監督・選手コメント

JリーグYBCルヴァンカップPS準々決勝第2戦 C大阪vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
まずはじめに、先週の関西地域で雨風の自然災害でこのエリアも打撃を受けたと聞いていますし、加えて北海道地方では未だに電気も水も使えない状況という方が多くいらっしゃる中で、皆さんの協力を得てこうしてルヴァンカップを今日は開くことができました。そのことに感謝すると共に、災害で亡くなった方に心からお悔やみを申し上げたいのと、少しでも早く復興されることを願っています。そして我々クラブもそういったところに力を貸して、できることはしっかり選手、クラブと共にやっていきたいと思います。
試合については、3-0でリードしているということは一旦忘れて試合に入りました。この前のホームでの試合は内容と結果が伴った試合でしたが、それともう一度同じ試合をしようというよりは、新しいキャンバスに向かって、新しい我々の絵を描いていこうという話をしていました。1stレグで大事にしていた相手のボール回しを奪っていくことだったりとか、我々の良さ、人を追い越してゴールに向かっていくということを変える必要はないけれども、描いた絵が変わることは全然問題なくて、再現性の難しいスポーツとしてまた新たな気持ちで今日の試合に臨みました。
前半から技術の高いセレッソさんのボール回し、そしてフィニッシュの精度に苦しめられましたけれど、よく我慢をしてしっかり2点を取ったと思います。後半は少しやり方を変えて彼らのストロングを出させないように指示をしましたけれど、そこも含めて選手がしっかり理解してやってくれたと思います。3点目を取れればよかったですけれど、非常にこの2試合で大人になってきたかなと思います。セレッソさんは本当に個人の力が強くて、なかなかこのステージを勝ち抜くのは難しいなと思っていましたが、こうして2戦を通じて22年ぶりに次のステージに進出できるということで選手を讃えたいです。この後のリーグ戦、ルヴァンカップにつなげて、まだまだ強くなるぞという気持ちを見せてやっていきたいと思います。

曺監督 質疑応答

- 金子大毅選手のゴールはいろんな面で大きかったと思うが、振り返ってどうか?

現代サッカーにおいて中盤の選手としてはボールを奪うこと、そしてボールを前に運ぶということが大事ですが、彼に関してはそれのセンスがあると思いますし、監督の僕もどこに行くかわからないようなドリブルもするのですが、あの場面で1年目の選手が相手の逆を取ってシュートを決めるのはなかなかできないことだと感心しています。ただ若いので調子の波が大きいですし、ここに満足させず次に向かわせたいと思いますし、同い年の杉岡大暉や石原広教、そしてU-19日本代表で頑張っている齊藤未月のように10代の選手が我々のチームの中で出てきたというのはクラブにとっても明るいことなので、そういう選手も鍛えながら、もっともっと他の選手とともに成長させていきたいと思います。

- 後半に向けた修正はどのようなことを行ったか?

セレッソさんが前半からアンカーを1枚置いて、その前で2トップ2シャドーのような形でやっていて、その2シャドーの出入りを押さえられなかったので、相手の3バックの選手がボールを持っている時のビルドアップには多少目をつぶって、そこで揃えて奪いに行ったほうがカウンターにつながるかなと思っていました。相手の出所を押さえるというところで多少引き込もうとして、結果相手の2シャドーも嫌がって下がってボールをもらうようになったので、後ろが多少落ち着いたんじゃないかと思います。

- 松田天馬選手の調子が良さそうだが、どう感じているか?

よく走るようになったと思います。プラス走ることをベースにして彼の持っているアイデア、今日も1点目になりそうな惜しいシュートがありましたけれど、ゴール前で時間を作ったり、パスを出すふりをしてシュートを打ったりとか、そういうものが出るようになったと思います。それが走ることによって消えてしまった時期もあったんですけど、ここ最近はそういうところに自信を持って、自分のベースを出しながらも新しいことにトライしていくという選手として良い流れにいると思います。まだ大卒1年目ですけど、ただ海外では22歳はチームの中心になっていかないといけない年齢なので、そういった責任感も含めてまだまだ成長していって欲しいです。

尹晶煥監督 総括

短い時間ではありましたけれど、しっかり準備をして試合には臨めたと思います。逆転するためにはどうしても積極的に前から行く必要がありましたし、それで良い流れに持っていくこともできました。ただそれ以上のものを見せることができずに申し訳なく思います。本当に大勢の方に足を運んでいただきましたけれど、こういった姿を見せてしまったことが申し訳ないです。ただ選手たちは最後の最後まで諦めずに戦ってくれたと思います。これからはリーグ戦のみになりますけれど、怪我などもあって良い流れにはない中で、起用できる選手を最大限起用して、最後まで戦っていきたいと思います。

尹晶煥監督 質疑応答

- 連覇の夢が途絶えたが、いまの気持ちは?

連覇をすることは本当に簡単なことではないなと。特に今年は最初から良い流れを掴めていなかったので、これもまた良い勉強の場になったと思います。ただプロの世界では結果を出さなければいけないので、そういったところについては選手とも共有してやっていきたいです。そして先ほども言った通りリーグ戦の残りを戦っていきたいです。

- 後半4点が必要な状況になったが、選手交代の意図は?

