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2010Jリーグ ディビジョン1 第14節 試合結果

2010Jリーグ ディビジョン1 第14節
2010年7月25日(日)18:05キックオフ 平塚競技場

1

湘南ベルマーレ
0 前半 2
1 後半 1
3

FC東京
12 >> 12 勝点 15 >> 18
62分 22 中村 祐也 得点者 39分 3 森重 真人
44分 22 羽生 直剛
58分 39 大黒 将志

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 1 塩田 仁史 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 14 中村 北斗 1
0 ジャーン 3 DF DF 6 今野 泰幸 0
0 村松 大輔 6 DF DF 17 キム ヨングン 1
0 小澤 雄希 24 DF DF 8 松下 年宏 2
1 永木 亮太 41 MF MF 3 森重 真人 4
1 坂本 紘司 8 MF MF 10 梶山 陽平 4
1 寺川 能人 7 MF MF 19 大竹 洋平 0
1 エメルソン 40 MF MF 22 羽生 直剛 1
3 阿部 吉朗 11 MF FW 16 リカルジーニョ 2
0 ヴァウド 38 FW FW 39 大黒 将志 3
植村 慶 16 GK GK 21 阿部 伸行
山口 貴弘 4 DF DF 4 高橋 秀人 0
0 島村 毅 30 DF DF 33 椋原 健太 0
ハン グギョン 15 MF MF 11 鈴木 達也
馬場 賢治 17 MF MF 18 石川 直宏
0 田原 豊 9 FW FW 9 赤嶺 真吾 1
1 中村 祐也 22 FW FW 13 平山 相太
23分
40 エメルソン 反スポーツ的行為
8 シュート 19
12 GK 6
6 CK 7
6 直接FK 13
5 間接FK 3
5 (オフサイド) 3
0 PK 0
78分
8 松下 年宏 ラフプレー

得点経過

62分
22 中村 祐也
中央 8 ~ ↑ 11 右足S 相手GK こぼれ球 22 右足S
39分
3 森重 真人
左 22 ~ → 16 ↑ 中央 3 ヘディングS
44分
22 羽生 直剛
中央 10 → 39 ~ → 22 右足S
58分
39 大黒 将志
中央 9 ~ → 39 ~ 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
24 小澤 雄希 → 30 島村 毅
59分
40 エメルソン → 22 中村 祐也
67分
38 ヴァウド → 9 田原 豊
HT
16 リカルジーニョ → 9 赤嶺 真吾
75分
19 大竹 洋平 → 33 椋原 健太
81分
3 森重 真人 → 4 高橋 秀人

開催データ

[入場者数] 12,737人 [天候] 晴のち雨、弱風 [気温] 29.0℃ [湿度] 76% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 川上 覚 [主審] 吉田 寿光 [副審] 大塚 晴弘 [副審] 大川 直也 [第4の審判員] 抱山 公彦 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

最終的に実力の差が出た展開でしたが、ここのところやっているゲームの中では非常にいいパフォーマンスだった。負けて言うのは悔しいのですが。
サッカーというのは不思議なもので、自分たちのいいリズムの時に点が取れず、そのときに失点してしまって、コントロールできなかった部分がある。
次、水曜日にゲームがありますので、そっちに切り替えてというふうにしか言えないですけども、頑張っていきたいと思います。

質疑応答

-今日はヴァウド選手が先発し、立ち上がりからアグレッシブに仕掛けていたように思うが、攻撃の狙いは。

我々がかなり主導権を握ってやれている時間帯もあったが、フィニッシュまで行っているかというとそうでもなくて、ペナルティーエリア付近で相手に対する攻撃の圧力はあまりなかったと感じています。そうした中で、ヴァウドは高さもあり懐も深いので、それをうまくチームの戦術の中に組み入れてやっている。サイドに流れることもできるし運動量もあるので、そうした部分ではかなりできていたところもあると思います。ただ、後半ボールが収まらなくなってきて、疲労もあったと思うので途中で交代しましたが、これからもひとつのオプションとして、早く日本のサッカーに慣れていいパフォーマンスをしてもらいたいという気持ちは強いですね。

-前節の京都戦で手応えはあったか?

京都の時は守備から入らなければいけないような状況だったので。ただ、今日は攻撃の意識、動き出しやクサビのボールをもらうなど徐々に出てきているので、本当はもっと長い準備期間があれば我々のテンポに合わせていけるが、これは実戦でやるしかないと思います。

-後半の交代の意図は?

