J2リーグ第15節 松本vs湘南 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
本当に暑い天候の中でしたけれど、ホームタウンや他の地域からこんなにもたくさんのサポーターの方々に来て頂いて、ウォーミングアップの時も松本さんに負けないくらいの声量があって、それがこの勝点3につながったと思います。選手・スタッフを代表して、この場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいと思います。
連戦で前回福岡さんに悔しい負け方をしましたけれど、我々のサッカースタイルというのは同じことを続けるということだけではなく、いる選手によって、その時調子の良い選手によって幅を広げていかないといけないとずっと思っています。福岡戦については前半に関しては失点以外は完璧な試合ができたんですけれど、ゴールだけが遠くて、今日もその点は松本さんにうまく対処されて、前半はゴールをこじ開けることができませんでした。ただハーフタイムにこれをどれだけ続けられるかが大事だという話をして、選手はこれだけ短い準備期間の中でもボールを触ることを怖がらず、前線からプレッシャーに行くこともビクビクせずやってくれました。1点取った後は多少まったりした時間がありましたけど、スペクタクルで我々は良い戦いができたんじゃないかと思います。
今シーズン監督になって6年目ですけれど、自分の中で毎年の反省を持って翌年に臨んでいるつもりですけれど、同じ失敗を繰り返すようなことも多く選手に助けられているなということもあります。今日いた選手は前までいた選手と顔ぶれが違いますけれど、前に出るとか、球際に勝つとか、縦に入って行くとか、そういうところは非常に勇敢で意志があったと思います。ボールを取られることを恐れて前に行かなければ、我々の良さは消えていきますし、リスク回避のパスだけ回していても成長はありません。そのギリギリのところをやらせているつもりですし、福岡戦で0-3というスコアで負けた時に、普通は精神的には「ダメなんじゃないかな」と思って試合に入ってしまうものですけれど、今日は前半からそういうことを繰り返し勇敢に戦ってくれたことに選手に感謝したいと思います。
松本さんは短い時間でも我々のことをいろんな意味で研究されてメンバーも替えられて、例えば我々のセットプレーのアイディアはほぼ蓋をされたように、さすがソリさん(反町康治監督)だなと思っています。また夏にホームで戦うときは、我々もまた強くなったなと言ってもらえるように頑張りたいです。
閉幕したブンデスリーガも、予算のあるチームが勝っているだけでなくて、ヴォルフスブルクが入れ替え戦に出たりだとか、ケルンとかがヨーロッパリーグに入ってきたりだとか、そういうドラマチックな展開になることがサッカーの醍醐味だと思います。42試合あるうちの42試合目で1番強いチームになって、その時観てもらったサポーターに感動してもらえるようなチームをまた作っていきたいと思います。
曺監督 質疑応答
- 良いサッカーをして結果が得られたことは自信になるか?
良いサッカーというのは人によって見方があると思いますが、我々が大事にしている信念のもとで繰り広げたサッカーで勝点3を取ったということはすごく意味があると思います。本で読んだんですが、信念が自分たちのコルセットになっているようならその信念は変えるべきで、信念というのは我々を後押しするものであるべき。この2試合の戦い方は今いる選手たちの1番の最大値を出せて、その範囲内に信念がある、そういう意味では僕の中では手応えがあります。ただこれからもっと強くしていかなければならないというところでは責任は重いなと思っています。
反町監督 総括
非常に気温の高い中たくさんの方に集まっていただき、しかも最後まで声を枯らしてたくさんのサポーターに応援していただいたことに感謝しています。結果については私は非常に責任を感じています。久々の連敗、おそらく昨年は一度もなかったので、ただこれが今現在のチームの実力だと思いますし、今日は選手も本当にかなり発破をかけて送り出しましたし、本当に頑張ってくれたなとは感じています。
徳島戦の前に社長と面談しまして、今シーズンは非常に厳しいシーズンになる、覚悟をしておいてください、と言いました。私もそういう意味では覚悟して日々いろんな意味で頑張っていますけれど、これが今の我々の持てる力だと思いますし、外では強がっていますけど、なかなか難しいものです。
試合が終わった後に曺(貴裁湘南ベルマーレ監督)と話をしましたけど、何で昨年から今年にかけて若い選手を出してしまったんだと言われて、若返りを図りたいところではあるんですが、その質問に答えられない自分がいるのが少し悔しかったです。そうは言っても今いる実力を持った選手とともに、そっぽを向かずに邁進していきたいなというふうに感じています。選手も連戦の後にまた連戦という形になったので、次の金沢戦に向けては休みを1日増やして、決して甘やかすのでなくポジティブなリフレッシュをしてもらいたいと思っています。
ちょっと暗い会見になりましたけど、私はしっかり前を向いて頑張っていきたいと思います。
反町監督 質疑応答
- 「今季は非常に厳しくなる」と話があったが、具体的にどういう点か?
