J1リーグ第6節 湘南vs鹿島 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
監督人生の中で、選手の時代もコーチの時代もそうですが、シュートを決めた瞬間にゲームが終わるという体験をしたのは、生まれて初めてです。
前半から鹿島さんは鹿島さんの良さを存分に出して、我々はスタイルは違うけれどそこに対抗していった試合の中で、非常に見ていても面白い試合でした。ルヴァンカップも合わせてここ4試合勝てていなかったですが、選手は非常に自信を持って戦ってきてるなということはわかっていましたし、今日もそんなにあえて鼓舞することもせず、普通に送り出したら良い試合になるだろうと思っていました。すごく、なんというか、喉が渇いていても水を飲んでいる暇もないから唾を繰り返し飲むような試合になったんじゃないかなと、それだけ、息をつけない試合だったかなと思います。自分自身も普段よりあまり水を飲まなかったので、そんな試合だったかなと感じています。
勝因は、間違いなく両ゴール前の所での温度が今までより高かった事だと思っています。これは、我々のディフェンスの時もそうですし、攻撃の所で最後の最後にディフェンス陣があそこでシュートを打てるというのは我々の一つのストロングだと思います。もしかしたらあのワンプレーの前で笛が鳴っていたかもしれないですけれど、そういったところで神様も勝点3に味方してくれたのかなと、そう感じています。
6試合を戦って、勝ったり負けたり引き分けたりを繰り返していますけれど、昨日ライザップさんが我々のチームと一緒に成長の歩みを進めてくださると発表いただいて、我々スタッフも選手も、やってやろうという気持ちは間違いなくありましたし、色んな意味でのサポートを受けながら、もっともっと良いチームにしていかなければいけないという良い意味の責任感も生まれましたし、それが最高の形で今日お見せできたと思います。今日少しは恩返しできたかなと思いますが、一方でこの程度の恩返しじゃダメだとも思います。とにかくありがとうございますとこの場を借りてお伝えしたいです。
次、また札幌戦が続くので、アウェイで非常に厳しい相手ですし、すぐにリカバーして明日に向かっていきたいと思います。
曺監督 質疑応答
- 先制したあと苦しい時間が続いたが、心配はなかったか?
先制してから5分以内で取り返されたのは今の我々の実力というか、あの時間帯はシンプルにやるべきことをやらないといけない中で、少しイージーなミスが出てしまって、さすがにそこを突いてくるなと思いました。鹿島さんの個人の能力は非常に高いので、やはり粘り強く戦うしかない。その中で最後のところで選手同士の戦意を削いでしまうようなプレーは今までよりも少なかったなと感じます。去年のJ2でもああいう形で相手に主導権を握られた時に何をすべきかということは経験してきましたし、それをよりレベルの高い相手とやっているなか、決して少ないチャンスをものにしようと戦っているわけではないですが、やはりそこの時間を凌ぐことによって我々にチャンスが出てくるというのはサッカーの定石なんで、そういうところを踏まえて、少し大人になってくれたかなと思います。
- 山根視来選手のどのあたりが成長したと感じるか?
今日のようなゴールを決める彼もいるし、なんでそこにクリアするのかと言いたくなる彼もいる、そういう意味では安定感はまだ全くないです。ただ、もともと安定感がある選手はなかなか伸びきれないという現状もあるんで、安定していないことが実は魅力だとも思います。3バックの右に彼を使うというような選択肢を持つ方はあまりいないのかなと思いますけれど、まだまだ安定感はないけれど変に小さくまとまっていくよりは、やはりああいうプレーや後ろからドリブルしていくというように、今のサッカー界の常識をある意味突き破るプレーヤーになってもらいたいと思います。そういう意味では成長してるのか、後退してるのか、僕にはよくわからないですけれど、彼らしいなというプレーは今日たくさんあったと思います。
- 今日の試合は選手が自信を持って凌いでいたように見えたがどう感じているか?
