馬入日記
2018.08.21
【馬入日記:8月21日】「全力で」
昨日8月20日、表原玄太選手の徳島ヴォルティスへの育成型期限付き移籍が発表されました。「簡単な決断ではなかった」と発表時のコメントにもありましたが、シーズン途中でチームを離れることに悩みはあったに違いありません。それでもいちサッカー選手としての選択に、本人も強い思いを抱き、そしてクラブも背中を押しました。
2017シーズンのスタートに合わせ湘南のユニフォームに袖を通した表原選手。加入以降、それまでの自分に足りないものを多く見せつけられたと言います。
「厳しさという部分での意識は変わったと思います。セットプレーひとつもそうだし、それ以外の部分でも。それまでは自分の持ち味であるボールを持った時以外のプレーはおろそかにして深く考えない傾向がありましたけど、ここに来てそういうプレーで試合の流れが変わるんだとか、試合が決まってしまうんだとか、そういうことは大きく学びました」
そう感じさせてくれたのは、コーチングスタッフによる指導はもちろん、「みんなの姿勢を見て」得たからからこそ。本人の言うボールを持ったプレー以外にも、猛然と自陣ゴール前まで駆け戻り相手のボールをカットする姿が見られたのは、まさしくその学びがあったからこそでしょう。
移籍期間は今季終了まで。自身が生まれた徳島がここからは戦いの場となります。「試合に出たいです」燻らせていた思いが新天地でのパワーの源に。
「期限付き移籍とはいえ、行ったチームの勝利に貢献したい。頑張りたいです、全力で」
馬入のピッチで得た多くのものを手に、新たな舞台での躍動を志します。