馬入日記
2018.01.31
【マラガ日記:1月27日】「How is your feeling?」
指揮官は選手たちに問いかけた。「How is your feeling?」
キャンプも中盤にさしかかり、当初よりもフレッシュな感覚が褪せるのはごく自然なことだろう。そのうえで曺貴裁監督は、いまどのように感じながらトレーニングに臨んでいるかを選手たちに訊ね、彼らの未来を思いながら100%で取り組むことの大切さを説いた。またミーティングでは、前日のトレーニングマッチの振り返りも行なわれた模様だ。
2試合が組まれた前日、デンマーク1部のオールボー戦に出場した石川俊輝は、「初めてのゲームだったのでフレッシュな気持ちで臨みました」と語る一方、厳しく自身を見つめる。とりわけフォーカスしたのはゲーム終盤、自身のサイドチェンジを相手に奪われ、最終的に得点されたシーンだった。
「サイドチェンジを狙うのであれば通さなければいけない。きつい時間帯にああいうミスをなくさなければいけないと分かっていたし、ミスをすればJ1でもゴール前まで持ってこられてしまう。精度を高めて試合で自信を持って蹴ることのできるレベルまで持っていかなければいけないし、そのためにはポジショニングやファーストタッチも加えて意識しなければならない」
石川はキックの質の改善に言及しつつ、さらに今後の課題として、一歩寄せることや当たり負けをしないといった部分の向上を誓った。たとえば石川がそうであるように、普段戦うことのできない外国勢との勝負を通じて、彼らはそれぞれに取り組みの感度を高めている。
1月27日はくだんのミーティングのほか、前日のトレーニングマッチを踏まえ、個々に負荷の異なるメニューで汗を流した。スピードトレーニングは相変わらずの強度だ。
午後はジムで筋トレを行ない、夜はマラガ対ジローナを観戦した。
TEXT:隈元大吾