最後のゴール前の部分はメンタル的に煽って最後体を張れと言うことがメインではなくて、実はポジショニングなんです。最後の局面ではリアクトする側に回る中で、ポジショニングを間違えなければアクシデントはほとんど起きないと思っていて、そのポジショニングを間違えないというところが今日は良かった。それが見ている人には「すごい体を張ってるね」とか「シュートブロックしてるな」と映るんだとは思いますが、あそこの部分はABC、Aはこれ、Bはこれ、Cはこれという個人戦術の原則がすごく大事になる。そこは徹底して言いましたし、前節や前々節に比べてそこは良くなったかなと。今のサッカー選手は、ああいう部分の戦術もトラップも走ることもヘディングも、やっぱりどれか一つが抜け落ちたら確実にそこを突かれてしまう。今度のW杯でも間違いなくそういう選手は限りなく少なくなってくるはずですから、平均値をあげながらもストロングを伸ばしていくことが大事。そしてウィークなところを絶対にそのままウィークにしないということを選手それぞれに意識させないと、ある一定のところまでは成長するけれどそれ以上はいかないと思っています。指導者としてそういう目をいつも持ってたいなと思いますし、そういう意味では出来て当たり前のことをしっかりやったという感じで、別にスーパーなことをやったわけではないかなと思っています。
先日のルヴァンカップ神戸戦で、2点目の失点の時にウェリントン選手に坂(圭祐)がファールかファールじゃないか、飛ばされて倒れて、それでそのまま突破された。その時僕は何の反応もしなかったのですけど、なぜかと言えばあれはファールかもしれないけれど、ディフェンスとしてあのプレーはやってはいけないと思っているから。あれをファールだと僕がアピールしてしまえば選手は「これでいいんだ」と思ってしまう。ファールかもしれないけど僕の中ではファールでも絶対に倒れてはいけない。これは坂が悪いのではなくて、そういうことから学んでいかないと、やはりABCを押さえられなかったらディフェンスというものはできないですから、絶対に。押さえてもやられるのがチャンピオンズリーグレベルの選手なんで、それは原則原理として非常に大事なことかなと思います。
大岩剛監督 総括
非常に悔しい試合です。特に後半いい形があった中で一つ取りたかったなと。
あとは湘南さんの最後の勢いというのがああいう得点、自分達の失点に繋がったんではないかなと思います。
大岩剛監督 質疑応答
- 金森選手を入た残り5分、少し後ろが軽くなった印象があったがどうか?
自分としてはそういうふうに感じてはいないですけれど、選手にはああいう形もあるよと伝えていたので、当然勝ちに行くつもりでリスクを負って、ポジションを取らすこともしました。あとは結果が出なかったので、その辺は自分の責任としてしっかり把握して次に活かしたいなと思います。
- 後半膠着している時間帯もあったと思うがどうやって崩そうと考えていたか?
最後のクロスの精度だったり、中の人数の問題ですね、入っていく選手のタイミングといいますか。そういうところは少し合わなかったのかなというふうに思っています。リスクを負って、何枚かカードを使ったんですけど自分の意図した形ではなかなか表現はできなかったです。
- 前線からプレスをかけるアグレッシブな姿勢が見えたが、意図しているところか?
自分が指導している中で、まさにおっしゃる通りのことをやろうとしています。ただこれは対戦相手があり、自分たちのコンディション、システム、選手の起用法、けが人も含めてやっていますので、少しそれぞれのタイミングが合わなかったり、いろんな理由があってうまくいかない時がまだまだあるなというふうに感じてます。当然うまくいく時もあるのですけど、今日のようになかなか点が入らない中でリスクを負って攻撃していこうということも今後も続けていこうと思ってますし、今日は結果敗戦してしまいましたけれど、選手のやろうとする気持ち、意欲、そういうものは受け止めているつもりなので、またすぐ試合がありますけど、しっかりそういうところの準備をしていきたいなと思います。
- 湘南に対する対策はどう積んできたか?
