J2リーグ第26節 湘南vs松本 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
松本さん相手にはこういう試合になるなというのは試合の始まる前から予測していましたが、本当に予測通りのタフな戦いになりました。前回に続いて今日は1点、我々のミステイクもあるんですけれど、相手に上回られて失点でスタートになりました。前期はそのまま逃げ切られたりとか、勝点1に終わった試合が多かったんですけれど、やる事を変えず、しっかり1点取り切ったことが、今日の勝点3に繋がったのかなと。
システムの形を変えて松本さんに相対する時に、攻撃的になるべく敵陣でボールを動かして、相手のゴールに迫っていくということを今日いるメンバーでやりました。前節からシマ(島村毅)と(齊藤)未月と(表原)玄太を変えてサブにしましたけれども、彼らが悪かった訳ではなくて、ゲームプランの中でそういうやり方しました。ちょっとサブのメンバーの配置をもう少し僕なりに気を使ってやらなきゃいけないかなと、采配の面で少し反省はありますが、最後まで点を取る姿勢を失わず、足を止めないでやれたのが、勝因になったかなと思います。
毎試合、毎試合、前節勝ったからといって次の試合の指定席は無いというのが我々のスタイルですけども、今週良かった選手をピッチに立たせるということで、非常に出た選手がまた良い仕事をしてくれたと思います。何より初めて皆さんも、あんな小ちゃい選手が何をするのかなと思って見ていたと思いますけれど、特別指定の選手がJ2の半ばのこのタフな時期に試合に出るというのは僕が監督をやって来た中で初めてですし、だけど本当に予想通りのプレーをしてくれました。ちょっと前半、逆に探してボールを2、3回失いましたけれども、それもちゃんと学んで後半しっかり入ってくれました。我々のチームに加入する選手としては非常に楽しみだなと改めて思いましたし、小さくてもサッカーは出来るというタイプの選手だと思うので、これから続く子どもたちとか、我々のアカデミーのユース、ジュニアユースの模範になるような選手になってもらいたいなと思います。やっぱり高校、大学とメンタルの部分も鍛えられて、全然ビビらないというのは、今日の試合で証明されたので、来週からはユニバーシアードの代表で台北に行きますけども、代表や鹿屋体育大学の活動がある中で、また時間があれば我々のチームにまた入って、力になってもらいたいなと思います。
次は長崎さんとの試合です。ここで点を取ったけど追いつかれて悔しい分け方をしたので、アウェイの大変な移動もありますけれども、もう一度選手たちと協力して、何とか勝点を取れるように準備したいと思います。
曺監督 質疑応答
- 立ち上がりに多少不安定さがあったと思うが、持ち直したというところはどう評価しているか?
いや、不安定な入りをしたというよりも、まあコーナーキックを取られてその1本でやられたというか。立ち上がりの入りは悪くはなかったと思います。どちらかというとリスクを冒してやっているんで、リスクを最小限に減らしてやるというよりもリスクを冒して、ハイリスクハイリターンじゃないですけれど、そういうやり方をしようと思って今日決めてやったので、その中ではああいうこともあるのかなというのは想定内ではありました。失点はちょっと早かったかなというのはありますけれど、結果的には後半に失点するよりも、前半の早い時間で失点した方が切り替えられたなというふうには思います。でも反省はしないといけないです。
- 後半相手が形を変えた一方で湘南は変えなかったのは手応えがあったからか?
少し前線からプレッシャーをかけられているところもあったんですけれど、逆に我々がリードしていたので、ちょっと相手にプレッシャーをかけられても、逆に裏のスペースが空くなという感じがありました。ムルジャが途中で1回ミドルシュート打ちましたけれど、あの形で最後仕留めたいというのがあったので。同じ形でやって、相手にちょっと持たれて窮屈だなという感じはありましたけれど、最終ラインもそんなに慌てなかったですし、そこはソリさん(反町監督)のやってくることを抑えながら変える必要はないなと。ただ(岡本)拓也が早く怪我してしまったので、それに関するその前後の5分間くらいはちょっとバタバタしてしまったので、そこは反省しないといけません。ただ前半のやり方や、後半相手も少し変えてきてという中でいうと、それも含めてサッカーなので、ちょっと相手にボール持たれてゴール前で作られてる場面、ファールで危ないときもありましたけれど、そういう時間帯をしのぎ切って本当ならもう1点取れればよかったと思います。最初から今までとちょっと形を変えてきてやったことと、相手がそれに合わせてきたことは、そういうふうになるんじゃないかなという予想はしていました。ただ、松本さんはリードされてたんで割り切ってやってきたと思う。ただこういったことは大体結果論だと思っています。
- 後半に大きな声でムルジャ選手に指示を送っていたが?
