馬入日記

【馬入日記:6月29日】100%のプレーを

IMG_3692今週末の名古屋戦で折り返しとなる今季のJ2リーグ。
「長かったようで短かった」初めてのJ2を戦う山田直輝選手が、この半期を振り返ります。

「特殊な戦い方をしてくるチームが多いとは感じましたね。シンプルに蹴ってくるとか。ただそれ以外はあまり変わらないというか思っていた通りというか。J2はタフだタフだと言われていたので、そういう戦い方が続いていくんだろうなと感じています。あとは自分が試合に出ながら感じているのは、順位表上の上位でも下位でもそんなに力の差がないということですかね」

第20節を終えた時点で2位につけるベルマーレ。序盤は大混戦となったリーグにあって、ここ数試合は粘り強く戦い勝点3を積み上げる試合が続いています。前節の横浜FC戦然り、チームには我慢強さが出てきていると山田選手は感じます。

「(横浜FC戦は)悪い時間にしっかり耐えて、良い時間に前に出ていけたことが勝因だったと思う。まずピッチでプレーしている選手はそんなに悪い流れだとも思っていなかったですし、我慢する時間は必要と思ってやっていたので。そういうところで持ちこたえられるようになって、簡単に失点しなくなったというのは大きいと思います。あとの課題は、やっぱり自分たちの時間の時に追加点が取れるかどうか。それができないと、勝っても最後が苦しい試合になってしまう」

課題に挙げた追加点の奪取は、ここ3試合の連勝が全て1-0での勝利であったこと、そしてそのどれもが楽な戦いでなかったことを考えればやはり改善したいところ。しかし、それらの試合は決して守り勝った試合でもありません。

「1-0で勝つことを狙ってサッカーをしている訳ではないですし、追加点を狙いに行っている中での1-0なので、だからこの3連勝も守りきって勝ったという感覚は僕たちの中にはないですね」

厳しい戦いが続く中でも最後までゴールを目指す姿勢を絶やさなかったからこそ得られた勝点の積み上げ。しかし山田選手自身は今季、出場した18試合のうちフル出場は1試合のみ。この3連勝でも全て途中交代となっています。「90分出たいという気持ちはあるけれど」そう言いながら、しかし実際を続けます。

「このチームでピッチに立つ以上、出ている時間は100%で戦わないといけないと思っています。それで90分持たせられるような努力はしていますけど、今はなんとも言えないところ。ただ相手も疲れている状況で交代で出て活躍してくれている選手もいますし、だからこそ京都戦なんかは最後の最後に決勝点を取れたと思います。そういう選手がいるんで、自分が代わることになってもそれまでに自分ができる仕事を必死にやろうと思います」

90分をフルスロットルで戦うからこそ表現される湘南のフットボール。自身が試合終了のピッチに立てておらずとも、襷を繋ぐ仲間がいるからこそそれが成り立つことを、山田選手は身をもって感じています。自身のが試合終了のピッチを踏むことを目指しながらも、全員での勝利を目指して今日も山田選手はピッチを駆け回ります。