馬入日記

【馬入日記:3月27日】「毎日少しずつでも」

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プロ11シーズン目を迎える今季も、「若い選手に負けないように」と島村毅選手からはエネルギーがみなぎります。気づけば日本人選手最年長、それでも”オールドルーキー”として他の選手と横一線の競争を日々続けます。

「今年は新人選手も多く入って活きの良い選手が増えたなと思いますね。そういうチームの中で、僕も『1年目のような気持ちで』というのは難しいけれど、最初に入った時のようなフレッシュな気持ちを持ってやりたい。そうすればもっともっと成長できると思うし、僕がフレッシュであることがチームにとっても良いことだと思う。もちろん若手にアドバイスをしていくことも大事だけど、みんなで競争してやっていきたいですね」

そうして臨む今季、公式戦での出場はルヴァンカップGS第2節長崎戦のみ。「自分に不甲斐なさを感じている」競争の中に日々身を置くからこそ、その結果に一層悔しさは募ります。それでもその時期に何をすべきかは、重ねた10年のキャリアが知っています。

「1日1日の練習を大事にしていくしかチャンスをもらえる方法はない。その時を無駄にしないよう、毎日少しずつでも成長できるよう日々を送っていればいつかはチャンスがくる。小さいことをコツコツと、今のままで良いと思ったら成長はできませんから」

自身の成長を志し、そしてチームの成長に繋ぐ。キャリアのほとんどを過ごすこのチームにも「粘り強さがついてきたし、簡単には負けない、そういうベースは本当に良くなってきている」とその過程に手応えを感じます。「あとは大胆なプレーが出てくれば、そこは僕の長所なんでね」そう笑う目が新人さながらに輝く島村選手でした。