彼はまだ我々のチームに来て間もないですけれど、やっぱり湘南に来たら湘南の求めるものを、外国人であろうが若かろうが、みんなやっていくというのが我々のスタイルだと思っています。それは別に個性を消すのではなくて、選手を伸ばすためのものなので、彼も途中からですごく難しい状況でしたけれど、球際の姿勢とかそういったところが物足りないと思ったので、それはシンプルに伝えました。でもそれを学んでまた次やってくれればなと思います。
反町監督 総括
10位あたりを探っているチームとトップを走っているチームの差はみなさん見て、よくわかったかなと思います。これが我々の実力であるというふうには、残念ながら思うしかないと思います。今日は松本で大きなお祭りだったんですけど、それを無視してまでも来てくれた松本からのザポーターにはこの高温多湿の中本当に感謝しています。ただ、ブーイングされてもおかしくないような試合を、特に前半ですけど、見せてしまい申し訳ないなと思います。後半、向こうも少し「らしさ」が消えた部分もありますし、我々は逆に発奮されたのかどうかわかりませんけども、少しはサッカーらしいサッカーが見られました。ただサッカーというのは、何回も繰り返しますけども、その時ではもう遅いんです。そんなに簡単にひっくり返せるほど湘南は甘くはないですからね。先制したら1回も負けてないんじゃないかな、湘南は。だから守るところはしっかり抑えて、隙を伺って、チャンスを作るという、向こうの思い通りの試合になったんじゃないかなと思います。本当に暑いなかよくやったとは思いますけども、労ってあげたいんですけども、勝負として考えた場合には、悔しいですけれど相当差があると思いました。
反町監督 質疑応答
- 前回対戦した時と湘南との実力差は変わったか?
2試合やっただけではなんとも言えないです。それを相対的に見るのも今試合が終わったばかりなんで難しいですけど、本当は差が縮まったというふうに言えば良い記事になるかもしれませんけれども、そうじゃないと思いますよね。
一人ひとりが持っているボールに対する執着心とかエネルギーとか、それは戦術的なものではなくてフットボーラーたるものそこでやっぱり見せなければいけない。その点ではどう見てもそれを見せられない自分たちがいるわけです。その1試合だけ、この1試合だけでやろうとしてみても無理なんですよね。湘南はそういう意味では、僕がいるときからそうですけどしっかり鍛え上げられているチームだと思います。だから選手にも他のチームとのプレッシャーの度合いは違うよと話していました。でもやっぱりああいうハイプレスに完全に負けてしまって、それにビビってしまって。誰かにパスして「はい僕はパスが成功したから次はあなたが何とかしてください」という人任せのサッカーになってしまう。だから見てる我々としては楽しくも何ともないですよね。もう逃げて逃げて逃げて、逃げまくって。しかも点を取られてしまったからさらに逃げる。現実を逃避しちゃっているから、それではやはりこういう結果に自ずとなるでしょうね。
曺はさっきラッキーだったと言ってましたけれど、ラッキーを産むのも向こうの力で、我々はそのラッキーを産む力もなかったわけですから。ラッキーでやられても相当な差があるというふうに思った方が良いと思っています。
- 前半の松本の悪かったところは?
いろいろありますけど、さっき言ったように、ハーフタイムに言いましたけどビビってサッカーやっているってこと。それに尽きます。何回も言いますけれど、同じミスでも積極的にトライしてミスするんだったら、サッカーはミスのスポーツなので、それはしょうがない。でもネガティブになって、逃げて逃げて逃げてミスするというのは、これはもうサッカープレーヤーとして悲しいですよね。しかもこういう(順位の)上の方と試合するときにはやっぱりどう猛果敢にやらなければいけないんですけど、どう猛さがどっちあったかというと皆さんご存知の通り向こうですよね。それはホームアウェイ関係ないです。そうなるとこういうふうな試合になります。その点は当然映像でも見せて、向こうのどう猛なところを見せて臨みましたが、我々はどう猛なところを見せられちゃって逆にビビってしまったということです。だから前半はそれで、ハーフタイムにやっぱりどう猛にならなくちゃいけないよと話をして、少しどう猛になりましたけど、檻を突き破って出るようなそういう力はなかったですね。
- どう猛さを出せないバックグラウンドは何だと思うか?
