馬入日記

【マラガ日記:1月25日】「競争はあるけど」

IMG_5907ビルドアップからパスやクロス、アングル、シュートなどすべての質を突き詰める。ミキッチが好クロスでイジョンヒョプの得点をお膳立てすれば、石原広教や藤田征也もアレンステバノヴィッチのゴールをアシストした。岡本拓也のクロスも鋭い。たとえばそんなふうに、チームとしてやるべきを共有しながらそれぞれが自身の特長をトレーニングに散りばめる。各ポジションに才はひしめき、互いの切磋琢磨が成長を喚起する。

競争は激しい。ただ、たとえば端戸仁は言う。
「前線の枚数は多いですけど、でもその分、攻撃のバリエーションが増えるわけで、自分は非常にプラスに捉えている。もちろん試合に出るという意味では枚数が多いと大変かもしれないけど、でもそのなかで出ることができたらより自分自身もっと高いところに行けると思うし、競争はあるけど仲間なので、勝利を目指していくという意味ではみんなで同じ方向をしっかり見て、そのなかで自分の特徴を出しながらやれればいいのかなと思います」

「競争があるのはやっぱり楽しいですね」表原玄太の表情にも屈託はない。
「いま僕は競争していますけど、上手くなりたいと純粋に思っている自分が今年はいます。もっと上手くなれるんちゃうかなあという向上心が去年よりもかなりあると思います。いろんなものをもっと聞いて吸収したい」

IMG_6028競争の奥にチームを思う気持ちや飽くなき向上心が息づく。25日は、前述のメニューをはじめ、スピードトレーニングを全速で行なった。またセットプレーの練習にも着手し、チームとしての約束事を確認した。およそ2時間集中して汗を流すと、午後は当初予定されていた2部練習を取りやめ、体を休めたり、スーパーへ買い物に出かけたりして、思い思いにリフレッシュした。

キャンプ中盤からはトレーニングマッチも組まれている。クラブのYoutubeチャンネルではライブ配信も行なわれているので、ぜひチームの戦いぶりをチェックしてください。

TEXT:隈元大吾