それはちょっとここでは答えられませんけれど、全体的に少しチームの上積みがあまり足りていないという話です。これは前のゲームの後にも言いましたけれど、これは相対的なものなので、それぞれ色々なクラブに考え方がある中、私もいろんなゲームを見たうえで、かなり難しいですよと言わざるを得ない状況をお話しさせていただいたということです。ただ私は死に物狂いで選手とともに頑張ります。
- ここから立て直すには何が必要か?
それがわかっていればもう立て直せているわけなので、ちょうど3分の1が終わったので、ここまで合宿からやってきて、ここから夏場を迎えるわけですけれど、私の考え方とかうちのスタッフの考え方が色々あるので、それを凝縮して何かを変えていかなければならないということは感じています。湘南は前節福岡に負けていましたけれど、方向性のある戦い方での敗戦と、少し方向性を見失っている我々の敗戦では少し違う。方向性を作るのは私なので、自分を否定していることになってしまうかもしれませんけども、方向性はある中での微妙なズレを少しずつ改善していかないとこのままシーズンは終わってしまうでしょう。
- 走力のデータを計測していると思うが、その点は今日どうだったか?
前半はかなり走らされましたから、当然フィードバックはしますけれど、それが全てではないと思います。ただここのところみなさんも感じているかと思いますけれど、歩く時間が長い。チーム1人1人の歩く時間が60%長いとチームの躍動感がなくなると思います。ちょっとそういう傾向にあるので、どちらかというと走行距離やスプリントも大事なんですが、そこのところは私個人としては興味のあるところです。
- 「相対的に」見て、選手層なのか、選手の力量が落ちたのか、自分たちにいま何が足りていないのか?
厳しい質問ですが、おっしゃっていることはノーとは言えないと思います。選手の持っているポテンシャルを引き出したいと思いますけれど、ただみなさんご存知の通りいつも平均年齢が30歳近いところで浮遊している状態で、選手は1年ずつ歳を取っていくわけですから、本来だったらそこでなんとかしなければいけないところを今はそういう感じになっていないので。ただそれはある程度しょうがないと思って現場を預かる人間としてはやるしかない。ただ全部がダメというわけではないですし、良いところもたくさんあります。ジエゴもまだ荒削りですが日本のサッカーに慣れてきているし、石原(崇兆)も本来のポジションで今日は今季初ゴールをあげてポジティブな部分もあります。負けると全部ダメというような感じになりますけれど、試合に勝っているときは相手チームが今の我々と同じような気持ちになっているんだと、それを忘れてしまっては良くないと思いますし、逆に負けたからいろんなことを試行錯誤するチャンスを与えてもらっていると思っているので。
ここまで全部やられているシーンは完全に「やられた」というものじゃなくて、「あれ、どうしてしまったんだ」というもの。ただ「どうしてしまったんだ」というのが実力ですし、それをどこかでどう直せば良いのか考えものですけれど、やりうるべきことをしっかりやっていくしかないと感じています。
- 安川有選手を左に入れて、石原崇兆選手をシャドーで起用した意図は?