中村は最後のところの決定力があるので、どうしても点を取らなければいけない時にこうした暑い中でもあまり運動量は多くないがポイントをしっかり抑えてできる。が、ちょうど交代の時に点を入れられてしまったので、後ろを3枚にした。向こうはワイドに開くとサイドのMFがついてくる。とくにこの前の神戸戦を考えると、前に出ていけない。そうした心理状況を考えて、3バックにすることによって向こうがズルズルすることを狙った。そうして押し込めることができるんじゃないかと感じていた。ただ、我々は疲れてくるとボールを動かすのに誤差が生じてくる。そこでFC東京とのクオリティの差が出た。最初のハーフタイムの交代は、みんながちゃんと揃っていてしっかりいい形でやっているのに1対1でやられたらサッカーになりませんから、守備の修復をしなければいけないというところですね。

-前半終了間際の2失点が後半どのような影響を与えたのか?また、選手に対してはどのように指示したのか?

下を向いてもしょうがないので、次の1点が勝負を分けるということで、ひとりメンバーを代えて送り出した。あまり大きく展開は変わらなかったと思いますが。

-前半間際の2失点は監督としては予定外だったと思いますが。

そうですね。2失点予定している監督はいませんから(会場笑)その通りなんですが。やはりひとつやられた後、スカウティングでも話したが、リカルジーニョは必ず左に流れてくると。前節も神戸でまったく同じような形でやった。その時に1対1の対応と、ボールを持った時にヘッドダウンしていてもヘッドアップしていても必ず隙間を狙ってくる。そのカバーがちょっと遅かったというのはあると思います。ずっと話もしていたが、流れてボールを受けた時に2~3歩遅かったことはあると思う。何度も言いますが、最後のところで人数が揃っているのに1対1でやられたら人選ミスとしか言いようがないわけで、そこで闘ってくれないと、それは都築だって頭に来て怒りたくもなりますよね。そこのところはこれからやっていかなければいけないし、まあ森重をうちに欲しいぐらいですけどね(会場笑)。そういうわけにもいかないので、今回ミッドウィークに試合があるので、トレーニングができなくても遠征に行くが、意識の改革はしていかなければいけない。

-森重選手がボランチに起用されてFC東京のボール回しがよくなり、湘南は中盤を支配されたように見えたが?

もともと森重はボランチの選手。私も北京オリンピックで代表選手に選びましたが、最終ラインとサイドバックとボランチができることを考えると18名に選ぶには最高の選択だったと思っています(笑)。その恩を仇で返すようなヤツは許せませんが(会場笑)。森重は怪我の功名で今日はボランチをやったかもしれないが、ボールを動かす力があるし、ドリブルでひとつ持ち運ぶことができる。それがうちの村松とかにはできないので、そういうところから学んでもらえればと思っていますが。FC東京のボランチのふたりは私もよく知ってる選手なので、今日は梶山のリズムでやっていたんじゃないかなと思いますね、ふたりとも。

-京都戦のように引いて背後を狙う、今日のように少し積極的に行くというところで、監督の意図が選手にしっかり浸透しているという感触はあるか?

当然ディフェンスにおいては得点状況や時間帯など、いろんなことによって選手個々で判断していくと思う。奪えるタイミングで奪って向こうの3点目みたいにショートカウンターで行ければ理想だが、やはり向こうもリードしていることによってリスクを回避して横へ横へという形でやられてしまい、私たちは取りに行っても外されるシーンが多かった。それはクオリティの問題でしょうがないと思う。ただ、前半は取りどころもさほど深くなくて悪くなかったと思います。さっきも言ったように、失点の部分は開いた口が塞がらないような、もうちょっとやってくれなければ困るというところは正直あったと思います。

阿部選手コメント

3失点とも崩されたわけではなく自滅というか個々の問題だったと思う。自分たちが攻めてバランスを崩してやられたわけではないと思う。僕らFWも前からしっかりディフェンスしていかなければいけない。一番危ない時間帯を感じながらプレーしなければいけない。
2-0の状態の時に何かを起こしたかった。ヘディングの惜しいシュートがありましたが、そういうものをしっかり決めていたらと悔やまれます。練習していくしかない。
(東京サポーターからのコールもありましたが?)最後、ああやってコールしてくれて、すごく嬉しかったです。

ヴァウド選手コメント

まだそんなに多く練習を積めているわけではないので、コミュニケーションの部分でまだ難しいところはありました。監督からもどこでほしいのかハッキリさせることや、足元だけじゃなく裏にも飛び出せという指示があったのでそういうことをやったつもりです。
この身長なので空中戦が得意と思われがちですが、そうではなく短いパスを繋いで繋いで最後に押しこむというのが理想のゴールです。
コミュニケーションは、時間の問題だけなので練習を重ねるごとによくなると思うし、実戦の場で2、3試合プレーすれかなり良くなると思っています。

