馬入日記

【馬入日記:7月16日】「チームへの貢献」

IMG_9543

J1リーグの再開を待つオールドルーキーの眼差しはどこまでも柔らかい。中断に入る前の一時期を「これまでと違ったシチュエーションだった」と語り出した言葉から、アンドレバイア選手がいかに自身と向き合ってきたか、その深遠さが窺えます。

「試合に出られなかったり、メンバーに入れなかったり、そういった部分で去年とは違うシーズンになっていると思う。新しいフェーズに自分が入っていったなかで、この中断期間はまず試合に出るためのフィジカルを作ること、そして試合に出られなくても常に準備をするというメンタルの部分、そういったところの強化をしなければと意識していました」

今季は開幕から第7節まで先発フル出場を果たしたのち、以降ベンチやスタンドから試合を観る機会が増えたバイア選手。それでもトレーニングを行うピッチでは、誰もがその献身性を感じ取っていました。「自分が周囲に影響を与えられたかはわからないよ」とこぼしますが、そこには間違いなくチームへの思いが存在します。

「もちろん1番は常に試合に出て、良いパフォーマンスを発揮する、それがチームへの貢献だと思う。ただ試合に出られないのであればその状況をしっかり理解し、それと同時に他の形で貢献する方法をとる。そのためにはグラウンドの外でもやるべきことがあると思っていたし、ひいてはそういった自分にとって新たな状況が勉強になり学びになる。いま日々やっていることはまさに学びだと思っている」

年齢を問わず常に成長を期す姿勢も「それは自分にとって自然なこと」と言葉に滲む飽くなき向上心。チームに刺激と一体感をもたらすその姿が、後半戦の躍進へチームを導きます。