結局自分に自信がないのかもしれません。だから良い時は良いんですけれど、少しダメになると全部プレーが逃げがちになってしまう。その点ではある意味セルジーニョなんかは、そんなのお構いなしなんですよ。彼だけですよ、どう猛だったのは、あの髪型見てわかるように。でも他の選手は、相手がどう猛にドカンとぶつけてきたら、もう2回目からは逃げてしまうというか。それは2流とは言いませんけれど、一流とは言えないですよね。1.3か1.4流です、フットボーラーとしては。それをなんとか1流にさせようと努力しているんですけれど。皆さんもわかっている通りこの試合の意義というのは非常に高いわけです。それでこうなってしまったのだから、もう、ずっこけです。まあ後は早く点をとりすぎてしまったという、余計ずっこけてしまったという。0−0で拮抗したゲームをやっている方が良かったのかもしれないです。
- 自信のなさの背景は?
どうでしょうね、それは人間的なもの、人間性があると思います。クオリティももちろん向こうの方が上です、球際のところとか。球際の戦いというのも今日一つのキーワードでしたし、ボールがどっちに転がっていくのかを見れば明らかに向こう。それは我々が、もしかしたら人工芝で練習をやっているからかもしれないし、もともとそういうところで強くない選手が多いのかもしれないし。だから今回、今年でいうと上の方のチームにほとんど勝つことができないというのはそういうことなんですよね。
- 後半、具体的にどういった対策を敷いたか?
具体的には、フリーになっていた向こうのアンカーのところにボランチが行っていて、そうなると出ていったボランチの横のところを狙われて、相手のサイドのMFや、今日は向こうは4バックにしてきたので、トップ下の選手がどんどんどんどん入れ替わり立ち替わりボールを受けて、我々のキーパーにとっては45度のところで起点作られていました。そうなるとどうしてもゲームプラン上変えなければいけないので、2トップに変えてそこの秋野(央樹)のところに(工藤)浩平を置いて、そこの攻撃のスタートというか、2番目のところを抑えにいきました。そのあと、俺が向こうの監督だったら変えるかなと思ったんですけれど、結局そのまま遂行してきたので、そこのところは少し蓋をしてボールを奪う位置が高くなりましたよね。前半はシュートを打たれるか自陣のペナルティエリアの手前のところでボール取っていたわけで、しかもうちがボールを取ったら変なところに当てちゃってそれがゴールになってしまったわけですから。それは取り所が低いからであって決して(相手にとって)ラッキーでもなんでもないんですよね。だからそれをなんとか中盤のエリアのところでボールを奪えるようにしなければ、向こうの思い通りにこのまま試合が終わってしまう。それで変えたところ、そこそこ良い形でボールも奪えましたし、シュートのチャンスも、少しリスキーではありますけど同数ですしね。それについてはそこそこうまくいったと思います。
選手コメント
FW 17端戸 仁
早い時間帯で失点してしまいましたが、しっかりとチームとしてボールを動かしながら相手のゴールに迫って行った中での得点だったので、そこで前半で逆転できたことはこれまでの自分たちとは違ったところだったと思います。逆転というのは力がないとできないことだと思うので、そこで勝ち切れたのは良かったと思います。(2点目のシーンは)普段あの位置で自分がボールを奪えることがあまりないですけど、諦めずに追っていれば行けるんだなと感じましたし、(齊藤)未月とかはああいうところで奪うのが得意ですけど、それがしっかり得点に繋げられたのは大きかったと思います。
GK 1秋元 陽太
(失点後は)誰がマークに付くのかだとかの確認はみんなですぐ話をしました。マークを外さないこととか、最後に体を張ること、自分であればしっかり弾くという課題がそれぞれ個人個人に出たと思うので、そこは反省して次に活かしていきたいです。失点してしまったので入りはあまり良くなかったですけれど、そこから相手も少し引いてくる感じがあったのでそこから自分たちのサッカーが出せるようになったと思います。前半のうちに逆転できましたけれど、後半あと1点取って試合を終わらせるということができなかったのは課題だと思うので、そこはここからのアウェイ2連戦に向けて課題としてまた取り組んでいきたいです。後期はアウェイで勝てていませんし、これから先、上に行くためにはアウェイで勝つことが大事だと思うので、中3日ですけど、積み上げて安定してきた部分を継続させて、次もしっかり戦っていきたいです。
MF 8山田 直輝