対策は選手の方にも伝えていました。ただ、自分たちの今のコンディションの中でゲームがあって、その中でいろいろな流れがある。前節の札幌戦、そして直近にあった上海戦、これらの試合の入り方が我々の現状で課題とするところ。それも含めて湘南さんに対してはしっかりと、さっきも言いましたように前線から制限をかけて、ボールを奪うところも指摘しましたし、その後の攻撃で相手のウィークポイントをついていくところは話していました。その点は前半から非常によく出来ていたというふうに評価はしています。ただ、最後あのような形で失点、敗戦をした結果はしっかりと私が責任を負いたいなと。選手じゃなくて私が責任を負って次に活かしたいなと思っています。
選手コメント
DF 13山根 視来
前半得点した後にすぐ失点してしまいましたが、みんなでやることを変えずにやっていこうと中で話をしていました。最後、たまたまですけど良い形で点が取れて、今日は何より勝てたことが1番嬉しいです。ただ1点入った後に少し気が緩んでしまったところもあったかもしれませんし、そこで取られ方も悪くてカウンターで仕留められてしまいました。前だったらそこで動揺してしまったかもしれませんが、僕たちはチャレンジャーという気持ちでみんなやっていました。失点するたびに下を向いていたら試合にならないですし、そこは全員で呼吸を合わせて切り替えてうまくやれたと思います。後半は押し込まれる時間が長くて耐える時間も長かったですが、最後に身体を張るところはしっかりできていたと思いますし、最後アディショナルタイムに入った後も「勝つぞ」という声はピッチの中でも出ていました。自分がリスクマネジメントでポジションをとっていたところにボールがこぼれてきて、うまくそのまま前に運んでいって最後は振り抜くだけでした。ここ最近なかなか勝てていなかったので、ここでひとつ勝つことはみんな大事なことだと思っていましたし、連戦はひとつ勝つことで自信になっていきます。ここからまた勝ちを続けていけるようにしていきたいです。
DF 36岡本 拓也
チーム全員で気持ちのこもった戦い、試合をすることができたと思います。
先制したあとにすぐ失点してしまった部分は、うちが優位に進められているのにワンチャンスで同点に追いつかれてしまい非常にもったいなかったですし、チームとしてそこは反省しないといけないなと思っています。右サイドでは(高山)薫くんや(イ)ジョンヒョプ、(松田)天馬と絡んで崩せていたと思うので、あとはもう少し前半に山根(視来)からボールを引き出して逆に展開ができればよかったかなと思います。後半はかなり起点になってパス&ムーブができたと思うので、それを前半からできればよかったなと思います。今日の勝利は大きいですけれど、本当に次の試合に続けていかないと意味がないので、続けて行くこと、結果にこだわって勝ちにこだわって、プレーしていきたいと思います。
MF 6石川 俊輝
普段はゲームの組み立てのところはアキ(秋野央樹)に任せていたところがあったので、彼が普段どれだけ頑張っているか身にしみて感じる場面が多かったです。ただ自分はアキとは違いますし、自分にできることをやるだけで、自分らしくプレーすることを意識していました。練習から3人目の動きは意識していましたし、そういった部分、ほかの選手にボールが入った後のサポートの動きは全体通してみんなが意識してやれてきていると思います。ただそれでもまだ孤立してしまう部分があったり距離感がよくない場面もあるので、そこはまた練習から擦り合わせていきたいです。ひとつひとつのプレーを見ると鹿島の選手と比べて技術の差、ポジショニングの差、セカンドボールの回収など見習わなければならないところが当たり前ですけれどありましたし、個人的にまだまだ力は足りないなと感じました。
DF 29杉岡 大暉
(後半からポジションをボランチに移したが)中学生時代以来のボランチでした。自分はうまい選手ではないので、セカンドボールのところとプレスバックのところはすごく意識してプレーしました。ゲーム状況がゲーム状況で、うちがボールを持つ展開ではなく守備の場面が多くて、その点は僕としてはやることがはっきりしてやりやすかったです。
前半は西(大伍)選手に大人の対応をされていたというか、ボールがくる前から負けてしまっていました。ボールを引き出すことができずに、西選手のポジションでコースが制限されていたんだなと感じました。自分は全然プレーできなかったという印象です。
FW 23高山 薫
