馬入日記

【馬入日記:8月8日】信頼を得るために

IMG_4079早いもので8月も2週目。暑さもピークに達する馬入ですが、それに負けじと練習の温度も上がるばかりです。
「暑い暑い」と汗をぬぐう安東輝選手も、日々仲間とともにタフにトレーニグを消化。毎週末の試合に向けて、競争の毎日を送ります。

6月に行われた徳島ヴォルティスとのアウェイゲーム以来、試合出場は果たせていない安東選手。そこからは、なぜ試合に出られないのかを考える日々になっています。

「もともと前から『夢中になってプレーしてみろ』と言われることがあって。自分でもわかっている部分ではあったんですけど、色々と考えてしまう。ただ、具体的に夢中にってなんだろうと考えている時に、曺さんや石川コーチに話してもらったのが『練習で埋もれてしまっている』ということで。今の自分はそつなくプレーできて、良いプレーもあるんだけど、例えばチームの流れが悪い時に自分がボールを奪ってそこから連続してプレーをして、流れを引き寄せるようなプレーというのができているか。そういうところが足りないんだよと話をしてもらいました。やっぱり試合に出ていないと、自分のことにフォーカスしがちで、どうしたら自分のプレーを良くできるかということを考えがちなんですけど、確かにそういうプレーはできてないなと思って。まだそのレベルには達していないなと。だからその話をしてもらった後は、ある意味すっきり、そういう選手になろうと取り組んでいます」

チームに流れを引き寄せる、そういったプレーはその選手個人の力もさることながら、他の選手とのピッチとの共同作業でもあります。そういったプレーに近づくため、安東選手もいかに信頼を勝ち取るかが大事だと続けます。

「ピッチでプレーするのは選手ですし、やっぱりまずはチームメイトに信頼されるようにならなきゃいけない。隣の選手がプレーしやすいようにとか、前の選手が僕がいることでボールを受けやすくなるようにだとか。そういうプレーを心がけるようにしています。そうすれば試合中でも周りがボールを預けてくれるようになると思うし、そうなることで自分にもいろんなチャンスが回ってくると思う。ただまだ今はそこまでできていないです。例えば紅白戦で押し込まれた展開になった時、どうにかしないと、と思ってプレーしている反面、どうにもできていない自分がいるんです。そういう時は、まだ足りてないな、もっとそういう力を持たないと、と感じていますね」

チームの力となるべく、自身のプレーをいかにチームに還元するかと向き合う日々。それでも毎週末やってくる試合に向けて、いつ声がかかっても臨める準備は欠かしません。

IMG_4081「このチームはちゃんとプレーして、良いプレーをすればチャンスは必ず回ってくると思っています。だから全然ノーチャンスだとは思っていません。なんだか当たり前のことなんですけど、毎回試合のメンバーが発表される時、ドキドキするんですよね。これってたぶん大事なことで、自分が諦めずにしっかりやれているからだと思うんです。そういう意味では準備はいつもできていると思っていますし、出れば良いプレーをしようと、自信も持つようにしています」

手繰り寄せたい試合出場と、仲間からの信頼と。「当然ながら、積み重ねが大事です」弛ますことなく繰り返す毎日に、今日も安東選手が汗を流します。