馬入日記

【馬入日記:6月9日】楽しみと責任感

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これだけ試合出場を重ねても「自己評価は高くないですよ」と山根視来選手。リーグ戦はここまでの全15試合でフル出場、ルヴァンカップもグループステージ、プレーオフステージで出場を重ね、チーム内でトップタイの出場時間を続けています。それでも、試合で感じるのは攻守両面での課題。

「身体の強さとか、ボールを持った時のうまさとか、やっぱりJ1の選手は質が高い。自分がディフェンスをしていて全然ダメだなと感じることが多いですし、逆に攻撃の時も自分がバイタルエリアに入っていっても何もさせてもらえない。そういう大事なエリアで力を発揮するチームが多いなと感じています」

しかしそんなひとつひとつが「楽しいですね」と表情をほころばせます。

「これまでの自分を考えれば、いま対戦している選手達ってある意味で『負けて当たり前』のような人達だと思うんです。だからこそそういう相手に自分がボールを奪えたりするとすごく楽しさを覚えます。自分だけじゃなくて、例えば坂(圭祐)が上背のある選手に競り勝っているのを見ると『おお!』と思いますし。そういうふうに感じながらプレーできているのはメンタル面ですごく良いんじゃないかなと思っています」

そうして過ごした前半戦を締めくくる一戦が今日、ユアテックスタジアム仙台で行われます。次のステージへ進むために、楽しみと共に責任感が心の中に同居します。

「去年の最終節、前半で交代になって、『試合に出られないヨシ(藤田祥史選手・現ブラウブリッツ秋田)やツボ(坪井慶介選手・現レノファ山口FC)の気持ちがわかるか?』と曺さんに言われて、ハッとしました。あの時のことは忘れられないですし、そういう責任感を、言うのは簡単だけどしっかり見せないといけない。それは湘南というチームではなおさらだと思います。自分もその気持ちはもっと出していきたい」

楽しむ気持ちと責任感。その2つを携えて、今日も充実の90分を目指します。