チームとしては前半から耐える時間もあった中で、先制したあとにすぐ点を取られてしまって苦しい展開が続いてしまいましたけれど、みんなで頑張って最後に山根選手が点を取ってくれて勝てたので良かったです。1失点目は自分がボールを失ったところから始まってしまいましたが、それ以外はみんほぼなパーフェクトに近い守備ができていたと思います。みんなに助けられた試合になりました。みんな最後のところで身体を張ることは去年から良いプレーをしていたので、しっかりとしたポジションが取れればより良い守備ができると感じています。次はアウェイですけれど、連勝することが大事だと思うなので、またしっかり練習して臨みたいです。
J1リーグ第6節 湘南vs鹿島 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
監督人生の中で、選手の時代もコーチの時代もそうですが、シュートを決めた瞬間にゲームが終わるという体験をしたのは、生まれて初めてです。
前半から鹿島さんは鹿島さんの良さを存分に出して、我々はスタイルは違うけれどそこに対抗していった試合の中で、非常に見ていても面白い試合でした。ルヴァンカップも合わせてここ4試合勝てていなかったですが、選手は非常に自信を持って戦ってきてるなということはわかっていましたし、今日もそんなにあえて鼓舞することもせず、普通に送り出したら良い試合になるだろうと思っていました。すごく、なんというか、喉が渇いていても水を飲んでいる暇もないから唾を繰り返し飲むような試合になったんじゃないかなと、それだけ、息をつけない試合だったかなと思います。自分自身も普段よりあまり水を飲まなかったので、そんな試合だったかなと感じています。
勝因は、間違いなく両ゴール前の所での温度が今までより高かった事だと思っています。これは、我々のディフェンスの時もそうですし、攻撃の所で最後の最後にディフェンス陣があそこでシュートを打てるというのは我々の一つのストロングだと思います。もしかしたらあのワンプレーの前で笛が鳴っていたかもしれないですけれど、そういったところで神様も勝点3に味方してくれたのかなと、そう感じています。
6試合を戦って、勝ったり負けたり引き分けたりを繰り返していますけれど、昨日ライザップさんが我々のチームと一緒に成長の歩みを進めてくださると発表いただいて、我々スタッフも選手も、やってやろうという気持ちは間違いなくありましたし、色んな意味でのサポートを受けながら、もっともっと良いチームにしていかなければいけないという良い意味の責任感も生まれましたし、それが最高の形で今日お見せできたと思います。今日少しは恩返しできたかなと思いますが、一方でこの程度の恩返しじゃダメだとも思います。とにかくありがとうございますとこの場を借りてお伝えしたいです。
次、また札幌戦が続くので、アウェイで非常に厳しい相手ですし、すぐにリカバーして明日に向かっていきたいと思います。
曺監督 質疑応答
- 先制したあと苦しい時間が続いたが、心配はなかったか?
先制してから5分以内で取り返されたのは今の我々の実力というか、あの時間帯はシンプルにやるべきことをやらないといけない中で、少しイージーなミスが出てしまって、さすがにそこを突いてくるなと思いました。鹿島さんの個人の能力は非常に高いので、やはり粘り強く戦うしかない。その中で最後のところで選手同士の戦意を削いでしまうようなプレーは今までよりも少なかったなと感じます。去年のJ2でもああいう形で相手に主導権を握られた時に何をすべきかということは経験してきましたし、それをよりレベルの高い相手とやっているなか、決して少ないチャンスをものにしようと戦っているわけではないですが、やはりそこの時間を凌ぐことによって我々にチャンスが出てくるというのはサッカーの定石なんで、そういうところを踏まえて、少し大人になってくれたかなと思います。
- 山根視来選手のどのあたりが成長したと感じるか?
今日のようなゴールを決める彼もいるし、なんでそこにクリアするのかと言いたくなる彼もいる、そういう意味では安定感はまだ全くないです。ただ、もともと安定感がある選手はなかなか伸びきれないという現状もあるんで、安定していないことが実は魅力だとも思います。3バックの右に彼を使うというような選択肢を持つ方はあまりいないのかなと思いますけれど、まだまだ安定感はないけれど変に小さくまとまっていくよりは、やはりああいうプレーや後ろからドリブルしていくというように、今のサッカー界の常識をある意味突き破るプレーヤーになってもらいたいと思います。そういう意味では成長してるのか、後退してるのか、僕にはよくわからないですけれど、彼らしいなというプレーは今日たくさんあったと思います。
- 今日の試合は選手が自信を持って凌いでいたように見えたがどう感じているか?
