馬入日記
【馬入日記:7月28日】原点を見つめ直す
先週末の山形戦を振り返り「悪いところばかりが出てしまった試合だと思います」と語るのは岡本拓也選手。右サイドで今季独特の存在感を放つ岡本選手ですが、この試合では相手に先んじるプレーができませんでした。
「チームとして毎試合勝てるように臨んでいるつもりですけど、どこかに気の緩みがあったのかもしれない。相手は4連敗している状況から首位のうちに対してしっかり戦って来たのに対し、こっちは一歩引くような戦いをしてしまった。うちに対して対策をしてくる感じはどの試合でもありますけど、そういう相手にも受け身にならずに先手を取っていかないといけないと思います。それができれば相手のメンタルはきつくなるし、ワンプレーごとの先手が先制点にもつながってくる。ただ、そういうプレーは山形戦ではできませんでした」
思い返せば今季一度目の山形との戦いも敗戦。その後チームとして大事にすべきを見つめ直し、再びチームを上昇への軌道に乗せた後の、再びの敗戦となった前節。山形に改めて思い知らされた原点に立ち返る必要性を感じながら、明日7月29日は徳島との一戦に臨みます。
「良いタイミング」だと、岡本選手は話します。
「ここは非常に大事な試合。だからこそ山形戦を終えて、基本的なところを見直して原点に戻る、そういうことが絶対に必要だと思います。徳島は後ろから丁寧に繋いで来て、前線や中盤の技術の高い選手たちがコンビネーションで崩してくる。前回の対戦でもそういうことは感じましたし、今回はそういうことはやらせたくない」
本拠に迎える大一番は、前節敗れたチームにとって真価を問われる一戦でもあります。意識するのはこの一戦での勝点3に止まらず、これから自分たちがどうあるべきかまで及びます。
「これから先、より強い相手とか、もしくはJ1に上がっていくということを考えれば、自分たちのストロングというのは毎回出していかなければならない。そうじゃないとこの先戦っていくことはできない。ストロングを出し、その上にプラスして勝っていけるチームにならなければけないと感じています」
負けから学ぶのだと、曺監督も事あるごとに口にします。選手も一つひとつの黒星を無駄にすることなく、必ずやその次の飛躍に繋げてくれるはず。岡本選手の語るよう、原点を見つめ直したチームは明日、ホームで徳島を迎えます。