馬入日記
【馬入日記:4月30日】充実感
過ごす時間の濃密さに、みなぎる充実感。
「まだ試合には出られていませんけど、来て良かったと感じています」と後藤雅明選手が語ります。
「学生時代以上にサッカーのことに費やせる時間が多くて、より質の高い時間の使い方ができていると思います。食事に対する気の使い方も変わりましたし、睡眠時間をしっかりとってコンディションを整える。学生の頃も考えてはいましたが、今は最大限サッカーに注げています」
そう話す言葉の裏には、単にサッカーに費やす時間が確保できるようになったことだけでなく、日々自身を成長させてくれる仲間の存在が垣間見えます。
「練習や練習試合の後に『あの場面はこうすべきだったよね』というような会話を周りの選手とよくしています。特にツボさん(坪井慶介)やシマさん(島村毅)に意見を聞いたら、違う角度からの話もしれくれます。『今の場面だったらこうだけど、こういう局面になったらこう』というように。1つ意見を求めたら2つ、3つと返してくれる。だからこそ自分から話をすることが大事だなと思っています。自分がなんとも思っていなかったプレーにも、他の選手は何か感じていることがあるし、経験のあるDFの選手から意見を聞くのはすごく勉強になります」
ベルマーレに加入してからはや4ヶ月。1枠を争うGKというポジションにおいて、味方との信頼関係がなければその切符はなかなかつかめません。日々一歩ずつ、その関係を築くことに注力します。
「自分がはっきりプレーするとか、声かけをはっきりすることで安心感を与えられると思います。自分が躊躇していたら味方も迷ってしまうし、自分がはっきりプレーするということが味方にも一番わかりやすく伝わるのだと思っています。あとは個人的な成長も必要ですけど、GKは1つのポジションの代表としてピッチに立つ存在だから、自分自身のプレーや動作だけに気を向けるのではなく、チーム全体で大事にしていることを捉えてプレーしていきたい。自分のプレーだけしていれば良いというわけではないですからね」
切磋琢磨の日々を重ねるごとに、同じく重ねる試合への想い。「試合に出て思い切ってプレーして、チームに貢献したい」包み隠さず語る気持ちが一層、毎日の充実感を創ります。