この前の山形戦も石原を途中から前で使って、やっぱり前での推進する力、ひとつはドリブルで入っていく力、もうひとつは空いているスペースに入っていく力があるので。他の選手がダメだというわけではないのですが、今そこで力を発揮できるということを考えて。あとは湘南が前に人数を割いてくるので、特に岡本(拓也)とのマッチングを石原はこの3連戦を戦っているので、フレッシュな安川を置いてそこでシャットアウトした中でゲームを運びたいとう狙いです。
選手コメント
FW 15野田 隆之介
(得点シーン)良い形でセカンドボールが落ちてきたので、後はゴールに入れるだけでした。
体を張る、戦うというのは湘南にいれば当たり前のプレーなので、これをスタンダードにしていきたい。ただそういうプレーもできて、得点もできてよかったです。ただまだまだここで満足していては、本当に上にはいけないと思いますし、もっともっと体を動かして、決められるシーンは今日もまだあったので、高めていけるようにしたいです。体のレベルも上がってきていますし、これを維持するんじゃなく上げて行く意識でやっていきたいと思います。今日の勝ちは大きいので、自分たちのサッカープラス勝点3というのを続けていければチームとしても個人としてもレベルアップしていけると思うので、また練習から切磋琢磨して頑張っていきたいと思います。
MF 6石川 俊輝
ゴールに向かうプレーは相手に常に危機感を持たせるプレーだと思うので、チームとしてもゴールに向かって行くプレーが大事だと意識してプレーしていました。パスに酔うんじゃなく、ゴールを決めるためにパスをつないで、ボールを持てていることに満足するんじゃなく、常に相手をいつでも仕留められるような雰囲気を出して行くことが大事だと思っていました。個人的にも(山田)直輝くんとバランスを見ながら、後は(石原)広教との関係も見ながら前に出て行くプレーは考えていました。ただ全員前にいれば良いというわけでもないですし、相手が嫌なところ、嫌なところにポジションを取るように心がけていました。今日も前半は0-0でしたが悪い内容ではなかったですし、これを勝ちに繋げられたことは自信にもつながると思います。ただこれをゼロに戻してしまっては意味がないので、チームとして高めて行けるように、日頃の練習からみんなと関わりあって連携を深めて、チーム力を上げられるようにしていきたいです。
DF 36岡本 拓也
相手はシンプルなロングボールとセットプレーの攻撃だったので、守備ではチャレンジとカバーを意識していました。攻撃は焦れずに自分たちのサッカーを続けて行くこと、パスを回すことに酔うんじゃなくしっかり縦に入れて行くということを意識して、その回数は多くはなかったですけれど、我慢しながら自分たちらしくプレーできたと思います。(暑さがったが)スタッフはじめサブの選手もすごくサポートしてくれたので、チーム全員で勝ち取った勝利だと思います。これからも良い相手が続くので、この勝ちを無駄にしないように、次の試合が大事なってくるので繋げていけるようにしたいです。
MF 8山田 直輝
個人的に前半も後半もチャンスには絡めていたので、満点ではないですけれどよかったと思います。松本もこの前のうちの試合を研究してからか、引いて前半から守備をしてきたので、なかなか中に入って行くのが難しかったですけれど、それでも深くまでえぐったりミドルシュートだったりでチャンスを作っていたので、前半は点を取れなかったですけれど、後半は良い形にできたと思います。みんなが自信を持って続けて行く、ベースにある部分を変えずにやって行くことで、この結果を次に繋げていきたい。
DF 30島村 毅
松本が高さがあってパワフルな攻撃をしてくるので、今日もリードしていたら絶対に出番が来ると思っていました。気持ちの準備はできていましたし、味方がしっかり点を取ってくれていたのでしっかり跳ね返していこうと思っていました。全体としてボールの動かし方でも連動できていましたし、リスクマネジメントもみんなよくできていたと思うので、後ろに入ってみんなが頼もしかったです。前線の選手がよくボールをキープしてくれていたし、跳ね返した後のセカンドボールもみんなで拾えていたと思います。最後コーナーでしっかり時間を使うところも、あそこからボールが出てこないんじゃないかというくらいみんな体を張ってくれていたので、DFとしても助かりました。今年はまだ全然チームに貢献できていないので、今日の試合をきっかけにまた試合にたくさん出られるようにしていきたいです。
MF 16齊藤 未月
チームとしては良い攻撃で得点できたりとか、良い形でゴール前まで迫れたシーンがありました。守備も連携して守れていましたし、相手にチャンスを作られる場面もありましたけど、チームとしてはしっかりできていたと思います。ただ個人としてはあのスローインから失点したところは正直かなり悔いの残るところがありますし、ああいう攻めている中でやられてしまうというのは本当に課題だと思いますし、正直もったいな失点で防げたものだと思うので、自分としては思うところがあります。ただそれにはとらわれず、練習でもああいう場面はあると思うので、しっかり体を張って守って、そこからゴールに向かえるようなプレーをできるようにしていきたいです。
福岡戦を見て松本も少し戦い方を変えてきたところがあったと思いますが、それでも自分たちらしく縦に入れてゴールに向かえたシーンというのは多くあったと思います。良いところは継続しつつ、変えて行くべきところは良くしていけるようにやっていきたいと思います。
