監督・選手コメント

J2リーグ第22節 大分vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
2日前、3日前から九州地方の皆様が豪雨により大変な思いをされて、亡くなった方も複数いらっしゃるということで、この場をお借りしてお悔やみ申し上げたいと思います。そういう地に来てサッカーを、本来であれば楽しむ気持ちにサポーターの方もなっておられるのかなと思うと、僕自身もちょっと複雑な気持ちですけれど、プロなのでやるからには勝点3を目指して戦いました。
前期(の大分戦)は本当に入りが悪くて、立ち上がりの1点を返せなくて勝点1も得ることができませんでした。その中で今日は最後の最後まで勝点3を狙ってプレーしたつもりですけれど、そういう意味では非常に残念ですが、アウェイのこういう厳しい戦いで勝点1を無失点で得られたということはポジティブに捉えたいです。今日は複数のシステムややり方で仕掛けていきましたが、あと一歩ゴール前で運があれば、運で済ませてはいけないですけれど、我々に勝点3が転がって来ていたかもしれませんし、逆に相手の大分さんのカウンターの牙も鋭いものがありましたし、お互いに勝点1は痛み分けなのかなと感じています。
あと20試合ですが、相手をいなして横綱相撲をとる気はありませんしできるチームでも我々はありません。一戦一戦、フィジカル的にもメンタル的にも、技術的にも戦術的にも強くなっていく、そういうチームでなければならないと思っています。今日いろんなやり方をしても選手がしっかり理解をして相手に仕掛けていったという点では手応えはありますし、逆にそこで悪い流れでカウンターを食らっても秋元(陽太)中心によく後ろも我慢してくれました。大事な次の天皇杯とホームの東京V戦がありますので、それまでにしっかりコンディションを回復して、勝ちと負けと引き分けしかない中で勝点を取って行っているということを前向きに捉えて次に向かいたいと思います。
大分さんはJ3に降格されてから1年で上がってこられて、片野坂監督が本当にソリッドで攻撃的なチームを作っていると思いますし、そのエネルギーは前にここに来た時よりも感じました。指揮を執っていて本当に熱く燃えるような試合ができたと思いますし、大分さんも若い選手が多いので、お互いに日本のサッカーのために選手を成長させていくというスタンスでやっていきたいと、少し上から目線かもしれませんが思いました。

曺監督 質疑応答

- 後半の最初からシステムを変えたが、暑さがプランに影響したことはあったか?

今年はある一定のシステムにとらわれず、選手の調子の良さとかで相手に対して変えたりもしている中で、どっちで行こうか正直迷いました。ただ今までの流れもあったので、最初は慣れたシステムで入った中で、0-0になって後半早い時間でそういうことはやろうという準備はしていましたし選手にも伝えていました。ただこれだけ暑かったので、奈良輪(雄太)が悪かったわけでは決してなかったんですけど、後半頭からそうした方が選手も割り切ってやれるかなと思ってそうしました。実際それで良い形でボールを運んでシュートまでいけたシーンもあったので、それ自体はチャレンジは後悔していません。

- 島村毅選手投入の意図は?

大分さんが最後、グラウンダーというより長いボールが増えてきたので、そこで蓋をしてひっくり返した方がより得点が取れるかなと思ったんですが、うまく行ったか行かなかったかは、なんとも言えないところですかね。

- 4-3-3を考えていたというのは前節大分と対戦した千葉を参考にした?

千葉さんは千葉さんでうちとは違ったやり方があるので、それを参考にしたというよりも、ボード上で起きる選手の立ち位置のミスマッチを、狙った方が良いのか普通にやらせた方が良いのかは選手の心理状態で決めたいるので、その点でより勝点3を取りに行くんだというメッセージになると思ったので思い切ってやりました。

片野坂監督 総括

まずは今日は我々にとって本当に大事な試合でした。というのも大分県日田市、中津市で豪雨の災害がありまして、それに見舞われた方々が大勢しらっしゃる、そして避難所生活だとか、災害を復旧復興するために頑張っている方々、そういう方々に向けても我々トリニータがサッカーを通じてやれることはこのホームゲームで頑張っている姿、諦めない姿を見せること、それが勇気になると思いますし、励みになる、そういう試合をしようと選手を送り出しました。トリニータを代表して、この場を借りて災害に遭われた方々に対してお見舞い申し上げたいと思います。我々ができることはサッカーを通じて励みになるようなことを今後も続けて行くことだと思いますし、募金活動含めて、できることを微力ではありますけれど、やっていきたいと思っています。
ゲームの方はスコアは0-0で得点は入らなかった、また勝つことはできなかったですが、非常に引き締まった厳しい試合を、お互いできたんじゃないかと思います。湘南さん相手にハードワークで負けずに我々も戦う姿勢を持って90分最後まで粘り強く戦ってくれましたし、湘南さんも我々に対し非常にアグレッシブに、湘南さんらしさを出してこられた。本当にお互いの勝ちたい気持ちがぶつかるような引き締まったゲームになったと思います。そういう中で、我々も負けずに戦って勝点1を取れたことは、もちろん勝つことが1番良いんですが、勝点1は決して悪い結果じゃなかったと思います。
前節千葉戦で非常に勿体無い敗戦、悔しい試合をしていたので、選手も危機感を持ってやってくれたと思いますし、その中でホームで我々のサッカーをトライしてくれたと思います。まだまだ積み上げないといけないところはあるんですが、この厳しい環境の中、状況の中で湘南さん相手にこういうサッカーができたことはポジティブに捉えて、必ず今後の試合に活きてくると思いますし、活かして行かないといけないと感じています。まだまだ後半戦が始まったばかりで厳しい試合があると思います。今週は水曜日にまたホームで天皇杯があり連戦となります。そういう中でもチームとしてしっかりと狙いを持って積み上げて、全員でこの連戦を良いゲームをして、ファン、サポーターの方、そして災害に遭われている方々に対しても励みになるようなゲームを積み上げていきたいと思います。少ない時間ですけれどJ1の競合柏レイソルに対しても、我々のサッカーがトライできるように良い準備をしていきたいと思います。

片野坂監督 質疑応答

- 今日のゲームはすごく想いの伝わるゲームだったと思うが、最後のサポーターの拍手はどう捉えているか?