失点してしまったことは良くなかったですし、僕も失点に絡んでしまったので。ただ今の湘南なら逆転できるという余裕が僕の中にはあって、慌てることなく相手をじっくり押し込みながら、体力を削りながらできたと思います。最近先制されることがあまりなくて、久々に先制されました。その中で前期とは違って力で押し返せるという自信が、他の選手がどうだったかはわかりませんが僕の中にはありました。それを実行できて良かったと思います。チームが勝てる団体になれてきていると感じていますし、失点したからといって1点も取れずに終わる試合にはならないだろうなと今日は感じていました。(得点について)相手のミスだと言う人もいるとは思いますけど、あれは湘南らしく、全部にはめ込んで「これ取れるな」と正直思ったので、湘南らしい点だったと思います。(端戸)仁も後ろから来ていた選手もはめ込めていたので、これはGKに返すだろうなとあのシーンは思って、GKに行こうと思っていたところで仁が奪ってくれたので、そこからポジションを取り直しました。そこからは流し込むだけでした。
MF 40松田 天馬
(Jリーグデビューだったが?)周りを見たら観客の方がいっぱいいますし、声もあまり通らなくて、本当に違うなと感じました。その中でもできるだけ声をかけて、コミュニケーションが大事だなと思っていました。まだまだでしたけど、それでもよくコミュニケーションは取れたと思います。徐々にですけど、楽しむことはできました。後半はは少し余裕も出てきて、楽しむことはできたと思います。走るチームだということはわかって来ているので、そこはしっかりやって行きたいと思っています。そこと併せて自分の特徴を出していかなければいけないと思います。(プロの環境でプレーして見て)練習から強度が違いますし、本当に質も高いです。そこはついていくのが必死です。でもまだまだできるとは思っています。チームのやり方を全ては理解できていないかもしれませんが、しっかり吸収してこれからもやっていきたいと思います。
J2リーグ第26節 湘南vs松本 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
松本さん相手にはこういう試合になるなというのは試合の始まる前から予測していましたが、本当に予測通りのタフな戦いになりました。前回に続いて今日は1点、我々のミステイクもあるんですけれど、相手に上回られて失点でスタートになりました。前期はそのまま逃げ切られたりとか、勝点1に終わった試合が多かったんですけれど、やる事を変えず、しっかり1点取り切ったことが、今日の勝点3に繋がったのかなと。
システムの形を変えて松本さんに相対する時に、攻撃的になるべく敵陣でボールを動かして、相手のゴールに迫っていくということを今日いるメンバーでやりました。前節からシマ(島村毅)と(齊藤)未月と(表原)玄太を変えてサブにしましたけれども、彼らが悪かった訳ではなくて、ゲームプランの中でそういうやり方しました。ちょっとサブのメンバーの配置をもう少し僕なりに気を使ってやらなきゃいけないかなと、采配の面で少し反省はありますが、最後まで点を取る姿勢を失わず、足を止めないでやれたのが、勝因になったかなと思います。
毎試合、毎試合、前節勝ったからといって次の試合の指定席は無いというのが我々のスタイルですけども、今週良かった選手をピッチに立たせるということで、非常に出た選手がまた良い仕事をしてくれたと思います。何より初めて皆さんも、あんな小ちゃい選手が何をするのかなと思って見ていたと思いますけれど、特別指定の選手がJ2の半ばのこのタフな時期に試合に出るというのは僕が監督をやって来た中で初めてですし、だけど本当に予想通りのプレーをしてくれました。ちょっと前半、逆に探してボールを2、3回失いましたけれども、それもちゃんと学んで後半しっかり入ってくれました。我々のチームに加入する選手としては非常に楽しみだなと改めて思いましたし、小さくてもサッカーは出来るというタイプの選手だと思うので、これから続く子どもたちとか、我々のアカデミーのユース、ジュニアユースの模範になるような選手になってもらいたいなと思います。やっぱり高校、大学とメンタルの部分も鍛えられて、全然ビビらないというのは、今日の試合で証明されたので、来週からはユニバーシアードの代表で台北に行きますけども、代表や鹿屋体育大学の活動がある中で、また時間があれば我々のチームにまた入って、力になってもらいたいなと思います。
次は長崎さんとの試合です。ここで点を取ったけど追いつかれて悔しい分け方をしたので、アウェイの大変な移動もありますけれども、もう一度選手たちと協力して、何とか勝点を取れるように準備したいと思います。
曺監督 質疑応答
- 立ち上がりに多少不安定さがあったと思うが、持ち直したというところはどう評価しているか?