J2リーグ第15節 松本vs湘南 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
本当に暑い天候の中でしたけれど、ホームタウンや他の地域からこんなにもたくさんのサポーターの方々に来て頂いて、ウォーミングアップの時も松本さんに負けないくらいの声量があって、それがこの勝点3につながったと思います。選手・スタッフを代表して、この場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいと思います。
連戦で前回福岡さんに悔しい負け方をしましたけれど、我々のサッカースタイルというのは同じことを続けるということだけではなく、いる選手によって、その時調子の良い選手によって幅を広げていかないといけないとずっと思っています。福岡戦については前半に関しては失点以外は完璧な試合ができたんですけれど、ゴールだけが遠くて、今日もその点は松本さんにうまく対処されて、前半はゴールをこじ開けることができませんでした。ただハーフタイムにこれをどれだけ続けられるかが大事だという話をして、選手はこれだけ短い準備期間の中でもボールを触ることを怖がらず、前線からプレッシャーに行くこともビクビクせずやってくれました。1点取った後は多少まったりした時間がありましたけど、スペクタクルで我々は良い戦いができたんじゃないかと思います。
今シーズン監督になって6年目ですけれど、自分の中で毎年の反省を持って翌年に臨んでいるつもりですけれど、同じ失敗を繰り返すようなことも多く選手に助けられているなということもあります。今日いた選手は前までいた選手と顔ぶれが違いますけれど、前に出るとか、球際に勝つとか、縦に入って行くとか、そういうところは非常に勇敢で意志があったと思います。ボールを取られることを恐れて前に行かなければ、我々の良さは消えていきますし、リスク回避のパスだけ回していても成長はありません。そのギリギリのところをやらせているつもりですし、福岡戦で0-3というスコアで負けた時に、普通は精神的には「ダメなんじゃないかな」と思って試合に入ってしまうものですけれど、今日は前半からそういうことを繰り返し勇敢に戦ってくれたことに選手に感謝したいと思います。
松本さんは短い時間でも我々のことをいろんな意味で研究されてメンバーも替えられて、例えば我々のセットプレーのアイディアはほぼ蓋をされたように、さすがソリさん(反町康治監督)だなと思っています。また夏にホームで戦うときは、我々もまた強くなったなと言ってもらえるように頑張りたいです。
閉幕したブンデスリーガも、予算のあるチームが勝っているだけでなくて、ヴォルフスブルクが入れ替え戦に出たりだとか、ケルンとかがヨーロッパリーグに入ってきたりだとか、そういうドラマチックな展開になることがサッカーの醍醐味だと思います。42試合あるうちの42試合目で1番強いチームになって、その時観てもらったサポーターに感動してもらえるようなチームをまた作っていきたいと思います。
曺監督 質疑応答
- 良いサッカーをして結果が得られたことは自信になるか?
良いサッカーというのは人によって見方があると思いますが、我々が大事にしている信念のもとで繰り広げたサッカーで勝点3を取ったということはすごく意味があると思います。本で読んだんですが、信念が自分たちのコルセットになっているようならその信念は変えるべきで、信念というのは我々を後押しするものであるべき。この2試合の戦い方は今いる選手たちの1番の最大値を出せて、その範囲内に信念がある、そういう意味では僕の中では手応えがあります。ただこれからもっと強くしていかなければならないというところでは責任は重いなと思っています。
反町監督 総括
非常に気温の高い中たくさんの方に集まっていただき、しかも最後まで声を枯らしてたくさんのサポーターに応援していただいたことに感謝しています。結果については私は非常に責任を感じています。久々の連敗、おそらく昨年は一度もなかったので、ただこれが今現在のチームの実力だと思いますし、今日は選手も本当にかなり発破をかけて送り出しましたし、本当に頑張ってくれたなとは感じています。
徳島戦の前に社長と面談しまして、今シーズンは非常に厳しいシーズンになる、覚悟をしておいてください、と言いました。私もそういう意味では覚悟して日々いろんな意味で頑張っていますけれど、これが今の我々の持てる力だと思いますし、外では強がっていますけど、なかなか難しいものです。
試合が終わった後に曺(貴裁湘南ベルマーレ監督)と話をしましたけど、何で昨年から今年にかけて若い選手を出してしまったんだと言われて、若返りを図りたいところではあるんですが、その質問に答えられない自分がいるのが少し悔しかったです。そうは言っても今いる実力を持った選手とともに、そっぽを向かずに邁進していきたいなというふうに感じています。選手も連戦の後にまた連戦という形になったので、次の金沢戦に向けては休みを1日増やして、決して甘やかすのでなくポジティブなリフレッシュをしてもらいたいと思っています。
ちょっと暗い会見になりましたけど、私はしっかり前を向いて頑張っていきたいと思います。
反町監督 質疑応答
- 「今季は非常に厳しくなる」と話があったが、具体的にどういう点か?
