馬入日記

【馬入日記:7月27日】出番に備える

DSC_0669「やっぱり、リーグ戦で取りたいですね」

さかのぼること約2週間。天皇杯で磐田と戦った試合でマークした今季初得点について表原玄太選手に聞くと、悔しさをにじませてそう答えました。「得点のタイミングからしてもなかなか価値を見出すのも難しいし、やっぱりリーグ戦で取らないと」と、その1点に満足の様子はありません。

今季ここまで15試合に出場しながら、9試合は途中からの出場となっている表原選手。出場時間も1試合あたりにすると約43分と90分の半分に満たない数字です。限られた時間の中で、得点をはじめどういった働きをするか。本人もより効果的なプレーを発揮するため、その役割を常に頭に入れています。

「いつも思っていることですけど、途中から入る選手は違いを見せられないといけないと思います。周りの選手が疲れている時にはできないプレー、より素早く相手にプレッシャーに行くとか、相手のDFが居る厳しいエリアにどんどん入っていくようなプレーはしなくちゃと思っています。そのためには、試合中のウォーミングアップってすごく大事なんですよ。良い状態で入るために、自分では神経使ってやっています」

途中出場が多いとはいえ、もちろん毎週のトレーニングでは次の試合での先発を狙う。「練習ではアピールしていますけど、なかなか簡単ではないですよね」苦心を携えながらでも、しかしその努力をすることがたとえ途中からの出場になったとしても活きてくると考えます。

「毎回スタートで出るメンタルを作っておかないと、いざ途中から出ることになってもそこで良いプレーはできない。だから仮にスタートから外れそうな時でも、前日からスタートで出るんだという気持ちを作っています。それは僕の数少ない経験でも、必要だと言えることだと思っています」

湘南に加入して半年が経ち、巡ってくる出番に想いをぶつけてきた表原選手。「ゴールに直接関与はできていないかもしれないですけど、僕が入ってから生まれた得点もありますし、何かしら貢献できてると思うようにしたい」前向きに振り返るここまでと、それを糧に進む後半戦と。「練習で、最初の頃は驚いていたようなプレスも今は何も感じない、良い意味で慣れてきています」日々の積み重ねに向上を感じ、虎視眈々と出番を待つ表原選手が、再びピッチで確かな仕事を果たしてくれるはずです。