、パスの質、ドリブルの質が違うなと感じました。ただ、前半の立ち上がりはやられしまったけど、そこから全体で粘り強くやれたと思います。
グギョン(ハン)がかなりディフェンスを頑張ってくれたし、僕は前へのチャンスを作ろうと思っていました。失点後、相手に勢いに乗らせず、引き分けまで持ち込めたことは大きいと思います。
石神直哉選手コメント
失点のシーン以外はみんな体を張ってよく抑えたと思います。洋平さん(西部)にも助けられた。相手のボールになった時に、FC東京は縦にくるより横に繋ぐことが多かったので、ボールキープはされているけど速いカウンターはなかったので、しっかり戻ってポジショニングさえとれていればそんなに怖くはなかった。
攻撃では、サイドからクロスが入って決まったのでよかった。試合前に幸平さん(臼井)とサイドからアシストしたいという話をしていましたが、本当にアシストしたのですごいなと思った。
僕自身はシュートも2本くらい打つことができたのですが、そこを決めたかった。
高山薫選手コメント
僕自身は全然ダメでした。反省ばかりです。守備もなかなかハマらなかったし攻撃でももっとボールを受けられれればよかった。左に入ると少しよくなるのですが、シュートに持ち込めるシーンがなかなか作れなかった。やり切れなかったということが悔しい。
気持ちが大事だと思うし、今日のグギョン(ハン)のようなプレーを見ると、戦っている姿にワクワクすると思う。今日はそういう部分で足りなかったと反省しています。
大井健太郎選手コメント
サポーターがたくさん来てくれたし試合前からすごく大きな声で応援してくれたので自然とみんな気持ちが入りました。
失点のシーンはスローインからで、相手のスローインのやり方を警戒しすぎてしまった。事前のインフォメーションもあったのですがそれを強く意識しすぎてしまい、違った場合に対応ができなかった。ピッチでやるのは選手だし選手がしっかりしなければいけない。まだ言われたことをやるという状態だと思う。1点とられてしまったし、そのとられ方も悪かったので、DFとしてはサポーターに申し訳なく思います。
ただ、横浜FC戦は同じ展開でそのまま負けましたが、今日は同点に持ち込むことができた。落ち着いてボールをまわすことができていたと思うしボー ルを持っている時間をうまく使えたと思います。勝点1をアウェイでとれたことは大きいと思う。次の相手は草津とまた強いチームですが、草津に勝つことで今日の勝点1が生きてくると思うのでしっかり戦いたいと思います。
F東京 大熊監督 試合後コメント
総評
連続のケガで、中盤がケガだったり前線がケガだったりで、方向性という意味では試行錯誤もあったのですが、セザーが体調も戻ってきたし、当面帰ってこない長いケガが多いので、そういう意味ではこれでいくという方向性がはっきりしたかなというところと、チャンスはあるのですがなかなか決めきれないところがあるので、そこを個人の決定力とチームとして生み出すものと、両方追求していきながらやってきたいと思います。
非常にチームとしての我慢は続くのですが、ポジティブなことも多かったし、最後の失点のところはメンバー交代含めて、僕のほうもまた残りのメンバー含めて考え方を整理する必要があるかなと思っています。
質疑応答
田邉選手を先発させたがその意図は?
今日得たものは彼の存在が大きかったと思います。メンバー交代と彼の適材適所を自分の中にどうやって入れていくか。若いので上乗せがどんどん出てくると
思うので、どうやって使っていくかというのはポイントかなと思います。非常に守備のほうも、切り替え速くやっていたので、期待しているし チームの中でいい存在に…中心にとして、年齢的には若いですがそういう気持ちでやってもらいたいと思っています。
チャンスを決めきれない原因は何か?
そうですね、前線がこれでいこうかなというところでケガというのは、ある意味あまりないことなので、前線が変わることによって、中盤のタイプを代えざるを得ないと。方向性は見えてきていると思います。ただ精度だったり枚数だったりサイドバックの質だったりというところは、いま言った我慢とか、個人の意識の部分は変えていくと。
ダメだダメだではまたバラバラになるとこともありますので、そういう意味で我慢という言葉を使いました。
立ち上がりはスピーディーなパスがまわってよかったと思うが雨でピッチが濡れたことは有利に働いかと思うが?
そうですね。それをやり切る体力だとか、途中から裏へのパスが少なくなって足元になったということもあるので、それはまわすという本質からまわすだけに向いてしまうということで、立ち上がりのようなスペースに羽生が出て行ったり、セザが出て行ったりという上で繋いでいくというところが、途中からボールを持てることによって遅くなったり、ボールを持つところに満足というのが見えたかなと。
2点目をとりにいく体力とかメンバー交代を考えていかないといけないのかなと思いました。そういう意味で谷澤がボールを運べたりということもあるんですけど、バランスのズレというか、田邉がいなくなったことでボールが収まらなくなったりとか、そういうズレもあるんですけど、そこはリスクを負わなければいけないので、今後も考えていかなければいけないと思います。
今日の試合で、途中でそれができなくなった一番の理由は?
正直、少し球離れが悪くなったのと、裏に走る意識というのがセザーも羽生も少し減った。セザーもボールを触りたくなって引いて来たりという場面が前半より多かった。嫌な仕事を90分間続けていくことが相手にとって脅威かなと。
後半は中盤でボールは持てるので、もう少しサイドに出てくれと言 いましたが、ボールを触りに引いてしまった印象はありました。
足元がうまい選手と使われる選手のバランスが崩れているように感じるが?
そういうところにナオ(石川直宏)やペドロ(ジュニオール)がいたというのがあると思います。それがいないということで、後半に使うカードとして足元の選手というのがあります。
ご指摘の点は継承しなければならない。達也(鈴木)の使い方とか、非常に参考というかその通りと感じた話だと思います。