それはちょっとここでは答えられませんけれど、全体的に少しチームの上積みがあまり足りていないという話です。これは前のゲームの後にも言いましたけれど、これは相対的なものなので、それぞれ色々なクラブに考え方がある中、私もいろんなゲームを見たうえで、かなり難しいですよと言わざるを得ない状況をお話しさせていただいたということです。ただ私は死に物狂いで選手とともに頑張ります。
- ここから立て直すには何が必要か?
それがわかっていればもう立て直せているわけなので、ちょうど3分の1が終わったので、ここまで合宿からやってきて、ここから夏場を迎えるわけですけれど、私の考え方とかうちのスタッフの考え方が色々あるので、それを凝縮して何かを変えていかなければならないということは感じています。湘南は前節福岡に負けていましたけれど、方向性のある戦い方での敗戦と、少し方向性を見失っている我々の敗戦では少し違う。方向性を作るのは私なので、自分を否定していることになってしまうかもしれませんけども、方向性はある中での微妙なズレを少しずつ改善していかないとこのままシーズンは終わってしまうでしょう。
- 走力のデータを計測していると思うが、その点は今日どうだったか?
前半はかなり走らされましたから、当然フィードバックはしますけれど、それが全てではないと思います。ただここのところみなさんも感じているかと思いますけれど、歩く時間が長い。チーム1人1人の歩く時間が60%長いとチームの躍動感がなくなると思います。ちょっとそういう傾向にあるので、どちらかというと走行距離やスプリントも大事なんですが、そこのところは私個人としては興味のあるところです。
- 「相対的に」見て、選手層なのか、選手の力量が落ちたのか、自分たちにいま何が足りていないのか?
厳しい質問ですが、おっしゃっていることはノーとは言えないと思います。選手の持っているポテンシャルを引き出したいと思いますけれど、ただみなさんご存知の通りいつも平均年齢が30歳近いところで浮遊している状態で、選手は1年ずつ歳を取っていくわけですから、本来だったらそこでなんとかしなければいけないところを今はそういう感じになっていないので。ただそれはある程度しょうがないと思って現場を預かる人間としてはやるしかない。ただ全部がダメというわけではないですし、良いところもたくさんあります。ジエゴもまだ荒削りですが日本のサッカーに慣れてきているし、石原(崇兆)も本来のポジションで今日は今季初ゴールをあげてポジティブな部分もあります。負けると全部ダメというような感じになりますけれど、試合に勝っているときは相手チームが今の我々と同じような気持ちになっているんだと、それを忘れてしまっては良くないと思いますし、逆に負けたからいろんなことを試行錯誤するチャンスを与えてもらっていると思っているので。
ここまで全部やられているシーンは完全に「やられた」というものじゃなくて、「あれ、どうしてしまったんだ」というもの。ただ「どうしてしまったんだ」というのが実力ですし、それをどこかでどう直せば良いのか考えものですけれど、やりうるべきことをしっかりやっていくしかないと感じています。
- 安川有選手を左に入れて、石原崇兆選手をシャドーで起用した意図は?