いや、不安定な入りをしたというよりも、まあコーナーキックを取られてその1本でやられたというか。立ち上がりの入りは悪くはなかったと思います。どちらかというとリスクを冒してやっているんで、リスクを最小限に減らしてやるというよりもリスクを冒して、ハイリスクハイリターンじゃないですけれど、そういうやり方をしようと思って今日決めてやったので、その中ではああいうこともあるのかなというのは想定内ではありました。失点はちょっと早かったかなというのはありますけれど、結果的には後半に失点するよりも、前半の早い時間で失点した方が切り替えられたなというふうには思います。でも反省はしないといけないです。
- 後半相手が形を変えた一方で湘南は変えなかったのは手応えがあったからか?
少し前線からプレッシャーをかけられているところもあったんですけれど、逆に我々がリードしていたので、ちょっと相手にプレッシャーをかけられても、逆に裏のスペースが空くなという感じがありました。ムルジャが途中で1回ミドルシュート打ちましたけれど、あの形で最後仕留めたいというのがあったので。同じ形でやって、相手にちょっと持たれて窮屈だなという感じはありましたけれど、最終ラインもそんなに慌てなかったですし、そこはソリさん(反町監督)のやってくることを抑えながら変える必要はないなと。ただ(岡本)拓也が早く怪我してしまったので、それに関するその前後の5分間くらいはちょっとバタバタしてしまったので、そこは反省しないといけません。ただ前半のやり方や、後半相手も少し変えてきてという中でいうと、それも含めてサッカーなので、ちょっと相手にボール持たれてゴール前で作られてる場面、ファールで危ないときもありましたけれど、そういう時間帯をしのぎ切って本当ならもう1点取れればよかったと思います。最初から今までとちょっと形を変えてきてやったことと、相手がそれに合わせてきたことは、そういうふうになるんじゃないかなという予想はしていました。ただ、松本さんはリードされてたんで割り切ってやってきたと思う。ただこういったことは大体結果論だと思っています。
- 後半に大きな声でムルジャ選手に指示を送っていたが?
彼はまだ我々のチームに来て間もないですけれど、やっぱり湘南に来たら湘南の求めるものを、外国人であろうが若かろうが、みんなやっていくというのが我々のスタイルだと思っています。それは別に個性を消すのではなくて、選手を伸ばすためのものなので、彼も途中からですごく難しい状況でしたけれど、球際の姿勢とかそういったところが物足りないと思ったので、それはシンプルに伝えました。でもそれを学んでまた次やってくれればなと思います。
反町監督 総括
10位あたりを探っているチームとトップを走っているチームの差はみなさん見て、よくわかったかなと思います。これが我々の実力であるというふうには、残念ながら思うしかないと思います。今日は松本で大きなお祭りだったんですけど、それを無視してまでも来てくれた松本からのザポーターにはこの高温多湿の中本当に感謝しています。ただ、ブーイングされてもおかしくないような試合を、特に前半ですけど、見せてしまい申し訳ないなと思います。後半、向こうも少し「らしさ」が消えた部分もありますし、我々は逆に発奮されたのかどうかわかりませんけども、少しはサッカーらしいサッカーが見られました。ただサッカーというのは、何回も繰り返しますけども、その時ではもう遅いんです。そんなに簡単にひっくり返せるほど湘南は甘くはないですからね。先制したら1回も負けてないんじゃないかな、湘南は。だから守るところはしっかり抑えて、隙を伺って、チャンスを作るという、向こうの思い通りの試合になったんじゃないかなと思います。本当に暑いなかよくやったとは思いますけども、労ってあげたいんですけども、勝負として考えた場合には、悔しいですけれど相当差があると思いました。
反町監督 質疑応答
- 前回対戦した時と湘南との実力差は変わったか?