今日来られた方々、スタジアムで我々の試合を見られた方も気持ちの入ったそういうプレーを感じとってくださったと思いますし、見ていて面白い試合というか、本当に気持ちの入ったプレーを見てくださったと思います。その反響がその拍手だったと思いますし、我々は今シーズンにトライする中で、こういう強い湘南さんに対してもホームでも勝点1を取れた、そして最後まで諦めずに戦ったという姿勢は、本当にベースだとは思うんですが、なかなか簡単にできるものではなかったと思います。非常に気温も高かったですし湿度も高い状況で、消耗戦になるゲームで負けずに最後まで走って戦ってくれた、これは僕としても目指しているところでありますし、トリニータとしてもやならければいけない責任だと思っています。そういうところでも感じ取ってれくてありがたかったと思いますし、でもそういう方々が最後まで応援してくださったからこそ我々も最後まで戦えているところはあるので、引き続き一緒に戦って応援してくれたら嬉しいです。

選手コメント

GK 1秋元 陽太
秋元 陽太

ピンチらしいピンチはそんなになかったんので本当に緊迫した試合だったと思いますし、この気候の中でお互いに足が止まった部分もあったと思います。そういう中でこのアウェイで勝点3を取れたらもっと上に行けると思いますし、この夏場は厳しい戦いの中でいかに自分たちのサッカーで点を取るかということが大事だと思います。守備は最後までみんな体を張ってゼロで抑えられたというのは大きいですし、それをしっかり天皇杯に繋げて、東京V戦に向けて良い準備ができればと思います。今僕たちは順位や何ポイント取っているかということは気にしていないですし、毎試合毎試合しっかり臨ことが大事だと思います。そのシーズン終わった時に結果としてついてくると思うので、そんなに勝った負けた、何ポイントを取ったというのはいまは気にしていません。

DF 36岡本 拓也
岡本 拓也

(暑さがあって)最後はしんどかったです。僕は1週間(累積警告で)休んでいたのでその分走らなきゃいけないと思っていました。守備も落ち着いてできましたし、奪った後に前に出ていくところとかはいつもの最近の試合に比べても良かったと思いますし、ただ最後の質というか、それがちょっと低かったというか、入っていくところまでは良かったですけどそこから先の質が伴わなかったなと思います。ただ本当に続けていくしかないと思いますし、どんどん前に入って行って、回数を増やして、最後を本当に気持ちをこめてパスだったりシュートを決めるということが大事だと思います。東京V戦もすごく大事な試合になるし、ホームで勝点3が必要なので、前期相手はやられている分気持ちを込めてくると思いますし、しっかり準備をして勝てるようにしていきたいです。

FW 15野田 隆之介
野田 隆之介

最後のところが取れなかったというのは前の選手としてやっぱり悔しいです。チャンスもあったので、取りたかったです。相手も疲れていましたけど、その中でも湘南の方が走れていましたし、ストロングはこっちの方が出ていたと思うので、ただゴール前で何本もチャンスがあったので決め切りたかったです。ただボールはこれからも来ると思うので、続けて狙っていきたいです。暑いのはどこも同じですけど、ただその中でどのチームよりも走る自信があると思うので、そのスタイルを出してしっかり勝点3を取れるようにここからまた次に向けて準備していきたいです。

MF 8山田 直輝
山田 直輝

DF陣がゼロで今日も抑えてくれていたのでFW陣としては申し訳ない試合だったと思います。(システムを変えながら戦ったが)前線の選手は後半の方がボールを受けやすかった感覚がありますし、僕らにボールが入った時にスペースがあって前を向いてコンビネーションを作りやすかったので、後半も前線の選手としては点を取ってあげないといけないなという展開だったと思います。前線3人の距離は近くにとっていた方がやりやすいと思っていましたし良い形も何回か出せていたと思うんですが、最後のところをまた今日も入れられなかったなと。今日は相手の守備の仕方もあってちょっと速攻があまりうまくできなかったので、もっと奪ってショートカウンターというのを次の試合は出せれば相手にとって脅威になるのかなと思います。

DF 29杉岡 大暉
杉岡 大暉

後半は結構自分たちのペースでやれましたけど、あれを前半からやりたかったですがそんなに簡単にいくものでもないので、後半のチャンスで決めきれないのが課題かなと思います。相手が攻め残りしてきていたので、マネジメントは結構やっていましたけど、相手の3人目の動きに対してはもっとコンパクトにしておかないとついていけないなと感じました。後半は結構セカンドボールも拾えて、プレスも前から行ってほとんど奪えていたし、そこは1週間やってきたことが出たと思うので良かったと思います。次のヴェルディ戦は前回勝っているので難しい試合になると思いますが、本当に順位に関係なく目の前の試合に向き合って頑張っていきたいです。