この前の山形戦も石原を途中から前で使って、やっぱり前での推進する力、ひとつはドリブルで入っていく力、もうひとつは空いているスペースに入っていく力があるので。他の選手がダメだというわけではないのですが、今そこで力を発揮できるということを考えて。あとは湘南が前に人数を割いてくるので、特に岡本(拓也)とのマッチングを石原はこの3連戦を戦っているので、フレッシュな安川を置いてそこでシャットアウトした中でゲームを運びたいとう狙いです。
選手コメント
FW 15野田 隆之介
(得点シーン)良い形でセカンドボールが落ちてきたので、後はゴールに入れるだけでした。
体を張る、戦うというのは湘南にいれば当たり前のプレーなので、これをスタンダードにしていきたい。ただそういうプレーもできて、得点もできてよかったです。ただまだまだここで満足していては、本当に上にはいけないと思いますし、もっともっと体を動かして、決められるシーンは今日もまだあったので、高めていけるようにしたいです。体のレベルも上がってきていますし、これを維持するんじゃなく上げて行く意識でやっていきたいと思います。今日の勝ちは大きいので、自分たちのサッカープラス勝点3というのを続けていければチームとしても個人としてもレベルアップしていけると思うので、また練習から切磋琢磨して頑張っていきたいと思います。
MF 6石川 俊輝
ゴールに向かうプレーは相手に常に危機感を持たせるプレーだと思うので、チームとしてもゴールに向かって行くプレーが大事だと意識してプレーしていました。パスに酔うんじゃなく、ゴールを決めるためにパスをつないで、ボールを持てていることに満足するんじゃなく、常に相手をいつでも仕留められるような雰囲気を出して行くことが大事だと思っていました。個人的にも(山田)直輝くんとバランスを見ながら、後は(石原)広教との関係も見ながら前に出て行くプレーは考えていました。ただ全員前にいれば良いというわけでもないですし、相手が嫌なところ、嫌なところにポジションを取るように心がけていました。今日も前半は0-0でしたが悪い内容ではなかったですし、これを勝ちに繋げられたことは自信にもつながると思います。ただこれをゼロに戻してしまっては意味がないので、チームとして高めて行けるように、日頃の練習からみんなと関わりあって連携を深めて、チーム力を上げられるようにしていきたいです。
DF 36岡本 拓也
相手はシンプルなロングボールとセットプレーの攻撃だったので、守備ではチャレンジとカバーを意識していました。攻撃は焦れずに自分たちのサッカーを続けて行くこと、パスを回すことに酔うんじゃなくしっかり縦に入れて行くということを意識して、その回数は多くはなかったですけれど、我慢しながら自分たちらしくプレーできたと思います。(暑さがったが)スタッフはじめサブの選手もすごくサポートしてくれたので、チーム全員で勝ち取った勝利だと思います。これからも良い相手が続くので、この勝ちを無駄にしないように、次の試合が大事なってくるので繋げていけるようにしたいです。
MF 8山田 直輝
個人的に前半も後半もチャンスには絡めていたので、満点ではないですけれどよかったと思います。松本もこの前のうちの試合を研究してからか、引いて前半から守備をしてきたので、なかなか中に入って行くのが難しかったですけれど、それでも深くまでえぐったりミドルシュートだったりでチャンスを作っていたので、前半は点を取れなかったですけれど、後半は良い形にできたと思います。みんなが自信を持って続けて行く、ベースにある部分を変えずにやって行くことで、この結果を次に繋げていきたい。
DF 30島村 毅
松本が高さがあってパワフルな攻撃をしてくるので、今日もリードしていたら絶対に出番が来ると思っていました。気持ちの準備はできていましたし、味方がしっかり点を取ってくれていたのでしっかり跳ね返していこうと思っていました。全体としてボールの動かし方でも連動できていましたし、リスクマネジメントもみんなよくできていたと思うので、後ろに入ってみんなが頼もしかったです。前線の選手がよくボールをキープしてくれていたし、跳ね返した後のセカンドボールもみんなで拾えていたと思います。最後コーナーでしっかり時間を使うところも、あそこからボールが出てこないんじゃないかというくらいみんな体を張ってくれていたので、DFとしても助かりました。今年はまだ全然チームに貢献できていないので、今日の試合をきっかけにまた試合にたくさん出られるようにしていきたいです。
MF 16齊藤 未月
チームとしては良い攻撃で得点できたりとか、良い形でゴール前まで迫れたシーンがありました。守備も連携して守れていましたし、相手にチャンスを作られる場面もありましたけど、チームとしてはしっかりできていたと思います。ただ個人としてはあのスローインから失点したところは正直かなり悔いの残るところがありますし、ああいう攻めている中でやられてしまうというのは本当に課題だと思いますし、正直もったいな失点で防げたものだと思うので、自分としては思うところがあります。ただそれにはとらわれず、練習でもああいう場面はあると思うので、しっかり体を張って守って、そこからゴールに向かえるようなプレーをできるようにしていきたいです。
福岡戦を見て松本も少し戦い方を変えてきたところがあったと思いますが、それでも自分たちらしく縦に入れてゴールに向かえたシーンというのは多くあったと思います。良いところは継続しつつ、変えて行くべきところは良くしていけるようにやっていきたいと思います。