2試合やっただけではなんとも言えないです。それを相対的に見るのも今試合が終わったばかりなんで難しいですけど、本当は差が縮まったというふうに言えば良い記事になるかもしれませんけれども、そうじゃないと思いますよね。
一人ひとりが持っているボールに対する執着心とかエネルギーとか、それは戦術的なものではなくてフットボーラーたるものそこでやっぱり見せなければいけない。その点ではどう見てもそれを見せられない自分たちがいるわけです。その1試合だけ、この1試合だけでやろうとしてみても無理なんですよね。湘南はそういう意味では、僕がいるときからそうですけどしっかり鍛え上げられているチームだと思います。だから選手にも他のチームとのプレッシャーの度合いは違うよと話していました。でもやっぱりああいうハイプレスに完全に負けてしまって、それにビビってしまって。誰かにパスして「はい僕はパスが成功したから次はあなたが何とかしてください」という人任せのサッカーになってしまう。だから見てる我々としては楽しくも何ともないですよね。もう逃げて逃げて逃げて、逃げまくって。しかも点を取られてしまったからさらに逃げる。現実を逃避しちゃっているから、それではやはりこういう結果に自ずとなるでしょうね。
曺はさっきラッキーだったと言ってましたけれど、ラッキーを産むのも向こうの力で、我々はそのラッキーを産む力もなかったわけですから。ラッキーでやられても相当な差があるというふうに思った方が良いと思っています。
- 前半の松本の悪かったところは?
いろいろありますけど、さっき言ったように、ハーフタイムに言いましたけどビビってサッカーやっているってこと。それに尽きます。何回も言いますけれど、同じミスでも積極的にトライしてミスするんだったら、サッカーはミスのスポーツなので、それはしょうがない。でもネガティブになって、逃げて逃げて逃げてミスするというのは、これはもうサッカープレーヤーとして悲しいですよね。しかもこういう(順位の)上の方と試合するときにはやっぱりどう猛果敢にやらなければいけないんですけど、どう猛さがどっちあったかというと皆さんご存知の通り向こうですよね。それはホームアウェイ関係ないです。そうなるとこういうふうな試合になります。その点は当然映像でも見せて、向こうのどう猛なところを見せて臨みましたが、我々はどう猛なところを見せられちゃって逆にビビってしまったということです。だから前半はそれで、ハーフタイムにやっぱりどう猛にならなくちゃいけないよと話をして、少しどう猛になりましたけど、檻を突き破って出るようなそういう力はなかったですね。
- どう猛さを出せないバックグラウンドは何だと思うか?
結局自分に自信がないのかもしれません。だから良い時は良いんですけれど、少しダメになると全部プレーが逃げがちになってしまう。その点ではある意味セルジーニョなんかは、そんなのお構いなしなんですよ。彼だけですよ、どう猛だったのは、あの髪型見てわかるように。でも他の選手は、相手がどう猛にドカンとぶつけてきたら、もう2回目からは逃げてしまうというか。それは2流とは言いませんけれど、一流とは言えないですよね。1.3か1.4流です、フットボーラーとしては。それをなんとか1流にさせようと努力しているんですけれど。皆さんもわかっている通りこの試合の意義というのは非常に高いわけです。それでこうなってしまったのだから、もう、ずっこけです。まあ後は早く点をとりすぎてしまったという、余計ずっこけてしまったという。0−0で拮抗したゲームをやっている方が良かったのかもしれないです。
- 自信のなさの背景は?
どうでしょうね、それは人間的なもの、人間性があると思います。クオリティももちろん向こうの方が上です、球際のところとか。球際の戦いというのも今日一つのキーワードでしたし、ボールがどっちに転がっていくのかを見れば明らかに向こう。それは我々が、もしかしたら人工芝で練習をやっているからかもしれないし、もともとそういうところで強くない選手が多いのかもしれないし。だから今回、今年でいうと上の方のチームにほとんど勝つことができないというのはそういうことなんですよね。
- 後半、具体的にどういった対策を敷いたか?