最後のゴール前の部分はメンタル的に煽って最後体を張れと言うことがメインではなくて、実はポジショニングなんです。最後の局面ではリアクトする側に回る中で、ポジショニングを間違えなければアクシデントはほとんど起きないと思っていて、そのポジショニングを間違えないというところが今日は良かった。それが見ている人には「すごい体を張ってるね」とか「シュートブロックしてるな」と映るんだとは思いますが、あそこの部分はABC、Aはこれ、Bはこれ、Cはこれという個人戦術の原則がすごく大事になる。そこは徹底して言いましたし、前節や前々節に比べてそこは良くなったかなと。今のサッカー選手は、ああいう部分の戦術もトラップも走ることもヘディングも、やっぱりどれか一つが抜け落ちたら確実にそこを突かれてしまう。今度のW杯でも間違いなくそういう選手は限りなく少なくなってくるはずですから、平均値をあげながらもストロングを伸ばしていくことが大事。そしてウィークなところを絶対にそのままウィークにしないということを選手それぞれに意識させないと、ある一定のところまでは成長するけれどそれ以上はいかないと思っています。指導者としてそういう目をいつも持ってたいなと思いますし、そういう意味では出来て当たり前のことをしっかりやったという感じで、別にスーパーなことをやったわけではないかなと思っています。
先日のルヴァンカップ神戸戦で、2点目の失点の時にウェリントン選手に坂(圭祐)がファールかファールじゃないか、飛ばされて倒れて、それでそのまま突破された。その時僕は何の反応もしなかったのですけど、なぜかと言えばあれはファールかもしれないけれど、ディフェンスとしてあのプレーはやってはいけないと思っているから。あれをファールだと僕がアピールしてしまえば選手は「これでいいんだ」と思ってしまう。ファールかもしれないけど僕の中ではファールでも絶対に倒れてはいけない。これは坂が悪いのではなくて、そういうことから学んでいかないと、やはりABCを押さえられなかったらディフェンスというものはできないですから、絶対に。押さえてもやられるのがチャンピオンズリーグレベルの選手なんで、それは原則原理として非常に大事なことかなと思います。
大岩剛監督 総括
非常に悔しい試合です。特に後半いい形があった中で一つ取りたかったなと。
あとは湘南さんの最後の勢いというのがああいう得点、自分達の失点に繋がったんではないかなと思います。
大岩剛監督 質疑応答
- 金森選手を入た残り5分、少し後ろが軽くなった印象があったがどうか?
自分としてはそういうふうに感じてはいないですけれど、選手にはああいう形もあるよと伝えていたので、当然勝ちに行くつもりでリスクを負って、ポジションを取らすこともしました。あとは結果が出なかったので、その辺は自分の責任としてしっかり把握して次に活かしたいなと思います。
- 後半膠着している時間帯もあったと思うがどうやって崩そうと考えていたか?
最後のクロスの精度だったり、中の人数の問題ですね、入っていく選手のタイミングといいますか。そういうところは少し合わなかったのかなというふうに思っています。リスクを負って、何枚かカードを使ったんですけど自分の意図した形ではなかなか表現はできなかったです。
- 前線からプレスをかけるアグレッシブな姿勢が見えたが、意図しているところか?
自分が指導している中で、まさにおっしゃる通りのことをやろうとしています。ただこれは対戦相手があり、自分たちのコンディション、システム、選手の起用法、けが人も含めてやっていますので、少しそれぞれのタイミングが合わなかったり、いろんな理由があってうまくいかない時がまだまだあるなというふうに感じてます。当然うまくいく時もあるのですけど、今日のようになかなか点が入らない中でリスクを負って攻撃していこうということも今後も続けていこうと思ってますし、今日は結果敗戦してしまいましたけれど、選手のやろうとする気持ち、意欲、そういうものは受け止めているつもりなので、またすぐ試合がありますけど、しっかりそういうところの準備をしていきたいなと思います。
- 湘南に対する対策はどう積んできたか?