永木選手コメント

守備の面で羽生選手と大嶽選手のトップ下の動きを止めることができなかった。かなり流動的に動かれてしまった。幸平さん(臼井)との受け渡しもうまくいかなかった。途中で声をかけ合ったのですが…。自分としてはこの3試合の中で一番悔しい試合でした。
攻撃面では自分で攻める姿勢をある程度出せましたが守備面での悔しさが強く残っています。

中村選手コメント

(ゴールをしましたが)勝たなければダメですね。
後半からの出場でしたが、ベンチで見ていてボールがまわっていないことと、奪った後に人がいないと感じていたので、なるべく前にかかわろしました。裏にもらう人がいないので足元だけにならずに裏に抜ける動きも意識しました。
結果を求めてやっている以上、結果を出さなければいけない。頑張ったとか、言われたことをやれたとかではなく、結果を出して答えを出さなければ。それが今必要なことだと思う。
今日、先に点をとられてしまいましたが、やはり先に点をとられると厳しいので、自分たちが先制点をとることの大切さを感じます。後ろの選手が我慢してくれているので、前の選手として貪欲に先制点をとりにいかなければと思います。

都築選手コメント

先取点をとっていたら違うと思いますが、相手に先にとられてしまったので攻めにいかなければいけない状況だった。オレらがやらなければいけないサッカーを相手にやられてしまったと思う。
ハーフタイムで反さん(監督)が言ったことができていなかったと思う。

FC東京 城福監督 試合後コメント

総評

我々は今、今後どうなるかはわかりませんが、今シーズンでいちばん苦しい時期を過ごしていると思っています。今が一番苦しい時期にしなければいけない。その中で、今日スタジアムに着いた時から、サポーターの我々を想う気持ちが伝わってきて非常に勇気づけられました。このサポーターたちとともに、この苦しい時期を絶対乗り越えて、いまの時期があったから秋のシーズンがあると言えるようにしたいという思いを強く持って今日の試合に臨みました。

ゲームとしてはもちろん反省点はありますが、ある程度プランを持って試合に臨んだ。そのプランから大きく外れたことはなかったと思います。ただ、4点目を取れたところ、あるいはしっかり試合をクローズするところで安定感があったかというと、勝ったからこそしっかり反省して次に臨みたいと思います。

質疑応答

-前節の神戸戦では2点リードから追いつかれたが、その反省が今日に繋がっているか?

あの信じられないような試合展開で終わったことをふまえてこの1週間を過ごしてきました。本当に辛い1週間でした。なのでその思いは、今日のピッチを見ていただければ、少しは成果が出せたのではないかと思います。その中で4点目を狙いに行けるチャンスがあった。4点目を取り切ってダメを押すところと、相手がパワープレーで来たとしたら、ピッチの中ですぐどういうマッチアップがいちばん効果的で、どのエリアをカバーするのがいちばん危なげないか、そこはもっと学んでいかなければいけないと思います。あの試合が勝点1で終わってしまった苦しい1週間を、今日の勝点3で少しだけは晴らせたかなと思いますが、あと2試合すぐ続くので、これで勝点6を取らなければ我々の思いはまだ晴らせないと思っています。

-森重選手を前に上げてパス回しがスムーズになったと思うが、その評価は?

今季で言えば徳永にボランチのポジションをトライさせて、前の神戸戦も含めて、梶山のボールの散らしと徳永の前のブロックに入っていく姿勢や守備はバランスが取れてきたと思っていた。起こってしまったアクシデントを悔やんでもしょうがないので、森重の良さをいかに出すかというのをチームも意識してやったと思うし、彼自身も徳永の代わりをするのではなく自分の良さを出すというメンタリティで臨んでくれたと思う。彼がピッチの上でそれをすぐに具現化できるスキルを持っていることは、僕はわかっていたので、後はゲームの中でそれをプレーで証明してくれると信じていました。ただ90分もつかどうかは、センターバックと動きの質や量が違うので、そこはプレーを見極めながら交代カードを切っていかなければいけないとは思っていました。

-大黒選手がゴールを決めたが、チームへのフィット具合は?

ゴール前でいい形でボールを供給できる数をもっと多くしたいと思っていました。神戸戦も悪くはなかったが、僕はまだまだ物足りないと思っていたので、比較論ですがそういうシーンが神戸戦より多く出た。それはチームの成果だと思う。決定的なシーンをつくれば大黒が必ずそこに顔を出してくれることは選手ももうわかってきたし、クロスにせよスルーパスにせよ、どういうタイミングで動き出しているかはやればやるほどお互いの理解が深まっていくと思う。チームとしてチャンスをつくり続けることと、お互いの理解を深めることはこれからも続けていきたい。