具体的には、フリーになっていた向こうのアンカーのところにボランチが行っていて、そうなると出ていったボランチの横のところを狙われて、相手のサイドのMFや、今日は向こうは4バックにしてきたので、トップ下の選手がどんどんどんどん入れ替わり立ち替わりボールを受けて、我々のキーパーにとっては45度のところで起点作られていました。そうなるとどうしてもゲームプラン上変えなければいけないので、2トップに変えてそこの秋野(央樹)のところに(工藤)浩平を置いて、そこの攻撃のスタートというか、2番目のところを抑えにいきました。そのあと、俺が向こうの監督だったら変えるかなと思ったんですけれど、結局そのまま遂行してきたので、そこのところは少し蓋をしてボールを奪う位置が高くなりましたよね。前半はシュートを打たれるか自陣のペナルティエリアの手前のところでボール取っていたわけで、しかもうちがボールを取ったら変なところに当てちゃってそれがゴールになってしまったわけですから。それは取り所が低いからであって決して(相手にとって)ラッキーでもなんでもないんですよね。だからそれをなんとか中盤のエリアのところでボールを奪えるようにしなければ、向こうの思い通りにこのまま試合が終わってしまう。それで変えたところ、そこそこ良い形でボールも奪えましたし、シュートのチャンスも、少しリスキーではありますけど同数ですしね。それについてはそこそこうまくいったと思います。
選手コメント
FW 17端戸 仁
早い時間帯で失点してしまいましたが、しっかりとチームとしてボールを動かしながら相手のゴールに迫って行った中での得点だったので、そこで前半で逆転できたことはこれまでの自分たちとは違ったところだったと思います。逆転というのは力がないとできないことだと思うので、そこで勝ち切れたのは良かったと思います。(2点目のシーンは)普段あの位置で自分がボールを奪えることがあまりないですけど、諦めずに追っていれば行けるんだなと感じましたし、(齊藤)未月とかはああいうところで奪うのが得意ですけど、それがしっかり得点に繋げられたのは大きかったと思います。
GK 1秋元 陽太
(失点後は)誰がマークに付くのかだとかの確認はみんなですぐ話をしました。マークを外さないこととか、最後に体を張ること、自分であればしっかり弾くという課題がそれぞれ個人個人に出たと思うので、そこは反省して次に活かしていきたいです。失点してしまったので入りはあまり良くなかったですけれど、そこから相手も少し引いてくる感じがあったのでそこから自分たちのサッカーが出せるようになったと思います。前半のうちに逆転できましたけれど、後半あと1点取って試合を終わらせるということができなかったのは課題だと思うので、そこはここからのアウェイ2連戦に向けて課題としてまた取り組んでいきたいです。後期はアウェイで勝てていませんし、これから先、上に行くためにはアウェイで勝つことが大事だと思うので、中3日ですけど、積み上げて安定してきた部分を継続させて、次もしっかり戦っていきたいです。
MF 8山田 直輝
失点してしまったことは良くなかったですし、僕も失点に絡んでしまったので。ただ今の湘南なら逆転できるという余裕が僕の中にはあって、慌てることなく相手をじっくり押し込みながら、体力を削りながらできたと思います。最近先制されることがあまりなくて、久々に先制されました。その中で前期とは違って力で押し返せるという自信が、他の選手がどうだったかはわかりませんが僕の中にはありました。それを実行できて良かったと思います。チームが勝てる団体になれてきていると感じていますし、失点したからといって1点も取れずに終わる試合にはならないだろうなと今日は感じていました。(得点について)相手のミスだと言う人もいるとは思いますけど、あれは湘南らしく、全部にはめ込んで「これ取れるな」と正直思ったので、湘南らしい点だったと思います。(端戸)仁も後ろから来ていた選手もはめ込めていたので、これはGKに返すだろうなとあのシーンは思って、GKに行こうと思っていたところで仁が奪ってくれたので、そこからポジションを取り直しました。そこからは流し込むだけでした。
MF 40松田 天馬
(Jリーグデビューだったが?)周りを見たら観客の方がいっぱいいますし、声もあまり通らなくて、本当に違うなと感じました。その中でもできるだけ声をかけて、コミュニケーションが大事だなと思っていました。まだまだでしたけど、それでもよくコミュニケーションは取れたと思います。徐々にですけど、楽しむことはできました。後半はは少し余裕も出てきて、楽しむことはできたと思います。走るチームだということはわかって来ているので、そこはしっかりやって行きたいと思っています。そこと併せて自分の特徴を出していかなければいけないと思います。(プロの環境でプレーして見て)練習から強度が違いますし、本当に質も高いです。そこはついていくのが必死です。でもまだまだできるとは思っています。チームのやり方を全ては理解できていないかもしれませんが、しっかり吸収してこれからもやっていきたいと思います。