対策は選手の方にも伝えていました。ただ、自分たちの今のコンディションの中でゲームがあって、その中でいろいろな流れがある。前節の札幌戦、そして直近にあった上海戦、これらの試合の入り方が我々の現状で課題とするところ。それも含めて湘南さんに対してはしっかりと、さっきも言いましたように前線から制限をかけて、ボールを奪うところも指摘しましたし、その後の攻撃で相手のウィークポイントをついていくところは話していました。その点は前半から非常によく出来ていたというふうに評価はしています。ただ、最後あのような形で失点、敗戦をした結果はしっかりと私が責任を負いたいなと。選手じゃなくて私が責任を負って次に活かしたいなと思っています。
選手コメント
DF 13山根 視来
前半得点した後にすぐ失点してしまいましたが、みんなでやることを変えずにやっていこうと中で話をしていました。最後、たまたまですけど良い形で点が取れて、今日は何より勝てたことが1番嬉しいです。ただ1点入った後に少し気が緩んでしまったところもあったかもしれませんし、そこで取られ方も悪くてカウンターで仕留められてしまいました。前だったらそこで動揺してしまったかもしれませんが、僕たちはチャレンジャーという気持ちでみんなやっていました。失点するたびに下を向いていたら試合にならないですし、そこは全員で呼吸を合わせて切り替えてうまくやれたと思います。後半は押し込まれる時間が長くて耐える時間も長かったですが、最後に身体を張るところはしっかりできていたと思いますし、最後アディショナルタイムに入った後も「勝つぞ」という声はピッチの中でも出ていました。自分がリスクマネジメントでポジションをとっていたところにボールがこぼれてきて、うまくそのまま前に運んでいって最後は振り抜くだけでした。ここ最近なかなか勝てていなかったので、ここでひとつ勝つことはみんな大事なことだと思っていましたし、連戦はひとつ勝つことで自信になっていきます。ここからまた勝ちを続けていけるようにしていきたいです。
DF 36岡本 拓也
チーム全員で気持ちのこもった戦い、試合をすることができたと思います。
先制したあとにすぐ失点してしまった部分は、うちが優位に進められているのにワンチャンスで同点に追いつかれてしまい非常にもったいなかったですし、チームとしてそこは反省しないといけないなと思っています。右サイドでは(高山)薫くんや(イ)ジョンヒョプ、(松田)天馬と絡んで崩せていたと思うので、あとはもう少し前半に山根(視来)からボールを引き出して逆に展開ができればよかったかなと思います。後半はかなり起点になってパス&ムーブができたと思うので、それを前半からできればよかったなと思います。今日の勝利は大きいですけれど、本当に次の試合に続けていかないと意味がないので、続けて行くこと、結果にこだわって勝ちにこだわって、プレーしていきたいと思います。
MF 6石川 俊輝
普段はゲームの組み立てのところはアキ(秋野央樹)に任せていたところがあったので、彼が普段どれだけ頑張っているか身にしみて感じる場面が多かったです。ただ自分はアキとは違いますし、自分にできることをやるだけで、自分らしくプレーすることを意識していました。練習から3人目の動きは意識していましたし、そういった部分、ほかの選手にボールが入った後のサポートの動きは全体通してみんなが意識してやれてきていると思います。ただそれでもまだ孤立してしまう部分があったり距離感がよくない場面もあるので、そこはまた練習から擦り合わせていきたいです。ひとつひとつのプレーを見ると鹿島の選手と比べて技術の差、ポジショニングの差、セカンドボールの回収など見習わなければならないところが当たり前ですけれどありましたし、個人的にまだまだ力は足りないなと感じました。
DF 29杉岡 大暉
(後半からポジションをボランチに移したが)中学生時代以来のボランチでした。自分はうまい選手ではないので、セカンドボールのところとプレスバックのところはすごく意識してプレーしました。ゲーム状況がゲーム状況で、うちがボールを持つ展開ではなく守備の場面が多くて、その点は僕としてはやることがはっきりしてやりやすかったです。
前半は西(大伍)選手に大人の対応をされていたというか、ボールがくる前から負けてしまっていました。ボールを引き出すことができずに、西選手のポジションでコースが制限されていたんだなと感じました。自分は全然プレーできなかったという印象です。
FW 23高山 薫
チームとしては前半から耐える時間もあった中で、先制したあとにすぐ点を取られてしまって苦しい展開が続いてしまいましたけれど、みんなで頑張って最後に山根選手が点を取ってくれて勝てたので良かったです。1失点目は自分がボールを失ったところから始まってしまいましたが、それ以外はみんほぼなパーフェクトに近い守備ができていたと思います。みんなに助けられた試合になりました。みんな最後のところで身体を張ることは去年から良いプレーをしていたので、しっかりとしたポジションが取れればより良い守備ができると感じています。次はアウェイですけれど、連勝することが大事だと思うなので、またしっかり練習して臨みたいです。