馬入日記

【馬入日記:8月14日】ここから

IMG_4129 2長崎戦の78分、藤田征也選手が約2ヶ月ぶりにピッチに戻ってきました。2点リードする展開のなか、「久々でしたけど特別なことをするんじゃなくて、いつも通りの自分のプレーをしっかりやってチームに貢献できるように」と、10分あまりのプレー時間を確実に勝利で締めくくるべく、ピッチに足を踏み入れました。

開幕間もない頃から藤田選手にとって、今季は怪我との戦いの日々となりました。今季初先発となった第3節の金沢戦で負傷、途中退場を余儀なくされチームから離脱する日々に。そこから約3ヶ月後の6月3日、ホーム長崎戦で途中出場により復帰するもその後再離脱。なかなか思うように進まない時間のなか、それでもピッチに戻る自分の姿を意識し、地道なリハビリを続けました。「単に怪我を治すためのリハビリをするんじゃなくて、怪我をする前より成長して戻るんだと」そう心にしながら励むと同時に、チームへの想いを欠かすこともありませんでした。

「自分が長い間怪我をしてチームに迷惑をかけてしまっていましたし、みんな苦しいなかで戦ってくれていたんで、申し訳ない気持ちがありました。自分はプレーができなかったですけど、その中でチームに何ができるかなということは考えて、気になったことや自分が言った方が良いなと思うことは、そんなに多くはないですけどみんなと話すようにはしていましたね」

果たして戻ってきた先日の長崎戦では、限られた時間のなかで想いをぶつけるべく走り回りました。しかし記した復活への一歩目にも、満足感はありません。

「長崎戦は、自分は何もしていないですから。途中から出たからにはもっとチームを助けるようなプレーをしなくちゃいけないと思いましたし、相手も足が止まっていた状況だったので、試合を決定づけるようなプレーができていれば良かったと思います。これを次に活かして、もっと良いプレーができるようにしていきたい」

気がつけば今季のリーグ戦も残すところ15試合。「今まで散々休んできたんで」と苦笑いしながらも、チームと自身の果たすべきことはしっかり視界に捉えています。

「誰かが特別なことをするんじゃなく、チームとして大事にしている基本の部分を最初から最後まで徹底すること。それができているから今この順位に居られるんだと思うし、それを最後までしっかり続けていくことが結果を出すには1番大事だと思います。自分は前半戦に何もできなかった分、まずはしっかりチームに貢献したい。試合でプレーする、しないに関係なく、チームを引っ張っていくんだという良い意識を持ってやっていきたい」

これから佳境を迎えるJ2リーグ。戻ってきたチームを想う14番が、再びピッチを駆け出します。