相手はしっかり死守している状況の中で、パスだけではこじ開けるのが難しいと感じていましたし、相手のゴール前まで早く入ることを考えていました。そういった狙いで選手交代を行いました。山下達也選手については後ろでのリスク管理を考えて投入しました。柿谷燿一郎選手をもう少し早めに入れることでどうなったかはわからないですが、少し遅れた感もあります。ただし今日の戦術に関してもう一度考える必要があると思いますし、選手交代についてももう一度検証する必要があると思っています。

選手コメント

MF 34金子 大毅
金子 大毅

最初に失点してしまって悪い流れになってしまいましたけれど、全員で声をかけあって耐えて、立ち続けに失点しなかったことが良かったと思います。(ゴールシーンは)うまくインターセプトから勢いを持てていましたし、負けている状況でもあったのでシュートで終わろうという気持ちで行ったらたまたまうまくいきました。
失点してすぐに点を取り返せたことは収穫だと思いますけど、総合的に押し込まれた試合になりましたし、ソウザ選手にもう1本決められてもおかしくないようなシーンもあって、そういうふうにバイタルエリアを空けてしまったことは修正していかないといけないと思います。個人的にも最近試合に出させてもらっていますけれど、最初はうまくいくものだと思いますし、ここからが本当に難しくなってくると思うので、自分自身がレベルアップして対応していけるようにしたいです。

MF 6石川 俊輝
石川 俊輝

準々決勝を突破できたことは純粋に嬉しく思います。ただ試合の中での課題はありましたし、僕自身も相手選手をフリーでやらせてしまうことが多かったので、そこはしっかり反省したいです。ルヴァンカップからは一旦離れてまたリーグ戦の戦いになるので、リーグ戦に向けて修正していきたいです。相手が僕らの間のスペースを使ってこようとしていた中で、そこはちゃんと閉めるだとか、出ていくところと出ていかないところをはっきりさせるとか、FWにコースを切らせるという対応をできるようにしていきたいです。

DF 36岡本 拓也
岡本 拓也

前半の立ち上がりからチャンスは作れていましたし、そこを決めていればという試合だったと思います。僕自身にもチャンスがあってイメージ通りでしたけど、少しひねり過ぎたという感じです。
先に点を取られて、前だったらあそこで崩れてしまったと思いますけど今回は崩れずに、点を取って追いつけたことはチームとしての成長だと思いますし、前回の経験が確実に生きているんじゃないかと思います。ただ1点目の失点が自分のところだったので、試合を難しくさせてしまって申し訳なく思います。身体を寄せてはいましたけれど結果的に止めれないと、上のレベルではやっていけないなと感じています。

MF 18松田 天馬
松田 天馬

まず今日の試合もリーグ戦と同様にひとつの試合として集中して戦おうと思いましたけれど、ただやっぱり難しい試合になったかなと思います。その中でもチームとして統率を取ってプレーできたことは良かったと思います。
試合の入りのところは、自分も含めて決めるべきところで決めていれば違った展開になったと思いますし、ただ逆に決められた後も辛抱強く攻撃に出て結果に繋げられたのは良かったんじゃないかと思います。
前半難しかった中で後半を立て直して戦えたことは良かったと思いますし、ピンチもそんなに多くなかったです。その中でももう少し攻撃の精度は上げたかったです。ただ結果としてはタフに戦えたと思います。
個人的には今日はあまり良くなかったです。攻撃でも守備でも起点になれていなかったですし、後手にならずにもう少し自分から動くプレーができれば良かったです。

FW 38山﨑 凌吾
山﨑 凌吾

前半セレッソもすごく圧力をかけてきて、僕たちも前から行きたかったですけれど、うまく剥がされてはめることができなかったと思います。ただその中でも前半のうちに同点にできて折り返して、後半は自分も相手の中盤の選手のところを消しながらプレーして、そこがうまくいって相手に多くはチャンスを作らせなかったと思います。こういう展開になることも予想はしていましたし、その中で前線で孤立する場面が多かったので、ロングボールをいかにマイボールにできるかを泥臭くやろうと思っていました。(自身のゴールは)またPKでしたけれど、うまく飛び出せましたし、自分でもらったので自分で蹴らせてもらいました。ここ最近ゴールが取れていなったので、PKでしたけれど自分としても自身になりました。

DF 29杉岡 大暉
杉岡 大暉

個人的には全然ダメでした。サイドでプレーしていた時は流れも悪かったですけど、もっと運動量を持ってボールに関わりたかったです。後半は相手にミドルシュートを打たせないというところはできたと思いますけど、カウンターのところでもっと前に強く行きたかった。もっとボールを受けて起点になれればと思います。ボランチでのプレーはなかなか難しかったですが、勉強していきたいです。
もっと自分のコンディションをあげていかないといけないですし、しっかり練習して課題と向き合って、試合に出る出ないに関わらず続けていきたいです。